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ゴルフルールQ&A(2013年)

質問&回答

Q:同伴競技者にはプレーヤーの暫定球を打たせない権限があるか? 2013.12.20

いつも読ませて頂いております。先日、ゴルフの研修会で話題になったので質問します。
暫定球の打てる場合についてですが、明らかにOBが有る方向に飛んだ場合は議論の余地が無いのですが、その方向にOBゾーンの無い紛失する恐れのある場合について意見が分かれました。キャディーさんが居る場合、キャディーさんが無くなるかもしれないと言った場合、もしくは同伴競技者が紛失の恐れがあると認めた場合に暫定球は打てると言う方が居ました。しかし、私がルールブックを読む限りでは、暫定球はプレーヤー本人が紛失する恐れがあると思った場合、他のプレーヤーにその意思を伝えて打つ事が出来ると解釈したのですが、実際はどうなんでしょうか? たとえばいつも利用するゴルフ場で前回紛失した場所に近かったとか、そんな経験をしているとラフとか林の中に打ち込んだ場合に自分の意思で暫定球を打てると思っておりました。暫定球を打たせないと言う権限は同伴プレーヤーにあるのでしょうか? 前言を支持された方がたは、練習する為に暫定球を打つ恐れもあると言うのですが・・・。
宜しくお願いします。

アスカさん

回答
ご質問ありがとうございます!
アスカさんの解釈で良いと思います。同伴競技者やキャディが「あれは絶対大丈夫だよ!」と言い張ったとしても、プレーヤーが球が見つからない可能性があると考えれば暫定球を打つことができます。同伴競技者に暫定球を打たせない権限というものはありません。「練習する目的を防止するために暫定球を打たせない」ということになれば、それはプレーヤーを疑っていることになりますが、そもそもゴルフ規則というのはプレーヤーの真意に基づくものであり、嘘をついているかもしれないといった前提でゴルフ規則を適用することは基本的にはないのです。
ただし、誰がどう見ても「球が紛失したかもしれない、あるいはOBであるかもしれない」と考えるのが不合理である場合もあるかもしれません。例えばプレーヤーが、真っすぐのホールでフェアウエイど真ん中に曲がらずに飛んで行った球を見ていたら、その球が紛失またはOBと考えるのは無理がある場合もあります。もし、このような場合にプレーヤーが暫定球を宣言して別の球を打った場合、明らかにそれが暫定球本来の目的(球が紛失またはOBの場合の時間節約)のためのものでないと考えられることになります。そうなるとそれはストロークと距離に基づき(規則27-1)プレーされた球、つまり打ち直した球が1打罰でインプレーということになります。このような場合、言動からしてプレーヤーが練習目的で打ったことが明らかであればそれは練習とみなされますが(2打罰で最初の球がインプレー)、そうでなければストロークと距離に基づいて処置したものとみなすべきだと思います。
一つ前のパルルさんの質問への回答にもありますが、肝心なのは本当のところはどうなのか? ということです。プレーヤーが紛失またはOBの可能性を考えれば暫定球はいつでも打つことができますが、紛失またはOBの恐れが全くないにもかかわらず暫定球を宣言したところで、それは暫定球にはならない、ということです。また、暫定球はプレーする前にマーカーか同伴競技者にその意志を告げる必要がありますが、マーカーや同伴競技者は暫定球をプレーすることができるかどうかを判定する権限はありません。

Mr.golfbaka


Q:右利きのプレーヤーが左利きのスタンスで救済を受ける 2013.12.19

カート道路にボールが乗りニアレスポイント決める際、左利きとしてニアレスポイントを決め、ボールが右で打てるため右で打ちました。この際、問題(ペナルティ)はあるのでしょうか。通常 右利きです。
宜しくお願い致します。

パルルさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ニアレストポイントを決める際、使用されるクラブやプレーの方向、またスイングやスタンスの向きなどについて「こうしなければならない」といった決まりはありません。何故なら、例えば高い木が目の前にあった時、あるプレーヤーは高い木の上を狙ってピッチングウエッジを選択、またあるプレーヤーはスプーンで木の枝の下を転がすことを選択する、といったようにプレーヤーによって選択肢は様々あり、それを制限することはおかしなことになってしまうからです。しかし、だからといって何でも都合のいいように解釈してはいけません。動かせない障害物の規則24-2では例外の項目で『動かせない障害物による障害が不必要に異常なスタンスやスイングやプレーの方向をとることによってだけ生じるような場合』は救済を受けることはできないと明示しています。これは、救済を受けようとしている時に、そのスタンスやスイングやプレーの方向が合理的であるかどうかが問題となります。ご質問のケースでは左打ちがはたして合理的であったかどうか、ということになります。カート道の左に木があり、カート道にある球に対して右打ちで普通にアドレスしようとするとその木が邪魔になるから左打ちをする、といった場合は合理的と言えます。しかし右打ちで何の問題もなく打てる状態であるのに救済を受ける目的だけのために左打ちのスタンスをとったのなら、それは合理的とは言えません。そうなると規則24-2の救済について誤ったニアレストポイントを決めて誤所からプレーしたことになるので2打罰を受けることになります。
ちなみに、上級者プレーヤーの中にもこのような場合「『自分には左打ちをする必要があるんだ』と言い張ればいいんだよ」といった考え方を持っている方がいますが、このような考え方はゴルフ規則に反しています。救済を利用するために都合のいいことを言うのではなく本当のところはどうなのか、といったことが大事です。
もう一つついでですが、合理的とは言えない状況で左打ちのスタンスをとりニアレストポイント(誤ったニアレストポイント)を決めそこからドロップした時、その球が落ちた場所と止まった場所について、もし右利きの状態で正しくニアレストポイントを決めた場合の正しいドロップ範囲に球が落ち再ドロップの必要のない場所に球が止まっていたのなら(間違ったニアレストポイントを定めたが結果的には偶然正しい場所にドロップしていた場合)罰はありません。・・・が、このような場合、都合よく救済を受けるためにわざわざ左利きにしているくらいですから、結果的に正しい場所にドロップする、といったことはほとんどないと思います。

Mr.golfbaka


Q:打った球が自分のクラブに当たってから自分にも当たった 2013.12.18

友人とのプレー中の事ですが、9Iとパターを右前に置いて3打目を打った時にシャンクしてしまい、9Iに当り跳ねてパターにも当りさらに自分の足に当たって止まりました。次打は、各1打罰で7打目で宜しいでしょうか教えてください。

ボギーちゃんさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフで違反があった場合、1回の行為で複数の違反が生じた場合は罰の重課はないのが基本です。ご質問のケースも1回の行為で偶然規則19-2の違反が3回生じたことになりますので罰の重課はなく1打罰となります。
罰の重課があるのは、例えばご質問のケースで、9Iとパターに当たったあと、意図的に球を足で止めたような場合は、9Iとパターに球が当たったことにより規則19-2の1打罰、球を故意に足で止めたことにより規則1-2の2打罰の計3打罰が課される、といったことになります。
参考裁定例・JGAゴルフ規則裁定集・1-4/12

Mr.golfbaka


Q:カート道からの救済でドロップしたがスタンスがカート道にかかる 2013.12.12

ボールがカート道にあったのでニヤレストポイントをとってボールをドロップしました。ボールはきちんと2クラブ以内にとまりまた。しかし、スタンスがカート道にかかってしまう時、再ドロップか、ボールが止まった場所から新たにドロップするのか、どう処置すればよろしいでしょうか?

まこさん

回答
ご質問ありがとうございます!
障害物からの救済などによりドロップをする時、球が最初に地面に落ちた場所から2クラブ以上転がり出た場合は再ドロップしなければなりませんが、それ以外にも再ドロップしなければならない場合があります。これは規則20-2cで決められていて以下のように7種類あります。
1.ハザード内に転がり込んだ場合
2.ハザードから外に転がりでた場合
3.グリーン上に転がり込んだ場合
4.OB区域に転がり出た場合
5.『動かせない障害物』『異常なグラウンド状態』『目的外のグリーン』『地面にくい込んでいる球』の救済を受けて同じ障害がかかる場所に止まった場合
6.最初にコース上に落ちた場所から2クラブ以上転がり出た場合
7.ニアレストポイントなどの救済の基点となる場所よりホールに近付いた場合
ご質問のケースでは6にあるように同じ障害がかかる場所に球が止まったことになるので再ドロップしなければなりません。この再ドロップの規則は動かせない障害物など罰無しでの救済の他、ウオーターハザードやアンプレヤブルの処置においてドロップする場合も適用します。
また、規則ではカート道などからの救済でニアレストポイントを決める際はその時使う予定のクラブを持って決めるべきとしています。そうやって決められたニアレストポイントからドロップした球が、ドロップした後に違うクラブを持つことによって同じ障害がかかるような場合は上記の6にはあてはまりません。例えば、次のショットを目の前の木を越す高い球を打つためにSWで打つつもりでニアレストポイントを決め正しくドロップしたとします。ドロップされた球に対してSWを持って構えるとカート道はかかりませんが、その場所からだと木がかからなくなったため、5番アイアンでグリーンを狙おうとしたところスタンスがカート道にかかりました。このような場合、救済は正しく行われており再ドロップすることはできません。しかし、5番アイアンに持ち替えたことによって新たな事態が発生したことについて、新たに救済を受けることもできます(そのまま打つこともできます)。新たに救済を受ける際は5番アイアンでニアレストポイントを決めてドロップすることになります。

Mr.golfbaka


Q:ウオーターハザードの処置をした後に最初の球がウオーターハザードの外で見つかる 2013.12.10

いつも丁寧な説明ありがとうございます。
前回のウォーターハザード(WH)の質問(2013.12.01)の補足で質問させて頂きます。前回と同じような状況で、
@ティーショットから200yくらい先の水際でしぶきが上がった。
A水しぶきが上がったのでWHだと判断し、探しに行く前にティーグランドからWHの処置として3打目としてストローク。
B実際、行ってみたら1打目はWHでは無く残っていた。
この場合の処置として、ティーグランドからショットした時点で1打目は放棄となると思います。ただし、3打目としてティーグラウンドからストロークしたのはWHの処置を意図してストロークしたもので、1打目をロスト扱いとした処置では無いと思います。WHでもロストでも、元の位置から3打目としてストロークする事は出来るので、意図が違ってもそのままロストの扱いとして置き換えて続けられるのでしょうか。それとも、もう一度ティーグランドに戻って、改めてロスト扱いの3打目としてストロークし直す必要があるのでしょうか。目の前の池に入ったのであれば、探してから戻っても時間的に問題無いと思いますが、200y以上先の場合は時間がかかり過ぎると思います。
最善の処置を教えて下さい。

アヤパパさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問の場合、ティーグラウンドから打ち直した球がどの規則に従ってプレーしたことになるかはプレーヤーの意図やウオーターハザードに入ったことが「ほぼ確実」と考えられる状況であったか等によって変わってきます。ウオーターハザードに入ったことが「ほぼ確実」でプレーヤーがウオーターハザードの処置のつもりで打ち直したのであればそれは規則26-1に正しく従いプレーされた球となります。そうではなく「ウオーターハザードに入ったかもしれない」といった理由だけで打ち直したのであれば、たとえプレーヤーがウオーターハザードの処置のつもりで打ったとしてもそれは認められません(規則26-1に正しく従っていないから)。この場合、適用できる規則27-1に従いプレーされた球、ということになります。どちらの場合でもティーグラウンドから球を打ち直した時点でその球が3打目としてインプレーになるので、200y先の最初の球をみつけてから戻って打ち直すということはありません。
ティーグラウンドからは池に入ったかどうかが分からず、200y先に行ってみたら球が無く池周辺の地形などから池に入ったことが「ほぼ確実」と考えることができ、そこで規則26-1a(前回プレーした場所からプレー)に従って処置することにした場合は戻って打ち直すしかありません。

Mr.golfbaka


Q:雨でぬかるんだフェアウエイに埋まり見つからない球 2013.12.08

雨上がりでフェアウエイの真ん中に打った球が土の中に埋まってしまったのか見つからない場合は同伴者かマーカーが認めた場合は無罰でそのままプレーを続行出来るでしょうか? 出来ないときはどのような処置になりますか?

ボギーちゃんさん

回答
ご質問ありがとうございます!
フェアウエイに埋まってしまった球については規則25-2・地面にくい込んでいる球の救済を受けることができますが、フェアウエイに埋まってしまったかもしれない見つからない球については救済の規則がありません。従って、球が見つからないのであれば紛失球として処置するしかない(規則27-1)、ということになります。
ただし、雨上がりということですので、球を紛失した一帯がカジュアルウオーターとして扱われ、かつ、その一帯で紛失したことが「ほぼ確実」と考えられる状況なら『異常なグラウンド状態の中で見つからない球』(規則25-1c)として罰無しで救済を受けることができます。カジュアルウオーターとして扱われるには、ぬかっているだけではダメで実際に水があるかどうかが問題となります。または競技委員によって異常なグラウンド状態として指定されている場合になります。

Mr.golfbaka


Q:球が見つからないが戻って打ち直すのが現実的ではない場合 2013.12.05

ティショット1打目を打ち終えラフに入って止まっていると思い、ボ−ルの落ちたその場所に行くもボ−ルがありません。ロストとして元の位置で打ち直しをするのが基本ですが、ティグランドまでの距離があり、同伴者からボ−ルの落ちたと思われる所からロスト扱いで打てばと言われ、そこからゲ−ムを再開しました。この時、罰打は3打で良いのでしょうか・・・。初心者なのでお教え下さい。

上野昭治さん

回答
ご質問ありがとうございます!
プライベートゴルフではよくある状況ですね。競技ゴルフであれば後続組がいようと戻って打ち直すしかないのですが、プライベートゴルフで混んでいたりすればそうもしていられないのが現状です。このような場合、前進4打の特設ティーがなければ「罰打は2打でその辺りから打つ」(次打が4打目)というのが一般的かと思います。あくまでも仲間内での決めごとなので「初心者だから1打罰で(次打が3打目で)その辺りから打てばいいよ」といったケースも見受けられます。ゴルフ場によってはワンペナ区域がある場合もあり、その付近で球が見つからない場合、罰を2打とするとワンペナに行ってしまった場合より罰が重くなる可能性もありますので、その辺りは仲間同士で臨機応変に決めていけば良いと思います。

Mr.golfbaka


Q:ウオーターハザードの救済を受けた後に見つかった最初の球に対して処置をとる 2013.12.01

何度も同じような質問があると思いますがよろしくお願いいたします。
状況:左から大きく張り出した池が(ラテラルウォーターハザード)ティーインググランドから150y位先まであるホールで、ティーショットをトップし、低い球が池の上を何度か水切りし、池を越えるギリギリの所で水がはね、見えなくなった。もしかしたら水切りで池を越えたと思い、その近辺を探しましたが見つからず、ラフもない場所だったので池に入ったとしてウォーターハザードの処置で後方線上にドロップした。その球をストロークし、前方に進んだところ、予測できない場所で最初の球を見つけた。
その時の処置:ドロップした時点で最初の球はロストボールとなったと思い、ティーインググランドに戻り3打目とし打ち直しホールアウトした。
この場合、正しい処置、実際に行った処置ではいけないのか、罰があるのか、教えてください。なお、こちらのサイトにある同じような状況の説明ではドロップした球を正球として続けると書いてあるのを読みました。ただ、自分が以前参加した試合では、競技委員の方からロストボール扱いとして元の位置から打ち直すように言われたので、今回このように処置したのですが、解説をお願いします。

アヤパパさん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則では、ウオーターハザードの処置(規則26-1)をとるには「球がウオーターハザード内にあることが分かっているか、ほぼ確実でなければならない」としています。ご質問のケースではウオーターハザード内にあることが分かっていないので、ウオーターハザードにあることが『ほぼ確実』と考えられる状況であるかどうかがポイントとなってくるわけですが、ご質問内容にあるように、池を越えたあたりがラフでもなく『予測できない場所』で最初の球を見つけたことから察するに、アヤパパさんが池に入ったことを『ほぼ確実』として処置したのは妥当と考えて良いと思われます。そうなると、ウオーターハザードの処置に従ってドロップした球は正しく処置されてインプレーとなっていることになりますので、その後もその球をプレーしていかなければなりません。ドロップした球をプレーした後に見つかった最初の球はインプレーではないので、もはやプレーすることはできませんし、ご質問内容で競技委員の指示にあったように最初の球について規則27-1を適用してティーグラウンドに戻ってプレーし直すこともできません。この競技委員の指示による処置は規則的には間違っていると思いますが、競技委員の指示に従ったことによりアヤパパさんのスコアはそのままで良い、ということになると思います。ちなみに厳密に規則にのっとれば、アヤパパさんの処置は以下のようになると思います。

1.ウオーターハザードの処置をしてプレー
 ⇒正しくプレー(3打目)
2.ティーグラウンドに戻ってプレー
 ⇒誤った処置
 3打目の球を拾ってティーグラウンドに戻ってプレーした場合は規則が認めていない状況でインプレーの球を動かしリプレースしなかったことにより2打罰(規則18-2
 別の球を使ってティーグラウンドからプレーした場合は規則が認めていない状況で球を取り替えたことにより(規則15-2)2打罰

いずれにしても2打罰が課されてティーグラウンドからプレーした球は6打目ということになります。
もし、球がウオーターハザードを越えて見つからない可能性が少しでも考えられる場合は(ウオーターハザードに入ったことが『ほぼ確実』とは言えない場合は)、ウオーターハザードの処置を取ることはできず、球の捜索の5分間以内に見つけることができなかった場合は紛失球として規則27-1に従い処置しなければならなくなります。このような状況でウオーターハザードの処置のつもりで球をドロップした場合、その球はこの場合に適用出来る規則27-1に従って誤った場所にドロップされたものとみなされます。その球をプレーしてしまうと規則27-1の1打罰、さらに誤所からプレーしたことにより2打罰が課されることになります。誤所からのプレーでは違反が重大であると競技委員会が考えた場合、正しい場所からプレーし直さなければなりません(規則20-7)。

Mr.golfbaka


Q:花道にある球が同伴競技者のアプローチの妨げになる 2013.11.29

同伴者がアプローチする時、グリーン手前花道にある私のボールが邪魔になるのでマークするよう要求されました。マークしなければいけないのでしょうか?

ハシモトヨシユキさん

回答
ご質問ありがとうございます!
他のプレーヤーの球が自分のプレーの妨げになるかも知れない場合、そのプレーヤーは球の拾い上げを要求することができます(規則22-2)。球の拾い上げを要求されたプレーヤーは、その要求にこたえて球を拾い上げるか、ストロークプレーであれば先にプレーすることで対応しなければなりません。ご質問のケースでも、ハシモトさんはマークして球を拾い上げるか、先にプレーするか、どちらかの処置をしなければならない、ということになります。マークしてグリーン上以外の球を拾い上げる場合、その球は拭くことができないので注意が必要です。
球の拾い上げを要求されたにもかかわらず、その要求を拒否し、先にプレーすることもしなかった場合、競技であれば規則に従うことを拒んだことにより規則3-4の違反により競技失格となります。

Mr.golfbaka


Q:グリーン外から打った動いている球同士が当たった 2013.11.28

A氏がフェアウェイから打ってグリーン上を動いているボールに、B氏がアプローチをしたボールが当たった。この場合のペナルティと対処の仕方を教えてください。

手島勧さん

回答
ご質問ありがとうございます!
A氏もB氏もグリーン外からプレーしているので、どちらも罰はなく、球はあるがままの状態でプレーしなければなりません(規則19-5b)。
A氏とB氏のどちらか、あるいは両方がグリーン上からプレーしていた場合、グリーン上からプレーしたプレーヤーは球が他のプレーヤーの動いている球と当たったことに対する罰はなく、ストロークを取り消して再プレーしなければなりません(規則19-1b)。この時、規則16-1fの違反があったプレーヤーには2打罰が課せられます。規則16-1fでは、他のプレーヤーがグリーン上でストロークした後、その球が動いている間にストロークすることを禁じていて、違反すると2打罰が課せられます。ただし、そのプレーヤーが打つ順番であった場合は罰はありません。例えば、A氏の球よりB氏の球の方がホールから遠く、B氏がプレーする順番であったにもかかわらず、A氏が先にグリーン上でプレーしてしまい、それに気付かずB氏が後から打った場合はB氏に罰はない、ということになります。

Mr.golfbaka


Q:クラブを置いてスタンス向きを確認する 2013.11.26

いつも勉強になり楽しみに拝見しています。
さて、ショットを打つ前に自分のスタンスの向きを確認するためにアドレスを取った後にクラブを足元に置き、アドレスを解き後方から確認する動作がルールに抵触するか教えてください。当然、ショットする際は足元に置いたクラブははずします。

島田太郎さん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則8-2・プレーの線の指示では、グリーン上以外ではストローク前であれば誰からでもプレーの線の指示を受けることができますし、クラブなどを置いてプレーの線を確認することも認めています。従って、ご質問のケースのようにストロークする際に置いていたクラブを取り除いていれば罰はありません。もし、クラブなどを置いたままストロークすると規則8-2の違反で2打罰が課せられることになります。
参考裁定例・JGAゴルフ規則裁定集・8-2a/1

Mr.golfbaka


Q:ホールインワンはニアピンになるか? 2013.11.25

プライベートコンペでニアピン賞を設けていますがホールインワンした場合、ニアピンとは言わない説と、いやいや最高のニアピンだと言う説があります。プライベートコンペだからとはいえ当人にとっては合点がいかないので、この場合一般的にはどのように対処していることが多いのか参考に教えてほしいと思っています。

村尾隆さん

回答
ご質問ありがとうございます!
個人的な見解としては、前もってはっきりと決めておけばどちらでも良いと思うのですが、私がキャディをしていた経験上では、どちらかというと「ホールインワンはニアピンではない」といった意見が多かったような気がします。ホールインワンはニアピンを超越したある種特別なものと捉えればニアピン扱いをせずに何か別の賞があっても良いのではないかと思います。

Mr.golfbaka


Q:ボールマーカーをずらす場合は真横でなければいけない? 2013.11.22

ボールマークをずらす場合、カップまでのラインと直角にずらさないといけないのでしょうか? 教えてください。直角の方向に目標物がないとずらせないと思うので、そのようなこと(ルール、マナー)はないと思うのですが・・・
よろしくお願いします。

大須賀浩泰さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ボールマークをずらす場合の「角度」についての細かな決まりは特にありません。ただし、規則ではこのような場合「クラブヘッドの長さかそれ以上横に移すべきである」(ゴルフ規則20-1・注)としています。他のプレーヤーの妨げにならないような場所に移動することが目的ですので、その目的を果たせれば良いのであり、必ずしも目標物を直角にとる必要はないのですが、プレーの線に対してはできるだけ直角に近い角度で動かした方が良い(同じ距離を動かすなら真横に動かした方がプレーの線から遠ざかる)、ということも言えます。45度くらいの角度で動かしたからといって特に罰が課されるものではありませんが、できるだけ真横に近い角度で動かすようにした方が良い、といったところですね。

Mr.golfbaka


Q:距離表示を表す植え込みの木から救済を受けることはできるか? 2013.11.20

残りの距離表示を表す杭が1.5m程の植え込みの木である時は動かせない障害物として救済は受けられますか?

mikoさん

回答
ご質問ありがとうございます!
『障害物』とは人工物のことをさします。距離表示の目的で人の手によって植えられたものであろうと、木は木であり自然物であることに変わりはありません。従ってそのような植え込みがプレーの妨げになっても『動かせない障害物規則24-2』による罰無しでの救済を受けることはできません。
木は木でも、加工された物であれば人工物となりますので、例えば木で作られたヤード杭は簡単に動かせれば『動かせる障害物(規則24-1)』として扱えますし、簡単に動かせなければ『動かせない障害物』として扱うことができます。また、苗木などの支柱として使われる木も普通は人工物として扱われますので、その支柱がプレーの妨げになる場合は救済を受けることができます。

Mr.golfbaka


Q:プレーの妨げになる球を拾い上げるよう要求したがその要求を拒否 2013.11.19

グリーンオンしたボールに対し、グリーン外のボールの競技者が、グリーンオンのボールのマークを要求。拒否できるか。拒否した場合にペナルティーは?

岡崎さん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則22-2では『他の球が自分のプレーの妨げになるかも知れないと考えた場合、プレーヤーはその球を拾い上げてもらうことができる』としています。つまり、ご質問のケースでは、グリーン外の球の競技者に規則22-2を援用する権利があるわけですが、グリーン上の球の競技者がその要求を拒むと規則3-4・規則に従うことを拒むに抵触することになります(競技失格)。
ちなみに、規則22はゴルフ規則裁定集の中で『ある球が他の球のプレーの援助や妨げになりそうであるとの合理的な可能性がある状況を想定しての規則』としていて、援助や妨げになる可能性がないと考えられる状況で規則22を援用すると不当の遅延(規則6-7)の違反となる可能性もあります(2打罰)。

Mr.golfbaka


Q:バンカーの中の穴に入って見つからない球 2013.11.17

いつも参考にさせていただいております。
昨日ラウンド中なんですが、第2打がバンカーに入ったのは砂煙もあがり付近にもなく間違いないのですが、ボールがありません。前方の芝の下の砂が少なく土手の下が芝の根が見えるくらいで空洞になっており何個か他のボールを見つけました。レーキで空洞を探しましたがありません。この場合ロストになるのかアンプレ宣言でドロップするのかわかりません。どうすればいいでしょうか?
よろしくお願いします。

もりりんさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースは”バンカーの砂の中で球が見つからない”ということになりますが、基本的には砂の中であろうと5分間の捜索時間内に球が見つからなければ紛失球として扱わなければなりません。従って規則27-1に従い1打罰で前回プレーした場所からプレーすることになります。アンプレヤブルの処置(規則28)の内のbとcの処置については球の場所を基点としなければならないので球が見つからない状況でこれらの処置を取ることはできません(aの処置となると規則27-1の処置を取るのと同じ意味になります)。
ただ、ご質問のケースでは空洞があるとのことで通常のバンカーの状態ではありません。このような場合、その場所が修理地として扱われる可能性も充分考えられます。修理地の中で紛失したことが分かっているかほぼ確実な場合は、規則25-1cに従って修理地の境界を最後に横切った場所(分からなければ推定する)に球があるものとして罰無しで救済を受けることが可能です。修理地として扱われるかどうかは近くに競技委員がいれば確認すれば良いですし、近くに競技委員がいなくてすぐに来ない状況であれば、紛失球として規則27-1に従った処置と修理地として扱った場合の2つの球でプレーして(規則3-3)、後で競技委員に確認するようにします。

Mr.golfbaka


Q:ラフの中の芝が短い場所で地面に食い込んだ球 2013.11.15

規則25-2の「地面に食い込んでいる球」について質問します。
1.球の状況はマーカーや同伴競技者に確認して貰ってからマークして拾い上げるのでしょうか? それとも自分で判断して勝手にやってよいのでしょうか?
2.フェアーウェイかそれ以下の芝生の長さの場所のスルーザグリーンであれば、ラフやバンカーの土手などでもこの救済は受けられるのでしょうか?

isamuさん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則25-2・地面にくい込んでいる球に限らず異常なグラウンド状態からの救済(規則25-1)や動かせない障害物からの救済(規則24-2)などで救済を受ける際は、マーカーや同伴競技者に確認してもらわなければならないといった規則はありません。プレーヤーは規則に則り処置をするのが大前提となっているからです。従って自分で判断して勝手にやっても規則違反とはなりません。ただし、周囲から見て疑わしき行動と思われないようマーカーや同伴競技者に予め告げておくのは良いことだと思います。
規則では「地面にくい込んでいる球」により救済を受けられるのは『フェアウェイの芝の長さかそれより短く刈ってあるコース上の全ての区域』とあります。ここで『区域』という言葉が使われていること、また規則の意図するところを考えれば、救済対象となるのはコース側が意図してフェアウェイかそれより芝を短く刈ってある区域と捉えるべきです。深いラフの一帯の一部分がたまたま短く刈られてしまっていたり、芝が弱っていて短かったとしても、その場所は救済対象にはなりません。フェアウェイの他にはカラー、花道といったところでしょうか。規則25-2はスルーザグリーンが対象ですが、ゴルフ規則裁定集によれば、ティーグラウンドに自らのピッチマークでくい込んだ場合も公正の理念に従い規則25-2の救済を受けることができる、としています。

Mr.golfbaka


Q:ルースインペディメントを踏んで球を動かしてしまった 2013.11.14

球を捜してる最中に木の枝(ルースインペディメント)を踏んだら球が動きました。この処置はワンクラブレングス以上の枝なら無罰で球をプレースしてプレーをすればよいのでしょうか? またプレースする前はこの枝をどけられないのでしょか?
宜しくお願いします。

カールさん

回答
ご質問ありがとうございます!
球を捜索中であろうとインプレーの球をプレーヤーが動かしたことにより規則18-2aが適用されることになり、1打罰でリプレースしなければなりません(リプレースしないでプレーすると2打罰)。ルースインペディメントは球がハザードにある場合を除いていつでも触れたり取り除いたりすることができますが(規則23)、それが球を動かす原因になった場合は規則18-2が適用されます。
球をリプレースする際ですが、ご質問のケースのように球を動かしてしまい1打罰を課した上でリプレースする場合はリプレースする場所付近にあるルースインペディメントを取り除いても問題ありません。しかし、球の確認などで拾い上げた球をリプレースする際に球のライに影響するルースインペディメントを動かすことはできません。例えば木の枝の上に球が乗っていて、その木の枝を取り除くと明らかに球が動くような場合で、球の確認(規則12-2)やプレーの妨げになる球(規則22-2)の為に球を拾い上げ元のライにリプレースする必要がある場合、そこにあった木の枝を取り除くとライが変えられることになります。このようなケースで木の枝を取り除いた場合は規則18-2の考えのもとに1打罰が課されることになります(規則13-2のライの改善の2打罰ではない)。
ちなみに球を捜索中に球を動かしても罰が課されないのは、球が砂に覆われている場合(規則12-1)となります。

Mr.golfbaka


Q:ウオーターハザードに入ったことが確認できない場合の処置 2013.11.13

ティーグランドから前方50Yあたりに幅約100Yのすり鉢状の谷があり、谷の底の方はラテラルウオーターハザードとなっているホールで、ティーショットをミスして谷に落としてしまいました。ティーグランドから谷の中は見えず、ハザードに入ったことは確認出来ませんでした。この場合の処置として紛失球になることを想定して暫定球を打つことは妥当でしょうか?
また、ハザードに入ったものとして判断し、暫定球の処置を取らずにハザードの処置としてティーショットを打ち直した場合は、仮に最初の球がセーフであっても打ち直した球がインプレーとなりますか?

YAMAYAMAさん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
問題のすり鉢状の谷の中で、ラテラルウオーターハザードの外で球が紛失する可能性があれば暫定球をプレーすることができます。例えば、ラテラルウオーターハザードの周りが深いラフで、そこに球が止まり見つからない可能性が考えられる場合などです。ラテラルウオーターハザードの周りがそれほど深いラフではなく『すり鉢状の谷に落ちた球がラテラルウオーターハザードの周りで見つからない場合はラテラルウオーターハザードに入ったことが間違いない』というような状況であれば暫定球をプレーすることはできません。
規則27-2・暫定球
ご質問後段についてですが、ウオーターハザードの処置は原則として球がウオーターハザードに入ったことが分かっているかほぼ確実と言える状況でなければ取ることができません。従って『分かっているかほぼ確実』ではない状況でティーショットを打ち直した場合、ハザードの処置ではなく規則27-1・ストロークと距離に基づく処置を取ったものとみなされ1打罰で打ち直した球がインプレーとなります(結果的には規則26-1aの処置と同じことになりますが適用される規則が異なります)。もちろん最初の球はセーフでもプレーすることはできません。
ちなみに付属規則1-Bでは、池の場所や地形などにより、球が入ったことを確認することや、確認してからウオーターハザードの処置を取ることがプレーの遅延に繋がるような場合、ウオーターハザードの外で紛失している恐れがなくても暫定球をプレーすることができるローカルルールを制定することできる、としています。

Mr.golfbaka


Q:最初の球と暫定球が池の中で見つかり、どちらが最初の球か区別がつかない 2013.11.11

何時もお世話になります。今回の質問は、ティーショットが池の方向へ行ったので暫定球を打ちましたが、この球も池の方向へ行きました。池には2個共入っていましたが両方とも同じ番号でどちらが初球か判りません。この場合次打は何打目でどこから打つのでしょうか?

ボギーちゃんさん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
まず、暫定球についてですが、「池の方向に行ったから」という理由だけでは暫定球をプレーすることはできません。この場合、打ち直した球は規則27-1・ストロークと距離に基づく処置をとったものとみなされ、1打罰で即座に打ち直した球がインプレーとなります。従って両球共に池に入っていた場合は3打目が池に入ったことになり、1打罰でウオーターハザードの処置をとるとなると次打は5打目ということになります。ウオーターハザードの処置をとる際の基点は打ち直した第3打が最後に境界を横切った場所となります。その場所が明確に分からない場合は推定して決めることになります。
「池の方向に行き、しかも紛失やOBの恐れがある」といった場合は暫定球をプレーすることができます。この場合に最初の球と暫定球が池の中で見つかり、どちらが暫定球か区別がつかない場合、最初の球がウオーターハザードに入っていることは間違いないわけで、最初の球に対してウオーターハザードの処置をとることができます。つまり、1打罰で次打は3打目でプレーすることになります。ウオーターハザードの処置を取る際の境界を最後に横切った基点は必要であれば推定して決めます。もし、ウオーターハザード内で球がそのまま打てる状態であってもそのまま打つことはできません。両球の区別がつかないことにより最初の球はウオーターハザード内で紛失している扱いとなるからです。
ちなみに、最初の球と暫定球の両球がスルーザグリーンで見つかり、どちらか区別がつかない場合は、どちらかの球を選んでそれを暫定球としてプレーしなければなりません。
参考裁定例・JGAゴルフ規則裁定集・27/11

Mr.golfbaka


Q:ボールマーカーを取り除いた後の芝の凸凹を直す 2013.11.10

グリーンでボールをマークし、打つ順番になったのでボールを戻しました。この際、使ったマーカーは刺さるタイプのもので、そのマーカーを外した際、グリーンが少しでこぼこしました。その跡は指などで押さえて修復できるのでしょうか? それとも修復したらライの改善になるのでしょうか?

ポンタさん

回答
ご質問ありがとうございます!
球をマークする際にボールマーカーを置いたり取り除いたりする行為によって球のライが変えられた場合、その結果が良くなろうと悪くなろうとプレーヤーはその状態のままでプレーしなければなりません。ボールマークの重みによって芝が押さえつけられたり、ご質問のケースのように刺さるタイプのマーカーだと取り除く際に芝が毛羽立ったり砂が飛び出たりする可能性がありますが、それらもその状態のままプレーするのが原則となります。もし、そのような状態を直したりすれば規則13-2の違反で2打罰が課せらることになります。
参考裁定例・JGAゴルフ規則裁定集20-1/15.5

Mr.golfbaka


Q:球を打ったと同時にヘッドが抜ける 2013.11.7

谷越えのショートホールで、アイアンでティーショットを打ちました。故意にでも無くダフリでも無くボールを打ったと同時にヘッドが抜けてしまい、ボールもヘッドもOBゾーンである谷の中に消えて行きました。この場合ルール上ではどういう対処になるのですか?

ミスターさん

回答
ご質問ありがとうございます!
故意やダフリといったことは関係なく、ヘッドが抜けてもストロークしたことに変わりはないのでストロークの1打とOBによる1打付加で、次打を3打目としてティーグラウンドからプレーしなければなりません。OBでなければ球はそのままで2打目をプレーすることになります。
もし、バックスイングでヘッドが取れてしまい、クラブヘッドのない状態で(つまりシャフトで)ダウンスイングを行って球を打ちOBゾーンへ行った場合は特に罰は無くティーショットを1打目として打ち直すことになります。『ストローク』とは『クラブ』の前方への動作のことをさしますが、『クラブ』はヘッドとシャフトからなるものでありヘッドが無い状態ではクラブとはみなされないため、バックスイングの時にヘッドが取れた場合、ダウンスイングはクラブで行っていないためストロークとしてカウントされない、ということになるからです。ダウンスイング中にクラブヘッドが取れた場合はストロークとしてカウントされます。
参考裁定例・JGAゴルフ規則裁定集14/3
もし、2打目以降でインプレーの球に対してバックスイングをしている最中にヘッドが取れ、そのまま振り降ろしてシャフトで球を動かしてしまったような場合、ストロークはカウントされませんが、インプレーの球を動かしたことにより規則18-2の1打罰が課されることになります。

Mr.golfbaka


Q:後続組のプレーヤーの球がグリーン上でプレーの妨げとなる 2013.11.4

ショートホールのコールオンが認められている競技において、パッティングライン上の後続者A氏のボールをピックアップしたい場合、規則20-1に従ってA氏またはA氏の許可を得た第3者が拾い上げるまでボールはそのままにしておかなければならないのでしょうか?

YAMAYAMAさん

回答
ご質問ありがとうございます!
球の拾い上げに関しては、プレーヤーかプレーヤーの認めた人がするのが基本と考えて良いと思いますが、ご質問のようなコールオン(ショートホールでグリーン上のプレーを残して後続組にティーショットを打たせる)をしていて後続組のプレーヤーの球がパットライン上にあるような状況では、その球を拾い上げなければプレーが難しくなる場合も多々起こり得ます。球の持ち主であるプレーヤーはティーグラウンド付近にいることになるので、すぐにマークをしに来ることができない場合はプレーヤーに許可を得た上でグリーン上の誰かがマークして拾い上げるのがベストかと思いますが、仮にそのようにせずグリーン上の誰かが後続組のプレーヤーの球を勝手に拾い上げたとしても特に誰かに罰が課せられることはありません。グリーン上の誰かが勝手に拾い上げた場合(規則18-1)、プレーヤーはその球をリプレースしてプレーすれば問題ありません。コールオンは、競技委員が認めた状況でしかやってはいけない(そうでないと規則6-8・プレーの中断の違反で競技失格)ということと、プレーの進行を考えれば、グリーンからティーグラウンドまで距離があり、プレーヤーに許可を得るのが難しい場合は、プレーヤーの許可を得ずとも誰かが拾い上げてプレーを続行するべきかと思います。

Mr.golfbaka


Q:同伴競技者のボールマーカーを動かさないように要求したことに罰はあるか? 2013.11.4

宜しくお願いします。
グリーン上でのことですが、同伴者がそれぞれ自分のボールを拾い上げボールマークを置きます。そしてカップを狙うわけですが、Aさんのライン上カップ近くにBさんのマークがありました。Bさんは「ずらしましょうか?」と聞きましたが、Aさんはそれを目標としたいから「そのままでいい」と言いました。この目標にすると言ったことに何かの違反はありますか?

新宿の鮫さん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
10/27回答のご質問に似ている内容ですが、同伴競技者のボールマーカーを「目標にしたい」や「そのままでいい」といったように告げること自体は特に罰がありませんが、規則8-2b規則22-1の趣旨からするとプレーヤーが残しておくよう強要することはできない、としています。従って同伴競技者は裁定集20-1/11の考えに従い、プレーヤーの意志とは関係なくプレーヤーの援助となりそうなボールマーカーをずらすことができます。
同伴競技者がボールマーカーをずらすことにしたのに、それを知ったプレーヤーがボールマ―カーを動かされる前にプレーすると規則3-4の違反によりプレーヤーは競技失格となる可能性も考えられます。
参考裁定例・JGAゴルフ規則裁定集3-4/1

Mr.golfbaka


Q:ラウンド中に異なる色の球を使用する 2013.11.1

カラーボールが定着し、私もその日の気分や同伴者と被らないように白と黄色のボールを使い分けていますが、暫定球の時は分かりやすいように色を変えるとか、ホールによって色を変えるのはルール上、問題ないのでしょうか。もちろんメーカーやブランドは同じものです。

YAMAYAMAさん

回答
ご質問ありがとうございます!
使用球に関しては競技規定や競技の条件の中で特別に球に関する規定がない限り、付属規則3・球に適合する球であれば何でも使用することができます。球の取り替えは1ホールのプレー中はできませんがホール間であればいつでも取り替えることができます。また暫定球やウオーターハザードの処置など別の球をプレーする場合も球を取り替えることが許されるので、このような時に違う色の球はもちろん、違うブランドの球を使用することも全く問題ありません。
アマチュア競技などでは「R&Aの公認球リストに掲載されている球を使用しなければならない」と規定している場合が多いと思いますが、この場合でも公認球であればホール間などで別のブランドの球に取り替えることができます。
JGA主催のアマチュア競技では2009年以降採用されていないようですが、プロの競技では競技の条件の中で「ワンボール条件」を採用しているのが普通であり、この規定がある場合には、ラウンド中、同じブランドで同じモデルの球を使用しなければなりません。ホール間で球を取り替えることはできますが、同じ球でなければならない、ということになります。ワンボール条件の内容が「公認球リストに一種類の球として掲載されている球でなければならない」としている場合は異なる色の球にすることもできないようです(公認球リストには同じブランドで同じモデルであっても各色毎で登録されているため)。

Mr.golfbaka


Q:暫定球をプレーしてホールアウトした後で、それが初球であると主張する 2013.10.31

競技会で同伴競技者のティーショットが右の木に当たり、右のOB方向へ跳ねた可能性があり暫定球を打ちました。第2打地点に行き右OB方向に初球を捜しましたが見当たらず、フェアウエーにあった球を本人が暫定球の確認をした上で第4打として打ちました。幸いグリーン上での最初のパットが入りボギーとしてホールアウトをしました。ところが次のホールのティーショットを打つ段になって、本人が先ほど第4打として打った球は初球ではないかと言い出しました。本人は番号で判断したようですが、マーカーを含め同伴競技者はその番号を覚えていません。マーカーは本人の主張通り第4打として打った球は初球の第2打でいいのではないかと言い、プレー終了後に競技委員に確認をしてバーディーとしてスコアを提出しました。この措置の妥当性はあるのでしょうか。自己申告によってボギーとしてホールアウトをしているので、また初球であるとの判断が曖昧であり、過小申告のような気がしますが。

キナパパさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問内容から察する限りでは妥当性はないような気がします。最初の球が見つからないから暫定球の確認をした上で第4打目をプレーした上で、後になってそれが初球ではないか、と主張したとのことですが、その状況からするとプレーヤー本人も初球と暫定球の区別がはっきり付いていなかったのではないか、と捉えることができます。ゴルフ規則裁定集の考え方からすると、最初の球と暫定球の区別がつかない場合、インバウンズの球は暫定球として扱うべきであるとしていますので、ご質問のケースでも暫定球として扱うべきであったかもしれません。
ゴルフ規則では求めていませんが、暫定球を打つ際は、最初の球と暫定球の番号や識別マークなどを同伴競技者やマーカーに明確に告げておくことも、このような紛議をなくすためには大事なことかもしれませんね。
参考裁定例・JGAゴルフ規則裁定集27/11

Mr.golfbaka


Q:ホールを過ぎた球を同伴競技者が足で蹴ってホールインさせる 2013.10.30

グリーン上で同伴競技者が故意にプレーヤーの外れたパットを足で蹴ってカップインさせた。故意に方向を変えた同伴競技者は規則1-2の違反で2ペナもしくは競技失格かと思いますが、プレーヤーは無罰で打ち直し(19-1)とあります。これは明らかにカップを過ぎて入らなかった場合でも同じでしょうか? プレーヤーにとっては、再パットのチャンスになってしまいます。
宜しくアドバイスお願いします。

よがたさん

回答
ご質問ありがとうございます!
結論から申し上げますと、よがたさんのおっしゃる通り同伴競技者は2打罰もしくは競技失格、プレーヤーは罰無しで再プレーということで良いと思います。
まず、ご質問のようなケースではプレーヤーの球を足で蹴ってカップインさせたことにより同伴競技者は2打罰が課せられます。もしホールに入りそうな球を足で蹴って外したような場合は『自分やパートナー以外のプレーヤーに著しい不利益を与えた』ことにより競技失格が課されるべきかと思います(規則1-2)。また、ご質問のケースのように、プレーヤーにとって結果的に再チャンスとなる場合もあるかもしれませんが、状況によっては再チャンスとならない場合も多いでしょうし、逆に不利になる場合もあるかもしれません。しかし、何がプレーヤーにとって有利か不利かというのも状況やプレーヤー次第で変わってきますので、規則19-1ではその辺りを考慮するようにはなっていない、ということだと思います。例えば、下りのロングパットでホールを過ぎた球が、ホールを過ぎたすぐの所で止まっていたはずであれば、それはナイスパットであり、再プレーすることがプレーヤーにとってチャンスとはならない場合もありえます。

Mr.golfbaka


Q:OB区域に止まっている共用のカートに球が当たる 2013.10.30

いつも参考にさせて頂いております。
OB域に停車している共用のカートに打球が当たった場合、その球がOBになった場合は2打罰で打ち直し、インバウンズに戻ってきた場合は球が止まった所から1打罰でプレーということでよろしいでしょうか?

YAMAYAMAさん

回答
ご質問ありがとうございます!
罰の数と処置についてはご質問通りで正しいです。プレーヤーやパートナー、またはそのキャディや携帯品に動いている球が当たった場合は1打罰で球はあるがままの状態でプレーされなければなりません(規則19-2)。これはOB区域においても同じことです。共用のカートは特にローカルルールで規定されていなければプレーヤーの携帯品扱いとなりますので、共用のカートに球が当たれば1打罰となります。その球がインバウンズで止まれば球はそのままプレー、OB区域に止まれば規則27-1に従い更に1打罰(合計2打罰)で元の場所からプレーしなければなりません。

Mr.golfbaka


Q:同伴競技者のボールマーカーを動かさないように要求 2013.10.27

いつも拝見させていただいています。
今回の質問は、グリーン上でのボールマーカーの位置のことです。規則8-2bにはパッティングラインを示すマークはどこにも置いてはならない、とあります。同伴者のマークがライン上にあれば動かすことを要求できますが、あえて目印にしたいのでそのままで、ゴルフ場にある刺すマークに変えてほしいとの事でした。これは違反にはなりませんか? 目標にしたい事を告げた、告げなかったことで違いはありますか?
宜しくおねがいします。

新宿の鮫さん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
同伴競技者のボールマーカーを目印としてその場所に残すように強要する権利はプレーヤーにはありませんので、同伴競技者はボールマーカーをずらすことができます。プレーヤーが目印にしたいことを告げたこと、また、目印としてその場所に残すよう依頼したことは特に該当する罰がありません。
ボールマーカーは定義では『動かせる障害物』となります。基本的に動かせる障害物はプレーヤーはいつでも取り除く、あるいはそのままにしておくことができます。例えばホールの反対側にある木の枝が目標となったり下りパットをオーバーした時の歯止めになったりするかもしれないから同伴競技者に取り除かないように要求した場合、同伴競技者はその動かせる障害物を取り除くことはできません。もしプレーヤーの要求を無視して取り除くと規則1-2の違反で2打罰が課されることになります(これは2010−2011年の規則裁定集24/16にこのような裁定例があり、2012年の規則改定で規則1-2の改訂がありましたが、それによってこの裁定例の考え方が変わることはないと考えられるからです)。しかしボールマ―カーの場合、規則8-2b規則22-1の趣旨からするとプレーヤーが残しておくよう強要することはできない、と裁定集20-1/11の中で記しています。
ちなみに、もしご質問のケースがボールマーカーではなく球であった場合、プレーヤーの要求に同伴競技者がこたえてプレーの援助となるかもしれない球をそのまま残しておくと規則22-1の違反により両者共に競技失格となります。

Mr.golfbaka


Q:ミスすると排水口にヘッドが当たる/グリーン上に球がありスタンスがスプリンクラーにかかる 2013.10.24

@排水口のふた近く(排水口の外)にボールが止まりました。ボールとグリーンを結んだ線上にフタはあります。つまりボールを打ったあとでフタにヘッドが当たってしまう可能性があります。スイングの妨げになると思うのですが、この場合救済は受けられるのでしょうか? また、ボールがもし排水口の外側でグリーン寄りにある場合、ダフればフタに当たりますが、この場合は救済を受けられますか?
Aボールはグリーンの端に乗っていました。しかしスタンスを取ると右足がカラーにあるスプリンクラーにかかります。同伴競技者にグリーン上では救済は受けられないと言われましたが、受けられないのですか?

阿蘇美智代さん

回答
ご質問ありがとうございます!
@
動かせない障害物からの救済(規則24-2)では、球がウオーターハザードにある場合以外で、球が障害物の中や上にあるか、スタンスまたは意図するスイング区域が障害物にかかる場合に救済を受けられるよう定められています。ご質問のケースでは球の近くにある排水口のふたが意図するスイング区域に含まれるかどうかが問題となるわけですが、ミスショットした場合に障害物に当たる可能性がある場合は、意図するスイング区域に障害物があるものとなり救済を受けることができます。
過去の類似回答:動かせない障害物が球のすぐ近くにありダフるとそれに当たる場合 2012.9.24
A
球がグリーン上にある場合も動かせない障害物からの救済を受けることはできます(規則24-2)。ご質問のケースでも何ら問題なく救済を受けることができます。球がグリーン上にある場合の救済では、ニアレストポイントに球をプレースしなければならない点が、他の場所での処置と大きく異なる点です。ニアレストポイントは時にグリーンの外になる場合もありますが(ただしハザード以外の場所)、この場合もプレースしなければなりません。ちなみに、球がグリーン上にある場合はプレーの線(パットの線)上に動かせない障害物がある場合も救済の対象となります。グリーン上以外ではプレーの線上に動かせない障害物があっても救済の対象とはなりません(プロの試合などのTV中継用の建物などは臨時の動かせない障害物としてプレーの線上にかかる場合も救済を受けられるローカルルールが制定されている場合もあります)。

Mr.golfbaka


Q:OB区域から生えている木に素振りで触れる 2013.10.23

OB杭ぎりぎりのところにボールがあり、素振りでOB側からおいしげってきている木に触れてしまうのはペナルティがありますか?

木内さん

回答
ご質問ありがとうございます!
結論から申し上げますと「木に触れる」こと自体は罰にはなりません。その木がOB区域のものであろうとインバウンズのものであろうと関係ありません。罰になるのは『球のライ、意図するスタンス・スイング区域、プレーの線』に影響する生長物や固定物を折ったり曲げたり動かしたりすることによって状況を変えるような場合です(規則13-2)。ご質問のケースでは、素振りによって実際にストロークする際に触れる可能性のある枝や葉、また精神的な妨げになる可能性のある枝や葉などを折ったり落としたりした場合、この規則の違反になります。触れただけでは罰にはなりません。
ちなみに『葉』に関してはゴルフ規則裁定集の中で、沢山生い茂っている中の1枚を落としただけで実質的にスイング区域などの改善とはならない場合は規則13-2の違反とはならず、逆に落ちた場合にプレーヤーの気になるような数少ない葉の内の1枚を落としたような場合は規則13-2の違反となる、としています。

Mr.golfbaka


Q:実際に最初の球がある場所よりホールに近い(または遠い)場所で暫定球をプレーすること 2013.10.21

暫定球について質問します。
OBと思われる林の中(a1)地点に打ち込み、暫定球を(b1)地点(フェアウエー)に打ちました。(a1)地点は通常OBであり躊躇なく(b1)地点から暫定球の2打目を打ちました。ところが(b1)地点の近くに(a1)に打ち込んだ球が木に跳ね返されて(a2)地点(OBではない場所)にありました。暫定球の2打目を(b1)地点から打つ前でしたら(a2)の球がインプレーになると思いますが、(b1)の球を打った後の処置について質問します。
@(b1)が(a2)の地点よりもホールに近いときは暫定球(b1)がインプレー、(a2)は紛失球になると思います。(a2)の球がOBでなかったとしても。
A(b1)が(a2)の地点よりもホールから遠いときは(a2)の球がインプレー、(b1)は紛失球で放棄だと思います。
B(a1)と(b1)の地点がホールから等距離のときは上記Aと同様に(a2)の地点の球がインプレーでしょうか?
上記の@、A、Bの処置について教えて下さい。

isamuさん

回答
ご質問ありがとうございます!
(a2)地点にある最初の球がプレーヤーの最初の球と確認していない場合、暫定球の2打目を打つと(ご質問の場合b1地点から)、そこが最初の球があると思われる場所(a1)かそれよりホールに近い場所であれば暫定球をプレーした時点でその球がインプレーとなり、最初の球は紛失球となります。(b1)地点が(a1)地点よりホールから遠い場合は暫定球の2打目をプレーした後で最初の球を見つければ暫定球を放棄し、最初の球でプレーしなければなりません。実際に最初の球がある場所(a2)が暫定球のある場所(b1)よりホールに近いか遠いかは関係ありません。実際に球がある場所ではなく『最初の球があると思われる場所』が暫定球よりホールに近いか遠いかが問題となる、というわけです。規則では「初めの球があると思われる場所、またはその場所よりホールに近い場所」から暫定球をプレーした場合、最初の球は紛失球となることを記していますので、その考え方からすれば、最初の球があると思われる場所と暫定球の場所がホールから等距離の場合(a1とb1がホールから等距離の場合)、暫定球をプレーすると暫定球がインプレーとなり最初の球が紛失球となる、ということで良いと思います。
つまり@ABのいずれも(b1)地点が(a1)地点よりもホールから遠い場合は暫定球をプレーしても暫定球は暫定球のまま、そうでない場合は暫定球をプレーした時点で暫定球がインプレーとなる、ということになります。
規則27-2・暫定球

Mr.golfbaka


Q:ラウンド中に同伴競技者のクラブで素振り 2013.10.20

いつも参考にさせていただいております。
ラウンド中に練習器具、例えばバット状の素振り器具などを使用するとペナルティーになると思いますが、同伴プレイヤーのクラブを素振りすることはペナルティーでしょうか?

アヤパパさん

回答
ご質問ありがとうございます!
バット状の練習器具などをラウンド中に使用することは規則14-3の中の『異常な用具の使用』の違反となり、その罰は競技失格となりますが、同伴競技者のクラブはあくまでもクラブであり、異常な用具ではないのでそれを借りて素振りをしても罰はありません。また、ホール間での練習を禁止していなければ、ホール間で同伴競技者のクラブを借りてパッティングやチッピングの練習をすることも可能です。
類似裁定例4-4a/13

Mr.golfbaka


Q:朝一のティーショットを無罰で打ち直すことができるルール 2013.10.19

インターネットを観ていたところ、朝一のティショットでミスした場合無罰で打ち直しが可能との内容が記載されていたような気がします。再度アクセスしようとしましたが、なかなかみつかりません。このようなルールはあるのでしょうか?

永畑義男さん

回答
ご質問ありがとうございます!
朝一のティーショットに限り、ミスした場合に罰無しでもう一度打ち直すことができる「マリガン」というルールはあるにはありますが、もちろん正式なルールではありません。その昔(?)アメリカに、いつも朝一のショットをミスするマリガンという方がいて、その人のために設けられたのが始まりだそうです。公式競技ではあり得ませんし、コンペでもまずないでしょう。気の知れた仲間同士のプライベートゴルフで、それによって前を空けたり後続組を待たせたりすることがないような状況であればこのようなルールで遊んでも面白いかもしれませんね。

Mr.golfbaka


Q:バンカー内で見つからない球の捜索のためにバンカーレーキで砂を均すようにして捜索 2013.10.14

バンカー内でめり込んだ球を捜索の際、めり込んだ箇所が特定出来なかったので、バンカーレーキを使用し、広範囲にわたり砂を均す様に捜索し、球を発見した(球が動いた)。この行為が同伴競技者により、ライの改善及び砂のテストであると指摘されました。いかがでしょうか? 又その他の罰がかかるのでしょうか?
宜しくお願いします。

タラちゃんさん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則12-1aでは、コース上のどこの場合でも砂の中の球を捜索する際に砂に触れたり動かしたりすることを認めています。また、砂に触れたり動かしたりしている最中に球を動かしてしまっても罰はなく、球をリプレースしてライを元通りに復元するよう定めています。従ってご質問のケースでは、それが球の捜索に必要な範囲の行動であったのなら罰はない、ということになります。もし、球の捜索に必要な程度以上に砂をならしたりした場合(明らかに球がないと分かっている場所をならしたりした場合)は、砂のテストをしたとみなされ規則13-4の違反により2打罰が課されてもおかしくありません。
ちなみに「規則13-4例外2」では、単にコース保護の目的で、かつ次のストロークに関してライやスイング区域、プレーの線の改善などがない場合は、ハザード内の砂を均しても罰はないとしています。ご質問のケースで例えるなら、球の捜索をしながら、明らかに球がない場所で足跡をコース保護の目的だけで均しても罰はない、ということになります。とはいえ、疑わしい行動はとらないように努めることも大事ですね。

Mr.golfbaka


Q:暫定球を打った後、OB区域にある球をセーフと勘違いしてプレーし、暫定球を拾い上げる 2013.10.10

3打目がOBゾーンの方向へ行ったので暫定球を打ちグリーンオンしました。最初の球を捜しに行ったらセーフに見えたので暫定球を拾い上げ最初の球を打ちました。ところが実際には白杭の外でOBでした。拾い上げた暫定球の所にリプレースしてカップインしたがこのホールは全部で何打になるでしょうか?

ボギーちゃんさん

回答
ご質問ありがとうございます!
3打目がOBでしたので暫定球は5打目ということになります。また、OB区域にある球をプレーしてしまったことは誤球となるため2打罰が課されます。最初の球がOBのためインプレーとなった暫定球は、グリーン上にあるので拾い上げることができますが、マークしないで拾い上げてしまっていたなら1打罰が課されることになります(規則20-1・球の拾い上げとマーク規則16-1b・グリーン上の球を拾い上げてふく)。
従って、誤球とマークせずに球を拾い上げた罰がなければ次打が6打目となるところですが、これらの罰を合わせると次打が9打目ということになります。

Mr.golfbaka


Q:暫定球を打った後、最初の球がインバウンズで見つかったが暫定球でプレー 2013.10.8

OB杭を越えて林にボールが入ったので暫定球を打ったが、落下地点に行ってみるとOBではなかった。本来なら暫定球は放棄し正球で続行すべきだったと思うが、マーカー・同伴競技者の意見で暫定球でホールアウトした。この場合、暫定球と第二の球として正球を規則3-3に基づいてプレーすべきだったでしょうか? また、暫定球でプレー続行したので、誤所、誤球のペナルティが加算されるのでしょうか?
お教え下さい。

isamuさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースでは最初の球が見つかっているので暫定球は放棄し、最初の球でプレーをしなければいけません。最初の球がインプレーで見つかったにもかかわらず暫定球をプレーしてしまうと誤球のプレーとなり2打罰を課し次ホールのティーショットを打つ前に最初の球でプレーしなおさなければなりません(そうしなければストロークプレーでは競技失格)。
最初の球でプレーすべきが暫定球でプレーすべきか判断がつかない場合は暫定球を規則3-3に従い第2の球としてプレーしていくことも認められます。この場合、最初の球、暫定球ともに次打を打つ前に規則3-3を援用する旨をマーカーか同伴競技者に知らせなければなりません。
参考裁定例・裁定集3-3/1

Mr.golfbaka


Q:ウオーターハザードの処置をした後に最初の球がウオーターハザードの外で見つかる 2013.10.3

とある競技にて、グリーン手前に池のあるショートホールでティショットがトップしてしまい、池に入ってしまったと思ったので(入ったという確証はない)、池手前までいったが、やはりボールはありませんでした。ラテラルの処置(後方にドロップ)をし、アドレスに入ろうとしたがその時、最初の球がその救済を受けた先にありました。
この場合どちらの球を採用したら良いのか。因みにその方は最初の球でホールアウトしました。宜しくお願いします。

シャンカーさん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず、池に入ったことが分かっていない状況ですので、ウオーターハザードの処置をとるには池に入ったことが「ほぼ確実」と思える状況でなければなりません。球筋や球の行った方向、また球の落ちたと思える付近の地形などから考慮して、球が見つからない場合には池に入ったことがほぼ確実であると言える場合にはウオーターハザードの処置をとることができる、というわけです。そうでない場合は球探しの5分間以内に球が見つからなければ紛失球として前回プレーした場所からプレー(規則27-1)しなければなりません。
いずれにしても、ご質問のケースでは球をドロップした時点でその球がインプレーとなります。ウオーターハザードに入ったことがほぼ確実という状況でドロップしたのであればウオーターハザードの1打罰、ほぼ確実ではないのにウオーターハザードの処置(前回プレーした場所からプレーする以外)をとったのであれば、それは規則27-1に従って誤った場所からプレーしたことになり、規則27-1の1打罰に「誤所からのプレー」の2打罰も課されることになります(プレーする前なら誤りを訂正することも可能(規則20-6))。そして違反が重大であれば前回プレーした場所からプレーしなおさなければなりません。
「ほぼ確実」と言える状況で別の球をドロップした場合、球をドロップした時点で最初の球はもはやインプレーではなくなるので最初の球でプレーすることはできず、この場合に最初の球をプレーしてしまうと誤球の2打罰を課してドロップした球をプレーしなおさなければなりません。それをせずに次ホールのティーショットを打った時点でストロークプレーではホールアウトの不履行により競技失格となります。
「ほぼ確実」とは言えない状況で別の球をドロップした場合、その球は正しく規則に従ってドロップされた球ではないので、プレーする前に最初の球が見つかった場合は規則20-6に基づきドロップした球を放棄し最初の球をプレーしなければなりません。つまり、ご質問のケースでは最初の球をプレーしていかなければならない、ということになります。
最初の球がウオーターハザードに入ったことが「ほぼ確実」と言える状況で別の球をドロップした後、最初の球がウオーターハザードの外で見つかるということはほとんどないはずのことですが、まれに予期せぬ状況で起こり得ることもあります。例えば池に入ったのを確認したが、その後に池の底の石に当たって跳ねて出たことが分からなかった場合などです。このような場合もドロップした後は最初の球でプレーすることはできません。ウオーターハザードに入ったことが「ほぼ確実」と思える状況で別の球をドロップした時点で処置は正しく行われたことになるからです。

Mr.golfbaka
回答の訂正(追加)・ご指摘 by 岩崎さん


Q:バンカー内で構えた後にクラブヘッドで球を動かした 2013.10.1

バンカー内でスタンスをとって構えた時、クラブヘッドのソールがボールにあたりボールが動いた。このような場合のペナルティーと対処方法をご教授下さい。

佐々木正夫さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースはインプレーの球をプレーヤーが動かしてしまったことにより規則18-2aの違反で1打罰で球をリプレースしなければなりません。これは球がバンカー内にある場合に限ったことではなく、どこに球があっても同じようになります。バンカー内ではリプレースすべき場所のライが変えられていた場合、ライを元通りに修復してリプレースしなければなりません(規則20-3b)。
ちなみに、たまたまクラブヘッドのソールが球に触れてしまっただけで球が動かなければ罰はありません。

Mr.golfbaka


Q:球が池に入ったのでウオーターハザードの処置をした後にその池がOB区域だと分かる 2013.9.25

セカンド地点から2打目を打った際、池に入った為池の手前にドロップして第4打としてプレーを行った。その後、同伴者からその池はOBと指摘され、よく確認してみるとOBエリアだった為セカンド地点まで戻りそこから第4打としてプレーを行った。その後再び同伴者から池の手前から打った数が足されてないと指摘された。誤所の場所から打ったのだからもう2打罰でセカンド地点から6打目だと言われたが、本来はどのような場所で何打目でしょうか?

えびの工業さん

回答
ご質問ありがとうございます!
OB区域に球が行ったのでセカンドショットをプレーした場所のできるだけ近くに球をドロップして第4打を打つ(規則27-1)のが正しい処置になりますが、ご質問のケースではウオーターハザードの処置をしてプレーしてしまったので、規則27-1の処置に対して誤所からのプレー(規則20-7)をしたことになります。誤所からのプレーは違反が重大でなければ2打罰を付加しそのままプレーを続けなければならず、違反が重大であれば2打罰を付加し正しい場所からプレーし直さなければなりません。違反が重大であるかどうかの定義はありませんが裁定集の考えを基にすると、例えばバンカーからプレーすべきところをスルーザグリーンからプレーしたり、本来プレーすべき場所より100ヤードもホールに近い場所であったりすると重大な違反になる、としています。ご質問のケースではウオーターハザードの処置のつもりでプレーした場所(A点)がセカンドショットをプレーした地点(B点)より随分ホールに近い場所であれば誤所からのプレーの重大な違反ということになり、同伴者の指摘通りセカンド地点から第6打目をプレーすることになります。A点とB点の距離がそれほどなく、その距離がプレーヤーにとって利益になっているとは考えられない場合は誤所からのプレーの2打罰を付加し、球はそのままプレーしなければなりません。つまりこの場合もB点からプレーした球が6打目ということになります。違反が重大であるかどうかは競技委員が最終的に判断することですので、このような場合は競技委員が近くにいなければB点からプレーした球とA点からプレーした球の2つの球をプレーして後で競技委員の裁定を仰ぐようにします。

Mr.golfbaka


Q:グリーン上のカジュアルウオーターをタオルで吸い取る 2013.9.23

豪雨の中のゴルフの時、グリーン上のプレーでカップの周りに雨水が浮いてきてボールが転がらなくなり、雨水をタオルで吸い取りプレーを続けました。テレビで何度かこんなシーンを見たので行いました。ペナルティでしょうか?

hidedoragonnさん

回答
ご質問ありがとうございます!
グリーン上でホールの周りなどにある雨水はカジュアルウオーターであり、それが球のライやパットの線上にかかる場合は規則25-1の救済を受けることができます。この救済とは、球のライやパットの線についてカジュアルウオーターがかからない場所でホールに近付かず元の球の位置に最も近い場所(ニアレストポイント)にプレースするか、カジュアルウオーターからの救済を完全に受けられないような状況(例えばホールの周りが360°水浸し)であれば最も救済を受けられる場所(水の浅い箇所)でホールに近付かず元の球の位置に最も近い場所をニアレストポイントとしてプレースすることになります。
水をタオルなどで拭き取ることは競技委員に認められた上でならできますが、そうでない場合は規則13-2の違反で2打罰が課せられることになります。大抵のゴルフ場は給水ローラーがあると思いますので、競技会などでグリーンが水浸しの場合、競技委員を呼んでローラーをかけてもらう、といった処置をとるようにするのが良いと思います。

Mr.golfbaka


Q:グリーン上のカジュアルウオーターからの救済 2013.9.21

いつも大変参考にさせていただいております。
先日、雨の中のラウンドでしたが強い雨によりグリーン上に水が溜まり自分のラインからはカップを狙うことが出来ず救済を受けることとしましたが、あまりの水の多さなのでグリーンの外からアプローチで寄せることを選択いたしました。その際ボールの後ろ30センチでグリーンの外に出るのですが、やはり今あるボールと等距離の移動をしなければならないのでしょうか? そうなると今のボールの位置より5メーターほど離れるのですが・・・。グーリーン上はほとんどがカジュアルウォーター状態でした。

万年100叩きさん

回答
ご質問ありがとうございます!
球がグリーン上にある場合、球のライやスタンス、またパットの線にかかるグリーン上の水溜まり(カジュアルウオーター)からは規則25-1に従って救済を受けることができます。この時、ニアレストポイントを決めるのですが、ニアレストポイントとは・・・
・障害を避けることができ
・ホールに近付かず
・元の球の場所に最も近い場所
となります。ニアレストポイントからホールまでの距離が、元の球からホールまでの距離と同距離であるとは限りません。また、球の後30cmのグリーン外でアプローチすることを選択、とありますが、元の球の場所ではパターで転がすつもりのところカジュアルウオーターがパットの線にかかっているわけですので、30cm後ろに動かしてもパットの線にカジュアルウオーターがかかっていることに変わりはなく、この場合正しいニアレストポイントということにはなりません。規則25-1の救済を受ける際は、もしその障害が無かった場合にとっていたであろうストロークをする時に完全に障害を避けられる場所に救済を受けなければいけないからです。つまり、パターで転がした時にパットの線にカジュアルウオーターがかからない場所まで移動しなければならない、ということになります。そのようにして救済を受けた後で、そこからアプローチウエッジで寄せることを選択することは可能です。

【グリーン上が水浸しで完全に救済を受けられない場合】
ホールに近付かず最初の状態から最大限の救済を受けられる場所の内、元の球に最も近い場所がニアレストポイントとなります。

【ニアレストポイントがグリーン外になる場合】
グリーン上の球についてカジュアルウオーターの救済を受ける際、ニアレストポイントがグリーン外(ハザード外で)になる場合もあります。この場合もニアレストポイントに球をプレースしなければなりません。

【必ずしもパターを使う必要はない】
グリーン上に球があるからといって必ずしもパターを使用しなければいけないわけではありません。ご質問のケースのような場合、グリーン上でウエッジなどを使って球を浮かせても規則的には問題ありません。ただ、グリーン面を傷つけるとなるとマナー的にかなり問題があるので、もしやるとなると、ウエッジなどをチッパーのように使ってグリーン面を傷つけずに打つといった配慮も必要です。

Mr.golfbaka


Q:プレーの妨げになると思って拾い上げた球が他のプレーヤーの球で、他のプレーヤーが誤球をした 2013.9.20

はじめまして。
AさんとBさんのボールがグリーンオーバーして同じ方向にいきました。ボールはカラーと奥のラフにあり、Bさんに対して、Aさんがカラーにあるボールを「アプローチライン上で邪魔でしょうからマークして拾い上げます」と言ってボールを拾いあげました。Bさんがラフからアプローチし終えてからAさんがボールを戻す時に拾い上げたボールが自分のボールでなくBさんのボールだと分りました。Bさんが打ったボールがAさんのボールだったのです。二人共ボールの確認をせずにプレーをしてしまいました。この場合二人に対しての罰則はどうなりますか?

中川さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ストロークプレーでは、Bさんに誤球による2打罰が課せられ、Aさんに罰はありません(規則18-4)。たとえAさんが球を間違えて拾い上げたことがBさんの誤球を誘発したとしてもBさんの罰が免れることはありません。Bさんは球を打つ前に確認すれば良かっただけのこと、ということになります。
もし球を間違えていない場合(カラーの球がAさんの球の場合)、Aさんは球を拾い上げる際にBさんから球の拾い上げの要求をされている必要があります。規則22-2・プレーの妨げとなる球では、グリーン上以外で自分の球が他のプレーヤーの妨げとなると考えられるだけで球を拾い上げることを認めておらず、他のプレーヤーの要求がないにもかかわらず勝手に拾い上げた場合は規則18-2の1打罰が課せられると定めています。
マッチプレーの場合、Aさんが相手であるBさんの球を動かしたことにより(規則18-3)Aさんに1打罰が課せられますが、その後、Bさんが誤球をした時点でそのホールはBさんの負けとなります。
ゴルフ規則では裁定にプレーヤーの意図が関わってくるケースも多いのですが、今回のご質問のように誤った認識をしているような場合、当てはめられる規則を適用して罰の有無を判断するようにします。

Mr.golfbaka


Q:旗竿を刺したままグリーン上からプレーした場合 2013.9.18

質問1
グリーン上にて、パッティングする際、旗竿をサポートする人をつけずに旗竿をホールに刺したままパッティングすることはペナルティーつきませんか?

質問2
グリーン上にて、パッティングする際、旗竿をサポートする人がつく前にパッティングしたので、あわてて旗竿を抜くという行為はペナルティーつきませんか?

齊藤芳久さん

回答
ご質問ありがとうございます!
旗竿に関しては規則17(規則17-1規則17-2規則17-3規則17-4)で定められていて少々複雑になっていますが、ご質問のケースは以下のようになります。

質問1
旗竿に人が付き添っていない状態でグリーン上から打っても罰はありませんが、その球が旗竿に当たると2打罰となります。
(規則17-3の違反)

質問2
球を打った人がストロークした時に付き添われていなかった旗竿を、球が当たりそうだからと球が動いている時に抜くと、球の動きに影響を与えるかも知れない状態で旗竿を抜いたことにより旗竿を抜いた人が2打罰を受けることになります。もし球を打ったプレーヤーに頼まれてそうした場合は、球を打ったプレーヤーに2打罰が課せられることになります。ちなみに、これはグリーン外から打った場合も同様です。
打った球が同伴競技者などによって勝手に取り除かれた旗竿などに当たった場合、それがグリーン上からプレーされた球であれば罰無しで再プレー、グリーン外からならあるがままの状態でプレーしなければなりません。
(規則17-2)

Mr.golfbaka


Q:ウオーターハザードに入ったかも知れない状況で暫定球を打つこと 2013.9.17

いつも興味深く拝見させていただいております。今回は「暫定球」の打てる条件についてです。
規則で暫定球が打てる条件として「球がウォーターハザードの外で紛失したかも知れない場合やアウトオブバウンズであるかも知れない場合」とあります。「ウォーターハザードの外」についてなのですが。。。
ティーショットが左方向に飛び出し林方向へ。木に当たった音はすれど、球の行方は確認できません。また、その付近には池があります。このような場合、木にあたりどこへ飛んで行っているのか分からないため、紛失球となる場合を考え「暫定球」を打ってもよいのでしょうか? 池もありますが池に入ったことも確認できません。ウォーターハザードの処置、紛失球の処置、どちらが正しい選択なのでしょうか? よろしくご教授いただきたく。

おざきさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースでは「ウオーターハザードの外で紛失した可能性」が考えられるので暫定球を打つことができます。ウオーターハザードの処置は、球がウオーターハザードに入ったことを確認したか、またはウオーターハザードに入っていることがほぼ確実と言える場合以外では取ることはできません。
暫定球を打ってから最初の球を探した結果、最初の球が5分以内に見つからなければ暫定球がインプレーとなります。もし池の周りにはラフなど一切なく、池に入っていなければ紛失するような地形ではない場合で球が見つからない場合は池に入ったことが「ほぼ確実」ということになる場合もあります。このような場合は池に入ったものとしてウオーターハザードの処置をとることになります(暫定球は放棄しなければなりません)。この場合、ウオーターハザードの境界を最後に横切った基点を推定します。ただ、木に跳ね返ったということですので、相当遠くに球が跳ねている可能性も考えられますので、ご質問のケースでは、たとえ池の周りに何もないとしても「ほぼ確実」に池に入ったとみなすことは難しいかもしれません。
最初の球がウオーターハザードの中で見つかった場合、暫定球は放棄して最初の球をあるがままの状態でプレーするかウオーターハザードの処置に従ってプレーすることにります。この際「前回プレーした場所からプレー」することを選ぶ場合でも暫定球をその代わりとして使用することはできません。
また最初の球が池方向に行き、池に入ったか、あるいは池の周辺にあったとしてもライ等が悪くプレーするのが困難と思われる場合は、球の確認をしなくても1打罰で打ち直しをすることができます(規則27-1・ストロークと距離に基づく処置)。当然、この場合は打ち直した球が即時にインプレーとなり最初の球は紛失球扱いとなります。

Mr.golfbaka


Q:フェアウエイで球が埋まり見つからない場合 2013.9.16

雨が続き状態が悪いフェアウェイに打ったボールが埋まったと思われ見つからない場合、明らかにフェアウェイ方向にあるはずだと同伴競技者が認めているボールは紛失球でなく無罰でもう一度打ち直しが出来る、あるいは無罰で見えなくなったところから打てると言われたのですが、ロスト扱いではないのでしょうか?

熊谷田鶴さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則では、障害物(規則24-1規則24-2)や異常なグラウンド状態(規則25-1)の中で球が見つからない場合で、それらの状態の中に球があることが分かっているかほぼ確実な場合には罰無しで救済を受けることができるよう定めていますが、ご質問のケースはこれに該当しないため、球が見つからない場合に罰無しで救済を受けることはできません。5分以内に球が見つからなければ紛失球となり規則27-1に従って1打罰で打ち直しをしなければならない、ということになります。
また「同伴競技者が認めている〜」とありますが、同伴競技者やマーカーには規則に関することを裁定する権限はないため、同伴競技者が認めたからといって規則に反したことをしても罰にならない、といったことはありません。ご質問のケースで、同伴競技者が認めたからといって球を見失った付近からプレーしたとなると、規則27-1に従い元の場所からプレーすべきところを、それよりもホールに近い誤った場所からプレーしていることになるので、規則27-1の1打罰と誤所からのプレー(規則20-7)の2打罰を加えなければなりません。つまりティーショットの球が見つからなかった場合、その付近からプレーした球は5打目(次打が6打目)ということになります。さらに誤った場所がティーグラウンドよりかなりホールに近い場所からプレーしていたとなると誤所からのプレーの重大な違反とみなされ、誤りを訂正(5打目をティーグラウンドから打ち直す)しなければストロークプレー競技では競技失格となります。

Mr.golfbaka


Q:ティーを口にくわえてプレー 2013.9.14

現在マウスピースを口に入れてプレーする事は禁止されていますが、口にティーをくわえてプレーした場合はペナルティーが付くのか教えてください。

川村マスターさん

回答
ご質問ありがとうございます!
昨年、尾崎直道プロがマウスピースを使用して競技失格となったことがありました。これは単にマウスピースを使用したことが問題ではなく、その使用目的が規則14-3の違反に該当したからです。規則14-3では、人工の機器、用具の異常な使用、異常な用具の使用について、次の目的でそれらを使用した場合に規則14-3の違反で競技失格となるとしています。
・ストロークをしたりプレーする上でプレーヤーの援助となるもの
・プレーに影響するような距離や状況を測る目的のもの
・クラブを握る上でプレーヤーの援助となるもの

ただし、医療目的であったり(委員会に認められた場合)、伝統的に受け入れられた方法(例えばパターを吊るしてグリーンの傾斜を見るなど)である場合は違反とはなりません。
マウスピースも、それを使用しなければ口の中の傷が悪化するといった医学的に正当な理由がある場合は使用することができる、というわけです。同様にティーをくわえる行為についても、それがプレーする上で何かしらの作用をもたらすことが目的であれば用具の異常な使用にあたり規則14-3の違反になります。たまたま、ティーをしまうのが面倒だからくわえた場合や、くわえるのが癖であった場合には規則14-3の違反にはならない、と考えて良いと思います。

Mr.golfbaka


Q:根株についている倒木の処置 2013.9.13

いつも参考にさせて頂いております。色々な状況での処置にルールブックでは理解出来ないことがよくわかり助かります。
質問なのですが、先日シャンクしたボールがカート道を越えて山すそへ。セーフでしたが、そこには山から倒れてきている枯れた木がカート近くまできてました。そっと触れるだけで枝がパラパラと落ちてしまいました。ボールの付近は石だらけで取れるものは取りましたがこの木の処置に困りました。枝は死んでいるようですが、根はまだ地面に生えているようでした。打った後に目にもささりそうなので枝を折っておきました。間違っていたでしょうか? よろしくお願いします。同伴者はこんなのはあり得ないし、コースの管理不足だから折っていいやって言ってくれましたが。

もりさん

回答
ご質問ありがとうございます!
根株についている倒木はルースインペディメントではないので取り除くことはできません。従って、ご質問のケースではあるがままの状態で打つのが基本となります。ただし、それが明らかに異常な状態である場合は競技委員を呼ぶなどして対処してもらうのが適切な判断であると言えます。もし競技委員がすぐに来ない状況で、そこが修理地として扱われる可能性もあると考えられる場合、規則3-3に従い第2の球をプレーしておくようにします。あるがままの状態と修理地として救済を受けた状態の2つの球をプレーしていき、ラウンド終了後に競技委員にその事を報告すれば良い、というわけです。
プライベートゴルフであればある程度は仲間内の判断で適正に行えば良いと思いますが、正式な競技で競技委員などの許可を得ずに枝を折った場合、ルースインペディメントではない生長物を折ることによりライやスイング区域などの改善を行ったことに対し規則13-2の違反で2打罰が課せられることになりますので要注意です(ご質問のケースではその可能性が高いと思われます)。
自分がプレーした後に明らかに異常な状態のものを取り除いておくことは特に問題ありませんし後続組のことを配慮した行為と言うこともできますが、もし競技で既にその状況で何組もプレーしている場合は公平性に欠けてくる場合もあるので、このような場合も競技委員を呼んで対処を依頼した方が無難です。

Mr.golfbaka


Q:他人のクラブを使用してティーショットを打った 2013.9.12

ティーショットで他人のクラブを使った。それは正球であり次打はペナルティ2と1打を入れて第4打となる。OBだったら第5打となる。
正しいでしようか、教えて下さい。

世古叡さん

回答
ご質問ありがとうございます!
他人のクラブを使用することについては規則4-4で定められています。この規則では「そのコース上でプレーしている他のプレーヤーが自分のプレーのために選んだクラブを加えたり借りてはならない」としており、これに違反して使用した場合、違反があったホールに対し2打(最高4打まで)の罰が課されます。他人のクラブを使用していてもストロークであることに変わりはなく打った球はインプレーとなるため、そのホールの打数はご質問通りになります。
ただ、それだけでは終わりません。規則4-4の違反をした場合、違反を発見次第、プレーヤーは違反に該当するクラブについて『不使用宣言』をしなくてはならず、これを怠った場合、競技失格となります。規則や裁定集の考えを基にすると以下のようにケースによって罰が変わることになります。

【意図的ではなく間違えて他人のクラブを1回だけ使用してしまった場合】
・誤りに気付かず1ラウンドを終えた
⇒使用したホールのスコアに2打罰を付加
・ラウンドの途中で誤りに気付き不使用宣言をした
⇒使用したホールのスコアに2打罰を付加
・ラウンドの途中で誤りに気付いたが不使用宣言をしなかった
⇒競技失格

【意図的ではなく間違えて他人のクラブを2ホール以上にわたり使用してしまった場合】
・誤りに気付かず1ラウンドを終えた
⇒使用した最初の2ホールのスコアに2打罰(計4打罰)を付加
・ラウンドの途中で誤りに気付き不使用宣言をした
⇒使用した最初の2ホールのスコアに2打罰(計4打罰)を付加
・ラウンドの途中で誤りに気付いたが不使用宣言をしなかった
⇒競技失格

【意図的に他人のクラブを1回だけ使用した場合】
・使用した後に直ちに不使用宣言をした
⇒使用したホールのスコアに2打罰を付加
・使用した後に直ちに不使用宣言をしなかった
⇒競技失格

【意図的に他人のクラブを2回以上使用した場合】
⇒競技失格

他人のクラブを意図的に使用した場合、プレーヤーは違反に気付いていることになるので直ちに不使用宣言をしなければならず、そうしなかった場合や複数回使用した場合はどのような場合においても競技失格の罰が課されることになります。

Mr.golfbaka


Q:暫定球をアンプレヤブルの打ち直しの球としてプレーすることはできるか? 2013.9.10

ミドルホールでドライバーショットの後、セカンドを打ちました。コース右のがけ下へ落ちたようです。そこでOB杭があるかどうか不明なので同じ位置から暫定球を宣言して打ちました。そのボールはグリーン手前に行きました。がけ下へ行ってみるとボールはありましたがOB杭はなく、がけには木が生い茂っておりコースへ打つ(戻す)事が非常に困難でした。アンプレを宣言し、1打ペナルティで元の位置に戻って打ち直す(4打目)ことはルールとしてあることは後日知りました。当日、今回はがけ下が結構前方だったのでプレー進行が送れないように先に暫定球を宣言して打っています。が、実際ボールを見に行った時にアンプレを宣言したいとします。アンプレを宣言してやり直しのセカンドを打つのは最初に暫定球を打ったボールと同じ所から同じように打つのですが、暫定球をアンプレ宣言ボールとしてみなして良いのでしょうか? 打つこと自体は同じでしょうが、宣言する前と後で「結局一緒だからOK」って合理的な考えは通用するのでしょうか?
ちなみに実際はルールを知らなかったため、がけ下から2回失敗し、3回目はコースを逆行する勢いで打って出して6打オンで散々でした。
前回質問した内容に細かく答えていただき、このサイトはとても見させていただいてます。よろしくお願いいたします。

アップルりんごさん

回答
ご質問ありがとうございます!
暫定球をアンプレヤブル(規則28)の選択肢の中の一つ「プレーヤーが最後にストロークした箇所の出来るだけ近くからプレー」を選択したものとして扱うことはできません。暫定球に関する規則(規則27-2)の中では『暫定球を放棄すべき場合』という項目があり、そこでは
「初めの球が紛失していなかったりアウトオブバウンズでなかった場合、プレーヤーは暫定球を放棄して初めの球でプレーを続けなければならない」
としています。つまりご質問のケースでは崖下の初めの球が捜索時間内にインバウンズで見つかった時点で暫定球は放棄されなければならず、アンプレヤブルで前回プレーした場所からプレーしたい場合は改めて打ちなおさなければならない、ということになります。このような状況で暫定球をプレーすると誤球の違反で2打罰で正しい球をプレーしなければなりません。
ちなみに、もしご質問のような状況で暫定球をアンプレヤブルの球として打っても良い、ということになると、プレーヤーは初めの球と暫定球の状況を見比べた上で良い状況の方を選べる、といったことになってしまいます。

Mr.golfbaka


Q:パットの線を確認するために物を置く 2013.9.8

はじめまして、質問させていただきます。
グリーン上で、ラインの方向を確認するためにティーなどを置き確認後、ティーなどを拾ってプレーすることはルール違反ですか?

安田誠さん

回答
ご質問ありがとうございます!
プレーの線を示す行為については規則8-2で定められています。グリーン上以外ではプレーの線をクラブや他の物で示してもプレーする前に取り除けば罰はありませんが、球がグリーン上にある場合、プレーの線(パットの線)を示すためにパッティンググリーン面に触れてはならないと規定しています。従ってご質問のケースでは、球がグリーン上にある時にグリーン面にティーを置いている(触れている)ことから規則8-2bの違反となり2打罰が課せられることになります。
球がカラーにある場合はグリーン面にティーを置いてラインを示してもプレーする前に取り除けば罰はありません。

Mr.golfbaka


Q:ハザード内の素振りで草を偶然に取り除く 2013.9.7

ラテラルウオーターハザード(赤杭)内でアドレスを決めてからクラブの入射角をチェックするためハーフバックスイングを10回ほど繰り返しました。50cmほどの長い草の中に球があるため当然クラブと草が触れます。同伴者より、ライの改善だと指摘されました。ライの改善になりますか? 自分自身は、草を故意的に曲げたり除けたりはしていないのですが、クラブが通りやすくなったとのことです。
ご意見ください。

YNさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ハザード内で生長物に触れること自体には問題ありませんが、球のライや意図するスタンス・スイング区域、プレーの線に関わる生長物を折ったり刈ったりするなどして取り除いた場合は規則13-2の違反で2打罰が課せられることになります。ご質問のケースではハーフバックスイングを10回ほど行ったとのことですが、その行動が何であったか、また意図的か偶然かにかかわらず、プレーヤーが実際に「球のライや意図するスタンス・スイング区域、プレーの線」の状況を変えたかどうかが問題となります。もし、実際に球を打つ位置に構えてそのような素振りを行った結果、芝を刈り取った場合は、意図するスイング区域の状況を変えたとみなされるのが普通でしょう。このような場合、疑わしきはプレーヤーの不利に解釈されるからです。
ちなみに規則13-2は、フェアにスタンスを取る時や、バックスイングの時に状況を変えてそのままストロークした場合には罰は適用されません。ストロークする前の行動には気を付ける必要があります。ご質問のような素振りは、誰の目から見ても明らかに球の位置から離れた場所でするべきでしょう。

Mr.golfbaka


Q:他のプレーヤーの打った球が当たりそうなので慌ててマークして拾い上げる 2013.9.6

グリーン上でボールが当たりそうだったのであわてて拾い上げる行為についてお伺いします。AさんのボールがカラーにありB(自分)のボールがグリーン上にありました。Aさんが打った球がBのボールに近づいて来た為、あわててマークして拾い上げました。Aさんは、Aが打った球が動いてるうちにBのボールを拾い上げたらAに2ぺナが付くと言われました。正しいのでしょうか?
また、Aさんのボールがグリーン上にあった場合も教えてください。宜しくお願いいたします。

橋本雅志さん

回答
ご質問ありがとうございます!
Bさんの球はグリーン上にあるのでいつでも球を拾い上げることができますが(規則16-1b)、他の球が動いていてその球の動きに影響を与えるかも知れない時は拾い上げることができません。ご質問のケースではAさんが打った後、Aさんの球が動いている間にその球が当たりそうだからという理由でBさんが球を拾い上げているのでBさんが規則16-1bの違反により2打罰が課せられることになります。Aさんがグリーン上から打った場合も同様です。
Aさんが打った後はその球が止まるまでBさんはマークすべきではなく、もしAさんの打った球がBさんに当たってしまった場合は、Aさんは球はあるがままの状態でプレーしなければならず、Bさんは球を元の位置にリプレースすることになります。もしAさんがグリーン上から打ったのであればAさんに2打罰が課されますが、それ以外の場合は誰にも罰はありません。
球のマーク以外にも動かせる障害物などを球の動きに影響を与えるかもしれない状況で動かすと2打罰が課されます(規則1-2、ただし付き添われたり取り除かれたりした旗竿とプレーヤー達の携帯品は除く)。またグリーン上以外で他のプレーヤーの援助や妨げになるために球を拾い上げる場合も、球が動いている時に拾い上げることはできません(規則22-1規則22-2

Mr.golfbaka


Q:1ペナ区からの救済で推定してドロップした球を拾い上げて正しい場所にドロップし直す 2013.9.6

2打目が1ペナの場所に行った。ここら辺と思いドロップをしたが、キャディさんが、ココから落ちましたと言ったので球を拾い上げ、キャディさんの言った場所にドロップをした。マーカーは遠い処にいました。判定はいかがでしょうか?

もーやんさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ある場所を球が横切り、そこを基点として救済を受ける場合で(例えば、ウオーターハザードからの救済など)、その基点となる場所が明確に分からない場合は推定して決めることになります。ご質問のケースでは「ここら辺と思い〜」で推定してドロップしたので、その時点での処置は正しいということになります。しかしその球をプレーする前に正しい場所(キャディが指摘した場所)が判明したということになると規則20-6に従い誤りを訂正しなければなりません。つまりドロップし直したのも正しい処置ということになります。
ちなみに1ペナ区域ですが、ウオーターハザード(ラテラル含む)以外で1ペナを課して救済できるよう定められる区域というのはゴルフ規則には無く、プライベートゴルフ向けのゴルフ場のローカルルールということになります。このルールに従う場合、ローカルルールにどのように記述されているかを確認しておく必要があります。

Mr.golfbaka


Q:プレーの妨げとなる動かせない障害物を取り除く 2013.9.2

ご無沙汰しております。規則に基づく処置の間違いについてご教示ください。
ローカルルールで、ウォーターハザードの限界を示す杭は全て「動かせない障害物とする」となっていたことを失念し、スルーザグリーンにある球に対し、障害が生じている杭を抜いてプレーした場合、どう裁定されるものでしょうか。
逆の場合(動かせる障害物からの救済を動かせない障害物からの救済処置をした場合)は、誤所からのプレーによるペナルティーを課すことができますが、動かせない・・・を動かしてプレーした場合の処置を教えてください。

boncrajuさん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
「動かせない障害物」として定められているものを動かすことによって球のライ、プレーの線、意図するスタンス・スイングの区域を改善した場合は規則13-2の違反で2打罰が課せられます。規則13-2では、生長物や固定物(動かせない障害物とアウトオブバウンズの境界を定める物を含む)を動かしたり曲げたり折ったり壊したりすることによって球のライ、プレーの線、意図するスタンス・スイングの区域を改善することを禁止しており、違反は2打罰となることを明示しています。この規則13-2の違反をした場合、そのあとで状況を元に戻しても(ご質問のケースでは打つ前に杭を元に戻しても)罰を免れることはできません。ご質問のケースでは球がスルーザグリーンにあるわけですから動かせない障害物からの救済を受ければ良い、ということになります。
ちなみに、ご質問後段の「動かせる障害物なのに動かせない障害物の救済処置」をしようとする場合、まずインプレーの球を規則が認めていない状況で触れた(動かした)ことによる1打罰(規則18-2)が課されることになり、その球はリプレースされなければなりません。リプレースすれば1打罰でそのままプレー、誤って動かせない障害物からの救済のつもりでリプレースせずに処置してしまうと誤所からのプレーとなり2打罰(この場合、最初の1打罰は課されない)が課されることになります。

Mr.golfbaka


Q:スコアカードを故意に提出しない 2013.9.1

先日クラブ競技に参加しました。ラウンド終了後スコアカードを故意に提出せずに居ました。競技委員から注意を受けたのでNRにして下さいと申し出ました。罰則規定は在るのでしょうか?
後日競技委員から3ヶ月の競技出場停止の手紙が前触れも無く届きました。この裁定には不満があります。裁定は正しいのでしょうか? クラブ競技規定にも記載が在りません。

bougi999さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ラウンド終了後はプレーヤーはできるだけ早くスコアカードを提出しなければならず(規則6-6)、それに違反した場合は競技失格となります。bougi999さんについても1ラウンドを終了しているのですから途中棄権の申し出は通らず競技失格という扱いになるのが規則に従った処置になると思います。
倶楽部規定に関してはその倶楽部毎によって様々だと思いますので、裁定が正しいのかどうか私が判断することは出来ません。具体的な記述がなくても「委員会の指示に従わなかった場合は〜」のような記述があるとそれに該当するとみなされてもおかしくない場合もありますのでよく確認しておいた方が良いかもしれません。

Mr.golfbaka


Q:暫定球のつもりで最初の球を打った後にその先にある暫定球をプレー 2013.9.1

お願いします。
競技者AはミドルホールのDRショットを左の林に曲げました。木に複数回当たる音がしたためAは暫定球を打ちました。球はちょっとチーピン気味で左のラフに飛びました。
セカンド地点でAは暫定球を先に打つことを宣言してラフの球を打ちました。グリーン手前のバンカーにつかまりました。球を捜しに行ったAは暫定球から20y先のラフで正球を発見、深いラフから出すだけでした。
3打地点で正球を打とうとしたAは叫びました。「この球は暫定球です」。Aはこの球をピックアップ、バンカーの球を打ちグリーンオン、2パットでホールアウトしました。
Aの打数は何打となりますか??

やまだたかしさん

回答
ご質問ありがとうございます!
最初にセカンド地点で暫定球のつもりで打った球が『最初の球』であった、ということだと思いますのでこの場合、プレーヤーは最初の球で正しくホールアウトしたことになり3オン2パットの5打となりますが、最初の球が見つかった時点で暫定球をプレーすることは出来ませんのでラフで発見した暫定球(最初の球と勘違い)をプレーしたことによる誤球の2打罰が課され、そのホールのスコアは7打となります。
このような場合、プレーヤーの意識ではなく実際にどの球を打っているかが問題となります。ご質問の場合では、プレーヤーは規則27-2に従い、最初の球よりホールから遠いと思われる場所で暫定球をプレーしているつもりということになりますが、実際には最初の球を打っているわけで、その時点でその先にある暫定球は放棄されなければなりません。最初の球と暫定球を区別できなかったプレーヤーのミスと言えるので、このようなことがないよう最初の球と暫定球は識別出来るように番号が違うものなどを使用するべきでしょう。

Mr.golfbaka


Q:球の装飾(ラインなど)についての規定 2013.8.29

ボールにライン(ペイントマーカー)を入れていますが、全周に入れては違反になりますか? 以前、聞いたのですが、円周方向にラインは半周まで! との事でルールブックを調べても載っていませんでした。

中本靖士さん

回答
ご質問ありがとうございます!
球にラインやマークなどの印(識別マーク)を書くことはゴルフ規則で推奨しています(規則6-5規則12-2の中で「球に識別マークをつけておくべき」としています)。そして、識別マークの書き方などについては特に規定していません。マジックなどで書くぶんには、どのようにラインや絵を描こうと問題ありません。何でも自由に書き入れることができますので、もちろん全周にわたってラインを書き入れることもできます。
ちなみに、ペンキのようなものを厚く塗ったりして球の性能に影響を及ぼすことになった場合は規則5-2に違反することになります。

Mr.golfbaka


Q:ルール違反を防ぐアドバイス 2013.8.25

競技中のプレーですが、後続組のプレーヤーが前の組のプレーヤーにルール違反を防ぐアドバイスしていいの?

中村一郎さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則で言うところのアドバイス(規則8-1)とは
・プレー上の決断
・クラブの選択
・ストロークの方法
に影響を与える助言や示唆のことをさします。ルールや2点間の距離、ハザードの位置などについて教えあったりすることは違反とはなりません。従ってルール違反を防ぐような事をアドバイスしても規則違反にはなりません。
ルールに関することを助言する場合で、例えば、他の競技者にウオーターハザードからの救済方法を聞かれたとします。この時、ウオーターハザードの救済方法を説明するだけなら問題ありませんが、その選択肢の中の特定のものを奨めたりすると(「この場合私なら前回打った箇所からプレーすることを選択する」といったように)規則8-1の違反となります。

Mr.golfbaka


Q:暫定球の2打目を打つこと 2013.8.24

ティグランドから打ったボールが右の林の中に入りロストになる恐れがあるため暫定球を宣言して打ちました。その暫定球が今度は左に行き木の根元にありました。最初に打った球はもっと先の方であるので球を探しに行かず、また暫定球と言ってその球を横に出しました。そうしたらキャディが先にあるボールを見つけました。暫定球の2打目のボールは1打目より飛んでいません。これは、暫定球の2打目を打ったときから1打目のボールはロストになるのですか? 教えてください。

okabeさん

回答
ご質問ありがとうございます!
結論から申し上げますと、ご質問のケースでは暫定球の2打目を打っても最初の球は紛失球とはなりません。暫定球がインプレーとなるのは次の場合です。
1・最初の球がウオーターハザード以外の場所で紛失
2・最初の球がOB
3・最初の球があると思われる場所よりホールに近い場所で暫定球をプレー

規則27-2・暫定球
ご質問のケースでは、暫定球の2打目を打った地点が最初の球があると思われる地点よりホールから遠い場所ということになると思うので大丈夫、というわけです。気を付けるべきは、最初の球が『あると思われる』場所であり、実際に球のある場所とは限らない点です。

例1
最初の球がホールまで150ヤード程の林の中に行きました。暫定球を打ったらホールまで残り180ヤードの地点に行きました。暫定球の2打目を打った後に最初の球を探していたら、木に跳ね返ったのか予想に反しホールまで200ヤードの地点で最初の球が見つかりました。
この場合、実際には最初の球よりホールに近い場所で暫定球を打っていますが、最初の球が『あると思われる地点』は150ヤード付近の場所だったので、暫定球の2打目を打っても最初の球は紛失球とはならず、残り200ヤード地点で見つかった最初の球をプレーしていくことができます。

例2
最初の球がホールまで150ヤード程の林の中に行きました。暫定球を打ったらホールまで残り100ヤードの地点に行きました。最初の球が行ったと思われる150ヤード付近を見ましたが球が見当たらないので、暫定球の2打目を打ってから先に進むと最初の球はホールまで残り50ヤードのところまで来ていました。
この場合、実際には最初の球よりホールに遠い場所で暫定球を打っていますが、最初の球が『あると思われる地点』は150ヤード付近の場所であり、そこよりホールに近い場所で暫定球の2打目を打っているので、その瞬間に暫定球がインプレーとなり最初の球は紛失球となります。もし最初の球をプレーしてしまうと規則15-3・誤球の2打罰が課せられることになります。

Mr.golfbaka


Q:他のプレーヤーのバンカーショットの砂が球のライを変える 2013.8.22

今回も宜しくお願い致します。
Aの球はバンカーを超えた所にあり、Bの球がバンカー内にあり、Bがバンカーショットをしたところ、砂がAの球の上に沢山乗ってしまいました。この場合Aはどうしたら良いでしょうか?

ボギーちゃんさん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
規則13-2では、球のライ、意図するスタンス・スイング区域、プレーの線について改善してはならないことを定めていますが、自分の球が止まった後に他のプレーヤーによって状況が変えられた場合、公正の理念に従って元の状況に直すことが認められます。従ってご質問のケースでは、プレーヤーBによって飛ばされた球の上の砂やプレーの線上の砂をプレーヤーAは取り除くことができます。また、プレーヤーAはそのままプレーしても問題ありません。このケースのような公正の理念は自然現象によって状況が変えられた場合は適用されません。例えば、バンカー内に球が止まった後に風で球の真後ろに松ぼっくりが飛んできて止まった場合、それを取り除くことはできません。
類似裁定例・JGAゴルフ規則裁定集・13-2/8.5

Mr.golfbaka


Q:6インチプレースルールで球のラインを合わせて置く 2013.8.19

フェアウエー6インチのローカルルールがある場合、ボールの方向、マークをあわせて置いても良いのでしょうか?

ホリイマサミさん

回答
ご質問ありがとうございます!
6インチプレースはコンペなどで良く使われるルールですが、プロの試合でも大雨の後などには使われることがあるルールです。このような場合、球は規則20-3・プレースとリプレースで定められている規則に従ってプレースすることになるのですが、この規則20-3の中では球の向きに関しては特に規定していません。従って、球に描いた線などを打ちたい方向に合わせてプレースすることも何ら問題ありません。プロのテレビ中継で、グリーン上で球をリプレースする際に線を合わせている選手を見ることも多いのですが、それと同じことです。

Mr.golfbaka


Q:定義ではウオーターハザードとなる排水溝の扱い 2013.8.19

初めて質問させて頂きます、宜しくお願いいたします。
私のホームコースには幅20cm深さ20cm程の排水溝が管理道路に接して設置されています。また斜面の途中に同じ物が設置されているコースも知っています。いずれもローカルルールにより動かせない障害物の指定がされています。私の知る数十のコースで上記サイズの排水溝をウオーターハザード扱いしているコースはありません。又かなりの数の競技規則を調べても排水溝は動かせない障害物であると規定されています。(排水路と表現された物は見つけることができません)
一方で裁定集484ページ33-8/36に排水溝はウオーターハザードであるとあります。定義でウオーターハザードとされた構造物を競技委員会が動かせない障害物と規定することができるのでしょうか? また排水溝をウオーターハザードの定義から外し動かせない障害物と規定するためには何か条件がありますか? 条件がないとすればなぜですか。
ここからは私見ですがウオーターハザードにはプレーの難易度を高めたりホールの景観を美しくする等の目的があろうかと思います。それらの目的がまったくなくコース内に水が入るのを防ぐため、あるいは斜面が崩れるのを防ぐために設置された排水溝をウオーターハザードと定義することは実態とかけ離れています。裁定集33-8/36の190ヤードには意味があると考えていますがもっと丁寧な説明が必要ではないでしょうか?

腰痛ゴルファーさん

回答
ご質問ありがとうございます!
8月5日の『排水路や排水溝の扱い』に関してのご質問かと思いますが、確かに腰痛ゴルファーさんのおっしゃる通り『排水溝』はウオーターハザードとして定義されています。しかし、人工の排水溝であれば『障害物』の定義にもあてはまることになります。このような場合、腰痛ゴルファーさんが「〜ウオーターハザードと定義することは実態とかけ離れています」とおっしゃるように、その人工の排水溝をウオーターハザードではなく障害物として扱っても良いと思います。ルールでは定義に関する条件などの記述はないと思います。定義も大事ですが、肝心なのはフェアにゲームができるようにするには実質的にどう扱うべきなのかを競技委員会が判断してそのような物件の取り扱いを決めることではないかと思います。ウオーターハザードとして扱いたくない排水溝であれば蓋を設置して動かせない障害物として取り扱っても良いかもしれませんね。

Mr.golfbaka


Q:ボールマーカーの形状 2013.8.19

マーカーの形状に関する質問です。真ん中に穴の空いたマーカーは芝の長さや状態を確認することができるのでルール違反であると同伴競技者に注意されたのですが使用できないのでしょうか?

ebisawaさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ボールマーカーの形状に関しては特に決まりはありません。従って規則14-3の『人工の機器』や『異常な用具』に該当するような機工や仕組みを持ったものでなければ何でも良いことになります。例えば、傾斜の分かる水平機の機能が付いたものは使用できませんし、芝の長さを測るための専用の目盛などが付いているような物は駄目でしょう。ご質問にある『真ん中に穴の空いたマーカー』は、それがグリーンの芝の状態を読むために特別に設計されたものであれば使用すれば規則14-3の違反(競技失格)となりますが、そうではなく単純にデザインとして穴が空いているだけなら規則14-3の違反にはなりません。例えば硬貨をマークとして使用するプレーヤーもいますが、5円玉や50円玉でマークしても全く問題はないのです。

Mr.golfbaka


Q:プレーの妨げとなる球の拾い上げを拒む 2013.8.13

この前はありがとうございました。違う質問なんですが「規則22-2プレーの妨げとなる球」からの質問なんですが、グリーン上以外の場合にも適用と書いてありますが同伴競技者にグリーン上以外で球をマークして取り除く事を拒否された場合はどうすればいいのですか? 同伴競技者に罰打はつくのでしょうか? それとも要求はできるのに拒否されればその状態で打たないといけないのでしょうか?

村山友紀さん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則22-2・プレーの妨げとなる球では『他の球が自分のプレーの妨げになるかも知れないと考えた場合、プレーヤーはその球を拾い上げてもらうことができる』としています。例えば村山さんがプレーするにあたり同伴競技者の球が妨げになると考えられる場合、その球を拾い上げるよう要求することが出来るわけですが、球の拾い上げを要求された同伴競技者は球を拾い上げるか、または先にプレーすることが出来ます。それをせずに、ただその要求を拒んだ場合、同伴競技者は規則に従うことを拒んだことにより規則3-4に基づき競技失格となります。

Mr.golfbaka


Q:立ち木が邪魔でプレーできない状況でカート道にスタンスがかかる 2013.8.13

ボールが立ち木の根の間に挟まった状況で、通常の右打ちでボールをグリーン方向に打とうと通常にスタンスをとるとカート道路に足が掛かり、尚且つその根の立ち木が邪魔になります。左打ちならば何とかカート道路に足がかからず打てそうな状況で、動かせない障害物からの救済は受けられるのでしょうか?

さとさんさん

回答
ご質問ありがとうございます!
動かせない障害物からの救済(規則24-2)では【例外】の項目に「動かせない障害物以外のものによる障害のためにストロークすることが明らかに無理な場合」には救済を受けることができないことを明記しています。根の間に球が挟まったりスイングの邪魔になる木がある等して、明らかに打つのが無理な状況ならカート道路などの動かせない障害物からの救済を受けることはできず、アンプレヤブルの処置(規則28)をとらなければなりません。ご質問のように左打ちにすることで打てるようになる場合、その打てる状況で動かせない障害物による障害が生じていれば救済を受けることが出来ますが、ご質問のケースでは左打ちにするとカート道にスタンスがかからなくなるとのことですので、障害が生じていない状況ということになり救済を受けることは出来ません。

Mr.golfbaka


Q:シャフトに性能変更目的でテープを貼る 2013.8.13

いつも拝見させてもらってます。
シャフトにテープの事ですが、規則にはグリップの事と鉛テープの事に関しては書いてあることを確認しました。シャフトにテーピングをすることはどうなんでしょうか? 取り外しは出来ないと考えて。これは競技でのことで、ある方がシャフトの性能がテーピングによって硬くなるそうなんです。

新宿の鮫さん

回答
ご質問ありがとうございます!
結論から申し上げますと、ご質問のケースのテーピングは『性能に影響を及ぼす外部付属物』ということになるため認められません。JGAのクラブと球についての規則ガイドによると、シャフトに何かを取り付ける場合で認められるのは、クラブの性能に影響しないという事と規則14-3やその他の規則に違反しない事を前提に
・識別目的のシールやテープなど
・半恒久的で簡単には剥がせない照準目的のシールやテープ
といったものがあります。性能を変える目的でテーピングが施されたクラブは付属規則U(1-a・通則を参照)に適合していないクラブとなるため、そのクラブを持ち運んだり使用したりすると規則4-1に違反することになります。持ち運んだことに対する罰は違反があったホールに対し2打罰(最高4打まで)。つまり朝から持っていたなら最初の2ホールに2打、計4打の罰が課されることになります。ただし2番ホールをスタートする前に違反クラブを持ち運んでいることに気付いて『不使用宣言』をすれば罰は最初のホールの2打罰のみとなります。違反クラブを持ち運んでいることに気付いたにもかかわらず不使用宣言をしなかった場合は競技失格となります。また、違反クラブを一度でも使用した場合も競技失格となります。

Mr.golfbaka


Q:プレーの線上のバンカー内の石を取り除く 2013.8.7

この度もお世話になります。
グリーン手前のアゴの無いバンカー越えからバターで転がす場合、バンカー内のライン上にある石は取り除けるでしようか? ライの改善になりますか?

ボギーちゃんさん

回答
ご質問ありがとうございます!
バンカー内の石はルースインペディメントです。ルースインペディメントは規則23において「球とルースインペディメントの両方が同じハザード内にあるか触れている場合を除いてどのようなルースインペディメントも取り除くことが出来る」としています。つまり、ご質問のような状態でバンカー内の石を取り除く行為自体には罰はありませんが、もしプレーの線を改善してしまうようなことがあれば規則13-2の違反により2打罰が課せられることになります。

Mr.golfbaka


Q:打ち上げや打ち降ろしの距離を聞いたり教えたりする 2013.8.7

質問です。
ある打ち上げのセカンドショットの時、そのプレーヤーが同伴競技者にグリーンまでの残り距離と打ち上げを余分に何ヤードみるか聞いてきました。同伴競技者Aは「150ヤード+20ヤード」と言い同伴競技者Bは「2番手は上げるべき」と言いました。距離は周知の事実なのでペナルティはつかないとおもいますがその他の打ち上げをどの程度みるかはプレーヤーによって判断がちがうので答えはバラバラですがやはりペナルティはつかないのでしょうか?
よろしくお願いします

ryoさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則裁定集によれば、「2点間の距離」に関する情報は周知の事実である、としています。つまり、ご質問のように「2点間の距離」+「打ち上げの距離」を聞いたり教えたりすることは基本的には規則8-1・アドバイスの違反により2打罰が課せられるものと思います。「2番手は上げるべき」はプレーヤーのクラブ選択に影響を及ぼす発言となるため確実に規則8-1の違反となります。
『周知の事実』という意味からすれば、例えばゴルフ場や競技委員サイドから、ある場所からある場所までの高低差が公にされている場合は、その距離を教えあっても違反とはならない、と捉えることも出来ます。例えばショートホールでティーグラウンドからグリーンまでの打ち上げや打ち降ろしの距離が公にされている場合に、同伴競技者にその距離を訪ねたり教えたりしても違反とはならない、と捉えることが出来ます。しかし、ご質問のようにセカンドショットなどの打ち上げや打ち降ろしの距離を予測や目測で教えあったりすることは違反になると考えて良いでしょう。

Mr.golfbaka


Q:共用のカートに当たり球がOB区域へ入る 2013.8.5

コースの地形はやや左ドッグの登りで、コース左側にコースに沿ってカート道があり、その左はOB区域です。私が最終打者としてティーショットしました。球はカート道とラフの境目付近に落ちました。同伴競技者はカートに乗り、私は歩いて2打目の場所にむかいました。すると私のボールがカート道を転がって来てカートに当たりOBゾーンへ飛んで行ってしまいました。この場合、OBとして打ち直し、さらにカートに当たったとして1打罰を付加するのでしょうか?

ささきさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースでは、ささきさんは歩いており、同伴競技者の方が運転していたとなると、その間は共用のカートもささきさんにとっては局外者扱いとなるため、規則19-1が適用となり、球がカートに当たったことに対する罰は無く球はあるがままの状態でプレーしなければなりません。つまり、単純にOBとして次打を3打目としてティーショットを打ち直さなければならない、ということになります。
もし、カートを運転していた同伴競技者が故意にささきさんの球に当たるように運転していたとなると、その同伴競技者が規則1-2の違反による2打罰を受け、ささきさんの球は止まっていたであろう場所を推定してドロップ(グリーン上ならプレース)することになります。推定個所がOBの場合はOBとして処置します。

Mr.golfbaka


Q:松ぼっくりやティーを打つこと 2013.8.5

練習ストロークとなるかについて質問します。
ローカルルールにおいてホール間の練習が禁止されている場合
松ぼっくりを打ったりするのは、色々な裁定などを読むといくつも集めて打つのは駄目であるが、1、2個であれば違反にならないとありました。練習目的でなければ良いとの記述もあり、もし1個の松ぼっくりを何度も何度も打てば練習とみなされるのでしょうか?(遅延とはならないような混んだ状態としてです)。ゴルフ倶楽部のかたに同様の質問をしたところ、練習目的で打てば1個でも2打罰になると言われました。練習目的となるのはどの辺りになるか尋ねると邪魔になると思いどかそうとしたとかで、うまく当たるか確かめるのであれば練習で、自己申告にもよると言われかなりアバウトです。またティペッグを挿し、それをクラブできちんと当たるかを確かめるような行為はどうでしょうか? 練習ストロークには通常のボールのほかにも毛糸の玉やプラスチックのボールのような人工物の練習器具を打つことも含まれていて違反すると2打罰となる、このように書かれている文面もみかけますがティーグラウンドなどでのティー打ちもこれに該当して違反になりますか?
18ホールのスタート前では大丈夫かと思いますが前が詰まったり、ハーフの休憩の後のような遅延に当たらない状況ではどうでしょうか?
よろしくお願いします。

匿名希望さん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず、松ぼっくりを打つことが「練習ストローク」(規則7-2)になるかどうかですが、「ストローク」とは球を打つ意志を持ってクラブを前方へ動かす動作のことを指すため「練習ストローク」とは球を打つことに対して適用されることになります。つまり、松ぼっくりを打つ行為自体は練習ストロークとはみなされません。1個や2個、また集めれば罰の有無が変わるといったものではないと思います。球以外の練習器具などの人工物を練習のために使用した場合、規則14-3・人工の機器、異常な用具と用具の異常な使用の違反により競技失格となります。
ティーを打つ行為ですが、これは練習ストロークではなく練習スイングとなります。またティーは「異常な用具」ではなく携帯品のため「用具の異常な使用」にあたらなければ特に罰はないことになります。ゴルフ規則裁定集では「用具の異常な使用」とはプレーヤーのスコアにカウントするストロークの時に適用されるものとしていますので、ティーを打つ行為は罰はない、ということになります。
参考・ゴルフ規則裁定集14-3/6.5

Mr.golfbaka


Q:同伴競技者がパットする際の立ち位置 2013.8.5

『パッティンググリーン上では、プレーヤーは他のプレーヤーのパットの線上に立ったりしてはならない。』
マナーに上記の記載があるので他のプレーヤーのパッティングの曲がりを確認したいとき、他のプレーヤーから4mから5m程度離れライン上から1mから1.5m外れた場所で迷惑かけないように打ち終わるまで静止して見ています。この前、後ろに立つなと怒られました。私は1mラインから外れてくれたら気にならないのでやってましたがもっと離れるべきですか?

かずさん

回答
ご質問ありがとうございます!
具体的に何m離れるとかいった決まりはありませんし、気になるかならないかは個人差もあります。でも、誰もが気にせずプレー出来るような位置に速やかに移動するのが理想です。一般的にはプレーヤーが構えた時に「プレーヤーの近く」や「飛球線の後方線上」「ホールの反対側」「プレーの線上」に立つと気になるものです。また、ご質問内容ではパットラインから1m外した場所に立っていたそうですが、長い曲がるパットであればパットラインは、かずさんの想定していたものと大幅に異なる可能性もあり、ひょっとしたらプレーヤーの想定するパットラインを踏んでいたりすぐ近くに立っていた可能性も考えられます。またパットラインを1m外した場所ということはプレーヤーにとって前方(打ちだす)方向側に立っていたことになるのではないでしょうか? そうなるとプレーヤーが気にする可能性は高いです。いずれにしても「怒られた」ということは、かずさんの立つ位置が気になる人がいる、というわけですからパットラインからもっと離れる等、立ち位置を考え直してみた方がいいかもしれませんね。

Mr.golfbaka


Q:排水路や排水溝の扱い 2013.8.5

いつも拝謁させていただき、とても参考になることばかりで感謝しております。
今回は、ウォーターハザードに関することで質問させてください。ウォーターハザードの定義の中に「排水路」という語句が出てきます。一方でゴルフ場には「排水溝」と呼ばれるものがあります。これらは同じものでしょうか? それとも違うものでしょうか? 違うとすれば区別するおおよその基準はあるのでしょうか? ご教授いただきたくお願い申し上げます。

OB大魔王さん

回答
こちらこそありがとうございます!
用語の定義の中には「排水路」と出てきていますが、R&Aの英語原文では「ditch」と記されており、英訳サイトなどでは「排水溝」と訳しているものも多く見られます。つまり、どちらも日本語の意味的には変わりないと思いますが、そのゴルフ場でどのように扱っているかが問題となります。それがウオーターハザードやラテラルウオーターハザードの区域内にあるものなら人工の物であろうと自然の地形を利用したものであろうとウオーターハザードの一部となりますし、人工のものでウオーターハザード外にある臨時的なものであれば動かせない障害物として扱われてもよいのではないかと思います。いずれにしてもコースや競技委員がどのように扱うか、といったところですね。

Mr.golfbaka


Q:ウオーターハザードの処置でウオーターハザード内に球をドロップ 2013.8.3

回答ありがとうございます。7月24日回答の質問について。
赤杭(池)の中=ウォーターハザート内にドロップして打ちました。
状況:ティグランド⇒池⇒グリーン
グリーン回りティグランド側は赤杭があります。また、池の周りはすべて赤杭となってます。グリーンと池の間にラフが1メーターのスペースあり。ティグランドとグリーンの間は池。つまり、浮き島グリーンに近いショートホールです。池に入れたショットはグリーン奥からグリーンを飛び越えてティーグランド側の池に入った。つまり外側がグリーン(ピン)に近くなるので赤杭内を選択しました。

のもさん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
状況が良く分かりました。グリーン側から来た球がラテラルウオーターハザードの境界を横切って池に入ったということですね。その横切った点をA点とし、A点を基点にウオーターハザードの処置(規則26-1)を取ることにした場合、
・A点からホールに近付かない2クラブレングスの範囲内でそのハザードの外
・ホールとA点を結んだA点の後方延長線上でそのハザードの外

のどちらかを選択することが出来ます。つまり、どちらの場合にしてもそのハザードの外でなければなりません。2クラブレングスでホールに近付かないポイントが無い場合は、後方延長線上の方を選択することになり、その場合はそのハザードのティーグラウンド側まで戻ることになります。あまり遠くなるようなら前回プレーした場所からプレーした方が良いかもしれませんね。
ちなみにご質問内容にあるようにハザード内にドロップしたことは誤所からのプレー(規則20-7)により2打罰が課せられることになります。もしそれがプレーヤーにとってかなり利益となるような場所とみなされた場合は誤所からのプレーの重大な違反になり、次ホールのティーショットを打つ前に誤りを訂正しなければ競技失格になります。

Mr.golfbaka


Q:球の捜索を諦めた後、捜索の5分以内に球が見つかる 2013.8.3

続けて質問させて頂きます。
見つからない球を捜索する時間は5分ですが、例えばティーショットの球が見つからず5分たたないうちにあきらめてティーインググラウンドに戻っている途中に同伴者が球を見つけてくれた場合(この時点でまだ5分たっていないとします)
@見つかった球をそのままプレーして良い
Aあきらめて元の位置に戻ってしまった時点でたとえ5分以内に見つかったとしてもその球は紛失球となる。
どちらでしょうか。よろしくお願いいたします。

アヤパパさん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
ご質問のケースの場合、5分以内に球が見つかっているので、その見つかった球がインプレーとなります。『紛失球』はプレーヤーの意志によってそうすることが出来るものではありません。ただし、諦めて元の位置に戻って打ち直した場合は、その打ち直した球が規則27-1の「ストロークと距離に基づく処置」によって1打罰でプレーしたものとみなされ、結果的には最初の球が紛失球扱いとなります。

Mr.golfbaka


Q:バンカーが隣接したウオーターハザードに球が入った場合の処置 2013.8.3

いつも丁寧にご返答頂き、有難うございます。基本的なことかもしれませんが、質問させて頂きます。
状況:フェアウェー左サイドにビーチバンカーを伴う池があり、ティーショットを引っかけてビーチバンカーを越えて池に入った場合の処置。
@もとの位置から打つ
Aラテラルの場合、池を横切ったところから2クラブレングス以内にドロップ(ラテラルの対岸は省きます)
B池を横切った点とホールを結んだ後方線上
と思いますがBの場合、後方線上に池に接するビーチバンカーがあり、そこにドロップが可能な時
A:バンカー内にドロップしなければならないのか
B:あくまでも後方線上でバンカーから出たところでもドロップできるのか。
教えて下さい。よろしくお願いいたします。

アヤパパさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ウオーターハザードの処置(規則26-1)で、ご質問内容のAやBの処置をとる場合、ドロップする場所はそのウオーターハザードの外であればスルーザグリーンであろうと別のハザード内であろうとどこでも良いことになります。従ってご質問の場合、ウオーターハザードの境界を最後に横切った点とホールを結んだ後方延長線上でバンカーを出た所にドロップすることも可能です。

Mr.golfbaka


Q:同伴競技者の援助となる球の拾い上げを同伴競技者が拒否 2013.8.3

自分のボールがグリーン上に乗り、同伴競技者はグリーンの外からアプローチをする時、自分がマークしようとすると、当たって入るかも知らんからマークしないでボールを置いておけと言われました。同伴競技者全員がグリーンに乗るまでマーク出来ないルールがあるのでしょうか? 又マークするなと言う権利もあるのですか?

村山友紀さん

回答
ご質問ありがとうございます!
球がグリーン上に乗ったらプレーヤーはいつでもマークして拾い上げることが出来ます。この時、ご質問のように外からアプローチを打つプレーヤー(プレーヤーAとします)がいて、その援助となるかもしれない球(プレーヤーBの球)があった場合、プレーヤーAはプレーヤーBに対してその球を拾い上げないように要求することは出来ません。プレーヤーAがプレーヤーBに対して球を拾い上げないように要求したとしても特に罰はありませんが、もしその要求にプレーヤーBが応えると『競技者の援助となるかもしれない球を拾い上げないことに競技者間で合意』したことにより規則22-1の違反でプレーヤーA・B共に競技失格となります。ちなみに規則22-1「プレーの援助になる球」では、グリーン上に限らず他の競技者のプレーの援助となると考えられる球を拾い上げることを認めています。

Mr.golfbaka


Q:ウオーターハザード内の一時的な水たまり 2013.8.2

ウォターハザード内の橋は障害物となるので、クラブをソールすることができますが、橋の上に水たまり(雨水など)があった場合、クラブはその水にソールするとペナルティになってしまうのでしょうか? ウォーターハザードは上方におよぶので橋の上の水はそれに該当するのでしょうか?
よろしくお願い致します。

ルール勉強中さん

回答
ご質問ありがとうございます!
結論から申し上げますと、ウオーターハザードの橋にできた水たまりにソールすると規則13-4・球がハザードにある場合の禁止行為の違反により2打罰が課せられるものとみて間違いないと思います。
まず、ルール勉強中さんの言う通り、ウオーターハザードの限界は垂直に上下に及ぶので、地表だけでなく上空もウオーターハザード内ということになります。従って、ウオーターハザード内にある橋に出来た水たまりはウオーターハザード内の水ということになります。規則13-4bではウオーターハザード内の水に手やクラブで触れる事を禁止しています。
用語の定義の中で『カジュアルウオーター』は「ウオーターハザード以外のコース上で・・・」と記されていることからもウオーターハザード内の橋の上にできた水たまりはカジュアルウオーターではない、ということになります。
バンカー内では動かせない障害物やカジュアルウオーターからの救済を受けることができ、バンカー内のカジュアルウオーターに触れることも罰とはなりませんが、ウオーターハザード内では動かせない障害物からの救済を受けることが出来ず、また普段ない場所に出来た水たまりもカジュアルウオーターという扱いにはならないので触れることが出来ません。同じハザードでもバンカーとウオーターハザードではこの点について扱いが異なるので覚えておくといいですね。

Mr.golfbaka


Q:人の乗っていない共用カートに球が当たる 2013.7.30

自分の打った球が人の乗ってない共用カートに当たりました。カートを移動させ、ボールの止まってたところから次打を打ちました。処理は正しいでしょうか? 罰打は2打付けて申告しました。また、共用カートに他のプレーヤーが乗っていた場合も同じ処置でいいでしょうか?

のもさん

回答
ご質問ありがとうございます!
共用カートはローカルルールで「局外者」としていない限りプレーヤーの携帯品として扱われます。自分の打った球が自分のクラブや携帯品に当たった場合、規則19-2が適用され、1打罰で球はあるがままの状態でプレーしなければなりません。つまり、のもさんの場合、球の止まっていたところからプレーしたのは良いのですが、罰は1打で良かったということになります。共用カートに他のプレーヤーが乗っていた場合も基本的には同じようになります。ただし、カートが他のプレーヤーによって動かされていた場合はその間だけ動かしているプレーヤーの携帯品扱いとなるので、そのカートに球が当たった場合は規則19-1が適用されることになり、罰無しで球はあるがままの状態でプレーすることになります。

Mr.golfbaka


Q:同伴競技者のパットの線にスタンスがかかる 2013.7.30

グリーン上で二つのボールがすぐ近くに止まった時、遠い方のボールを先に打つと近い方のボールのパットの線を踏んでしまいます。このような時、規則10のプレーの順番と規則16のパットの線に触れる事のどちらが優先されるのでしょうか?
よろしくお願いします。

戸沢弘さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則では「第1章・エチケット」で『グリーン上で他のプレーヤーのパットの線上に立つべきではない』としています。従ってマナー的な観点からすればご質問のようなケースではホールに近いプレーヤーに先にプレーしてもらっても良いでしょう。規則10-2ではストロークプレーにおいてホールから遠いプレーヤーが先にプレーすることを規定していますが、誰かを有利にする目的でなければその順番に従わなくても罰はないことも明記しています。
規則16-1a・パットの線に触れることについては、プレーヤー自身のパッティングラインに触れる事について定めています。他のプレーヤーのパッティングラインに触れても規則16-1aの違反とはなりませんので、フェアにスタンスをとることだけが目的の場合、エチケットの観点からすると良くはありませんが同伴競技者のパットの線を踏んでも罰はないことになります。しかし、他のプレーヤーのパッティングラインを改善・改悪したりする目的で触れたり踏んだりした場合は規則1-2が適用され2打罰が課されることになります。この場合、パットの線を傷つけられたプレーヤーはそれを修復することが出来ます。

Mr.golfbaka


Q:ラテラルウオーターハザードに連続して入れてその都度処置方法を変える 2013.7.24

いつも、的確な判断ありがとうございます。
赤杭(ウォーターハザート)の処置について。
2打目のショットでウオーターハザートに入りました。2打目を打った元の位置から打ちまたも池に入りました(つまり2回池に入れました)。次は別の方法をとりました。池と赤杭の間にドロップするスペース(打てる)があったのでそこにドロップして打ちました。
1回目は元の位置から打ったので2回目以降も同じく元の位置から打たねばならないか? その都度ウォーターハザートの処置を選択できると思うのですが。いかがでしょうか?

のもさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ウオーターハザードやラテラルウオーターハザードの処置(規則26-1)はその都度選択することが出来ます。最初に池に入った時に元の場所からプレーすること選び、そこからプレーした球が池に入った場合は新たに規則26-1の選択肢の中から処置を選んでプレーすることが出来ます。
ちなみに池と赤杭の間ということはラテラルウオーターハザード内にドロップしたということでしょうか。ウオーターハザードやラテラルウオーターハザードの処置で「前回プレーした場所からプレー」以外を選ぶ場合、球をドロップするのはそのハザードの外でなければなりません。

Mr.golfbaka


Q:第2の球を宣言したが最初の球がナイスショットしたので第2の球をプレーしないことにする 2013.7.24

先日の質問への回答ありがとうございました。たまたま今ゴルフ仲間とルール談義してる最中の疑問なのですが、ショートホールでオナーがショット後「5番じゃ短かったな」とか「おもったよりアゲインストが強いな」とつぶやいたらやはり「プレーの決断」や「クラブ選択」に影響を与えるペナルティとなるのでしょうか?
それともう一つ第ニの球についての質問です。あるプレーヤーの球が救済を受けれるかどうかわからない場所で第ニの球を打つことを宣言しました。まずは救済を受けずにそのまま打ちました。ところがそれがピン側にナイスオン。そのプレーヤーは第ニの球を打たずにそのままプレーを続行しました。どちらの球を採用するか言わなかったらたしか最初の球を採用しなければいけない?のでそのままプレーしても問題なさそうですが、もし第ニの球を採用すると宣言してたら第ニの球を打たずに放棄したらどうなるのでしょうか?

ryoさん

回答
ご質問ありがとうございます!
「5番じゃ短かったな」とか「おもったよりアゲインストが強いな」などの発言は、それがこれからティーショットを打つ他の競技者に向けて発せられた言葉なら規則8-1・アドバイスの違反となりますが、独り言であればアドバイスとはみなされないので特に罰はありません。
第2の球についてはご質問にあるように、第2の球をプレーすることと、どちらの球でのスコアを採用したいかを次のプレーに入る前に予め宣言しなければなりません。どちらの球でのスコアを採用したいかを宣言しなかった場合、最初の球が規則に従っていればその球でのスコアが採用されることになります。つまりご質問のケースでは最初の球のスコアが採用されることになるので第2の球を打っていなくても問題ないことになります。しかし第2の球を採用すると宣言していた場合は、問題の場所が救済を受けられる場所であったかどうかにより裁定が異なります。救済を受けられる場所であった場合、第2の球でのスコアが採用されることになるため、第2の球を放棄していることによりホールアウトの不履行で競技失格となります。救済を受けられない場所であった場合、初めの球でのスコアが採用されることになります。
規則3-3

Mr.golfbaka


Q:ボールマーカーを取り除いた後の芝を直す行為 2013.7.23

グリーン上でマークしたボールを元に戻す際に、マーカー(差し込むタイプ)によってできた小さな穴(と毛羽立った芝)を手で押し付けた場合、またはパターの底面でトントンとたたいて修復する行為について。
よろしくお願いいたします。

たけたんさん

回答
ご質問ありがとうございます!
以前、女子プロの試合でもご質問と似たケースがあり無罰と裁定された例もありますが、基本的にご質問のような行為はライの改善(規則13-2)の違反により2打罰が課されて然るべきです。裁定集20-1/15.5ではボールマーカーを置いたり取り除いたりする際に砂粒が動かされたり芝が押さえつけられたりしてもプレーヤーはそれを甘んじて受け入れなければならず、その変わったライを元に戻そうとする行為は規則13-2の違反になると明示しています。
女子プロの件では砂粒に触れただけで「プレーヤーの利益とはならない行為」とされたそうですが、疑わしき行為は罰を受ける可能性があるので気を付けましょう!

Mr.golfbaka


Q:グリーン外からのアプローチの際に旗竿を抜くこと 2013.7.23

グリーン外からアプローチまたはパターでカップインを狙う際に旗を抜く、または抜かせるのは罰則ですか? 罰則だと何打罰ですか?

小林弘司さん

回答
ご質問ありがとうございます!
旗竿は球がグリーン外にある場合でも、いつでも抜いたり抜くために人を付き添わせたりすることが出来ます(規則17-1)。ただし、人が付き添っていない状態で球を打ち、その球が動いている途中に付き添ったり抜いたりする行為が球の動きに影響を与えるかも知れない場合は違反となります。以下、グリーン外から打つ場合の例です。

・打つ前に旗竿を抜いた
⇒罰無し。ただし抜いて置いてある旗竿に当たると2打罰
・打つ前に旗竿に付き添ってもらった
⇒罰無し。旗竿を抜くことが出来る。ただし球が旗竿や付き添っている人に当たると2打罰
・打つ前に人が付き添っていない旗竿を打った後(球が動いている時)に抜いてもらった。
⇒2打罰。ただし、球の動きに影響を与える可能性が無い場合(例えばシャンクして全く関係のない方向に飛んでいったような場合)に抜いても罰はない。
・打つ前に人が付き添っていない旗竿を打った後(球が動いている時)に同伴競技者が勝手に抜いた。
⇒同伴競技者が2打罰。ただし、球の動きに影響を与える可能性が無い場合は罰はない。

旗竿に球が当たった場合の罰則は規則17-3で定められています。グリーン上から打った球が旗竿に当たると2打罰となることは大抵の方が知っていますが、それも規則17-3の一部となります。

Mr.golfbaka


Q:修理地やサブグリーンにスタンスだけがかかる場合 2013.7.18

修理地にスタンスがかかる場合そのままプレーしてもよいのでしょうか?
サブグリーンのカラーにスタンスがかかる場合そのままプレーできるでしょうか?

吉田亨一さん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず修理地ですが、ローカルルールで修理地でのプレーを禁止していない限り、そのままプレーすることが出来ます。球が修理地にある場合も同様です。修理地、カジュアルウオーター、穴掘り動物の穴や盛り土は「異常なグラウンド状態」(規則25-1)にあたり、球がそこにあるかスタンスやスイング区域がかかる場合、プレーヤーは救済を受けることも出来るし、そのままプレーすることも出来ます。
サブグリーンは「目的外のグリーン」(規則25-3)の規則が適用されることになります。目的外のグリーンは、球がそこにある場合は救済を受けなければならないが、それ以外の場合は(スタンスやスイング区域がかかるだけでは)救済を受けることが出来ない、と規定されています。ご質問のケースではカラーとなっていますが、カラーでなくサブグリーンにスタンスがかかっていたとしても、球がサブグリーン上にない限り救済を受けることは出来ず、そのままプレーしなければなりません。ちなみにサブグリーンに球がある場合にそのままプレーすると規則25-3の違反により2打罰が課せられます。

Mr.golfbaka


Q:同伴競技者が気になるような事を発言する 2013.7.18

相手にたいする言動の質問です。
クラブ競技で同伴競技者から「今日はいつものチーピンがでないね」とかグリーン上で「この前はスライスラインが全くはいらんかったよな」とかいわれました。気にしないつもりだったのですがやはり意識してしまいました。ルール上言動の定義はあるのでしょうか?

ryoさん

回答
ご質問ありがとうございます!
このような言動に関しては規則8-1・アドバイスの違反になるかどうかが問題となるところです。アドバイスとは
「プレー上の決断」「クラブの選択」「ストロークの方法」に影響を与える助言や示唆のこと
となっています。「今日はいつものチーピンがでないね」は既に打ち終えたストロークに関しての発言だと思いますので違反とはならないと思いますが、「この前はスライスラインが全くはいらんかったよな」は、これからスライスラインのパットをする状況の時に言ったのであればアドバイスの違反とみなされてもおかしくないと思います。違反は2打罰となります。
違反となるかどうか判断がつかない場合はホールアウト後、スコアカードを提出する前に競技委員に報告して判断してもらうべきでしょう。

Mr.golfbaka


Q:旗竿によりかかった球をピックアップ 2013.7.15

いつも参考とさせていただいております。ありがとうございます。
先週あった事例について質問させていただきます。ご回答、ご指南よろしくお願いいたします。
【状況・質問】
Par4のホールにて。グリーン外より第3打のアプローチしたボールは旗竿が刺されたままのホールに。ボールは旗竿によりかかりカップインせず停止。プレーヤーはボールをホールに落とし込むことなくボールをピックアップ。スコアは3と提出されました。
上記の場合どのような裁定となるのでしょうか?

おざきさん

回答
ご質問ありがとうございます!
旗竿によりかかった球は、球全体がホールの淵より下に入っていなければホールインしたものとはみなされません。この場合、プレーヤーかプレーヤーの許可した人が旗竿を動かすことによりホールインさせることが出来ます(規則17-4)。旗竿を動かした結果、球が外に飛び出てしまった場合は罰無しでホールのふちにプレースしなければなりません。
ご質問のケースのように旗竿を動かす前に拾い上げてしまった場合ですが、この場合、マークせずに球を拾い上げたことにより規則20-1の違反により1打罰を受け、球をリプレースしなければなりません。つまりこの場合は球を旗竿に寄りかかるように再び置かなければならないということになります。その上で旗竿を動かして球をホールインさせることが出来ます。しかしご質問のケースではそれをしなかったということですのでホールアウトしていないことになり、ストロークプレーではホールアウトの不履行(規則3-2)により競技失格となります。

Mr.golfbaka


Q:ハザード内の草に触れること 2013.7.15

初めまして。ルールについて色々と勉強させてもらっています。
ボールが黄杭と池の間のラフに入り、そのまま打とうとしたところ、同伴競技者からソールしたりバックスイングで草に触れると2ペナになると言われました。ウォーターハザード内なのでソール出来ないのはわかりますが、草は成長物のため触れても無罰だと思っていたのですが?

Rainmanさん

回答
ご質問ありがとうございます!
Rainmanさんのおっしゃる通り、ハザード内に球がある場合に草などの生長物にクラブが触れても罰はありません。これは、実際にプレーしている時に遭遇することが多い規則13-4・球がハザード内にある場合;禁止行為で定められているので覚えておいた方が良いでしょう。
規則13-4では球がハザード内にある場合に「ハザードのテスト」「手やクラブでハザード内の地面や水面に触れること」「ハザード内のルースインペディメントに触れたり動かしたりすること」を禁止していますが、【注】の項目で「障害物」「コースと不可分の部分」「草などの生長物」に触れることを認めています。単純に触れることを認めているだけなので、例えばスイング区域にある枝に触れて折ってしまえばスイング区域の改善により規則13-2の違反となります。ご質問のケースのようにハザード内のラフの中にある球に対して構える時は、ソールは出来ませんが長いラフに触れても罰はありません。ちなみに、長いまたは深いラフでは直に地面にクラブが接することはありませんが、このような場合、クラブがその重みで自然に止まる位置までいくとソールしたものとみなされます。

Mr.golfbaka


Q:ホールアウト直後に後続組の打ってきた球が当たる 2013.7.7

旗を立ててホールアウトした後、後ろの組から打ち込まれて体や道具に当たって被害を受けた場合、悪いのはどちらでしょうか? またその賠償はどうなりますでしょうか?

しんいちさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ホールアウトして旗を立てたとはいえ、まだグリーン上に人が居るのであればグリーンを狙って打つのは危険な行為であり、特別な事情がない限り打ち込んだ方が悪いと捉えるのが当然でしょう。損害賠償などに関しては私は良く分かりませんので保険屋さんに聞いてみると良いと思います。
規則的には誰にも罰はなく、後続組のプレーヤーは球が止まった場所からあるがままの状態でプレーすることになります。ただし、競技の場合、グリーン上に人がいる状態で打ち込んだことが危険行為とみなされ競技委員会により競技失格の罰が課されてもおかしくありません。
規則33-7・競技失格の罰;委員会の自由裁量権

Mr.golfbaka


Q:グリップにテープを巻くこと 2013.7.7

グリップにテープを巻くなどプレーヤーの援助となるものを使用してはならないとありますが、プレーの途中でグリップが雨にぬれて滑るのでテープを巻いたりするのは違反と判ります。私はパターのグリップにテニスラケット用のグリップテープをあらかじめまいて、グリップ保護のつもりで使用しております。プレーの途中で巻いたのでは無く普段から常時巻いて使用しているのも違反なのでしょうか?

t.takahashiさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフクラブは基本的に外部付属物を有してはならない、と規則では決められているためグリップに巻くテープも基本的には認められないことになります。ただし、テープが簡単に外れるものではなく、テープを巻いた後の形状がグリップに関する規則に反していなければ認められて良いものと思います。以下、グリップに関する規則です。

【付属規則2・クラブのデザイン/3・グリップ】
 グリップはプレーヤーがクラブをしっかりと握れるようにシャフトに取り付けられた物質からなる。グリップはシャフトに固定され、真っ直ぐで単純な形状をしており、シャフトの上端まで達していなければならない。また、手のいかなる部分のためであっても型を付けてはならない。何の素材も取り付けられていない場合、プレーヤーによって握られるようにデザインされたシャフトの部分がグリップとみなされなければならない。
(i)パター以外のクラブは、グリップの横断面が円形でなければならない。ただし、間断のない、真っ直ぐで、若干盛り上がったリブをグリップの長さ全体にわたって組み込むことができる。また、巻きつけるタイプのグリップやその模倣グリップについては、らせん状の若干のくぼみがあっても認められる。
(ii)パターのグリップは、横断面に凹面がなく、左右対称で、グリップの長さ全体にわたって概して同形であることを条件として、円形でない横断面をもつことができる。
(iii)グリップは先細りにすることができるが、膨らみやくびれがあってはならない。その横断面はどの方向から測っても1.75インチ(44.45ミリメートル)以下でなければならない。
(iv)パター以外のクラブは、グリップの軸線がシャフトの軸線と一致していなければならない。
(v)パターは2つのグリップを取り付けることができる。ただし、(a)どちらも横断面が円形であること、(b)どちらの軸線もシャフトの軸線と一致すること、また、(c)両グリップは少なくとも1.5インチ(38.1ミリメートル)は離れていなければならないことを条件とする。

Mr.golfbaka


Q:メモ帳に航空写真を使用 2013.7.7

他の方の以前の質問の追加質問です。
Q:メモ帳にプレーの援助やアドバイスとなるメモ書きやグリーンの情報を書いて持ち歩く(2012.9.17)
競技会において、自作のメモ帳ですが、手書きの他に、コースの航空写真の画像を貼り付け、距離や線を書き込んだ画像をプリントしたメモ帳は違反となるのでしょうか? 見たら罰?失格? 持ち歩いただけなら罰無し?
宜しくお願いいたします。

JuJuさん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則14-3では人工の機器の使用を禁止しており、例外として「伝統的に受け入れられている方法は認める」としています。コースの情報を書き込んだ小冊子は人工の機器にはあたるものの伝統的に受け入れられたものであり、違反とはなりません。その小冊子に書き込んだ情報が、手書きであろうとイラストを印刷したものあろうと写真を印刷したものであろうと区別はないと考えられますので、ご質問のようなメモ帳を使用することは何ら問題ないと思います。

Mr.golfbaka


Q:競技途中でマーカーが棄権したためマーカーを変更 2013.7.1

質問3・マーカー変更について。A、B、C、D、4人のペアリングでした。15番ホールでBが足がつり棄権しました。最初は、AがD、BがA、CがB、DがCのマーカーです。当然、競技委員を呼びますが、なかなか来ません。後続組から速くするよう強要され、残った3人で競技し、16番からAがD(変わらず)、CがA、DがCと変更して終了しました。競技違反になるか? また、競技指定の支給スコアカードのマーカーの氏名欄の変更記入はどうすればいいか? マーカー欄に2名記入は開始したホールNOをどう記入するか? 宜しくお願いします。

イデさん

回答
マーカーは競技委員会によって指名された人がならなければなりませんが、同伴競技者である必要はありません。ご質問のケースの場合はプレーヤーBがプレーを棄権してもマーカーを続けていれば特に問題はなかったのかもしれません。プレーヤーBがその場から立ち去ることによりマーカーがいなくなるような場合は競技委員によって新たにマーカーを指定し直す必要があるので、ご質問のように競技委員を呼んだことは正しいことで、このような場合に競技委員の到着を待つことは規則6-8・プレーの中断の違反とはならないので、後続組を待たせるような状況であれば後続組に先に行ってもらっても規則的には問題ありません。ご質問内容にあるように競技者間同士でマーカーを決めプレーを続行したことは基本的には認められないことかもしれませんが、競技委員がすぐに来なかった状況なども含めて後で競技委員がそれを認めても良いのではないかと思います。マーカーが2人以上いる場合、ゴルフ規則では「複数のマ―カーがスコアを記録した場合には、それぞれ受け持ちの部分に対して署名しなければならない」と記されていますが、英語原文では「He must ensure that the marker or markers have signed the score card.」となっており、単にスコアカードにマーカーまたはマーカー達がサインをすることを求めていて、どの部分にサインするかといった記述はありません。また裁定集ではマーカーと競技者本人のサインの場所を間違って記入してもそのスコアカードは有効であるといった裁定もあるので、サインの場所などに特に決まりは無いと捉えることが出来ます。もちろん、分かりやすいように何番ホールからマーカーが変わったかといった記述をしておいても特に問題はないでしょうし、その記入の仕方は特に規則では定められていません。
ちなみにご質問のケースでは、競技委員が来ないことにより競技者間でマーカーを決めていますが、もしプレーヤーBが帰り新たにマーカーを決めずにマーカー不在のままプレーを続行してしまうと、その間のホールのスコアは受理されるものではなくなりプレーヤーAは競技失格となってしまいます。

Mr.golfbaka


Q:ティーグラウンドの区域外からのプレーと誤球のプレー 2013.7.1

質問2・ティーグランドでのティー区域外からのショットとセカンド、サードショットでの誤球のペナルティの違いを教えてください。

イデさん

回答
ティーグラウンドの区域外からのショットと誤球については適用する規則が異なります。まず、そのホールの1打目をティーグラウンドの区域外からプレーした場合ですが、規則11-4の定めるところにより、ストロークプレーでは2打罰で正しいティーグラウンドからプレーし直さなければなりません。この場合、間違ったティーグラウンドからプレーしたストロークやその後引き続いて行われたストロークはカウントされません。例えば、間違った場所からティーショットを打ち、その球で2打目や3打目を打ち終えた後に誤りに気付いた場合も、2打罰で正しいティーグラウンドから打ち直すことになります。そのホールの1打目ではない場合(例えば1打目がOBで3打目をティーグラウンドからプレーするような場合)にティーグラウンドの区域外からプレーした場合は誤所からのプレーによる2打罰を課して、(違反が重大でなければ)そのままプレーを続けなければなりません。違反が重大であるかどうかは競技委員の判断によりますが、例えばバンカーからプレーしなければならないところをスルーザグリーンからプレーしたり、100ヤード以上もホールに近い場所からプレーしたりすると重大な違反とみなされて然るべきです。
誤球については規則15-3で定められており、プレーヤーのインプレーの球、暫定球、第2の球以外の球に対しストロークを行った場合に2打罰が課され、正しい球でプレーし直さなければなりません。誤球のプレーの場合もストローク数はカウントされないので一つの誤球に対し連続で複数ストロークを行った場合でも罰は2打です。
間違ったティーグラウンド区域外からプレーした場合も誤球のプレーも、どちらも次のホールのティーショットを打つ前に誤りを訂正しなければなりません。最終ホールの場合はグリーンを離れる前に誤りを訂正する意志を宣言しなければなりません。

Mr.golfbaka


Q:球がラフ行った時に暫定球を打てるか? 2013.7.1

いつも回答ありがとうございます。ゴルフ規則で質問して回答をいただくホームページは初体験です。尊敬します。
質問1・セカンドショットでヘビーラフ(ブッシュ)に打ったので、ロストボールになる確率が非常に高いので暫定球と宣言して打ちました。この裁定はいかがなもんでしょう?
(質問2・質問3へ続く)

イデさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ヘビーラフなどでロストボールの可能性が考えられる場合、暫定球を打つことは認められます。

Mr.golfbaka


Q:最初の球と暫定球の区別がつかない 2013.6.29

ティショットでOBの方へ飛んで行ったので暫定球を打ったが同じ方向へ飛んで行った。2球ともセーフだったが、同じブランドの為どちらが暫定球か区別がつかない場合、どうすれば良いでしょうか?

深水直美さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースでは、プレーヤーはどちらかの球を選び、それを暫定球としてプレーしなければなりません。このケースはゴルフ規則裁定集の27/11で明示されています。
ご質問のケースでは2球ともプレーヤーの球であることが分かっている場合のことですが、例えば自分の打った球の行った近くにたまたま同じブランドで同じ番号のロストボールがあり、どちらかが自分の物であることは確かだが、どちらが自分の物か区別がつかない場合は紛失球として扱わなければならず、戻って打ち直さなければなりません。また、同じブランドの同じ番号の球を使っている同伴競技者と同じような場所に行き、どちらがどちらの球か区別がつかない場合も、両者ともに紛失球として扱わなければなりません。このような事態を防ぐためにもゴルフ規則では球に識別マークを入れておくことを奨めています。球に識別マークなどを書く場合、ラインを合わせるための線や自分の名前、絵心があれば(?)絵など、好きなように書くことが出来ます。

Mr.golfbaka


Q:間違ったティーグラウンドからプレーしたかもしれないので第2の球をプレー 2013.6.28

先日の競技での話です。
女子の当日のティーマークはこのホールは赤(LT)とか白(FT)とか書いてある用紙が事前に配られていました。要するにこのゴルフ場のいつもの標準のティーマークの位置です。私はそれを見てこのホールは赤だ、白だと判断していました。始めて3ホール目、自分が赤から打った瞬間、同伴競技者に「今日はゴールドティーですよね、間違ってますよね」と言われました。でも、私の持ってる紙にはここは赤って書いてますよ。と言ったらクラブハウスの競技説明には女子は全てゴールドティーって書いてありました。っていうことです。たまたま最初の2ホールは赤とゴールドが一緒のティーマークでした。
どちらかわからないため、同伴者の指導のもと、私は赤ティーから打ったものとゴールドティーから打つものと2つのボールで2パターンでそのホールは終えました。次のホールに行くまでに携帯で確認したところゴールドティーからとの事でした。結局ゴールドティーから打ったスコアを正としました。
ペナルティーがあるかもわからないと言ってましたがどうなんでしょうか。このような処置はなんというルールなんでしょうか。打った瞬間、指摘する同伴競技者も意地悪ですけどね。私なら間違ってないか言いますけど、またこれもペナルティーですか?
よろしくお願いします。

アップルりんごさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースでは、ホールの1打目を間違ったティーグラウンドからプレーしたことにより規則11-5の2打罰が課せられます。つまり正しいティーグラウンドからプレーした球でのスコアに2打付加することになります。第2の球(規則3-3)でのプレーは、ホールのプレー中に処置方法などが分からない場合にその球をプレーする前に予め第2の球でのプレーをすることを決めてから行うものであり、ご質問のケースのような場合、第2の球として認められるものではありませんが、第2の球のつもりでプレーしたことに対する罰は課されないので、間違ったティーグラウンドからプレーしたことによる2打罰のみが付加される、ということになります。
しかし、事前に配布されていた紙の情報やクラブハウスでの競技説明の状況なども踏まえて、もし情報の伝達方法などに競技委員側に落ち度があるようであれば罰は課されないように配慮されても良いものと思います。ご質問のケースでは3ホール目で問題が生じた時に即刻、競技委員に連絡を入れ対処するべきであった、と思います。
同伴競技者が間違ったティーグラウンドやティーグラウンドの区域外からプレーしそうな時や、ルール上間違った手順を踏みそうな時に、正しい情報を教えることは罰にはなりません。他の競技者に教えたり聞いたりして罰が課されるのは規則8-1・アドバイスに該当する場合で、ゴルフ規則の『アドバイス』とは、「プレー上の決断」「クラブの選択」「ストロークの方法」に影響する助言や示唆のことをさします。

Mr.golfbaka


Q:遠くに離れているマーカーや同伴競技者に暫定球を宣言せずに別の球を打つ 2013.6.26

本日(6/23にご質問)、ゴルフの試合をテレビで見ていて疑問に思ったことがありましたので質問させていただきます。
ある選手がティーショットを隣のホールに打ち込んでしまい、2打目を隣のホールのティーインググランドまできざんで、3打目で本来のホールに戻そうとした時に、3打目を本来のホールのOB方向に打ち込んでしまいました。テレビで見る限りその選手とキャディは、OBの可能性があるためその場所を離れませんでした。そして暫定球を打とうとボールをドロップしました。その直後、3打目のボールがセーフと分かりドロップしたボールを拾い上げて4打目を打ってプレーを続けましたが、私には、暫定球の宣言「暫定球を打ちます」など、マーカーや同伴競技者に告げている様子が、隣のホールと本来のホールで別々に分かれてプレーしていたのと、OBの可能性があるため3打目の隣のホールの場所から離れなかったことと、4打目の時点では同伴競技者はすでにグリーン上にいたことなどから感じられなかったので、明らかにドロップする時に暫定球の宣言をマーカーか同伴競技者にしていないと思いました。
よって、暫定球の宣言をしていないのであれば、暫定球の処置等のルールに引っかかり、3打目セーフのボールが無効で、ドロップしたボールがインプレーとなり、それをまた拾い上げてしまったことなどでペナルティーになるのではないかと思いましたが、このような場合は、ルール上何も問題はないのでしょうか?

望月清年さん

回答
ご質問ありがとうございます!
また、詳しい状況解説ありがとうございます。ご質問のケースですが、結論を先に申し上げますと、マーカーや同伴競技者が遠くに居る場合、暫定球を打つ意志があったことを後で報告することが出来る場合もあります。ゴルフ規則では規則27-2において暫定球について規定していますが、その目的は『時間節約のため』となっています。マーカーや同伴競技者が遠くに居る状況で暫定球を打つ意志を告げるとなると、そのために無駄な時間を費やし、規則本来の目的に反することになる場合もあります。裁定集ではこのようにマーカーや同伴競技者が遠くに居る場合、後で報告することを認めています(ゴルフ規則裁定集27-2a/1.3参照)。またプロの試合などでは競技委員が各所に居て確認していると思いますので、競技委員の認可を得れば罰はないのかもしれません。
ちなみに、もし暫定球であることが認められないとなるとドロップした別の球がドロップした瞬間にインプレーとなり、更にその球を拾い上げたことにより1打罰を課してリプレースしてプレーしなければならなくなります。

Mr.golfbaka


Q:溝規制はフェアウエイウッドにも適用されるか 2013.6.25

初めまして。
新溝規制についてですが、規則を読みますと25°以下すなわち標準で 5アイアン以下とあります。そこで質問ですが、私はFWは関係ないよと思っていましたが、2009年以前のスリクソンFWがメーカー担当者が該当すると言われたと言う者もいます。またその者は、このたびのプロツアーでの練習でプロがそのFWを使っていたと言うのですがFWも関係してきますか?

新宿の鮫さん

回答
ご質問ありがとうございます!
溝の淵に関する規則はJGAゴルフ規則・付属規則U/クラブのデザイン(このページの下段に記載)の中で「ロフト角が25°以上のクラブについて〜」といった記載があります。ここではクラブの種類を特に分けてはいないので、アイアンもウッドも関係なく溝を持つクラブはこの規則にあてはまらなければならない、ということになります。
フェアウエイウッドでも鋭角な溝を持つクラブは違反クラブになる可能性がある、ということになりますね。

Mr.golfbaka


Q:サポーターの使用 2013.6.24

私が現在腱鞘炎で右手首が痛くてたまらないのですが、研修会とか月例に出席したくて、一度右手首に市販で売っている、右手首から手のひら(親指露出、残り4本の指も露出)にかけてのサポーターを付けてプレーしていたら、同伴者から「そのサポーターを装着してのプレーはペナルティー(禁止)」と指摘されました。右手首サポーターは装着禁止ですか?

オブリガードさん

回答
ご質問ありがとうございます!
テーピングやサポーターなどは『プレーヤーの症状を緩和する目的で医学的な正当な理由なあり、それがプレーに不当な利益をもたらさない』ものであれば使用することが出来ます。ご質問のケースのように正当な医学的根拠がある場合なら特に問題はないでしょう。ただし、指のひび割れ防止程度の小さなテーピングなら競技委員の許可を得る必要もありませんが、ある程度大きな範囲にわたって使用するテーピングやサポーターなどは予め競技委員に確認をとっておくべきです。これは規則14-3の中で『医学的な理由で機器や器具などを使用することは、その器具の使用が医学的に正当な根拠がありストロークやプレーする上で他のプレーヤーより不当に利益を得ているわけでないと委員会が認めれば使用することが出来る』としているからです。
もしテーピングやサポーターがプレーの手助けとなる役割を果たす目的で使用された場合(例えば手首の動き過ぎを防ぐために使用)、規則14-3の違反により競技失格の罰が課されることになります。

Mr.golfbaka


Q:一度リプレースした球を再度拾い上げてリプレース 2013.6.24

グリーン上でパッティングする前にマークして球を拾い上げ、球に印刷してあるライン等をカップに合わせてリプレースする事が良く見かけます。一度球のライン等をパッティングラインに合わせてマークを取り除いてアドレスに入ったが、気になって再度マークしてボールのラインを修正した。これがペナルティだというのです。一度目は良いが再度の設定はペナルティになるというが、そうなのでしょうか?

t.takahashiさん

回答
ご質問ありがとうございます!
球がグリーン上にある場合、プレーヤーはいつでも球をマークして拾い上げることが出来ます(規則16-1b規則20-1)。ご質問のケースのように一旦リプレースしてアドレスをとった後に再度拾い上げることも問題ありません。このようなケースでもし罰がつくとしたら、意味も無く球の拾い上げとリプレースを何度もすることでプレーの遅延に繋がる場合です。プレーの遅延となる行為は規則6-7・不当の遅延により2打罰が課されることになります。ご質問のケースのようにラインを合わせ直すために再度拾い上げた程度では、よほどでない限り規則6-7の違反にはならないものと考えられます。

Mr.golfbaka


Q:バンカー内でライを復元してリプレースする際のルースインペディメントの扱い 2013.6.24

何時もお世話になります。今回も宜しくお願い致します。
グリーン手前のバンカーにAとB二人の球が入り、Aの球の後方5cmに松かさがあり、Bの球は松かさの3cm左にあった。Aがテイでマークして球を拾った後でBがショットしたがその時にテイと松かさが飛んでしまいました。この場合、Aはライを復元した後、松かさも元の位置に戻さなければいけないのでしょうか?

ボギーちゃんさん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
ご質問のケースがどのような規則に従って処置されるのかを考えてみます。まず、Bがプレーする際の妨げとなる場所にAの球があるという理由からBはAに球の拾い上げを要求することができ、Aは規則22-2・プレーの妨げとなる球に従い球をマークして拾い上げることが出来ます。そしてBがプレーした結果、Aのリプレースするべき場所のライが変えられたことにより、Aは規則20-3bに従ってライを復元してリプレースすることになります。この時、松かさ(ルースインペディメント)はライの一部とはみなされないため元に戻す必要はありません。もしルースインペディメントがライに影響するような状態(例えば葉の上に球が乗っていた場合など)で存在していたとしても同様です。
類似裁定例・ゴルフ規則裁定集20-3b/8

Mr.golfbaka


Q:素振り用バットを持ち運ぶ、または使用する 2013.6.22

素振りバットを競技スタート後のラウンド途中で素振りした。罰になりますか?素振りバットはキャディバックに入れたままプレー続行。バックに入れてのプレーは罰はつくのか?
宜しくお願いします。

イデグチさん

回答
ご質問ありがとうございます!
素振り用バットは「クラブ」ではないため、持ち運んだことに対する罰はありませんが、使用すると規則14-3・人工の機器、異常な用具と用具の異常な使用の違反により競技失格となります。他にもゴルフクラブの形状を持たない練習器具など(ボールや棒など)は同様の扱いとなります。
練習器具でもゴルフクラブの形状を持つもの(クラブヘッドとシャフトから構成されるもの)はゴルフクラブの内の1本として扱われます。その練習器具が規則が定めるゴルフクラブの形状に適合したものであり、14本の内の1本であれば罰はありませんが、そうでない場合は罰が課されることになります。まず、不適合クラブであった場合、それを使用すると競技失格、使用しなかった場合は持ち運んだ事に対する罰が1ホールにつき2打(最高4打まで)が課されます(規則4-1)。使用しない場合の罰の上限は4打となっていますが、違反クラブを持ち運んでいることに気付いた場合は直ちに「不使用宣言」をしなくてはならず、それを怠った場合は競技失格となります。
規則に適合してはいるがそれを含めると15本になってしまう場合、1ホールにつき2打(最高4打まで)の罰で、違反に気付き次第「不使用宣言」をしなくてはならず、それをしなかった場合は競技失格となります(規則4-4)。

Mr.golfbaka


Q:ショートホールで後続組に打たせる行為を一人だけ拒否する 2013.6.20

規則3-4/6-8 についてお尋ねいたします。
コールオンを採用していない競技で、キャディー及び同伴プレーヤーから「プレーの進行上、ショートホールで後続組のティーショットを打たせる」と言われた時に、プレーヤーAだけは、それを拒否しホールアウトした。その後、後続組がティーショットを行った。この場合、Aは、失格の罰を免れ、他の同伴プレーヤーのみが失格となるか。
よろしくお願いいたします。

boncrajuさん

回答
ご質問ありがとうございます!
まずコールオン(ショートホールで全員がグリーンに乗ったら後続組に打たせる)は、プレーの中断(規則6-8)にあたるので競技委員に認められていない状況で行うと競技失格となります。そのため、他プレーヤーやキャディが後続組に打たせる準備をしてグリーンを空けている間に、プレーヤーAは一人だけプレーを続けてホールアウトした、ということになると思うのですが、このケースですとプレーヤーAは同伴競技者やキャディにも、コールオンがプレーの中断にあたり競技失格になる旨を説明して全員にプレーを続けさせるべきなのではないかと思います。プレーヤーA一人だけがそのホールを終えても、同じ組全員でプレーは進行していかなければいけないので結局は次ホールでプレーヤーAもプレーの中断を余儀なくされる可能性がありますし、そもそも同伴競技者がプレーの中断をしていることは黙認してプレーヤーA一人だけがプレーを進めていたのであればプレーヤーAも同様に競技失格の罰が課されてもおかしくありません。この考え方はこちらの裁定例を参照。
もし、プレーヤーAが「コールオンはプレーの中断により競技失格となるためプレーを続けよう」と言ったにもかかわらず他の競技者がそれを拒んだ場合は、プレーヤーAが正当にプレーを続ける権利に影響する規則に従うことを拒んだことにより他の競技者は競技失格となる(規則3-4)、ということになるのではないでしょうか。
こられはあくまでも私の見解で、人の行動や意志が実際はどうであったか、その時々の状況により裁定も異なってくるものと思います。またコールオンは、待っている側の待ち時間を分散させる効果はあっても、結局のところプレー終了までの時間が短縮することにはならないので、プライベートなコンペならまだしも、競技では採用しない方がいいのでは? と私は思います。

Mr.golfbaka


Q:OBや紛失球の可能性がない状態で暫定球を打つ行為 2013.6.17

暫定球について。ティーショットでマーカーおよび同伴競技者もOBではないと認めてるのに、本人がどこにあるか確認できないので暫定球を打つといい、強引に打つのは練習ストロークにならないか?

イデグチさん

回答
ご質問ありがとうございます!
暫定球(規則27-2)は、球がOBやウオーターハザード以外で紛失した恐れがある場合においてのみプレーすることが出来ます。同伴競技者など周囲がどのように言及しようとも、本当にプレーヤーが球が見つからないかもしれないと考えているのであれば暫定球を打つことは出来ますが、広いフェアウエイの真ん中に真っすぐ飛んで行った球であれば球が見つからないかもしれないという主張は通らないでしょう。このような場合、プレーヤーが練習する意図でそうしたのであれば規則7-2の違反で2打罰(その後は最初の球でプレー)、練習のつもりではないがOBや紛失の恐れもないのにただ打ち直したというのであれば、その球がストロークと距離に基づく処置(規則27-1)をとったことになり1打罰で即時にインプレーとなります(最初の球は紛失球扱いとなります)。どちらの場合でも次打が4打目となるわけですが、練習かそうでないかによりインプレーの球が異なることになります。

Mr.golfbaka


Q:バックスイングでクラブが木に当たる場合 2013.6.17

ティーグラウンドでアドレス後、バックスイングで木にクラブが当たったのでスイングをやめてティーの位置を変更できないのでしょうか? 同伴者に1打罰と言われたのですが?

真柴英利さん

回答
ご質問ありがとうございます!
バックスイングでクラブが木に当たったりすると罰になる、と捉えている方も多いようですが、正確にはスイング区域を改善したかどうかが問題となります。
規則13-2では「球のライ」「スタンス」「スイング区域」「プレーの線」について、プレーヤーがクラブを地面に押しつけたり、生長物や固定物(OB杭など)を動かしたり、地面の凹凸を直したり、グリーン上以外で砂やバラバラの土を取り除いたり、ティーグラウンド上以外で霜や露を取り除いたりすることによって改善することを禁止しており、違反は2打罰となります。ただし、フェアにスタンスを取る場合や、ストローク(クラブの前方への動き)の時またはバックスイングの時に改善をしてもそのままストロークした場合は罰がありません
問題のケースではバックスイングで木にクラブが当たってスイングを止めているということになりますので、上記の赤字の部分はあてはまりません。従って、木にクラブが当たったこと自体は罰がありませんが、それによって枝が折れる、または葉が落ちるなどして状態が変えられたかどうかは問題となります。もし状態が変えられたようであれば2打罰となり、その後にティーショットの位置を変更しても罰が取り消されることはありません。
ちなみにスイング区域の葉を落としてしまった場合ですが、以前のゴルフ規則裁定集によると、素振りなどでスイング区域の葉を落としてしまった場合、その葉がスイング区域の中にあるたった1枚の葉でスイング区域に影響のあるものであった場合はたった1枚でもスイング区域の改善とみなされますが、沢山の葉が生い茂っている中のたった1枚が落ちた場合で実質的に状況が変わっていないとみなされる場合は罰はない、という裁定例もあります。

Mr.golfbaka


Q:キャディがアドバイスすること 2013.6.17

キャディのアドバイスについて。
プレーヤーがアドバイスを求める前にキャディが先にアドバイス助言をすることは規則にひっかかるのか? キャディはプレーヤーが助言をもとめない限り発言してはいけないのか?

のもつるさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則で言うところの『アドバイス』(規則8-1)とは、「プレー上の決断」「クラブの選択」「ストロークの方法」に影響を与える助言や示唆のことをさし、プレーヤーが他のプレーヤー(ダブルスのパートナー以外)にアドバイスをしたり、プレーヤーのキャディやダブルスのパートナー(またはそのキャディ)以外の人にアドバイスを求めたりすると規則違反により2打罰が課せられることになります。
ご質問のようにキャディがアドバイスをした場合、そのキャディがプレーヤーのキャディであれば罰はありません。もちろん共用のキャディの場合もプレーヤーのキャディとして扱われるので同様に罰はありません。もし、他のプレーヤーのキャディが勝手にアドバイスをしたとなれば、そのキャディがついているプレーヤーが規則8-1の違反により2打罰となります。また、プレーヤーが他のプレーヤーのキャディにアドバイスを求めた場合も2打罰となります。

Mr.golfbaka


Q:グリーン外から打った2人の球がグリーン上でぶつかった 2013.6.16

グリーン外からのストローク(俗に言うアプローチ)で、二人の競技者がほぼ同時にストロークしてしまい、グリーン上で双方のボールがぶつかった場合の処置。

村山暁之さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースは規則19-5bに当てはまり、どちらのプレーヤーも罰無しに球をあるがままの状態でプレーしなければなりません。グリーン外から打った球が他の動いている球に当たった場合に関しては常に『罰無しで球はあるがままの状態でプレー』となります。これがもし、グリーン上から打った場合であれば様々なケースにより罰の有無が異なったり、再プレーの必要性が出てきます。
過去の質問にグリーン上の球が当たった事に関するものがありますので参照してみて下さい。
2012.9.30・グリーン上から打った球とグリーン外から打った球が当たった

Mr.golfbaka


Q:キャディが足から少し離れた所を狙うよう指示した後に足を移動させる必要があるか? 2013.6.11

プレーの線の指示についてご質問いたします。
パッティンググリーン上で、プレイヤーが旗竿に付き添っているキャディにパットのラインのアドバイスを求めた際、「私の足よりボール1個分外側です」と答えた場合、キャディーはプレイヤーがストロークをする前に足の位置を他の場所に移さなければ規則8-2bの違反となるか。
宜しくお願いいたします。

boncrajuさん

回答
いつもためになるご質問ありがとうございます!
ご覧頂いている他の方にも参考になるように、まずは規則8-2について。
規則8-2では「プレーの線の指示」について定めています。プレーの線の指示は球がグリーン上以外にある時は誰からでも指示を受けることが出来るが、ストロークする前にそれは取り除かなければなりません(違反は2打罰)。例えば、TV中継で女子プロのキャディが後方に立ってプレーの線をチェックする場面などは良く見かけます。また崖下などから打ち上げる場合に狙う方向を指示することは誰でも出来るというわけです。また、打つ前にクラブでスタンスの方向をチェックしても罰はありませんが、打つ前に取り除かなければもちろん違反となります。
球がグリーン上にある場合、プレーヤーか(ダブルスの)パートナー、またはキャディが打つ前にパッティングラインを示すことは出来ますが、その際にグリーン面(パットの線とは限らずグリーン全体)に触れてはならず、また打つ時に示していてはいけません(違反は2打罰)。
ここで、ご質問のケースに似たよくあるケースですが、キャディが既に立っている場所で「私の足を狙って下さい」と言った場合、既に最初から足はその場にあったのでパッティングラインを示すためにグリーン面に触れたことに対する罰はありませんが、打つ前に足を他の場所に移さなければパッティングラインを示したままストロークしたことにより違反となります(ゴルフ規則裁定集8-2b/2)。ご質問のケースでは足の場所そのものではなく「足よりボール1個分外側」と言っていますので、足がパッティングラインを示していることにはなりません。しかし、ゴルフ規則裁定集8-2a/3の考え方からすると、プレーの線を少し外した所に目安のためにクラブを置く行為を規則8-2aの意図に反することにより公正の理念に従い2打罰と課すことから、同様にご質問のケースでも足を移動させずストロークした場合、規則8-2bの意図に反することになる、と捉えることが出来ると思います。

ちなみに私も今までしっかりと理解していなかったのですが、パットの線(line of putt)とパッティングライン(line for putting)とは意味が異なります。「パットの線」はプレーヤーがグリーン上で球をストロークした後にその球にとらせたい軌道のこと、「パッティングライン」とはパットを打っていく方向のラインを意味しています(JGAコラム参照)。確かに考えてみれば、曲がるラインでしたら「ここを狙って下さい」というような指示はパットの線ではなく狙う方向(パッティングライン)を示していることになりますね。

Mr.golfbaka


Q:競技当日にホールを視察すること 2013.6.9

競技のある当日、ラウンド前にホールを見て回ることは違反にならないか? それは規則何条の適用を受けるのですか?
宜しくお願いします。

イデグチタカミツさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則では、ストロークプレーで競技当日に同コースで練習したりグリーン上で球を転がしたりグリーン面をこすったりすることによってテストすることを禁止していますが(規則7-1)、単純に視察することを禁止するような規則はありません。ゴルフ場側や競技委員によって特に視察することを禁止していなければ特に罰もない、ということになりますが、ゴルフ場側としては(営業的な面などにおいて)視察だけのために人をコースに立ち入れることは一般的にないことですので、ゴルフ場や競技委員に確認した上でその指示に従うべきかと思います。

Mr.golfbaka


Q:カート道のすぐ左がOBの場合 2013.6.7

こんばんは、初めて質問させて頂きます。いつも分り易い説明ためになります。
ティーショット後のカート道からの救済に関して質問させて頂きます。

●ボールの位置
1)私は右利きです
2)グリーンに向かって左にあるカート道のセンターより左側にボールが止まりました。
3)カート道の左側はOBゾーンです。

●状況。
1)救済を受けようとすると、ニアレストポイントはカート道の左になると思いますが、そこはOBゾーンです。

●正しい処置は?
1)OBゾーンにドロップできないので、アンプレアブル宣言して、1ペナで右側にドロップ
2)カート道上のボールをそのまま打つ
3)左はOBゾーンなので救済位置としては成立しないので、右側を救済ポイントとして設定して無罰で右側にドロップ
4)左打ちする事を選択して、右側に無罰でドロップして左で打つ。
5)ティー方向に打つとことを選択して右側に無罰でドロップして進行する。
6)その他の救済方法がありますか?
7)また左側がブッシュもしくは崖で、ドロップ後スタンスが取れないような場合は、どうなるのでしょうか?
宜しくお願い致します。

Ban-Qさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ニアレストポイントはコース上(インバウンズ)に取らなければなりません。カート道の左側にスルーザグリーンの隙間がなくOBが隣接している場合、左側にニアレストポイントをとることは出来ないので、ご質問のケースのような場合、カート道右側でスタンスがカート道にかからずプレーでき、ホールに近付かず最初の球の位置に最も近い場所をニアレストポイントとしなければなりません。左打ちにする必要はありませんし、不必要に左打ちにすることによって定めたニアレストポイントは正しいニアレストポイントとはなりません。またティー方向に打つことも、それが正当な理由でなく(例えば木が正面にあって反対に打つしかない等)不必要に異常なプレーの方向である場合、それを基に定めたニアレストポイントは正しくない、ということになります。
カート道左側がブッシュや崖でスタンスが取れない場合、そこがOBでなければ特に関係なく左側にニアレストポイントをとりそこから1クラブの範囲でドロップすることになります。またカート道左側にスル―ザグリーンの隙間が僅かにありその先がOBとなっているような場合、ニアレストポイントをそこに定めるとスタンスがOB区域にかかる場合もありますが、この場合はそこが正しいニアレストポイントとなります。

Mr.golfbaka


Q:球のライについてのみカート道からの救済を受ける 2013.6.6

打ったボールがコンクリートのカート道路上(右側)に止まり救済を受けることとなりました。ライのみの救済では、ニヤレストポイントは最も近い所、すなわちカート道路右側のラフになります。しかし「ライ」と「スタンスがコンクリートかかる」ために救済を受けると、ニヤレストポイントはカート道路左側のラフになります。 プレイヤーは「私はライのみについて救済を受けます。スタンスについては救済は受けずにコンクリート上でもかまいません。したがって救済のニヤレストポイントを最も近い所、すなわちカート道路右側に取ります。」となりました。この場合のニヤレストポイントのとり方、これでよかったでしょうか?

高橋徹さん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則では、ニアレストポイントとは「そこに球を置けばストロークする時に救済を受けようとしている状態による障害がなくなる所」としています。カート道は「動かせない障害物」(規則24-2)であり、動かせない障害物による障害とは、球のライ、意図するスイング区域、スタンスについて障害がある場合のことを指します。つまり、ご質問のケースのようにスタンスがかかる場所は、障害が生じている場所であるためカート道右側ではなく左側に正しいニアレストポイントがあることになります。ご質問のケースのように明らかにドロップする範囲が間違っている場合は、そのままドロップしてプレーしてしまうと誤所からのプレーによる2打罰が課せられることになります(ニアレストポイントの認識が間違っていても結果的に正しいドロップ範囲にドロップしていた場合は罰はありません)。同様のことが規則25-1・異常なグラウンド状態からの救済についても言えます。

Mr.golfbaka


Q:ルースインペディメントのリプレース(再質問) 2013.6.4

いつも回答を頂き有難うございます。
(5.31「ルースインペディメントのリプレース」について)
1につきましては、明確になりました。2につきましても18-2aの裏をかくことも理解していますが、裁定集20‐3b/8との解釈の判断基準が難しいなぁと思います。

boncrarjuさん

回答
こちらこそいつもご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則裁定集の23-1/820-3b/8の解釈についてですが、確かに難しいですね。まず、これら2つの裁定例から
”ルースインペディメントは球のライの一部とはならない”
ということが明確に言えます。そのことから、ルースインペディメントが球のライに影響していて、そのルースインペディメントを取り除いた時に球が動いた場合はライの改善の違反(規則13-2)ではなくインプレーの自分の球を動かしたことによる規則18-2の違反が課せられることになります。また、同伴競技者がプレーした時、近くにあるルースインペディメントに寄りかかったり乗ったりしているプレーヤーの球が動かされた場合、規則18-4に従い球をリプレースしますが、裁定例の考え方からすると、この際にルースインペディメントを戻す必要はない、ということになります。つまり、ルースインペディメント云々ではなくプレーヤーが球を動かすことになるかどうかが問題である、ということだと思います。同伴競技者のストロークの結果、ライに影響していたルースインペディメントが取り除かれて打ちやすくなった場合、それはたまたまプレーヤーが幸運であったと捉えることも出来ます。ただし、もちろん最初からそれを狙って同伴競技者にプレーさせることは、これまた規則18-2の裏をかく行為となるため罰が課されて然るべきところだと思います。またバンカー内でルースインペディメントに覆われた球の捜索の際にルースインペディメントを動かした場合はそれらをリプレースしなければなりませんが(規則12-1b)、これはハザード内に球がある時にルースインペディメントに触れたり動かしたりしてはならない規則13-4に矛盾しないためにそのように定められていると捉えることが出来ます。
一概にルースインペディメントを取り除く事と言っても、様々な状況により当てはまる規則が異なってくるので慎重に見極めなければなりませんね。

Mr.golfbaka


Q:6インチプレースで拾い上げた球を拭く 2013.6.2

6インチプレースプレーの場合、球は拭くことが出来ますでしょうか?
因みに、5-3・プレーに適さない球、12-2・球の確認、22・プレーの妨げや援助 になる球は拭くことが出来ないのは承知していますが。

mtさん

回答
ご質問ありがとうございます!
プロの競技などで、コースの状態が悪いために「6インチプレース」をローカルルールとして取り入れる場合、球を拭くことができるとするのが当然かと思います。球を拭くことについては規則21で決められており、基本的に拾い上げた球は拭くことが出来るが、規則5-3、12-2、22に該当する場合は拭くことが出来ないとしています。つまり、6インチプレースを認める追加規則の文言の中に特に「球を拭いてはいけない」などと書かれていない限り(そのようなことは無いと思いますが)、球を拭くことは認められるということになります。

Mr.golfbaka


Q:ルースインペディメントのリプレース 2013.5.31

競技中に問題が生じました。以下2点ご教示ください。
1.球に付着とはどういう状態か?
濡れた落ち葉や芝草が球に付着している場合はルースインぺディメントではありませんが、乾いた落ち葉がボールを直接覆っている場合で、自分のボールであることが確認できる場合、その葉は付着していると見なされるでしょうか?(取り除けるか否か)
2.ルースインぺディメントのリプレース
1の状況でスルーザグリーンにある球の確認のため、正規の手続きを踏んで拾い上げた後、リプレースの際、バンカー同様に落ち葉をリプレースする必要があるでしょうか?
以上、宜しくお願いいたします。

boncurajuさん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず1についてですが、乾いた落ち葉は球に付着していないと考えられますのでルースインペディメントとして取り除くことができるものと考えて良いと思います。ただし取り除く際に球が動くと規則18-2aにより1打罰が課せられることになります。物が球に付着している状態に関しての明確な定義はないので、例えば少しだけ湿ったような落ち葉が球に触れていて、それが付着しているかどうか判断できない場合、プレーヤーは取り除くことを試みることは出来るが、もし付着していて球が動いてしまった場合に罰を受けるリスクを背負うことになる、と捉えれば良いと思います。
2については、球のライに影響するルースインペディメントの場合はリプレースしなければなりません。例えば球の下部に回り込んでいる葉や、斜面の球の下方で球を支えているような枝など、球を動かさずに取り除くことができないような状態のものは、確認のために球を拾い上げた際に動かしたり取り除いたのであれば元に戻さなければなりません。もし球のライに影響するルースインペディメントをリプレースしなかった場合、規則18-2aの違反の裏をかくことになるため公正の理念により1打罰が課されることになります。
類似裁定・23-1/8

Mr.golfbaka


Q:ラテラルウオーターハザードからの救済でグリーンにドロップ 2013.5.30

ラテラルウォーターハザードからの救済(規則26-1c)で、ドロップエリアの範囲(境界を横切った点から2クラブレングス内)にパッティンググリーンが含まれる場合、ここにドロップすることは認められるのでしょうか?
異常なグラウンド状態からの救済規定(規則25-1b)では、パッティンググリーンがドロップエリアからは明確に除外されているのですが、ハザードの規定では明示されておらず判断ができないでいます。

Arigaさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ラテラルウオーターハザードからの救済(規則26-1)で、最後にハザードの限界を横切った地点を基点として処置する場合、ホールとその基点を結んだハザードの後方延長線上(規則26-1b)、または基点より2クラブのホールに近付かない範囲にドロップ(規則26-1c)する場合、どちらもそのハザードの外と規定しているだけです。つまり、同じハザードでなければ別のハザード内にドロップすることも認められますし、滅多にないことかと思いますがご質問のケースのようにグリーンにドロップする場合もある、ということになります。
動かせない障害物や異常なグラウンド状態からの救済ではArigaさんのおっしゃる通り、スルーザグリーンで救済を受ける場合はニアレストポイントもドロップする場所もスルーザグリーンにしなければなりませんが、ウオーターハザードからの救済ではそのように決められていません。また、アンプレヤブルの処置についても同様のことが言えます(バンカー内を除く)。
ゴルフ規則裁定集の類似裁定

Mr.golfbaka


Q:カート道からの救済でスタンス位置や向きを考慮すること 2013.5.29

先日公式競技において、カート道路からの救済について、競技委員と意見が紛糾しましたので正しいニヤレストポイントを教えて頂きたいです。やや右ドッグレッグの、左サイドの2本のコンクリート表面軌道を持つ真ん中が芝の状態のA地点にボールが止まりました。当日のローカルルールにおいてこの2本のカート道路にある球は救済を受けなければならないでした。状況としてはカート道路の左側はOBゾーンでB地点はカート道路の左側で右側にカーブするカート道路のわずかな隙間です。わたしがニヤレストと思ったX地点はカート道路の右側でアドレスがカート道路にかからない地点、C地点はB地点の後方のほうにあたり、カート道路の左側とOB地点までの距離は若干広く、アドレスはカート道路にかからず取れる地点です。競技委員のかたが言われるには、カートの障害が避けられるのはB地点であるのでそこにドロップして下さいとのことでした。わたしはそのB地点が有利、不利が(打ちやすいとかライが悪い)とかではなく、B地点をニヤレストポイントとした場合、合理的にグリーン方向にアドレスを取った場合、スタンスがカート道路にかかるのでニヤレストポイントではないと主張しXポイントがニヤレストポイントだと主張しました。しかし競技委員のかたはスタンスをカート道路にかけずに打つことも出来るのでニヤレストポイントはBであると言われるのでそこにドロップしました。そこには傾斜がありドロップをするとOBゾーンに転がり、正規の手順を踏み2回目のドロップした地点にプレースしました。そのB地点から普通にピン方向にスタンスを取ると、カート道路にスタンスがかかるのでカート道路からの救済でこのまま打っても2打罰にならないのかと尋ねると救済を受けて下さいと言われ、グリーン方向にスタンスのかからないC地点をニヤレストポイントとして、再度ドロップしてくださいと言われました。球があったA地点からは、C地点よりわたしがニヤレストポイントと思ったX地点のほうが近いです。しかしB地点が最初のニヤレストポイントであればB地点からC地点のほうがBからXより近くなります。最初からC地点(グリーン方向に合理的にアドレスしてスタンスがカート道路にかからない)とX地点を比較して、近いX地点を選択するのは間違いなのでしょうか?

匿名希望さん

回答
ご質問ありがとうございます!

頂いた略図をもとにイラストにしてみました。ニアレストポイントは、A地点にある球を打つ場合のスタンスやプレーの方向を考慮して決めなければいけません。その結果B地点ではスタンスがカート道にかかるというのであれば障害を避けていないのでB地点はニアレストポイントではない、ということになります。右のイラストではA地点と同じスタンスがB地点において完全にカート道にかかっているのでそのようになるのですが、もしグリーン方向がもっと上方向となる場合、B地点でもスタンスがカート道にかからないことになってくると思います(薄緑のスタンス位置)。その場合はB地点がニアレストポイントとなります。カート道左側でスタンスがカート道にかからない場所の内、A地点に最も近いのがC地点であるなら、それよりも球に近いX地点が正しいニアレストポイントになります。
本件でのポイントは、ニアレストポイントを決める際のスタンスはA地点の球を打つ場合のスタンスの位置や向きを考慮しなければならない、という点です。もしA地点のすぐ近くのグリーン側に木があれば必ずしもグリーン方向に向かって構えるとは限りません。そのような場合はそのスタンス向きを考慮してニアレストポイントを決めることになります。また競技委員会の方の言った「B地点でもスタンスをカート道路にかけずに打つことも出来る」というのは正しくない可能性が高いと思われます。この場合、出来るか出来ないかではなくA地点でのスタンス位置や向きがB地点においてカート道にかかるかどうか、という点を考慮しなければなりません。
もしB地点が正しいニアレストポイントである場合、B地点からプレーする際に傾斜などの理由でプレーの方向を変えることなどによりスタンス位置が再度カート道にかかるような場合は新たにカート道からの救済を受け、C地点をニアレストポイントとして救済を受ける、ということにもなり得ます。

Mr.golfbaka


Q:有利な救済を受けるために左利きでニアレストポイントを決める 2013.5.26

初めて質問させていただきます。
ゴルフ仲間で最近話題になったのですが、「通常右利きの方がニアレストポイントを決める際、左で打つと宣言して、右利きであるよりも有利なニアレストポイントを決めて、実際に打つ時には右利きで打つことが可能である」という話しがありました。ルールブックにはそれがダメとは書いていないから裏ワザであるとのことですが、アメリカのPGAツアーでもそんな様子は見たことがないのですが、あるサイトにもそれが可能であるように記載されていました。実際のところそんな都合のいいルールがあるのでしょうか?(右利きの人で、ボールがカート道路の真ん中に落ちていて、スタンスがカート道路にかかるときなどフェアウェイの左にカート道路が走っていて、右にニアレストポイントを決めればフェアウェイ、左だと深いラフ、のようなときに右利きなのに左で打つと宣言してニアレストポイントを決めれば大方カート道路の右にニアレストポイントを決めることが可能になってしまいます。。。)
どうぞ教えてくださいませ!

大嶋美由紀さん

回答
ご質問ありがとうございます!
カート道などの動かせない障害物(規則24-2)や異常なグラウンド状態(規則25-1)からの救済でニアレストポイントを決める際は、その障害がなかったら使っているであろうクラブやプレーの方向、また右打ちや左打ちなどをとることによって決めるべき、としています。また、それらの規則では、不必要に異常なスタンスやスイングやプレーの方向をとることによって障害が発生する場合は救済は受けられない、としています。
ご質問のケースでは球がカート道にあり、正常なスタンスやスイングやプレーの方向でも障害が生じているので救済を受けることは出来ます。そして、右打ちや左打ちやプレーの方向などはプレーヤーが決めるものであり、例えばグリーン方向に向かって構えなければいけない、というものではないため原則としてはプレーヤーの任意で決めることができる、ということになります。つまりご質問のケースの場合、裏技というよりは規則の裏をかくことにより本来受けるべきではない有利な救済を受けることになります。そして規則の裏をかく行為というのは基本的には認められない、というのがゴルフ規則の考え方にあります。
例えば極端な話をすれば、ご質問のケースで救済を受けようとしているプレーヤーが両利きで14本以内のクラブの中に右利き用と左利き用のクラブがあったとします。コースが右ドッグレッグで残り距離もあるため次のショットは左打ちでドローを打ちたいと考えれば、左打ちにすることも合理的であると言えますので、この場合は左打ちで救済を受けることが認められます。どこからが合理的であるか、という問題はその時の状況、プレーヤーの技量や意志などにより変ってっくるものなので規則では明確にしていないのだと思いますが、誰がどう見ても合理的ではない、と考えられる場合、そのニアレストポイントは間違った場所とみなされ誤所からのプレーによる2打罰が課されてもおかしくないと思います。この辺りの最終的な判断は競技であれば競技委員に委ねられることになります。

Mr.golfbaka

Q:後続組の球を偶然に打ってしまう 2013.5.24

Aさんがグリーン手前でアプローチの素振りをしていたところ、後ろの組のBさんが、Aさんの足元にボールを打ち込んで来ました。たまたまAさんの素振りのタイミングとBさんのボールが転がってきたタイミングが合って、Aさんは素振りでBさんのボールを打ってしまいました。Bさんのボールはそのままグリーンに乗りました。
この場合、ルールとしては、Aさんは誤球の処置になるのでしょうか。Bさんは、局外者の処置でいいのでしょうか。
今日、実際にあった事例です。教えて下さい。よろしくお願いします。

桶谷朋子さん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず、Aさんは素振りをしていただけですので特に罰はありません。誤球(規則15-3)とはプレーヤーが(練習ではなく)ストロークする意志を持って球を打った場合に自分のインプレーの球以外の球を打ってしまうことをさします。Bさんは動いている球が局外者によって偶然球の方向を変えられたことになりますので規則19-1により罰無しで球はあるがままの状態でプレーすることになります。
ちなみにAさんが、飛んできたBさんの球が邪魔になりそうだからという理由で意図的に打ち返したりした場合、Bさんの球は局外者によって故意に方向を変えられたことになるため球が止まっていたであろう場所を推定してそこにドロップ(グリーン上ならプレース)しなければなりません。この場合もAさんに罰はありません(ただしAさんとBさんが同じ組でプレーしていた場合はAさんに規則1-2の違反で2打罰が課されます)。

Mr.golfbaka

Q:球が旗竿に寄りかかった状態で同伴競技者が旗竿を抜く 2013.5.24

ストロークプレーでグリーンの外から打ったところ、旗竿に当たってボールが止まりました。その際、同伴競技者がプレーヤーの許可なしに旗竿を抜いたところ、弾が外に出てしまいました。プレーヤー自身が旗竿を抜いた場合は、無罰でホールの淵にプレースすることは理解しておりますが、同伴競技者が旗竿を抜いた場合の処置を教えて下さい。宜しくお願いします。

大幡誠也さん

回答
ご質問ありがとうございます!
旗竿に寄りかかった球については規則17-4
プレーヤーかプレーヤーの認めた人が旗竿を動かしたり抜くことができ、その際に球がホールに落ち込めばホールインが認められ、外に飛び出した場合はホールのふちにリプレースしなければならない」
と定められています。同伴競技者が旗竿を動かしたり抜いたりした場合、その人がプレーヤーに旗竿を抜いたり動かしたりすることを許可された人であればプレーヤー自身が行ったものとして扱われることになります。同伴競技者が勝手に動かした場合は、球がホールに落ち込もうと、あるいは外に飛び出そうと、誰にも罰はなく球は旗竿に寄りかかるようにリプレースしなければなりません(規則18-4・止まっている球を同伴競技者が動かした場合)。リプレースした後でプレーヤーが旗竿を動かしたり抜いたりしてホールに落とせば最後のストロークでホールに入ったものとみなされます。

Mr.golfbaka

Q:ニアレストポイントが急斜面 2013.5.23

カート道にボールが止まり、救済を受けるためニアレストポイントを設定するわけですがカート道の右側と左側が候補として有ります。元のボールに近い右側の方が正式のニアレストポイントになるわけですが右側は壁のような急傾斜でアドレスを取るどころかボールのドロップはもちろんプレースも出来ません。この場合元あったボールからは離れますが左側にニアレストポイントを設定して良いというのです。私はルールではあくまでもニアレストポイントは元あったボールに近い右側で、それが無理ならアンプレアブルにしなければいけないのではと思います。それがいやなら救済を受けず、カート道からボールを打てばよいのですが、ローカルルールでカート道から打つことが禁止されています。この場合の二ヤレストポイントはどうなるのでしょうか?

t.takahashiさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースでカート道右側の候補となる場所が元の球に近いのであれば、たとえ急斜面であろうとそこがニアレストポイントとなります。カート道左側にドロップした場合は誤所からのプレーにより2打罰が課せられることになります。急斜面によってドロップした球が2クラブレングス以上転がり出た場合は再ドロップ、再ドロップでも同じように転がり出ればプレース、プレースした球が止まらずリプレースしても止まらない場合、その場所に最も近くで球の止まる場所を探してプレースすることになります(規則20-3d)。

Mr.golfbaka

Q:プレーの妨げになる為に拾い上げた球の持ち方とリプレースする際の球の向き 2013.5.23

フェアーウエイで2つのボールがすぐ近くにあったため、スイングの邪魔になるのでマークして拾い上げて、打った後リプレースして欲しいと言われました。私は拾い上げてポケットに入れたのですが、ボールを拾い上げる際に親指と人差し指でつまみ、ボールの上下はもちろんの事文字マークの位置までまったく同じように保ち、おき直さなければいけないと言われました。私は泥は拭いてはいけない事は知っておりましたが同じ位置に置き直すのであればどの様にボールを持とうが置こうが構わないとリプレースのルールを解釈しておりました。私の解釈はまちがっているのでしょうか?

t.takahashiさん

回答
ご質問ありがとうございます!
プレーの妨げとなる球(規則22-2)により拾い上げた球は拭くことができません。拾い上げた球の持ち方などは特に規則では決められていませんが、誰が見ても球を拭いていないようにするべきではあると思います。ポケットに入れると球を拭いたとみなされる可能性もある、ということです(拭いたことになると1打罰)。リプレースする際の球の向きは特に決まりはありません。ラインの入った球ならラインをプレーの線に合わせて置くことも出来ます(ゴルフ規則裁定集20-3a/2参照)。ゴルフ規則裁定集の中では他に、球に泥が付着していた場合、その泥がフェースと球の間にならないようにすることも認めています。ただし、泥を下向きにしてティーアップさせるように置くことは認めていません。

Mr.golfbaka

Q:ティーインググラウンド付近での練習 2013.5.22

いつも大変参考にさせて頂いております。
練習を禁止するローカルルールについて質問します。
JGAのコラムに、委員会は規則7-2で認められているホールとホールの間での練習のうち、
(a)プレーを終えたばかりのホールのパッティンググリーンか、その近くでの練習を禁止するローカルルールを制定することができます。一方で、委員会がホールとホールの間での練習を禁止するローカルルールを制定することは認められていない。
と、ありますが、次のホールのティーインググランドやその近くで、パッティングやチッピングの練習を禁止するローカルルールを定めてはいけないのでしょうか? 一般的な試合等で、ラウンド中の練習は練習グリーンを除いて禁止されていると思いますが、いかがでしょうか? マナーの面からも、ティーインググランドでの練習はいけないと思いますが・・・
よろしくお願いいたします。

アヤパパさん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
確かに規則7-2では、競技委員会は競技規定の中で『最後にプレーしたホールのグリーン上やその近くで練習したり球を転がすことを禁止することができる』とだけしています。逆に言えば、次のホールのティーグラウンド付近での練習を禁止することは認めていない、と捉えることが出来ます。いくつかクラブ競技などの競技規定を調べてみましたが大半は競技規定の中で以下の記述が記載されていました。

競技者はプレーを終えたばかりのホールのグリーン上やその近くで練習ストロークをしてはならない。これに違反して練習ストロークをした場合、競技者は次のホールで2打の罰を受ける。ただし、ラウンドの最終ホールのときは、競技者はそのホールで罰を受ける。

これはゴルフ規則に従っているので何ら問題ない、ということになります。ちなみに、もし競技規定の中で『ホール間の練習禁止(規則7-2に従う)』とだけ記されている場合は、最後にプレーしたホールのグリーンや次のホールのティーグラウンド付近でパッティングやチッピングの練習は出来る、ということになります。
アヤパパさんのおっしゃる通り、ティーグラウンド付近で目立つような練習をしているのはマナー的に問題となる場合もあると思いますが、そもそも規則が認めている「パッティングやチッピングの練習」とは、パターで球を転がしたり、ほとんど球を上げない小さなストロークでのアプローチ練習のことを意味していますので、マナー的にも許容範囲とされる範囲での練習が規則で認めている練習の範囲内と捉えることも出来るかと思います。もしロブショットのような練習や10ヤード以上もキャリーさせるようなピッチショットで明らかにパッティングやチッピングとは言えないアプローチ練習をした場合は規則7-2の違反になります。

アヤパパさんへ
いつもご質問いただきありがとうございます。回答をアップする時に皆さまに回答をアップした事を連絡するメールを出しているのですが、アヤパパさんへのメールが届きません。次回ご質問頂く時はメールアドレスのご確認をして頂けると幸いです。

Mr.golfbaka

Q:スプリンクラーに球が止まった場合のニアレストポイント 2013.5.22

救済のニヤレストポイントにつきましてお尋ねいたします。
定義によれば、ニヤレストポイントの条件は、ホールに近づかず、ストロークをする時に救済を受けようとしている状態による障害がなくなる所で、球の止まっている箇所に最も近いコース上の一点とされていますが、スプリンクラーヘッドなど小さな障害物から救済を受ける時、ニヤレストポイントとスタンスの間に障害物がくるケースがあります。以前は、障害物を跨いだり、スタンスとボールの間に掛かってはいけないとされていましたが、現状のルールでは、構わないのでしょうか?
また、ニヤレストポイントを間違えていても、ドロップされた球が、結果的に正しいニヤレストポイントからのドロップ範囲と合っていれば、罰なしにプレーできるでしょうか?
以上2点、ご教示の程、宜しくお願いいたします。

boncurajuさん

回答
ご質問ありがとうございます!
私もまだゴルフルールを勉強し始めてから日が浅いので以前のルールは分からないのですが、現状のルールではニアレストポイントの定義はご質問内容にある通りですので、球とスタンスの間にスプリンクラーヘッドが挟まれる位置にニアレストポイントが決まる場合もあるかと思います。
また、ニアレストポイントを間違えても結果的に正しい範囲にドロップした場合は罰はありません。規則24-2・動かせない障害物規則25-1・異常なグラウンド状態からの救済ではニアレストポイントからホールに近付かない1クラブの範囲に球をドロップすることを定めていますが、必ずしもニアレストポイントを決めなければならないわけではありません。ゴルフ規則裁定集24-2b/2ではニアレストポイントを決める必要はないが、決めなければ間違った箇所にドロップするリスクを背負うことになる、ということを指摘しています。

Mr.golfbaka

Q:アドレスしてバックスイングした後に風で球が動く 2013.5.20

スルーザグリーンでアドレスしてバックスイングを開始したところ、突風が吹いてボールが動いたが、そのまま打ってしまった場合は無罰ですよね?
これはグリーン上でも同じでしょうか? 2012年の改定でグリーン上でアドレス後、風で動いた場合は無罰で球の止まった位置からプレーとなってますが、そのまま動いている球を打ったら1打罰と説明しているケースが多い気がします。スルーザグリーンとグリーン上では扱いが異なるのでしょうか?

ぴろさん

回答
ご質問ありがとうございます!
アドレス後に球が動いた場合、それが明らかに風によるものであればプレーヤーは罰なしに止まった箇所からプレーしなければならない事は知っている方も多いと思います。では、スイングを始めた後に球が動きだし、そのまま打ってしまった場合はどうなるか? ということですが、この場合、規則18-2b・アドレスした後で動いた球が適用となります。規則18-2bの内容をまとめると以下のようになります。
・アドレスした後に球が動いた場合、プレーヤーは1打罰でリプレースしなければならない。ただし、プレーヤー以外のもの(風など)が原因であることが明らかな場合は罰無しで止まった箇所からプレーしなければならない。
・プレーヤーがストロークやバックスイングを始めた後に球が動き、そのまま打ってしまった場合はリプレースの必要はない。

つまり、バックスイングの後に突風で球が動いてそのまま打ってしまった場合は罰は無い、ということになります。ゴルフ規則には動いている球を打つことを禁止している規則14-5もあるのですが、ゴルフ規則裁定集14/5-1ではストロークやバックスイングを始めた後に球が動いた場合は規則18-2が適用されることが明記されており、その内容からも本件の場合は罰無しということが分かります。これはスルーザグリーンでもグリーン上でも変わりはありません。
プレーヤー以外のものが原因とされるには、突風や地震などが考えられますが、単に重力によって球が動いた場合はプレーヤーの責任とみなされます。

Mr.golfbaka

Q:パットの線には触れないが、その延長線上に目標物を置いたりする 2013.5.18

毎回屁理屈な質問に応対していただき感謝いたします。
「パットの線」に関する質問です。パットの線は「グリーン上において、球からホールまでの球の通り道」となっており、そのライン上を触れるとペナルティーになる場合があるとなっております。ホールを明らかに過ぎた場所にキャディーを立たせたり、マーカー等を置いたりしてそこを目標にしてプレーをした場合はペナルティーになるのでしょうか?

kamacyoさん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
規則16-1aでは規則が許している場合を除きパットの線に触れることを禁止しています。「パットの線」とはプレーヤーが想定する球の転がるラインのことでホールを越えたその先には及びませんので、ご質問のケースの場合、パットの線に触れたことにはなりません。
しかし、このケースは規則8-2・プレーの線の指示の違反になり2打罰が課されます。規則8-2bでは明確に、パットラインを示す時はグリーン面に触れてはならないことと、パッティングラインを示すマーカーは置いてはならないことを明記しています。
規則16-1aと規則8-2bは似ていて混同しやすいので確認しておきましょう!

Mr.golfbaka

Q:球の確認で拾い上げた球をリプレースする際の球の向き 2013.5.17

リプレースの規定は、同じ球を同じ場所に置き直すことで、球の向きまでは規定していません。正規の手続きを踏んで、自分のボールの確認のため拾い上げた後、打ち出す方向にボールのロゴなどを合わせて置いたり、付着物が付いている面をフェースに当たらない向きにして置くことは許されるでしょうか? 公正の理念と照らし合わせて、罰則が科せられるものでしょうか?
ご教示いただきたく、宜しくお願いいたします。

boncurajuさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ロゴやマークをプレーの線に合わせることは問題ありません。また、泥などの付着物が付いている場合、それがフェースに当たらない向きにすることも罰はありません。ただし、泥の上にティーアップするような向きにすると規則20-3の違反により2打罰が課せられることになります。
JGAゴルフ規則裁定集20-3a/2
JGAゴルフ規則裁定集21/5

Mr.golfbaka

Q:ボールマークが見当たらない場合の処置 2013.5.16

グリーン上でマークしたはずだがマークが見当たらないケース。うっかりマークせず拾い上げたということであれば、1打足して、あった場所から打てばよいかと思いますが、当人は、間違いなく置いたが無くなった、として、あると思われる場所から、付加なしで続行しました。私は、この場合、場所が確定できないのであれば、誤所からのプレーで2Pとなるのでは? と思いますが、いかがでしょうか?

がま納豆さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問にある通り、うっかりマークせずに拾い上げた場合は1打罰でリプレースします。マークが無くなった場合は、その原因がプレーヤー以外のものなのかどうかを判断する必要があります。例えば、風が強くて風に飛ばされたか、あるいはカラスが持ち去ったか、また、同伴競技者が蹴飛ばしてしまったか、などです。プレーヤー以外のものが原因の場合はプレーヤーに罰はありません。しかしゴルフ規則の考えからすると、明らかにプレーヤー以外のものが原因と判断することが出来ない場合は、プレーヤーがマークを無くしたものと捉え、規則20-1の違反によりプレーヤーに1打罰が課されるべきだと思います。
このような場合、マークの場所が明確に分かればそこに球をリプレースしますが、明確に分からない場合はマークのあった場所を推定して球をプレースします(規則20-3c)。つまり、ご質問のケースのようにあったと思われる場所にリプレースしたことは問題ありません。もし推定せずに適当にプレースしてプレーした場合は規則20-3の違反のかどによる誤所からのプレーで2打罰が課されることになります(この場合はマークを無くした動かしたことによる1打罰は加わらず合計で2打罰)。
まとめると、本ケースでは、マークを無くした(動かした)原因がプレーヤー以外であることが明らかなら罰無し、それ以外なら1打罰、ということになります。

Mr.golfbaka

Q:競技当日に別のコースで練習 2013.5.15

競技当日、競技が午後だったため、競技開催コースとは別のコースで1ラウンドしました。この場合は競技ルール違反となるのでしょうか?

長谷川正昭さん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則7-1・ラウンド前やラウンド間の練習では、ストロークプレー競技において競技当日にラウンド前に競技の行われるコースで練習することを禁止しています(違反は競技失格。競技委員会はローカルルールで同コースでの練習を認めるよう定めることも出来ます)。他のコースで練習することは禁止していませんので、ご質問の場合は違反とはなりません。
また、ストロークプレーのラウンド前のコース上での練習は、スタートホール付近でのパッティングやチッピング(あまり球を上げない短いアプローチ)の練習においてのみ例外的に認められています。する人はいないと思いますが、スタート待ちの時に、スタートホール付近にある上がりホールのグリーンで練習をするとルール違反となります。

Mr.golfbaka

Q:1打罰か2打罰か 2013.5.14

ルールブックを見ても判断できない事例を、わかりやすく教えていただけるサイトを知り感激しています。既に2つの質問にも的確に返答をいただき感動しております。
大ざっぱな質問ですがゴルフのペナルティの数に関してですが、1ペナルティか2ペナルティかは覚えるしかないのでしょうか? サッカーのペナルティは反則の質により、間接、直接フリーキックが決まっていますが、ゴルフでもペナルティの数が推測できる法則・決まりみたいなものはあるのでしょうか。

奥田弘賢さん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
規則の種類と罰打という点では圧倒的に2打罰のものが多くなっています。法則的に覚えるのは難しそうなので、1打罰のものを覚えておけばそれ以外は2打罰(または競技失格)、と捉えておくのも手かもしれません。しかし、実際は状況がどの規則に当てはまるかを見極めることが重要となってきますので、部分的な詳細を覚えるよりも、規則全体を何となくでも良いので把握しておき、ルールブックですぐに導き出せるようにした方が実質的かと思います。ちなみに1打罰は主に以下に挙げた規則になります。
規則5-3・プレーに適さない球
規則12-1・球の捜索
規則12-2・球の確認のための拾い上げ
規則14-4・2度打ち
規則16-2・ホールのふちからせりだして止まっている球
規則18-2・自分の球を動かすこと
規則19-2・自分の打球に当たること
規則20-1・球の拾い上げとマーク
規則20-2・ドロップの方法
規則20-3・プレースする人
規則25-1・バンカー内の異常なグラウンド状態からの救済
規則26-1・ウオーターハザードからの救済
規則27-1・OBや紛失球など
規則28・アンプレヤブル

Mr.golfbaka

Q:突風で入りそうなのでコンシード! 2013.5.13

マッチプレーにおいて、相手のボールがホールからほんの数pのところにあり(ホールのフチではない状態)、斜面もホールに向かって下り、突風によってまさにカップインしそうな状況、そこで急いでコンシードをした。
「マッチプレーではコンシードを拒否することはできない」
このコンシードは「公正の理念」に順じたものと考えて良いのでしょうか?

kamacyoさん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
類似のケースがゴルフ規則裁定集の中では見当たらないので、あくまでも私の見解になります。
規則では、相手の止まった球に対し次のストロークをコンシードすることができ、コンシードされたプレーヤーは次のストロークでホールに入ったものとみなされます。そして、ご質問内容にあるように断ったり取り下げたりすることができない、としています。
しかし、コンシードされたプレーヤーは不当にプレーを遅らせることがなければ(規則6-7・不当の遅延)最初に球を拾い上げるまでの間に再び球が動きだしホールインした場合、止まった球とはみなされずにホールインが認められるべきだと思います。風で入りそうだから余計に待ってみたり、一旦マークして球を拾い上げている間にコンシードされ、その後に風でホールに入るかもしれない、という理由でリプレースすることは妥当とは思えないので、そのような場合はコンシードされたことになり次のストロークで入ったとみなされるべきだと思います。

Mr.golfbaka

Q:共用カートを局外者扱いすること 2013.5.12

共用カートについての質問です。
今日、プライベートコンペではセルフプレー化が主流となっており、乗用カートのリモコン化も多く見られる中、共用カートに球を当てた場合の罰打処遇の判別が難しい場合がございます。そこで、共用カートを「局外者」扱いとするローカルルールとするゴルフ場も多く見られると聞きますが、状況は如何なんでしょうか? 又、プライベートコンペの場合、主催者側からスタート前に「局外者」扱いを宣言(球が当たっても無罰とする)することは大丈夫でしょうか?
以上、お手数をおかけし恐縮ですが、2点ご確認いたします。よろしくm(._.)m

田口正秀さん

回答
ご質問ありがとうございます!
確かに共用のカートをローカルルールで局外者扱いしているケースを見た記憶がありますが、全国のゴルフ場の状況という点では私もよく分かりません。
カートはゴルフ場によって様々なタイプがあります。一人用の手引きカートも5人乗りの共用カートも同じカートであることに変わりはありません。ただし共用カートにおいては他プレーヤーが運転していたりキャディが他プレーヤーの指示に従って動かしている時以外はプレーヤーの携帯品扱いとなるのが基本です。
決まったカート道しか通らないリモコン式の共用カートのような場合、プレーヤーの携帯品として扱うのが適当とは思えない場合も多々あります。例えば、カートに当たらないよう充分配慮していたにもかかわらず、カート道を転がって戻って来た球がカートに当たってしまうような場合は避けようがありません。
このように、プレーヤーに不利に働く可能性が考えられ、逆にプレーヤーに不当に有利な状況を作り出すようなことがなければローカルルールで共用カートを局外者として扱うのは妥当だと、個人的には思います。ましてやプライベートコンペともなればプレーの進行にも考慮しなくてはならないと思います。コンペにもよりますが、普段ゴルフをそれほどやらない人が参加する場合もあり、プレーの進行に配慮しなくてはいけない状況も多いものです。リモコン式のカートの場合、打ち終えたりクラブを取りに来るプレーヤーが後ろに戻って歩いてくることがないようカートを前へ前へと進めていくことがプレーの進行をスムーズにしますので、カートを局外者としておきカートを前へ前へと進めていくよう予め主催者側からプレーヤーに伝えておけば良いかもしれませんね。

Mr.golfbaka

Q:アンプレヤブルの処置で再び同じ場所に球が止まる 2013.5.10

いつも楽しく拝読させて頂いております。
アンプレヤブルの件に付きまして早速ご回答頂きありがとうございます(5/7回答)。付きましては関連でもう一点ご質問させて頂きます。再ドロップを要する場合の事項に「障害などからの救済を受けた際、同じ障害のある場所に止まった場合」があります。一方、「アンプレヤブルの処置を取りドロップした球が再び同じ場所に転がって行ってしまった場合、その球はインプレーとなるのであるがままの状態で打つか再び1打罰でアンプレヤブルの処置を取ることになる」とあります。文面上、両方とも同じ状況と判断できますが、その処置は大きく違います。この点に付きまして、ご説明を頂ければと思います。
貴サイトで新規に開設された「ゴルフルールクイズ」は新旧の問題が毎日更新されて、ルールの復習が出来、大変勉強になります。これからもますます充実させて頂けますよう、ご期待申しあげます。

YAMAYAMAさん

回答
ご質問ありがとうございます!
再ドロップに関する規則(規則20-2c)の中の「障害」とは「動かせない障害物」(規則24-2)、「異常なグラウンド状態」(規則25-1)、「地面に食い込んだ球」(規則25-2)、「目的外のグリーン」(規則25-3)の規則に従って救済を受ける場合に、球のライやスタンス・スイング区域の障害になっている物のことを指します。つまり、これらの場合は規則で定められた救済の対象となる物(カート道やカジュアルウオーター、フェアウエイでの自身のピッチマーク等)があります。
一方、アンプレヤブル(規則28)は球のライやスタンスが悪いなどのプレーヤーの都合により任意で1打罰の上に救済を受けることが出来る処置であり、規則で定められた救済の対象となるものはありません。
ご質問にある通り、アンプレヤブルの処置でドロップした球が再び同じ場所に転がってしまった場合、球はあるがままの状態でプレーしなければなりません。もし、再び同じ場所に止まった場合に再ドロップ出来るとなると、全く同じ場所に止まった事を確認する必要が生じてくると思います。例えば球が木の根の間にあり、アンプレヤブルの処置を取った結果、再び同じ木の根の間に球が止まってしまった場合、たとえ同じ木の根の間にあったとしても前回の位置から1cmでもずれていれば同じ場所に止まったとは言えません。木の根自体は救済の対象にはなり得ませんのでやはりそのままプレーするか再びアンプレヤブルの処置をとることになります。実際にはアンプレヤブルによってドロップした球が寸分狂わず全く同じ場所に止まったことを確認するのはほぼ不可能だと思いますので、アンプレヤブルの処置でそのような「同じ場所に止まった場合に再ドロップをする規則」を設けるのは難しいのかもしれません。
ルールクイズの活用ありがとうございます。問題はランダムに選択されるようになっています。まだ問題数が少ないので、同じ問題が出る場合もあると思いますが、反復的にやって頂くことでルール習得に役立てて頂ければ幸いです。

Mr.golfbaka

Q:マークする際に球に触れたり球を動かすこと 2013.5.8

グリーン上のルールについてです。
アドレスに入ってパターのフェイスがボールに接触しただけでボールが全く動かなかったと思われる場合もペナルティですか? また、ボールをマークする際に誤ってボールを動かしてしまったらペナルティなのをハリントンの失格で知りましたが、接触だけでボールが動かなかった場合はどうでしょうか? ボールをマークする際にマーカーをボールと芝の間に押し込むようにマークして、リプレースの際は少しホールに近づけてのプレイをよく見かけます。マナーの問題ですが、このような場合はボールに接触しているケースがよくあります。ボールに触れた事と誤所からのプレイのペナルティが加されると思うのですが如何でしょう?

奥田弘賢さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問内容は、止まっているインプレーの球を動かすこと(規則18-2)についてです。まず、プレーヤーが自分のインプレーの球を動かすと基本的には1打罰でリプレースとなります。そして、球に触れる行為は故意であれば1打罰、故意でなく球が動かなければ罰はありません。また、アドレス時にクラブが球に触れる行為も球が動かなければ罰はありません。
球をマークする時は規則20-1の中で、球をマークする際にその行為が直接的な原因で球を動かしても罰はない、としています。つまり、通常マークする際にボールマーカーや手が球に触れて動かしてしまっても罰はない、ということです。ただし動かしてしまったら元に戻さなければなりません。元に戻さずにプレーすると規則20-1の違反により誤所からのプレーの2打罰が課されることになります。ハリントンの場合、この2打罰をスコアに足さなかったために過少申告で失格となったのではないでしょうか。
ちなみに、リプレースの際にホールに近付けて球を置く行為は、正しくリプレースしていないことになるので誤所からのプレーの2打罰が課されます。

Mr.golfbaka

Q:アンプレヤブルでは最長4クラブレングス近く離れる場合もある? 2013.5.7

アンプレアブルの処置で、元の球の位置からホールに近付かない2クラブレングスの範囲内にドロップした場合、球の落下地点から2クラブレングス以上転がった場合は再ドロップとなりますが、それ以内に止まれば、元の位置から最長で4クラブレングス近く離れても問題はないという解釈でよろしいでしょうか?

YAMAYAMAさん

回答
ご質問ありがとうございます!
その通りです。ドロップする範囲は、アンプレヤブルやラテラルウオーターハザードの救済の場合は基点から2クラブレングス内、動かせない障害物や異常なグラウンド状態からの救済の場合はニアレストポイントから1クラブレングス内、となっていますが、再ドロップに関してはいつでも「最初に地面に落ちた地点から2クラブレングス以上転がった場合」となります。

【再ドロップを要する場合】(規則20-2c
・ハザードに転がりこんだ場合
・ハザード内でドロップした球がハザード外に出た場合
・グリーンに転がり込んだ場合
・OB区域へ転がり出た場合
・障害などからの救済を受けた際、同じ障害のある場所に止まった場合
・最初に地面に落ちた地点から2クラブレングス以上転がった場合
・元の位置、ニアレストポイント、ウオーターハザードの限界を最後に横切った地点よりもホールに近い場所に球が止まった場合

Mr.golfbaka

Q:バンカーから脱出できずにスタンス跡やストローク跡を均す 2013.5.6

質問させていただきます。以前に同じ質問があったらごめんなさい。
バンカー内から1打で脱出できず、次のストローク前に、ライの改善、スタンス、ストロークの線の改善にならないならバンカー内をならしてから、バンカー内からの第2打を打つ事が許されると理解していますが、第2打でも脱出できそうになく、第1打のスタンスあとやストロークあとにボールがはまってしまう事が考えられる時に第1打で出来たストローク後のくぼみなどをなおすことも許されるのとでしょうか。

奥田弘賢さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問内容にある通り、規則13-4では規則13-2・球のライ、スタンス、スイング区域、プレーの線の改善の違反とならないことを条件にハザード内に球がある場合でも砂をならすことを認めています。しかし、ご質問のケースでは、JGAゴルフ規則裁定集13-4/38の内容からすると規則13-2の違反となり2打罰が課されることになると考えられます。規則13-4では、もし、そのバンカーから脱出できた場合は(たとえ別のバンカーに入ったとしても)制限無しに砂をならすことを認めていますが、脱出できなかった時に均す場合は規則13-2の違反とならないことが条件となりますので、むやみに均さないようにするべきでしょう。

Mr.golfbaka

Q:突風によるカップイン 2013.5.5

グリーン上で突風によってボールが動いた場合はリプレースすることなくプレー続行となる訳ですが、グリーン上にボールが静止後10秒以上待ってから一旦マークした後突風によってカップインした場合のストローク数のご解説をお願いいたします。Web上では前のストローク数までをカウントするとの説明が多いようです。(パー3ホールでワンオンした後、突風でカップインした場合はホールインワンになる?!)

kamacyoさん

回答
毎回ご質問ありがとうございます!
まず、グリーン上でマークした球をリプレースした後、それが自然に動いた場合、球はあるがままの状態でプレーするのが基本となりますので、例えば1オンした球をマークしてリプレースした後に風で球が動きカップインしたらホールインワンとなります。風でなく傾斜がきつい場所で動いた場合も同様です。ただし、アドレスした後は風や地震といった「明らかなプレーヤー以外の要因」が無い限り1打罰でリプレースすることになりますので(規則18-2b)傾斜のきつい場所では注意を払う必要があります(アドレス後に重力で動いたものはプレーヤーの責任とみなされます)。
さて、ここでご質問の「10秒以上待ってから・・・」とありますが、規則ではホールのふちに停止した球について
不当に遅らせることなくホールに歩み寄る時間に加えて10秒間待つことが出来る
としており、10秒以上経過した後にホールに転がり込んだ場合は最後のストロークでホールインしたとみなされますが1打罰を課さなければいけません(規則16-2)。ホールのふちに停止した球をマークした場合もこの規則が適用となります。つまり、ホールのふちに1オンした球を一旦マークした後、リプレースしてから自然に動きだしカップインした場合はホールインワンとはならず、1打罰を課してスコアは「2」となるのです。ホールに近くに付いた球の方が1打罰が課されるという面白い現象が起こりうる、というわけですね。

以下にいくつか例を挙げてみます(全てグリーン上での事として)。
■ホールから50cm離れた場所に1オン。マークしリプレースした後、アドレスする前に突風によって球が動いてカップインした。
 ⇒ホールインワン
■ホールから50cm離れた場所に1オン。マークしリプレースした後、アドレスしてから突風によって球が動いてカップインした。
 ⇒ホールインワン
■ホールから50cm離れた場所に1オン。マークしリプレースした後、アドレスする前に特に風などは無かったが自然に球が動いてカップインした。
 ⇒ホールインワン
■ホールから50cm離れた場所に1オン。マークしリプレースした後、アドレスしてから特に風などは無かったが自然に球が動いてカップインした。
 ⇒1打罰でリプレース(規則18-2b・アドレス後に動いた球
■ホールのふちに1オン。マークしリプレースした後、アドレスする前に突風によって球が動いてカップインした。
 ⇒1打罰を足してスコアは「2」
■ホールのふちに1オン。マークしリプレースした後、アドレスしてから突風によって球が動いてカップインした。
 ⇒1打罰を足してスコアは「2」
■ホールのふちに1オン。マークしリプレースした後、アドレスする前に特に風などは無かったが自然に球が動いてカップインした。
 ⇒1打罰を足してスコアは「2」
■ホールのふちに1オン。マークしリプレースした後、アドレスしてから特に風などは無かったが自然に球が動いてカップインした。
 ⇒1打罰でリプレース(規則18-2b・アドレス後に動いた球

Mr.golfbaka

Q:カート道路上のゴムマット 2013.5.4

いつも参考にさせて頂いております。
質問ですが、カート道路に沿って設置してある、斜面保護のためのゴムマット(穴があいていて、そこから芝が伸びている。場所によっては芝でマットが覆われている)は、基本的に動かせない障害物だと思いますが、カート道路に球があって救済を受ける時、カート道路とゴムマットは別の動かせない障害物として考えるのか、カート道路の一部として考えるのか教えて下さい。これによってニアレスポイントがだいぶ変わってしまいます。よろしくお願いいたします。

アヤパパさん

回答
毎回ご質問ありがとうございます!
ゴムマットが簡単に動かせない物であれば動かせない障害物として扱います。ニアレストポイントがだいぶ変わるということは、カート道からはみ出した部分もあるようですので基本的にはカート道路とは別の障害物として考えるべきだと思いますが、ローカルルールでゴムマットもカート道の一部とみなしている可能性もありますのでゴルフ場に確認した方が良いでしょう。もし、どちらか分からないまま救済を受ける状況になった時は第2の球(規則3-3)をプレーしておけば良いかと思います。

Mr.golfbaka

Q:救済時のドロップについて 2013.5.1 & 5.3

状況
パー4でのプレーヤーAの第1打はコース右の林方向へ飛んだ。AとマーカーBがボール位置に行くと、コースと並行に走る管理道路左側に止まっていた。その管理道路左側には約40cm幅のラフがあり、さらにその左側には側溝がある。ニアレストポイントはラフ上(a地点)となり、1クラブレングス内の限界は側溝左約30cmのラフ位置となる(b地点)

プレーヤーの見解
@a地点にドロップした場合、前方が林でグリーンが狙えない。
Ab地点にドロップした場合もやはり同様にグリーンが狙えない。
B1クラブレングス内の側溝内に直接ドロップすれば、ほぼ確実に側溝内に止まるため新たに側溝の救済が発生し、結果として新たなNP、さらに1クラブレングス左からの位置からは林を避けることができグリーンが狙える。

マーカーの見解
a地点(側溝はアドレス上問題ない)もしくはb地点にドロップしなければならないのではないか。ドロップした球が側溝内に転がり込んでも再ドロップし、同じ結果なら落下点にプレースするので、第2の障害と考えられる側溝は存在しないと考えられる。

質問事項
障害を避けうる1クラブレングス内の別の障害となる側溝内に直接ドロップできるか?

OB1さん

回答
ご質問ありがとうございます!(分かりやすいイラストもありがとうございます!)
動かせない障害物からの救済(規則24-2)では同時に2つの障害を避けるような救済を受けることが出来ません。ご質問のケースでは、カート道からの救済を受ける際に側溝を考慮してはいけないため、ニアレストポイントであるa地点から1クラブレングス範囲のb地点の間で側溝内であろうとなかろうと任意にドロップすることが出来ます。ドロップした球が側溝内に止まった場合、そこがニアレストポイントよりホールに近付いたり最初に地面に落ちた場所から2クラブレングスの範囲外に出ている場所でなければ(規則20-2再ドロップを必要とする場所でなければ)新たに側溝からの救済を受けることが出来ます。
つまり「プレーヤーの見解」の方が正しい見解と言えます。「マーカーの見解」にあるようにドロップした球が側溝に転がり込み、そこが再ドロップを必要とする場所でないにもかかわらず再ドロップしてしまうと、再ドロップの必要が無いにもかかわらずインプレーの球を拾い上げたことにより規則18-2の違反の1打罰(リプレースしなければ2打罰)が課せられることになります。

Mr.golfbaka

再質問
回答について確認させてください。
スルーザグリーンでの救済に関して、ハザード内およびパッティンググリーン上へのドロップは出来ないのと同様に、動かせない障害物上に直接ドロップできないと思っていました。今回の質問で今までの誤解を訂正することができ、感謝いたします。さて、回答内にて疑問点がありますので再度ご指導いただければ幸いです。
・側溝内にドロップした球が、ホールに近づかず、2クラブレングス以内に飛び出した箇所が仮にa地点・b地点であった場合(管理道路、側溝の障害がいずれも発生しない)は、インプレーの球となり そこから、セカンドショットしなければならないと考えますが、いかがでしょうか?
・本文(回答)にて、「ドロップした球が側溝に転がり込み、そこが再ドロップを必要とする場所でないにもかかわらず再ドロップしてしまうと、再ドロップの必要が無いにもかかわらずインプレーの球を拾い上げたことにより規則18-2の違反の1打罰が課せられることになります」とあります。
ドロップした球が別の動かせない障害物内へ入った場合に止まった球の位置が
(1)ホールに近づかず、2クラブレングス以内・・・新たなNPから側溝の救済を受けることができる
(2)ホールに近づく、または2クラブレングス以上・・・再ドロップ(それでもだめならプレース)
という認識です。回答最後の部分では、(1)で再ドロップしたらインプレーの球を拾い上げたことにより、規則18-2に該当するということでしょうか? この時点では、救済の対象であり、インプレーの球となっているのかが不明点です。また、再ドロップの誤りを訂正して、正規の救済を受けた場合でも1打罰になりますか?
以上、お手数ですが、何卒よろしくお願いいたします。

OB1さん

回答
再質問ありがとうございます。
まず動かせない障害物についての認識ですが、2つの障害が近くにある場合、ローカルルールでそれらを1つの障害物として扱っていない限り1つずつ救済処置をとらなければならず、今回のご質問のようにカート道から救済を受ける場合はひとまず側溝は無い物として考えれば良いことになります。あくまでもスルーザグリーンの一部ということです。なので側溝があるかどうかにかかわらず、カート道からの救済でニアレストポイントから1クラブ内にドロップした結果、再ドロップを必要とする場所(規則20-2)に球が転がりこめば再ドロップ、そうでなければ再ドロップはしてはいけない、ということになります。
つまり、再質問にあるように「側溝内にドロップした球が、ホールに近づかず、2クラブレングス以内に飛び出した箇所が仮にa地点・b地点であった場合(管理道路、側溝の障害がいずれも発生しない)」はニアレストポイントより少しでもホールに近付いているようなことがなければそのままプレーしなければならない、ということになります。
次にドロップした球がインプレーになることについてです。少しややこしいのですが、プレーヤーが球をドロップした瞬間(手から球が離れた瞬間)に球はインプレーとなります。これは、再ドロップを必要とする場所に転がり込むか込まないか、またドロップする場所が正しかったか間違っていたかという事は関係ありません。プレーヤーが球をドロップする意志を持ってドロップした瞬間にその球はいつでもインプレーとなります。正しくドロップされた球だけがインプレーとなるのではなく、そのままプレーすると誤所からのプレーの2打罰が課せられる球でもインプレーであることに変わりはありません。ただし、再ドロップを必要とする場所に球が転がり込んだ場合は再ドロップしなければなりませんし、ドロップする場所が間違っていたのなら誤りを訂正することが出来るというわけです(規則20-6)。つまり「再ドロップ」や「誤ったドロップの訂正」というのはインプレーの球を規則により認められている状態で拾い上げている、と捉えることが出来るのです。再質問の(1)のように再ドロップを必要としない場所で球が止まった場合は球を拾い上げることを認めらている状態ではない、ということになり、拾い上げると規則18-2の罰が課せられることになります。

Mr.golfbaka

Q:規則違反を知っていながら無かったことにする 2013.4.30

ティーショットを終え、ティーを抜いてクラブをキャディーバックに入れた後、同伴競技者からそっと「出べそだったけど他の人は誰も気がついていなかったから大丈夫だよ」と言われそのままプレーを続けた。この場合のペナルティーはどうなりますか。

ハマナカさん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず「でべそ」についてですが、ストロークプレーでホールの1打目をティーグラウンドの区域外からプレーした場合、2打罰で正しいティーグラウンド区域内からプレーし直さなければなりません。ホールの1打目をティーグラウンド区域外からプレーした場合のストロークはカウントされないので次が3打目になります。ストロークプレーでは誤りを訂正しなければ競技失格となります(規則11-4)。
ご質問のようなケースでは、まず本当に「でべそ」であったかどうかの確認をすべきです。そして「でべそ」であったのなら上記のように誤りを訂正しなければなりません。誤りを訂正せずに規則違反を黙認することに同意した場合、規則1-3が定めるところにより同伴競技者とハマナカさんの両者が競技失格となります。規則1-3・合意の反則では規則違反による罰を無視したりすることについてプレーヤー間で合意することについて関係競技者全員が競技失格となることを定めているのです。
ゴルフでは、他に誰も見ていなければ黙っていれば分からない、といったケースは度々起こり得るものです。しかし、規則違反を容認・同意することはその行為自体が競技失格にあたります。これはどのような規則違反についても言えることです。例えばグリーン上の球をうっかりマークせずに拾い上げてしまった場合に同伴競技者から「元の場所に置けば罰無しでいいよ」と言われてそれに甘んじてしまった場合も関係競技者は競技失格になります。プライベートのお楽しみゴルフであれば多少のことは大目にみても良いでしょうが、競技でこの手の違反をするプレーヤーは競技ゴルファー失格くらいに捉えておくべきです。その時の1打や2打の損失は防げても、ゴルファーとしての品格は失ってしまうことになりますから気をつけましょう!

Mr.golfbaka

Q:局外者が持ち去った可能性がある場合 2013.4.29

今回はグレーな質問で、ルールと言うよりは「公正な理念」の捉え方になると思います。
ティーショットを曲げ、隣のホールへ打ち込んでしまいましたが、マーカーと競技員もボールの軌跡とだいたいの落下地点を把握していて紛失球になることは誰もが想定しませんでした。ボールの落下地点と思われるところに行ってみると5分間以上探しても自身のボールは無く、付近に同じメーカーの同じナンバーのボールがあるだけ、、、 この場合「紛失球」と判断して「距離とストローク」の処置をしましたが、「局外者によって持ち去られた可能性(誤球)も否定できない」状況にありました。「局外者が持ち去ったのを証明できない限り救済は無い」と判断するのが妥当でしょうか?

kamacyoさん

回答
毎回ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則裁定集では度々出てくるのですが、ご質問のケースのような場合、局外者が持ち去ったことが「分かっているか、ほぼ確実な場合」においてのみ局外者が持ち去ったことにより規則18-1に従い罰無しで球があった場所からプレーすることになりますが、それ以外では紛失球とみなして規則27-1に従い1打罰で前回プレーした場所からプレーしなければなりません。「分かっているか、ほぼ確実」となるための定義などは特になく、様々な状況などを考察して判断することになります。「局外者によって持ち去られた可能性がある」というだけでは規則18-1に従って処置することは出来ないため紛失球として扱うことになります。
また、同じメーカーと同じナンバーの球でも自分の球であるかどうか確認出来ない場合もあるので、球には自身の識別マークを付けておくことをゴルフ規則でも推奨しています(規則6-5)。

Mr.golfbaka

Q:どこからが地面にくい込んだ球とみなされるか 2013.4.27

地面が少し柔らかくて打球が埋設した場合、救済が受けれるのはどれくらい埋設している場合ですか? ボールの1/2以上とか?
よろしくお願いします

鳥谷秀文さん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則25-2ではフェアウエイと同じかそれより芝草を短く刈ってある場所(花道やカラーなど)で球が自ら作ったピッチマークにくい込んだ場合に救済を受けられることを規定しています。ゴルフ規則裁定集の中で地面にくい込んだとみなされるには「自身のピッチマークに球の一部が地表レベル以下に入っていなければならない」(R&A原文・For a ball to be considered embedded, it must be in its own pitch-mark with part of the ball below the level of the ground.)としています。つまり、球の1/2以上とか何mm以上とかいった決まりはなく、少しでも地表レベル以下にくい込んでいれば救済の対象となる、ということになります。
競技で地面にくい込んでいるのかどうかが微妙な状況に遭遇した場合は競技委員に判断を委ねるのが無難でしょう。近くに競技委員がいない場合は、最初の球をプレーする前に、第2の球でプレーする事と認められるならば救済を受けた球でのスコアを採用したい事をマーカーか同伴競技者に宣言した上でプレーを続けるのが良いでしょう(規則3-3・処置についての疑問)。

Mr.golfbaka

Q:誤球の処置について 2013.4.26

誤球について教えてください。
パー4のセカンドでパーオンしグリーンでパットの際にきずきましたが、他方相棒もグリーン上まできずかずに続行しており、この際の正しい処置についてお願いします。

H・清水さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ストロークプレーで誤球(規則15-3)をした場合は、2打罰で正しい球を打ちなおさなければなりません。H・清水さんと同伴競技者の方がセカンド地点で互いの球を間違えてプレーしたのであれば2人共セカンド地点に戻ってプレーし直さなければならない、ということになります。この際、自分の球があった場所が明確に分かるようであればそこにリプレース(規則18-1)、明確に分からない場合は推定してドロップ(規則20-3c)します。この誤りの訂正は次のホールのティーグラウンドからティーショットを打つ前に行わなければなりません。誤りを訂正せずに次のホールのティーショットを打った場合(最終ホールであれば誤りを訂正する意志を持たずにグリーンを離れた場合)、その後に誤りを訂正することは出来ず、正しい球でホールアウトしていないことになりストロークプレー競技では競技失格となります。プライベートゴルフで後続組が来ている状態であれば戻って打つことが困難な場合もあるかもしれませんが、競技では戻って打ち直さないと失格になってしまうので気を付けなければいけませんね。
ちなみにマッチプレーの場合は、先に誤球をプレーしたプレーヤーがそのホールの負けとなります。

Mr.golfbaka

Q:障害を避けていない場所にドロップ 2013.4.25

コースと並行して右側を走るカート道路の右側斜面にボールがあり、スタンスがカート道路にかかるため救済を受ける場合です。ニアレストポイントは斜面を少しあがったところになると思いますが、ニアレストポイントから1クラブ以内に元の位置よりは平らなライを確保できる場所がある場合、そこにドロップしても良いのでしょうか? つまり元の位置より、カート道路に並行に後退した位置であり、カート道路に足がかかる状況は変わりませんが、斜面に立って極端な前上がり状況より有利になります。つまりカート道路にスタンスがかかる、という理由で救済を受けたのに、ドロップ場所はその障害を解決しない場所にしたい、というケースです。

ぴろさん

回答
ご質問ありがとうございます!
カート道のような『動かせない障害物』(規則24-2)から救済を受ける場合、球のライ、スタンス、意図するスイング区域の全てに関して障害を避けられる場所に救済を受けなければなりません。この事は「ニアレストポイント」「ドロップする場所」「最終的に球が止まった場所」のいずれにも当てはまります。つまり、ニアレストポイントはもちろん、ドロップした球が最初に地面に落ちる場所や最終的に球が止まった場所もスタンスやスイング区域が障害を避ける場所でなければなりません。ご質問のような場所にドロップした場合、そのままプレーすると誤所からのプレーで2打罰が課せられることになります。プレーする前に誤りを訂正すれば罰はありません。
ちなみに「ニアレストポイント」または「ドロップした場所」が間違っていた場合は正しい位置にドロップし直さなければなりませんが、正しい場所にドロップした後に球が転がって再び障害を受ける場所に止まった場合は再ドロップの規定に従って処置することになります(規則20-2c)。
同様の事が異常なグラウンド状態(修理地、カジュアルウオーター、穴掘り動物の穴や盛り土)からの救済にも当てはまります。

Mr.golfbaka

Q:球がグリーン外にある時にプレーの線に触れたりすること 2013.4.24

毎回丁寧に解説していただき感謝いたします。今回は8-2と16-1aに関しての質問(確認)です。
ボールがグリーン上にある時はライン上にパターをソールしたり、キャディーがラインを指示する時にグリーンに接触できない訳ですが、ボールがグリーン外(カラーなど)にある時はそれらの行為はペナルティーにならない、、、、、は、正解で良いのでしょうか?

kamacyoさん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則8-2bではパットの線(パットライン)を示す際にグリーンに触れることを禁止しており、規則16-1aではパットの線に触れることを禁止しています(共に違反は2打罰)。『パットの線』とはグリーン上にある球をストロークした後にプレーヤーが想定する球の転がるラインのことであり、球がグリーン外にある場合は『パットの線』とはなりません。カラーにある場合もグリーン外ですので、たとえパターで打つつもりだとしてもパットの線ではなく『プレーの線』ということになります。つまりご質問のように、例えば球がカラーにある時にラインを示す際にグリーン面に触れたりプレーの線に触れただけではペナルティーとはなりません。
ただし、規則13-2の『プレーの線の改善』には気を付けなければいけません。例えばプレーの線を歩いたためにスパイクマークを付けたり、露を取り除くことになったりした場合は規則13-2の違反で2打罰が課せられます。また、規則13-2では違反行為として『生長物や固定物を動かしたり曲げたり折ったり壊したりすること』という項目がありますので、プレーの線上を歩いた場合にその部分の芝を曲げた、とみなされれば罰が課されてしまう可能性も考えられます。
グリーン外からプレーする場合でも、球を転がしてプレーするつもりの場合はプレーの線に触れないことが無難かもしれませんね。

Mr.golfbaka

Q:カラスに持ち運ばれた球 2013.4.21

先日ラウンドした時のことです。テイショトがフェアウエイにナイスショットしたのにカラスに持ちさらわれてしまいました。しかたがないので罰なしに打ちなおし、グリ−ンに上がってみると、なんとカラスに持ち去られたボ−ルが!! このボ−ルの処理はどうなるのでしょうか? ボ−ルには私だけのマ−クが入っています。教えてください。

水野たみえさん

回答
ご質問ありがとうございます!
カラスは「局外者」となります。局外者によってインプレーの止まっている球が動かされたことが明らかな場合、罰無しで球を元の位置にリプレースしてプレーしなければなりません(規則18-1)。ご質問のケースではティーショットを打ちなおしたようですが、正しくはフェアウエイの球があった場所に球をリプレースして2打目をプレーしなければならなかった、ということになります。リプレースする球は最初の球であることが原則ですが、ご質問のケースのようにカラスに持ちさられる等してすぐに取り出せない場合は別の球に取り替えることが出来ます。また、カラスに持ち去られた場所が明確に分からない場合は規則20-3cに従い元の球があったと思われる箇所(推定)に出来るだけ近い場所にドロップします。
ちなみにご質問のケースのようにティーショットを打ちなおした場合、規則27-1・ストロークと距離に基づく処置により1打罰で打ち直した球がインプレーとなります。つまりティーグラウンドから打ち直した球が3打目となり、以降はその球でプレーしていかなければなりません。
カラスに持ちさられた球がグリーン上にあってもそれは関係なく、当然そこから2打目でプレーするといったことは出来ません。

Mr.golfbaka

Q:スコアを頻繁に報告する人 2013.4.19

同伴者のスコアをプレー中又は移動中頻繁に報告する人。
気になります。罰打はどうなりますか?

坂下英治さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースはエチケット・マナーの問題であり、ゴルフ規則によって罰が課されることはありません。エチケットやマナーの著しい違反は規則33-7によって競技委員会が競技失格の罰を課すことが出来る場合もありますが、スコアを頻繁に報告するというだけで競技失格の罰が課されることはないでしょう。
気にしないようにするか、注意するか、そういったところだと思います。

Mr.golfbaka

Q:池に入りそうな球を止める行為 2013.4.17

プレーしながらいつも悩む下記2つの質問に対してお願い致します。
1.ラテラルウォーターハザードに入った場合、最後にボールが横切った地点からホールに近づかず、2クラブレングス以内にドロップできますが、ドロップ地点が池方向に傾斜しておりドロップしたら必ずまたボールが池に入ってしまうような場合、池の淵に同伴競技者を立たせて、池に落ちる前に取り上げてもらうことは可能でしょうか?
a)ドロップしたボールが2クラブレングス以上転がった場合は再ドロップしなければならないので動いている途中で拾って構わない?
b)ドロップしたボールが2クラブレングス以内で転がっている途中に拾い上げた場合は?(拾わないと池に入ってしまう)
もし上記行為がダメならば必ず転がる傾斜なのでボールを2個池に入れてその後プレースしなければならなくなるのでしょうか?(プレースでは止まる傾斜)
2.グリーン上で同伴競技者がストロークしたパットが非常に強すぎて、誰が見てもグリーンをオーバーしグリーン横のウォーターハザードに入るような場合、ウォーターハザードにボールが入るギリギリで止めてあげたらどうなりますか? 勿論、ストロークしたプレーヤーはウォーターハザードに入った処置をしてプレーしますが。ボールを止めたプレーヤーはどうなりますか?
1、2共初心者とプレーした時に思うことで、多くのボールが無くならないようにしたあげたい気持ちでの行為です。

songbenさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則裁定集の20-2c/4では
ドロップした球が再ドロップを必要とする場所に転がり、そこから転がり戻ることが常識では考えられない場合は球を意図的に止めても罰はない
としています。ご質問のケースではドロップした球が池方向に転がる傾斜になっているということなので、2クラブレングス以上転がったり、ハザード内に転がりこんだりして(つまり再ドロップを必要とする場所に転がり込んで)から転がり戻る可能性が無ければ止めたり拾い上げても罰はない、ということになります。ハザードの境界の内側(ハザード側)で球を拾える場所に人に立ってもらって池に入る前に止めてもらえば問題はないと思います。つまり1-aについては誰にも罰はなく、そのまま再ドロップして再び2クラブレングス以上転がったりハザード内に転がり込んだ場合は池に入る前に球を止めても良く、再ドロップした際に最初に地面に落ちた場所に球をプレースしてプレーを進めることになります。
1-bで、再ドロップを必要とする場所に転がり込む前に球を止めたり拾い上げたりした場合(これもゴルフ規則裁定集の20-2c/4によれば)、それがプレーヤー自身かプレーヤーにそうするよう頼まれた人や、プレーヤーのキャディー(共用のキャディー含む)が取った行動であれば規則1-2・球の動きに影響を及ぼす行動でプレーヤーに2打罰が課せられる、と考えられます。球は、止めたままの状態(拾い上げた場合は拾い上げた場所にリプレース)でプレーしなければなりません。これはインプレーの球に対して球の動きに影響を与える行動をしたことになるからです(規則1-2)。ちなみにドロップした球やプレースした球については規則20-4で「プレーヤーのインプレーの球が拾い上げられていた場合、その球はドロップしたりプレースした時に再びインプレーとなる」としています。ドロップした球はその球が止まってからではなく、プレーヤーの手を離れた瞬間にインプレーの球として扱われます。
1-bで、同伴競技者が勝手にした場合は次のようになります。まず、同伴競技者が「球が再ドロップする場所に転がって行ってしまう」と考えた上で止めたりした場合、誰にも罰はなく、そのドロップをカウントせずにプレーヤーは規則20-2aに従ってドロップしなおさなければなりません。この場合の再ドロップは回数に制限がありません。同伴競技者がそれ以外の理由で球の動きに影響を与える意図を持って球を止めたりした場合はその同伴競技者に規則1-2の違反の2打罰が課されます。この場合もドロップをカウントせずプレーヤーは規則20-2aに従いドロップしなおさなければなりません。
2のご質問では、たとえ親切心であっても球を止めたプレーヤーに2打罰が課され、プレーヤーの球については規則19-1に従いその球が止まっていたであろう場所を推定して(ご質問のケースでは池に球が入ったものとして)処置しなければなりません。

今回のご質問で、1-bについてはゴルフ規則裁定集にも類似の裁定例がなかったのでR&Aに問い合わせて回答を頂きました(英語勉強中なので英語辞書を見ながら・・・)。ちなみにドロップした球がインプレーとなるのは手から離れた瞬間である件もR&Aの回答です。なので、もしご質問のようなケースが生じた場合は回答例のように処置すれば問題ないと思いますが、このような人の意志や行動については競技委員の裁定に委ねられる部分も大きいので実際の競技で裁定が異なる可能性もあることをご了承ください。

Mr.golfbaka

Q:マスターズでのタイガーの誤所からのプレー 2013.4.16

今回のマスターズで、タイガーウッズが「誤所からのプレー」で2打罰となりましたが、ウォーターハザードにボールを入れた場合、カップとハザードが入った箇所とを結ぶ延長線上でハザードの手前、からのプレイならOKではなかったでしょうか。タイガーのペナルティは2ヤード下がったからだということでしたが・・・?

すーさんさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ウオーターハザードの救済では1打罰で
・前回プレーした場所
・ハザードの境界を最後に横切った箇所とホールを結ぶハザードの後方延長線上
のどちらかを選ぶことが出来ます。それに加えて、今回のマスターズのタイガーが池に落とした15番ホールでは、ローカルルールで設けられたドロップエリアを選択することも出来るようになっていました。
つまり選択肢は3つあったわけですが、その3つの選択肢の中でタイガー・ウッズは『前回プレーした場所』を選択したようです。私もハイライトでしか見ていないのですが、タイガーのピンに当たったショットは真後ろではなく、斜め後方に転がってウオーターハザードに入ったようですので、『ハザードの境界を最後に横切った箇所とホールを結ぶハザードの後方延長線上』は元の場所から横にずれた場所になると思います。
前回プレーした場所からプレーする場合、規則20-5に従いスルーザグリーンであれば前回プレーした場所にドロップしなければなりません。ドロップする場所については規則20-2で『特定の箇所に出来るだけ近い所に球をドロップする場合、球はその箇所よりホールに近付かない所にドロップされなければならない。また特定個所が正確に分からない場合は推定しなければならない。』としています。つまり、今回のタイガーのように前回プレーした場所がディボット跡により分かっている場合、そこに出来るだけ近くでホールに近付かない場所にドロップしなければいけない、ということになります。『出来るだけ近く』には具体的に何インチとかいった決まりはなく、疑わしい場合は競技委員の判断により適正であるかどうかが判定される性質のものと考えて良いと思います。今回のタイガーの一件では、最初は競技委員も問題なしとしていたようですが、後刻、やはり前回の場所とは言えない、ということになったようで、タイガーにはスコアの過少申告による競技失格の罰は課さずに誤所からのプレーの2打罰で済ませた、といったところのようです。もし、タイガーが前回の場所が明確に分からず、推定した結果であったのなら全く問題なく罰はなかった、ということも言えます。
今回の件は競技によっては裁定が異なる可能性も充分考えられる難しい問題かもしれませんね。

Mr.golfbaka

Q:前進4打を意図的に利用 2013.4.11

OBが前進4打のローカルルールがあるホールで明らかにOBへ狙い打ちした場合は、意図的となるとペナルティーはございますか?
類似のケースで池越えのパー3、池ポチャしたらグリーンのすぐ横のプレーイング3、OBだとプレーイング4の特設ティーがあって、いっそのこと池ポチャの方が1打特になると意図的にプレーしたことが明らかな場合。ペナルティーなどはあるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

鈴木美穂さん

回答
ご質問ありがとうございます!
プライベートゴルフや仲間内のコンペなどで前進4打や前進3打のローカルルールに従ってプレーしている場合、意図的に前進4打や前進3打でのプレーを狙っても特にペナルティーはないと考えて良いと思います。前進4打や前進3打というローカルルールがそもそもはプレー進行のための正式ではない「お助けルール」である、という事と、リスクの少ない方を狙って打つこと自体は特に違反にはならない、という事が言えるからです。例えば正式な競技でも左がOB、右がウオーターハザードのホールなら、右に狙った方が失敗した時のリスクは少なくなりますのでウオーターハザード方向に狙っていっても不思議ではありませんし、そうしても罰はありません。
しかし、わざとOBや池ポチャを打つことによってプレーヤーが有利になる、といったゴルフのゲーム性的におかしな事が起こりうるのでゴルフ規則では前進4打のようなローカルルールは認めていません。

Mr.golfbaka

Q:スコアラインに色を塗ること 2013.4.9

教えてください。
アイアンフェイスの溝に、自分で色付きのラインを書いた場合は、ゴルフルール違反となりますか?

コバヤシさん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず一つ目ですが、ゴルフクラブのフェースに異質物を付けることに関する規則があります(規則4-2)。この規則では、簡単に取り外せたりする物(チョークやテープなど)をクラブフェースに付けることを禁止していますが、恒久的なものであれば特に禁止してはいません。二つ目にクラブフェースの溝については、その幅や深さなど事細かにゴルフ規則で決められていますJGAゴルフ規則・クラブのデザイン
これらの事を考慮すると、ラインが簡単には落ちたりしない恒久的なもので、ラインを塗った後でクラブのデザインの中の溝の規定に反しない限り違反とはならない、ということになると思います。
実際、ドライバーでは最初からスコアラインに色の入ったものもみかけます。

Mr.golfbaka

Q:球の上で素振り 2013.4.7

パターでボールを打つ前に、ボールの上で数度素振りする。
よろしくお願いします。

清水信行さん

回答
ご質問ありがとうございます!
球の上で素振りをすることを禁止した規則は特にないので問題はありません。ただし、球の上で素振りをしている時に球に触って動かしてしまった場合は1打罰でリプレースすることになります。
また、アドレス(クラブヘッドを球の直前か直後に置く)後であれば、球に触らずとも球が動いた原因がプレーヤー以外(強風など)であることが確実で無い場合は1打罰でリプレースしなければなりません。

Mr.golfbaka

Q:キャディを後に立たせたままストローク 2013.4.4

パッテイングのラインを読む為にキャデイを後ろに立たせてラインを確認した後でキャデイが動く前にそのままストロークしたところ同伴者からキャデイを後ろに立たせたままのストロークは違反だとクレームがつきましたがこれは違反になるでしょうか?

ボギさん

回答
いつもご質問ありがとうございます!
ストロークをする時に後方にキャディを立たせておくと基本的には規則14-2・援助の違反で2打罰が課せられることになります。プレーヤーもキャディも両方とも知らずに偶々ストロークしている時にキャディが後ろに立っていた、といった状況では罰はありませんが、ご質問のケースのようにラインを読むために立たせてそのままストロークした場合は罰は免れません。

Mr.golfbaka

Q:ダウンスイングを途中で止めた場合 2013.4.2

岐阜県でジュニアにゴルフ教室を開催させていただいている者です。よろしくお願いいたします。
過日練習ラウンドで実際にあったケースなのですが・・
1)強風の中、ティーグランドにてティーショットをしようとしていた。
2)TOPからダウンスイングに入ったところでボールが風の影響でティーから真下に落ちた
3)選手は途中打つのをやめようとしたが勢い余って落ちたボールをヒット・・・偶然にも200Yくらい先に転がった!
以上のケースなのですが・・・
ルールブック・裁定集によりますと・・「ストローク=打つ意思があってスイングした場合(ボールに当たる/当たらないは関係なし)」は1打とカウントされる。との記載があります。またアルバ誌に戸張氏の掲載が別にあり、それによると、スイングを止めたい!という意思があった場合には「ストローク」とは認められず、たとえ空振りとなったしても、その1打はカウントされない。との解釈もございました。
例えば上記の場合で「プレーヤーは止めたいという意思はあった+止められずにヘッドにボールが当たって転がった+転がったボールがOB、または池に入った」という場合にはどうなりますでしょうか?
プレーヤーが「今のは止めようとしたものでストロークではない!」と言えば無罰にて再度ティーショットできるものでしょうか?
TOP時点で風、または虫が寄ってきた・・というケースはあろうかと思います。
よろしくお願いいたします。

岐阜ワタナベさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ストロークは「球を打つ意志を持ってクラブを前方へ動かす動作」なので、途中で打つのをやめた場合はストロークとはならず、その後に勢い余ってクラブが前方へ動いてしまった場合もストロークとはみなされません。ただし、それは球を打たなかった場合に限ります。たとえダウンスイングを途中で止める意志があったとしても止めることが出来ず(または軌道を変えることが出来ず)球を打ってしまった場合はストロークを行ったものとみなされます(ゴルフ規則裁定集14/1.5)。従ってご質問のケースでは実際に球を打ってしまっているのでストロークを行ったものとみなされ、そのままプレーを続けなければいけません。球がOBや池に行った場合もそのまま扱うことになります。
当然のことながら球を打ってしまった後に「今のは止めようとしたものでストロークではない!」といった言い分はどのような場合も通りません。
また、ダウンスイングを途中で止める意志を持って軌道を変えて球を打たずにスイングした場合、基本的にはストロークとはみなされませんが、周りから見てそのように見えなかった場合はプレーヤーの不利に解釈されストロークを行ったものとみなされてもおかしくありません。

Mr.golfbaka

Q:ティーショットで球をティーから落とす 2013.4.1

Tee Shotでアドレスしたらクラブのフェースがボールに触れてTeeからボールが地面に落ちた。この場合ペナルテイがつきますか?

飯田勝之さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ティーに乗った球がインプレー(プレー中)の球でなければ罰はなく、ティーアップし直すことが出来ます。そのホールの1打目、またはOBなどでティーグラウンドから打ち直す場合の球はインプレーではないので罰がありません。ティーに乗った球に対してストロークした結果、空振りした場合はティーに乗った状態でインプレーとなるので、その後に触れてティーから落とすと罰がつきます。罰がつく場合、規則18-2aの違反で1打罰が課せられます。
規則18-2aの違反の場合、動かした球はリプレースしなければならずリプレースしなかった場合は2打罰が課せられるのが基本ですが、ティーに乗った球を落とした場合、ケースによって罰が変わってくる点が少々複雑です。
まずティーに乗ったインプレーの球(空振り後の球)を触って動かした結果、その球がティーグラウンド区域内に止まった場合、リプレース(ティーの上に乗せる)してもそのまま打っても1打罰となります。これは、リプレースしてもそのまま打ってもティーグラウンドからプレーし直すことになるため規則27-1・ストロークと距離に基づく処置が適用されるためです。規則27-1は基本的に他の規則より優先されます。
ティーから落ちた球がティーグラウンド区域外に出た場合は、ティーに乗せてプレーすれば1打罰、そのまま(ティーグラウンド区域外から)プレーするとリプレースしなかったことにより2打罰が課せられることになります。

Mr.golfbaka

Q:地面にくい込んだ球の定義 2013.4.1

度々申し訳ございません。前にも質問した「規則25-2・地面にくい込んでいる球」に関してです。
短く芝を刈った部分のディポットの扱いに関しては了解いたしました。今回の質問はディポットでのボールの状態に関してのものです。勢いのあるボールでくい込んでいる場合は明白ですが、ディポットが柔らか目の土や砂で目土をされているとたいした勢いでなくても軽くボールが沈んでいる場合があります。「あるがまま」が原則だと思うのですが、そもそも砂などと言うものは元々のボール跡などは付きにくいはずですので少しでも沈んでいたらボール自身での勢いで沈んでいると主張できるかもしれません。果たして救済の基準はあるのでしょうか?
いつも取り留めのない質問で申し訳ございませんが、ご教授の程宜しくお願いします。

kamacyoさん

回答
度々ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則裁定集では球が地面にくい込んだとみなされるには「球が自らのピッチマークに地表レベル以下に球が入っていなければならない」としています。そして、ピッチマークとは空中を飛んできた球が落下する際の衝撃で出来る地面のへこみのことを意味します。つまり球が落下した際の衝撃で出来たへこみに球が地表レベル以下に沈んでいれば「地面にくい込んだ球」とみなすことが出来ますが、球が自ら作ったピッチマークではない場所で地表レベル以下に沈んでいたとしても地面にくい込んだ球として救済を受けることは出来ない、ということになります。例えばディポット痕の手前に落ちた球が何回かバウンドした後に勢いが弱まってディポット痕に止まった時、球が地表レベル以下に沈んでいたとしても、そこが球自身が作ったピッチマークとして認められなければ救済の対象とはならない、ということになります。また、球が転がって止まった場合はピッチマークとはならないので救済を受けることは出来ない、ということも言えます。

Mr.golfbaka

Q:キャディがプレーヤーの球を勝手に拾い上げる件について 2013.3.31

こちらを見つけとても参考になっています。過去の質問等に解らないことがあるので教えてください。

Q:キャディがマークして球を拾い上げる2012.12.19
ルールの泉:キャディが勝手にグリーン上の球をマークして拾い上げた
(当ホームページ内のキャディがプレーヤーの球を勝手に拾い上げることが出来るとした内容)

この根拠を知りたいです。以前JGAのホームページの「よくある質問」(現在準備中)にFAQ20-1/2 パッティンググリーン上でキャディーが球を拾い上げた
質問:パッティンググリーン上でキャディーが勝手に球を拾い上げたら罰がつくと聞いたのですが、本当でしょうか。
回答:パッティンググリーン上では球を拾い上げることを規則では認めています。規則により球を拾い上げる場合に球を拾い上げることのできる人は次のとおりです(規則20-1)。
(1)プレーヤー(パートナー)
(2)プレーヤーの認めた人
規則で認めているのは上記(1)(2)で、ここにキャディーは規定されていないことに注意して下さい。プレーヤーのキャディーであっても、球を拾い上げるにはプレーヤーが認めなければなりません。また、プレーヤーがスタート前に「今日1日、球を拾い上げることを認めますよ」というように一括で認めるということはできません。球を拾い上げるその都度、プレーヤーが認めなければなりません。キャディーがプレーヤーの承認なしに球を拾い上げた場合は、規則で許されていない人が球を拾い上げたので1打の罰を加え、その球をリプレースしなければなりません(規則18-2a)。

というのが回答されていたと言う事で「球を拾い上げるその都度」認めなければペナルティだとずっと思っていました。よろしくお願いいたします。

ちびでぶ太郎さん

回答
ご質問&ご指摘ありがとうございます!
まずお詫びと訂正をさせて下さい。当ホームページでキャディが勝手に球を拾い上げることについて、私の見解でキャディは「プレーヤーの認めた人」という認識をした上で間違った回答をしておりました。ゴルフ規則書の中の「プレーヤーの認めた人」という記述は、例えばキャディが勝ってに拾い上げた後にプレーヤーがそれを認めることも該当するのではないかと捉えてしまった部分があります。しかし実際には英語原文の「authorised」という単語の意味からも『権限を与えられた者』でなければ拾い上げることが出来ず、キャディもまた勝手に拾い上げることは出来ない、ということで間違いないことが分かりました。JGAのホームページにも記述が残っていました(こちら)。またゴルフ規則裁定集6-4/10の中では「キャディが行っても良い行為」の中で『球を拾い上げずにその位置をマークすること』というのがありました。裏を返せば球を拾い上げることは出来ないということですね。
関連記事は修正させて頂きました。今後はもっと良く調べ、私の見解で回答する際は紛らわしくならないように注意したいと思います。
今回は大変勉強になりました。

Mr.golfbaka

Q:プレーの線に影響を与えるか否か 2013.3.30

セカンドショットで、カラーに落ちた球が戻りカラーの手前約10cmのラフにあった。約80p幅のカラー真ん中付近にピッチマークがあったので、修復したところ、月例競技中ということもあり同伴者からクレームがついた。
当日のカップ位置はグリーン奥20ヤード、ボールの位置から約21ヤードあり、パターの選択はなく、SWで約10〜15ヤード先へのピッチショットという状況であった。この場合、ボール50cm先のピッチマーク修復はプレー線に影響を及ぼすであろうか? ボールとカップはほぼライン上でした。以上よろしくお願いします。

悩めるゴルファーさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則裁定集では、プレーの線上にあるピッチマークやディポット痕などを直す行為は『潜在的な利益がある場合に違反となる』としています。グリーンまで100Yもあるショットで球の前数ヤードの所にあるディポット痕を直しても常識的に考えてプレーヤーの利益になるとは考えにくいので違反とはなりませんが、ご質問のケースは罰が課されてもおかしくない状況かと思います。ライン上のピッチマークなので、もし想定通りではなくミスするなどして球が低く出てしまった場合、ピッチマークの影響を受ける可能性もあるかもしれません。そうなると潜在的な利益があるという判断がなされても仕方ありません。また、周りのプレーヤーから見れば悩めるゴルファーさんの想定しているようなピッチショットではなく数十センチ程度だけ浮かせて残りは転がすようなアプローチをするものと捉われる可能性も考えられます。このような場合、疑わしきはプレーヤーの不利に解釈されるのが一般的です。
ピッチマークを直したことが潜在的にも悩めるゴルファーさんの利益にはなっていないことを実証することが出来れば違反とはならず、そうでなければ違反となる、といったところだと思いますが、最終的には競技委員会の判断を仰いでその結果に従うようにすべきかと思います。

Mr.golfbaka

Q:テークバックについて 2013.3.29

1.クラブをテークバックせずに空中に構えて打つことは違反でしょうか。
2.フェアウェイウッドで転がしのアプローチをする際、ソールしてそのまま芝の上をすべらせてテークバックし一度も空中に持ち上げることなく又芝の上を滑らせて打つことは違反でしょうか。

大口正治さん

回答
ご質問ありがとうございます!
1のテークバックはしなくても問題ありません。球を打つ動作「ストローク」は球を打つ意志を持って行われたクラブの前方への動きなのでテークバックがなくても正しくストロークすることは可能です。
2は規則違反となる可能性があります。規則14-1の球の打ち方の中で「押し出したり、掻き寄せたり、すくい上げてはならない」としています。『掻き寄せる』は英語の原文の中では『scraped』と記述されています。調べてみたところ、こすったり引きずったりする意味があります。
ゴルフのスイングは基本的に円運動が行われます。その円弧が大きくテークバックが僅かであればほとんど芝からヘッドが離れなくても不思議ではなく正しく打っていることになりますが、手を平行移動させることでクラブヘッドを芝の上で滑らせるようにして打つと規則違反となるものと思われます。

Mr.golfbaka

Q:キャディが拾い上げた球のリプレース 2013.3.28

こんばんは。はじめまして。よろしくお願いします。
Q:キャディがマークして球を拾い上げる 2012.12.19 に関連した質問なのですが、
キャディがグリーンでプレーヤーにボールの拾い上げを頼まれマークしてボールを拾い上げた後、キャディがボールをプレーヤーに手渡してプレーヤーがリプレースしパットするのは違反になるのでしょうか?
仲間は「キャディが拾ったのならキャディがリプレースしてそれをプレーヤーが再度リプレースし直さないといけない。」と言うのですが。。。
私は「リプレースできる人はプレーヤー、パートナー、またはプレーヤーが認めた人のどれかがすれば良い」と解釈していて必ずしも“拾い上げた人”ではないと思っていたのですが、先輩たちの多くが「キャディがしなきゃダメ」と言うのでずっと検索していましたがネットの中でも答えが分れていて確答が得られずじまいで。。。
お忙しいとは思いますがよろしくお願いします。

めいかさん

回答
ご質問ありがとうございます!
結論から申し上げますと、めいかさんの解釈通りプレーヤーがリプレースしても何ら問題ありません。…が、ご質問のケースでプレーヤーかパートナー以外の人がリプレースする場合は「キャディがしなきゃダメ」ということになります。リプレースを要する球の拾い上げ(例えばグリーン上で拾い上げる場合や、グリーン上以外でプレーの妨げになる球で拾い上げる場合など)ではプレーヤーの許可した人が拾い上げて良いことになっており、プレーヤーの許可した人が拾い上げた場合は、拾い上げた人がプレーヤーの代わりにリプレースしても良い、ということになっています(規則20-3a)。『プレーヤーがリプレースしてはいけない』という規則はどこにもありません。球の拾い上げやリプレースは常にプレーヤー自身が行うのが原則だと思いますが、リプレースの場合のみ他の人が出来るよう付随的に許されていると捉えた方が良いと思います。
この規則の意味するところは(私の見解ですが)・・・
例えば崖下のような場所からショットを打ったプレーヤーAの球がグリーン上のプレーヤーBのパットライン付近に止まり、次がBの打順の場合、Aに代わって他の人が拾い上げることでプレーヤーBはすぐプレーすることが出来ます。もし他の人が球の拾い上げを出来ないとなれば、Aが来るまで待つか、あるいはBの打った球がAの球に当たるかもしれないリスク(2打罰)を背負うことになってしまいます。規則20-3aで他の人の球の拾い上げを認めているのは、このような状況を回避出来る時間節約的な意味が含まれていると思います(ちなみに規則27-2・暫定球も時間節約のための規則です)。球を拾い上げた人がプレーヤー以外の人だからと言ってプレーヤーがリプレースしてはいけない、なんてことにはなり得ないのです。
ちなみにプレーヤーまたはパートナー以外の人がリプレースする場合は、その球を拾い上げた人だけです。キャディが拾い上げた球を他の同伴競技者がリプレースしたり、同伴競技者が拾い上げた球をキャディがリプレースすることは出来ません。

【リプレース出来る人】
・プレーヤー
・ダブルス競技のパートナー
・球を拾い上げたり動かした人

Mr.golfbaka

Q:バンカー内のライの復元でルースインペディメントを戻す必要があるか? 2013.3.25

いつも参考にさせてもらっております。
バンカー内のルースインペディメントについて質問します。バンカーに球が2つ非常に近い状態(例えば5cm位)で入っていて、それが木の葉や木の枝に接している場合、順序としては、
@ホールに近い球のプレーヤーにマークをして拾い上げてもらう
A最初にバンカーから打ったプレーヤーが、バンカーのライを元の状態にならす
Bマークして拾い上げた球を元の位置にプレース
だと思います。ただ、Aはレイキを使ってならすと思いますが、一緒にこの葉や枝等もはらってしまうと思います。また、木の葉等を元の状態に戻すのは不可能だと思います。これだと、あとから打つプレーヤーはルースインペディメントの影響を受けずにプレーできることになりますが、これでよろしいのでしょうか?
わかりにくい文ですいませんが、よろしくお願いいたします。

アヤパパさん

回答
ご質問ありがとうございます! 文は分かりやかったです。
ご質問のケースは『リプレースする時に球のライが変えられた場合』ということで規則20-3bに該当します。球がバンカー内にある場合はライを復元しなければなりません。ご質問にある@〜Bの手順でライが復元されていれば問題ありません。この時ルースインペディメントはライの一部とはみなされないため(JGAゴルフ規則裁定集20/3b-8参照)戻す必要はなく、取り除いた状態でプレーできます(元に戻しても罰はありません)。
ちなみに、規則20-3bでは『レーキでならすこと』ではなく『ライを復元すること』を要求しているので、仮にプレーヤーの球が目玉だった場合は目玉の状態に復元しなければなりません。また、バンカー以外でライが変えられていた場合はライを復元するのではなく、元の場所から1クラブレングス以内で最初のライに最も似ているライにプレースします。

Mr.golfbaka

Q:ディポット跡にくい込んだ球 2013.3.24

「規則25-2・地面にくい込んでいる球」に関しての質問です。
「短く刈り込んである場所」において、ディポット跡の目土の砂の部分に芝芽が少し生えてきている場所にボールが自らの勢いで食い込んでいる場合はどう裁定したらよいでしょうか?
ご教授の程、宜しくお願いいたします。

kamacyoさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ご質問のケースのディポット跡は「芝草を短く刈ってある区域」内にあるものですので球が自らの勢いで埋まったのであれば規則25-2の救済を受けられるものと考えて良いと思います。
規則では「芝草を短く刈ってある区域」とはフェアウエイの芝の長さかそれより短く刈ってある区域としています。フェアウエイにはディポット跡が無数にあるものです。また芝が禿げている箇所もあるでしょう。そのような箇所をその部分だけ「芝草を短く刈ってある区域」に該当しないとするには無理がありますし公平性に欠けます。それらの箇所も「芝草を短く刈ってある区域」内の場所として捉えるべきです。
「芝草を短く刈ってある区域」とは、コース側がコース管理の上でフェアウエイや花道として区別している場所などが該当します。逆にラフの中でたまたま芝草がフェアウエイ程度の長さの場所があってもそこは規則25-2の対象区域とはなりません。
規則25-2・地面にくい込んでいる球

Mr.golfbaka

Q:パットの線から10cm程離れた場所に触れる 2013.3.19

グリーン上でパットラインをよむ時に、カップと自分のボールの間にてイメージを出す時にアドレス(パターのソールをグリーンに付ける)してストロークすると2打罰(ラインの改善にあたる)がつくと教えてもらいました。ソールをつけなければ問題ないと思われます。ここで一つ疑問があり、ライン上ではない場所(通常のラインより10cm程ずらした場所)にて上記と同じやり方をした時には問題ありますか?

songbenさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則では基本的に『パットの線』に触れることを禁止しており、これに違反すると2打罰となります(規則16-1a。ラインの改善(規則13-2)ではありません)。『パットの線』とはプレーヤーが想定している球の転がるラインのことで、必ずしもカップと球を結んだ直線上になるとは限りませんが、よほど大きく曲がるラインでない限り、カップと球を結んだ線上付近に立ったりクラブを付いたりすればパットの線に触れたと思われても不思議ではありません。パットの線に触れたかどうかが微妙な場合、疑わしきはプレーヤーに不利に解釈されることが多いので(競技委員の判断により)罰が課されてもおかしくありません。ですので10cm程ではなく、数メートルレベルでラインを外した方が安心かと思います。
パットの線に触れても罰が付かない場合もあります。規則16-1a・パットの線に触れることを参照して下さい。

Mr.golfbaka

Q:松かさ(松ぼっくり)の扱い/球を押しつけてプレース 2013.3.15

質問1
松かさ(松ぼっくり)に関しての質問です。
「松かさを集めてきて打つ場合は練習とみなされて2ぺナ、また一旦ポケットに松かさを入れてから打つと自身の携行品での練習扱いになって2ぺナ」と説明されていることが見受けられます。ご見解をお聞かせください。

質問2
ボールをドロップする時の処置の質問です。
2度ドロップ後にプレースすることになった時、斜面の固いベアグラウンド等ではボールをそこに止めることが出来ない場合があります。ルールではホールに近づかないで最も近くでボールを止めることが出来る場所にプレースすることになっています。もしその地点が木の根っこでも仕方がないのですが、そういう場所を避けるために最初のプレースすべき地点にボールを軽く押しつけてボールを動かないようにしても良いのでしょうか?
ご回答宜しくお願いいたします。

kamacyoさん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず松ぼっくりですが、集めて打とうとポケットに入れてから打とうと、Q&A2つ前の小畑さんへの回答のように練習ストロークとはならないと考えて良いと思います。ゴルフ規則の中の用語の定義『ストローク』と『規則7-2・ラウンド中の練習』の記述内容から『練習ストローク』を考察するとあくまでも球に対して行われるものであること、そして松ぼっくりは集めようと一旦ポケットに入れようとルースインペディメントに変わりはないということから、そうなると考えることができます。
ちなみに、一旦ポケットに入れたかどうかはおそらく問題とはなりません。仮にプレーヤーが自分の持ち物として松ぼっくりを持参していたとしたら、それはプレーヤーの携帯品でもありルースインペディメントでもある、ということになり、それを打ってもルースインペディメントを打ったことにしかならず罰はないと考えられます。携帯品を打つこと自体は特に規則では定められていないからです。だからといって小物類を通常の使用目的とは異なる方法で使うと『用具の異常な使用』の違反になります(規則14-3の違反で競技失格)。また、松ぼっくりに細工が施してある場合はルースインペディメントではなくなりますので、そのような物を使用すると『異常な用具の使用』ということになります(同じく規則14-3の違反で競技失格)。
次に質問2のプレースに関してですが、地面に押しつけて止まるようにしてはいけません。JGAゴルフ規則裁定集20-3d/2の中で「ゴルフ規則の中には球を止まらせるために砂や地面に押しつけることを許す規則はない」としています。押しつけるようにして止めた場合、規則20-3の違反で2打罰が課されることになります。

Mr.golfbaka

Q:OB区域を越えて隣のホールへ行った球 2013.3.13

OBゾーンを越えて隣りのコースのフェアウエイに行ったボールはOBなのか? 無罰でプレイで出来るのか? 教えて下さい。

コバさん

回答
ご質問ありがとうございます!
球はコースのインバウンズの部分にあるのでOBとはなりません。
もしコースの隣がティーグラウンドからグリーンまでずっとOB区域になっていて、そのOB区域の向こう側に隣ホールがある場合、OB区域を越えた球がOBとはならないのは公平性に欠けてくるので、このような場合は「そのOB区域を越えたらOBとする」といったローカルルールを設けるようゴルフ規則裁定集の中では勧めています。
ローカルルールが特になければ罰無しでそのままプレー出来ます(しなければならない)。

Mr.golfbaka

Q:松ぼっくり(松かさ)を打つこと 2013.3.12

 始めまして。ゴルフ勉強中のビギナーです。
 ひとつ確認を頂きたいのですが、ホールのプレー中に松ぼっくりを打つ行為は、それが練習する意志を持って行われたストロークであれば練習ストロークとなり2打罰となります。と有りますがJGAルールブックには無罰となっております。正解はどちらでしょうか?
 ぶしつけで済みません。宜しくお願い致します。

小畑たけしさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 そしてご指摘ありがとうございます。どうやら私の認識が間違っていたようで、松ぼっくりを打つこと自体は練習ストロークとはみなされないようです(関連記事は訂正させて頂きました)。
 練習ストロークに関しては規則7-2で定められており、規則書の規則7の部分では「練習ストロークは練習目的で球を打つこと」とは記述されていないのですが、ゴルフ用語の定義「ストローク」は球を打つためにクラブを前方へ動かす動作としていますので、打つものが球でなければ練習ストロークとはならない、という解釈になるようです。
 ゴルフ規則書の規則7-2の注1では「練習スイングは練習ストロークではない」と明記しています。ともなると松ぼっくりを打つ行為は練習スイングとみなされる、と捉えることになるようです。またゴルフ規則裁定集の裁定例7-2/4ではプラスチック球を打つことが練習ストロークに該当する、としています。この場合、プラスチック球が付属規則『球』に適合していなければ練習ストロークではない、といった異なった裁定になることになります(もし適合していないとなると「異常な用具」の一種になり規則14-3の違反で競技失格の罰が課せられることになります)。
 少し話はそれてしまいましたが、以上を踏まえて私なりの見解をまとめますと…
松ぼっくりを打つことは練習ストロークにはなりません。…が、自分がプレーする順番の時に打っているとプレーの遅延の2打罰(規則6-7)が課されてもおかしくない点と、状況によってはマナー的に良くない場合も多々あると思いますので、練習するつもりで打つことは控えたほうが良いと思います。

Mr.golfbaka

Q:方向を変えると障害が発生する場合に救済は受けられるか? 2013.3.7

 過去の質問、カート道からの救済色々を質問した者です。その後、sentoさんが質問した件(Q:バンカーにスタンスがかかるニアレストポイント2013.2.28)についての更に質問なのですが、宜しくお願いいたします。
 20センチ幅のラフ帯にドロップしたボールをスタンスがバンカー内であろうと、バンカーから打つと云う事は理解いたしました。そこで質問なのですが(右打者として)、その20センチのラフ帯は、フェアウェー右のカート道に沿ったバンカーとの間にあるラフ帯で、バンカー内から、グリーン方向に打つのをやめて、横に出す(フェアウェー中央)や、後ろ(ティーグランド方向)に出すと選択した場合、20センチ幅程度なので、当然、カート道にスタンスがかかります。

@バンカーから打つのをやめて、違う場所に打つ、その選択肢は可能なのでしょうか?
Aその選択が許されるとしたら、カート道にスタンスがかからない、バンカー後方に移動出来、又、ハンカーの大きさによってはフェアウェー側にニアレスポイントをとれる事になり、結果的に広い場所にドロップしても良いのでしょうか?
B更にドロップ後、今度は普通にグリーン方向に打て、打っても良いのでしょうか?

未だその場面には、遭遇してませんが、そこを通るたびに悩んでいます、宜しくお願いいたします。

JuJuさん

回答
 ご質問ありがとうございます。状況を示したイラストも頂きましてありがとうございます!(色だけつけさせて頂きました)
 回答ですが、ご質問のケースでは『最初に救済を受けた場所(★印を基点にドロップした場所)からプレーしなければならない』と考えて良いと思います。普通ではないプレーの方向やスタンスやスイングをすることにより障害物などからの障害が発生する場合、そのプレーの方向やスタンスやスイングが合理的とみなされれば救済を受けることが出来ます。ご質問のケースでは、例えば『救済を受けると木が目の前にあり横に打つしかない』といった状況であれば横に向かって構えることが合理的とみなされますが、単に悪いライを避ける目的で障害物からの救済を受けるように仕向けることは出来ません(その方向に向いてプレーするのは自由ですが救済は受けられない、ということです)。合理的であるかどうかは明確に基準などがあるわけではないので微妙な時は競技委員の判断に委ねられることになるかと思いますが、ご質問のケースはゴルフ規則裁定集24-2b/18と同じと考えて良いと思います。
 つまり質問@の「バンカー内に立たずに横や後ろに向かって打つこと」は自由ですが、それが原因で障害物による障害が発生するからといって救済を受けることは出来ない、ということになります。
 もし普通ではないプレーの方向やスタンスやスイングが合理的であれば、更なる救済を受けた上で(質問A)、その後にグリーン方向へ向かって打つことも可能になります(質問B)。

Mr.golfbaka

Q:ティーショットで空振りした球を拾い上げてティーアップしてから打った 2013.3.4

 ティーショットを空振りした時に球がティーから落ちたので拾い上げ再ティーアップして打ちましたが何打罰になるでしょうか? また次打は何打目ですか?

ボギーちゃん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 まず結論からいきますと1打罰で次打は3打目となります。ゴルフ規則では、プレーヤーはいつでも1打罰で前回ストロークした場所からプレーすることができます(規則27-1)。そしてこの規則27-1が適用出来る場合は他の規則の適用よりも規則27-1が優先されるのが基本です。ご質問のケースではインプレーの球を動かし、それをリプレースしなかったことによる規則18-2の違反を犯しているのですが、前回プレーした場所であるティーグラウンドの区域内からプレーすることにより規則27-1が優先的に適用されます。前回プレーした場所がティーグラウンドの場合はティーグラウンド区域内ならどこでも良く、またティーアップも認められているのでご質問のケースも問題なく規則27-1が適用される、というわけです。
 これがセカンドショットで起きた場合も基本的な考え方は同じですが処置の仕方により罰が変わる可能性があります。例えばセカンドショットをチョロしてしまい、とても打てそうにないライの悪い場所に転がってしまったのでプレーヤーは慌てて球を拾い上げ(アンプレヤブルの宣言をせずに)元の場所からプレーしたとします。この時、元の場所にドロップしたのであれば規則27-1に従い処置したことになりますが、プレースすると規則18-2の違反で球を拾い上げた場所にリプレースしなかったことによる2打罰が課せられることになります。規則27-1に従い1打罰で前回プレーした場所からプレーする場合、その場所が、
・ティーグラウンド → ティーグラウンド区域内どこでもティーアップも可
・スルーザグリーン → ドロップ
・ハザード → ドロップ
・グリーン → プレース
となります。

Mr.golfbaka

Q:バンカーにスタンスがかかるニアレストポイント 2013.2.28

  はじめまして。sentoと申します。
  過去の質問に出ていた『カート道からの救済色々』について確認したいのでよろしくお願いします。
 
  過去の質問『カート道からの救済色々』  

  私が確認したいのは、Bのニアレストポイントは、フェアウェイ側20センチ幅程度のラフ帯になりますがこの時、スタンスはバンカーになってしまいます。これは、救済を受ける上で避けることができないのでしょうか?
  なお、そのバンカーが浅ければアドレスが取れますがバンカーが深くアドレスが取れない場合は、アドレスの取れるニアレストポイントを探せばよいのでしょうか?ポイントは、『バンカーの深さ』と『ニアレストポイントでアドレスが取れるかどうか』というところだと思います。
  よろしくお願いします。

sentoさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 結論から先に申し上げますと、救済を受けた後のスタンスやスイング区域は、救済を受けようとしている障害に対しては考慮する必要がありますが、その他の事(バンカーにかかるかからない等)は一切考慮してはならない、ということになります。
 まずニアレストポイントは「動かせない障害物」や「異常なグラウンド状態(修理地)」などから救済を受ける際に決めるものですが、決める際の基準は
1.ホールに近付かず
2.障害を避けられ
3.元の球の場所に最も近い場所
となります。更に付け加えるなら、スルーザグリーンに球があった場合にはスルーザグリーンに、バンカーに球があった場合は同じバンカー内で救済を受けなければいけない、という点です。ただし、これは球のライに関してのみでスイング区域やスタンスがスルーザグリーン(またはバンカー内)に収まっていなければいけない、というわけではありません。スルーザグリーンにある球を打つためにハザード内やOB区域に立つことや、ハザード内の球を打つためにスルーザグリーンに立つこともゴルフではよくあることで、救済を受けた結果、スタンスやスイング区域がどのようになろうとそれは甘んじて受けなければいけないものなのです。つまり、ご質問のようにスタンスが深いバンカーにかかろうと浅いバンカーにかかろうと、ニアレストポイントは変わることはない、ということです。深いバンカーでアドレスが取れずにプレーできないとなればアンプレヤブルの処置をすることになります。なので何でもかんでも救済を受ければ良い、というわけではなく時にはあるがままの状態でプレーした方が良い場合もあるということになりますね。

Mr.golfbaka

Q:素振りで誤って打ってしまった 2013.2.23

  フェアウェイから2打目を打つときに素振りでボールに当たりました。打つ気がなかったので元の位置にボールをプレースしました、この場合罰は付かないでしょうか? 又、OBの時の処置をお願いします。

モーやんさん

回答
 度重なるご質問ありがとうございます!
 打つ気がなく素振りで球を打ってしまった場合、それはストローク(球を打つ意志を持ってクラブを前へ動かす動作)ではないため1打とカウントされません。この場合、フェアウエイにあるインプレーの球を動かしてしまったので「規則18-2・止まっている球がプレーヤーにより動かされた場合」により1打罰で球をリプレースしなければなりません。ちなみに規則18-2の違反があった時はリプレースすることを求めているので、この時に適当に球を前回プレーした辺りに放り投げてプレーするとリプレースをしなかったことにより2打罰(この場合最初の1打罰はなく合計で2打罰)が課せられます。
 素振りのつもりで打った球がOBに行ってしまっても関係ありません。ストロークによって打たれた球ではないため、OBに行ってしまった場合(規則27-1)やプレーヤーの携帯品(共用のカートなど)やキャディに球が当たった場合の罰(規則19-2)は付かないのです。

Mr.golfbaka

Q:フェアウエイで拾い上げた球 2013.2.19

 フェアウェイで同じ場所にボールが止まっていました。相手にボールをマークしてもらいました。相手はそのボールをフェアウェイにそっと置きました。そのままもとあった場所に置きました。罰はつきますか? ポケット、グローブにも触っていません。

モーやんさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 グリーン上以外で他のプレーヤーのプレーの妨げとなるために拾い上げた球(規則22-2)は拭くことは出来ませんが、拾い上げている間にどのように持ったりしているべきか、ということまでは規則では決められていません。従ってフェアウエイに置くこと自体も特に問題はありません。ただし置く時に芝に擦りつけたりすると拭いたとみなされ1打罰が課されます(規則21)。ご質問の「相手」の方はそのように思われる疑わしき行動を取らないようそっとフェアウエイに置いたのだと思います。拭いたか拭いていないかの明確な基準が特にあるわけではないので、球を拾い上げたプレーヤーは疑わしき行動を取らないようにすべきですし、疑わしき行動を取った場合は罰が課されてもおかしくありません。
 拾い上げた球をポケットに入れた場合を例にとってみます。この場合、ポケットに入れる行為自体は違反ではありません。その結果球を拭いたことになったのかどうかが問題であり、拭いていないことが実証出来るのであれば罰はないことになります。それが実証出来ないようであれば拭いたとみなされ罰が課されることになります。

Mr.golfbaka

Q:誤球でOB 2013.2.18

 ラフから2打目を打ったらOBなのでドロップして打ち直したが2M先に別の球があり確認した所この球が最初の1打目(正球)でした。 誤球、OBなどしましたが正球は何打目になるでしょうか?

ボギーちゃんさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 誤球を打った場合、それが誤球と気付くまでの間にプレーされたストロークや罰打などはカウントされません。そして誤球の違反(規則15-3)があった場合、誤球の2打罰を加え正しい球を打つことによってのみ誤りを修正出来ます。ご質問のように誤球がOBとなった場合、誤球の2打罰のみでOBによる罰打はありませんので、最初の球を次が4打目としてプレーすることになります。
 ご質問のケースでは最初の球が見つかりましたが、もし最初の球が見つからなかった場合は誤球の2打罰にストロークと距離(規則27-1)の1打罰を加え次打を5打目でティーグラウンドからプレーしなければなりません。もし誤球のプレーに気付かずにそのホールをホールアウトした場合でも同様です。次のホールのティーショットをプレーする前にティーグラウンドまで戻ってプレーしなければなりません。誤りを訂正せずに次のホールのティーショットをプレーしてしまうと競技失格となります。

Mr.golfbaka

Q:ミニバッグの使用 2013.2.16

 一部、最近流行のミニバッグ(パター、ウエッジ入れる)を 競技において使用してもいいのでしょうか?

hiroさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 ゴルフ規則で用具の使用に関しては規則14-3で規定されています。規則14-3では人工の機器や異常な用具の使用、用具の異常な使用について定めています。「人工の機器」とは距離計測機や傾斜が測定出来る機器のようなものなど、「異常な用具」とは練習器具など、「用具の異常な使用」とは例えばスエーしないようにキャディバッグを体の左側に置いてストロークした場合などのことをさします。ご質問にあるミニバッグは単純にクラブを持ち運ぶ目的のものでしかないと思いますのでゴルフ規則的には全く問題ありません。

Mr.golfbaka

Q:カート道からの救済を受けずにアンプレヤブルの処置 2013.2.15

 初めまして。
 右打ちでコースの左側にあるカート道の中央にボールが止まりました。この場合、ニアレストはカート道の左側になると思うのですが、極端な傾斜地で木の根もあり、最悪のライでした。そのまま、打つという選択もあるかと思いますが、救済を受けるという手順を飛ばして、いきなりカート道からのアンプレをするということは可能なのでしょうか? 救済を受けてからのアンプレでは、傾斜地にドロップですが、カート道からのアンプレが可能であれば、カート道の右側にドロップ出来ます。
 どうぞよろしくお願いします。

nayuさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 球がウオーターハザードにある時以外はプレーヤーはいつでもアンプレヤブルの処置(規則28)をとることが出来ます。従いまして、ご質問のようにカート道からの救済を受けずにアンプレヤブルの処置を取ることも可能です。
 もし、カート道からの救済を受けることを決め球を拾い上げた後にライの悪い場所にしかドロップ出来ないことが分かった場合は状況が変わってきます。この場合はゴルフ規則裁定集の裁定例を基にすると以下の選択肢のいずれかを取ることになります。
@規則18-2の1打罰を課し、拾い上げた球を元に戻してから1打罰でアンプレヤブルの処置をとる(計2打罰)
A球を元に戻さず直接アンプレヤブルの処置(規則28bか規則28c)を取ることも出来るが、その場合も規則18-2の1打罰とアンプレヤブルの1打罰が課される(計2打罰)
Bカート道からの救済を受けた後でアンプレヤブルの処置を取る(計1打罰)
Cアンプレヤブルの処置の内、規則28a(前回プレーした場所からプレー)を選択する場合は計1打罰で処置出来る(ストロークと距離に基づく処置とみなされる)
 ちなみにですが、カート道からの救済を受け、ライの悪い場所に球が行き、その後にアンプレヤブルの処置を取る場合で、ホールに近付かない2クラブレングス以内の範囲にドロップする処置(規則28c)を選択した時に、ライの悪い場所を避けカート道上にドロップ出来るのであればそうしても問題ありません。カート道上に球が止まったら再度カート道からの救済を受けることも出来ます。

Mr.golfbaka

Q:OBの定義 2013.2.10

 OBライン上(OB杭とOB杭)にボールがある場合 ライン上からボールが少しでもOBゾーンに出ている場合はOBと思っていましたが、いかなる場合でもライン上はOBだと言われました。どちらが正しいのかお教えいただきたくよろしくお願いします。

村尾吉彦さん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 OBが杭でその区域を定められている場合(大抵の場合はそうですが)、OBの境界線は杭の内側(コース側)を線で結んだものになります。なので、厳密にはOBの境界線は「幅を持たない線」と捉えるべきかと思います。OBの境界線に限らずウオーターハザードの境界線なども同じです。OBやウオーターハザードの区域を定めるのに杭ではなく線が使われている場合(ウオーターハザードではよく見かけます)、線自体はOBまたはウオーターハザード内にあることになり、その線の最もコース側の部分が境界線ということになります。
 ご質問にある「ライン」というのは恐らく杭の幅から想定される「幅のあるライン」のことかと思います。そして、その幅の中に球が収まっている場合のことを指しているのだと思いますが、上記の通り、そのような幅のあるラインはOB区域にあたります。その「幅のあるライン」の最もコース側の線が境界線であり、そこに球がほんの少しでもかかっていればセーフ、かかっていなければOBの球、ということになります。

Mr.golfbaka

Q:ワンペナ区域に球が入りワンペナの処置をしないで打ち直す 2013.2.9

 ワンペナにいったボールでワンペナの処置が嫌なので元位置で打ち直す事ができますか? また、その時はペナルティいくつですか?

まこさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 まずワンペナについてですが、ゴルフのルールでは厳密には『ワンペナ区域』というものはありません。前進4打もそうですが、ゴルフ場がプレーの進行のために本来のゴルフルールでは認めていない特殊なルールを設定している、ということになります。従って正式な競技では使用されることはありませんが、プライベートゴルフでプレー進行に余裕がないのであれば従うべきでしょうし、進行に余裕があり厳格にゴルフ規則に従ってプレーしたいのであればそれでも良いと思います。ワンペナ区域はどちらかというとプレーヤーにとっては都合の良いルールです。本来ならOB区域とすべきところをワンペナとしていると捉えれば、ご質問にあるように元の位置から打ち直すことになります。OBや紛失球の時に前回プレーした所からプレーすることを『ストロークと距離に基づく処置』と言い、この処置は1打罰となります。ティーショット(1打目)をミスして打ち直しをするなら3打目となります。
 ちなみにですが、ゴルフ規則には実はワンペナ区域と捉えることが出来る場所があります。それはウオーターハザード(ラテラル含む)です。しかし、地形的に池や水路でもないのにウオーターハザードとして扱うことは、これまたゴルフ規則が認めていないのです。

Mr.golfbaka

Q:スイング区域・スタンス区域について 2013.2.5

 基本的な質問で申し訳ありません。
 スイング区域やスタンス区域とルールブックに載っていますが、どこからどこまでがその区域に当たるのかわかりません。たとえば、スルーザグリーンで小さい排水枡があり、その周りに球がある場合(右利きのプレーヤーとして、スタンスが排水枡にかからない時)動かせない障害物として救済を受けられるのか?
1.プレー方向に対して排水升の手前又は先に球がある場合、クラブが地面に触れる範囲なのか、スイングアークの範囲なのか
2.プレーの方向に対して右側で、球の位置とスタンスの位置の間に排水升がある場合、同じく動かせない障害物として救済を受けられるのか
よろしくお願いいたします。

アヤパパさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 スタンスに関しては実際の足の位置が問題となるため、足が排水枡にかかっていれば障害が生じたことになり、そうでなければ障害は生じていないことになります。スイング区域は意図しているクラブの通る軌道に加えて『クラブが通るかもしれないと想定される範囲』も含めてスイング区域となります。従って排水枡のすぐ近くに球があり、ミスショットすれば排水枡にクラブが当たる可能性があると考えられる場合は障害が生じている、ということになります。
 それ以外の場合、例えば質問の1で、スイングアークが障害物の上を通ったとしてもそれだけでは障害が生じたことにはなりません。また、質問の2も、球とスタンスの間に障害物があってもそれだけでは障害が生じたことにはなりません。
規則24-2・動かせない障害物

Mr.golfbaka

Q:打つ方向にあるディボット跡を直す 2013.2.4

 セカンドショットの時、3m先だがライン上に大きなデポット跡があったのこれを埋め戻してからショットしたがラインの改善で罰打がつくでしょうか?

ボギーちゃんさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 セカンドショットということであれば、普通に考えて球が空中を飛んでいくショットを想定して打つことになると思います。そして3m先の地面であれば想定しているショットとは関係ないと考えても妥当なところにあるので、コース保護の目的で砂を埋めてから打っても罰はありません。
 あまりないとは思いますが、仮に自分のショットに自信がなく、チョロした時にそのディボット跡に球が入るのを防ぐ意図が少しでもあればプレーの線の改善(規則13-2)で2打罰が課せられるものと考えられます。
 またグリーン周りで転がしのアプローチをする際もこのようなディボット跡を直すことは出来ません。

Mr.golfbaka

Q:池の真上に止まった球 2013.2.2

 池の真上に木の枝がありその上にボールがあった時の処置を教えてください。

まこさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 球が打てない場所にある場合など、1打罰を払って処置をするアンプレヤブル(規則28)は、球がウオーターハザード以外にある場合のみ適用することが出来ます。ウオーターハザードは境界線(黄杭や赤杭、または黄線や赤線で定められている)を基準に上下方どちらにもその範囲が及びます。つまり、池の真上にある球はウオーターハザード内の球であり、アンプレヤブルの処置を取ることが出来ません。従ってそのまま打つことが不可能であれば、1打罰で以下のウオーターハザードの救済のいずれかを適用しなければなりません。
【ウオーターハザードからの救済】(規則26-1
@前回プレーした場所からプレーする(規則20-5参照
A球がウオーターハザードの境界線を最後に横切った地点(A点)とホールを結ぶ線上でA点より後方にドロップ(いくら離れても良い)
Bラテラルウオーターハザード(境界が赤杭や赤線)の場合、球がウオーターハザードの境界線を最後に横切った地点(B点)または、ホールから等距離にあるB点の対岸側の境界線上の点(C点)から、ホールに近付かず、そのハザードの外で2クラブレングスの範囲内に球をドロップ
 ちなみに、木の上の球が自分の球であることが確認出来ない場合は、球は紛失したものとみなされるため規則27-1に従い1打罰で前回プレーした場所からプレーしなければなりません。
 また、池の真上にある球が何とかクラブの届く範囲にあり、そのままの状態でプレーした結果、球が池に落ちてしまった場合は「規則26-2・ウオーターハザードからプレーされた球」に従って処置することになります。本ケースを基に具体的にみると
1打罰で
@球を打つ前に球があった場所(木の上)に球をドロップ
Aウオーターハザードの外で最後にプレーした場所からプレー
B球がウオーターハザードの境界線を最後に横切った地点(A点)とホールを結ぶ線上でA点より後方にドロップ(いくら離れても良い)
Cラテラルウオーターハザード(境界が赤杭や赤線)の場合、球がウオーターハザードの境界線を最後に横切った地点(B点)または、ホールから等距離にあるB点の対岸側の境界線上の点(C点)から、ホールに近付かず、そのハザードの外で2クラブレングスの範囲内に球をドロップ

 この規則は実際に遭遇する機会が少ないと思いますが…。@は現実的には不可能で、A〜Cでは前回プレーした場所(木の上)より遡ってその前にウオーターハザードの外でプレーした時の球の場所や境界線を横切った地点を基点として処置出来るという点がポイントです。

Mr.golfbaka

Q:第2の球をプレーする時のプレーの順番 2013.2.1

 グリーン近くで芝張り個所があり修理地の杭がはずしてあったので、処置が解からず2つのボールでホールアウトしました。結果は修理地あつかいでしたが、疑問がありまして。その時の進行として修理地あつかいでプレーした時は50ヤード後方からのプレーとなります。打ち方として正球をホールアウトしてから2球目をホールアウトしましたが、プレー進行を考えると、2球目が遠いので先に打って進行した場合は練習ストロークとみなされるのでしょうか?

川村マスターさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 第2の球の援用をした場合、2つの内どちらを先にプレーしても罰はありません。練習ストロークとはプレーヤーが練習する目的で球などに対してストロークを行う事ですので、ご質問のケースで第2の球を打つことは練習ストロークに該当しません(規則7-2・ラウンド中の練習)。
 第2の球をプレーすることにした場合に注意しなければならないのは以下の点です。
 プレーヤーは『次の行動を取る前(最初の球を打ったり救済処置を取ったりする前)に第2の球の規則(規則3-3)を援用すること』を決めなければならず(※1)、第2の球を援用する事と、どちらの球を採用したいかをマーカーか同伴競技者に告げる(※2)必要があります。
 ※1を守らなかった場合、つまり次の行動を起こした後に第2の球をプレーすることにした場合、第2の球のプレーは認められず、最初の球あるいは救済処置などの行動を起こした場合はそれによって最初にインプレーにされた球がスコアを採用する球となり、第2の球のつもりでプレーした球は第2の球としては認められないことになります。ただし、この場合、第2の球のつもりでもう一つの球をプレーしたことについては罰はありません(誤球の罰もない)。
 ※2を守らなかった場合、つまり次の行動を起こす前に第2の球でプレーすることにはしていたが、マーカーか同伴競技者に第2の球を援用することを告げなかった場合や、どちらの球を採用したいかを告げなかった場合は、最初の球(救済処置などを受けてどちらも最初の球ではない場合は最初にインプレーにされた球)がスコア採用の上でプレーヤーの意志とは関係なく優先となります。
 ご質問のケースでは修理地と思える場所から球をあるがままの状態でプレーするか、救済を受けられれば救済を受けてプレーする、ということですので、どちらの球も規則には違反していないことになります。このような場合に※2を守らなかった場合はプレーヤーの意志とは関係なく最初の球のスコアが採用される、ということになります。
 また、ストロークプレーでは違った順番でプレーしても、特定の人が利益を得るためにそうしたのでなければ罰はありません(規則10-2・ストロークプレーの順番)。2つの球をプレーしているプレーヤーが、例えば似たような場所からのパットが残った2つの球に対し、自分が採用したい方の球のスコアを良くするためにラインを読む目的で順番を入れ替えたらこの手の違反となる可能性が考えられます(違反となれば競技失格)。

Mr.golfbaka

Q:カート道のすぐ左がブッシュ 2013.1.31

 初めて質問させていただきます。救済に関する質問です。
 Tea Shotしたボールが左の方向に出てカート道左横のラフに止まりました。しかし、そのラフは50cmほどの幅でその左はブッシュでしかもその左は崖になっていて、スタンスはとても取れません。この時、同伴競技者はカート道の救済だと言って、カート道右側にドロップして無罰で進行しました。
●私はこれは、ニアレストポイントの設定から言っても間違ってると思いますがどうなんでしょうか?
●また、そもそも其処はカート道がなくてもスタンスが取れなく打てる場所じゃないんだから、アンプレアブルの適用場所だと思うんですが、いかがでしょうか?
●左利きの方の場合は、どのような処理をすればいいのでしょうか?
●其処がラフが深く通常でも打てないような場所だった場合でも処置が受けれるのでしょうか??
宜しくお願いします。

OBパーさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 ご質問のケースでは、右利きのプレーヤーがグリーン方向に向かってプレーしようとした時に球に対しアドレスを取るスペースがないので、狭い箇所に無理矢理立って何とかプレーするか、左打ちをするか、またはグリーンとは反対方向に向かって打つか、といったことになると思います。動かせない障害物(規則24-2)や異常なグラウンド状態(規則25-1)からの無罰の救済を受ける際に、異常なスタンスやスイング区域、プレーの方向を取ることが合理的と考えられる場合は、そのようにプレーすることを前提に救済を受けることが出来ます。つまり同伴競技者の方が左打ちやグリーンとは反対方向に打つことを選択した場合はスタンスがカート道にかかることにより救済を受けられることになると考えられます。しかし、恐らくご質問のケースの場合、そのようにして救済を受けようとすると、ニアレストポイントはカート道の左側、つまりブッシュの中や崖の方になっくるはずです(その区域がOBでなければ。OBであればニアレストポイントがカート道右側になる可能性もあります)。以上のことより、同伴競技者の方がカート道右側に球をドロップしたのは間違っている可能性が高いと考えられます。同伴競技者の方が左打ちや反対方向に向く為にスタンスがカート道にかかることを前提としていたなら誤所にドロップしたことにより2打罰規則20-7)、そうでなければ(救済を受けられない状況なら)球を拾い上げることが認められていない状況で球を拾い上げ、それをリプレースしなかったことによる2打罰規則20-1)が課せられます。
 アンプレヤブルに関しては、プレーヤーはウオーターハザードに球がある場合を除いていつでも自分の球をアンプレヤブルとみなすことができるので、ご質問のケースの場合、アンプレヤブルを選択するのは勿論問題ありませんし、アンプレヤブルとはせず上記のように左打ちなどであるがままの状態で打っても良い、ということになります。
 もともとが左利きのプレーヤーの場合も上記と同じで、救済は受けられますがニアレストポイントはブッシュの中あるいは崖の方になると考えられます。左利きのプレーヤーならそのまま打った方が良さそうですね。
 ラフが深い場合ですが、ラフが深いという理由だけでプレー不可能とみなすことにはならないと思います。ラフが深い場合、脱出は困難かもしれませんがそれだけが原因でスタンスが取れなくなったりスイングが出来なくなることにはならないからです。そしてゴルフ規則では、規則25-2・地面にくい込んでいる球以外ではラフやフェアウエイといった区別はありませんので深いラフから救済を受けた結果、フェアウエイに球をドロップ出来る場合もあります。ご質問のケースで仮にカート道左がすぐブッシュで球がそのブッシュの中にありクラブを振ることが明らかに出来ないようであれば、たとえカート道にスタンスがかかっていても無罰での救済を受けることは出来ません。

Mr.golfbaka

Q:立ち木が邪魔な状況でのカート道からの救済 2013.1.30

 左ドックレッグのホールでの事でした。
 ティーショットでボールが右スライスで飛び、ボールはカート道路のすぐそばの右側に止まっていました。ボールが止まっていた位置から右側すぐは立木の垣根になっておりこの垣根の外側からがOB区域。
 ボールは見つかったのでスタンスの足をカート道路上に取り、クラブヘッドを目標(グリーン)へセット&ワッグルした際、ボール右側にある立木の枝葉が邪魔をしてバックスィングはおろか、グリーン方向へ正常にクラブヘッドを振り抜くのが難しい状況でした(ボールに当てる事自体が困難)。
 ここで質問です。
 ボールがきちんと打てる、または打つのが困難にかかわらずスタンスした足がカート道路にかかる理由で救済を受けれるか否か??(ボール位置&スィングしたい方向などは全く無視して)

【救済を受けれた場合】
 この場合のドロップ位置。カート道路から左側(フェアウェイ側)にニヤレスポイントを取るとホールに近付いてしまう様な微妙な位置でした。ホールから近付かない位置としては右側。(ボールがあった位置から)右側ワンクラブレングス向こうはOB区域。

【同伴競技者からの解釈】
 救済のドロップが出来る適切な場所がないので救済は受けれない。アンプレアブルを宣言して最後に打った位置まで戻らなければならない。

【質問内容確認】
@カート道路でスタンスを取りスウィングしたとしてもあからさまにボールに当てられない状況にあった中、ボール状態は全く問わず(100%無視)にカート道路からの救済を受けられるのか否か??
A(救済が受けれた場合として)ドロップする場所が無いと言う理由により「アンプレアブル」に取り替わらなければならないのか?
(A-A)ドロップする場所として。カート道路上にドロップ可能/否か?可能な場合は2回ドロップ後プレースへ。プレース後の場所から改めてカート道路の救済を受けれる事が可能/否か??もしくはアンプレアブル処置にも適用可能/否か??
B動かせない障害物の救済でニアレスポイントを決める場合。ボールが止まっている位置からホールに近かずかない場所がクラブを振れる広さが無い時の処置。
Cアンプレアブルを宣言してニアレスポイントを決める際、スウィングできる広さが無い、通常の状態でボールを打つ事が出来ない様なグランドの場合などの処置の解釈。
A) 1打罰を追加。最後に打った場所に戻ってドロップ。もしくは
B) 打てる場所に出れるまで1打罰を追加しながらアンプレアブルを繰り返し続ける。

以上、ご教授頂きたくよろしくお願い申し上げます。

tokitama kikuzouさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 まず@ですが球の位置やプレーヤーの意図するスタンス・スイング、プレーの方向を無視して考えることは出来ません。動かせない障害物からの救済(規則24-2)や異常なグラウンド状態からの救済(規則25-1)では
・生じた障害以外のものによりストロークすることが明らかに無理な場合
・不必要に異常なスタンスやスイング、プレーの方向を取ることにより障害が生じる場合

は救済を受けることができないと決まっているからです。ご質問の場合、無罰での救済の対象とはならない立木の枝葉のためにストロークが出来なくなっていることが明らかなのでスタンスがカート道にかかっていても救済を受けることが出来ません。ただし、普通にグリーン方向へ向かって打つのが不可能でも左打ちで反対方向へ出すことが可能で、その方法を選んだ場合、それは不必要に異常なスタンスやプレーの方向とはならないので、その時にスタンスがカート道にかかるようであれば罰無しで救済を受けることが出来ます。もちろんこの場合のニアレストポイントは左打ちで障害が避けられる場所となります。そしてその救済の結果、運良く右打ちでグリーン方向へ狙えるところに球が出たのなら、右打ちで打っても何ら問題はありません。
 Aですが、動かせない障害物や異常なグラウンド状態からの救済で「ニアレストポイントが無い」ということは、まずないと思います。これらの救済の時に決めるニアレストポイントは
・その障害が避けられ
・球の位置よりホールに近付かず
・球の位置に最も近い場所
というように定義されています。ご質問のケースで仮にカート道の右側にスペースが全くなかったとしても、カート道の左側でニアレストポイントを取ることは大抵の場合可能です。球からかなり遠ざかることになっても、それが上記の条件を満たす場所であればそこがニアレストポイントとなるからです。そしてニアレストポイントからホールに近付かない1クラブの範囲がドロップして良い範囲になりますが、スルーザグリーンで救済を受けた場合はスルーザグリーンにドロップしなければなりません。そのため、ご質問のようにカート道の右側の狭いスペースにニアレストポイントを取ることになる場合や、他にもハザードなどがある等の理由で地形的にドロップする範囲がもの凄く狭くなる場合はあり得ます。この場合は、ドロップした球が有効な範囲に落ちなければ何度でもやり直しですし(規則20-2b)、有効な範囲に落ちてから転がり出たのであれば再ドロップの規定(規則20-2c)により再ドロップ(再ドロップでまた転がり出たらプレース)することになります。ちなみにA-Aですが、カート道からの救済を受ける時に、同じカート道の障害が残る場所にドロップすることは出来ません。また、カート道からの救済を受ける時に他の障害も同時に避けるようにすることも出来ません。例えば、カート道からの救済を受けた時のニアレストポイントが本来ならば修理地となる場合に、その修理地も避けた場所をニアレストポイントにすることは出来ません(厳密には例外もありますが)。逆に、カート道以外の物から救済を受ける場合は、カート道がニアレストポイントになることもあり、再ドロップの規定によりカート道にプレースすることになる場合もあり得ます。この場合は再度カート道から救済を受けることが可能です。
 次にBです。ニアレストポイントは救済を受けようとしている障害からの障害が無くなるところではありますが、それが必ずしもスイングが出来る保証がされているところとは限りません。例えばカート道の周りが植え込みで囲まれているような場所なら、カート道からの救済を受けた結果、その植え込みの中に球をドロップしなければいけないことになる可能性もあります。このような場合はアンプレヤブルを強いられることになるのは明らかですので球を拾い上げる前に良く考えることも大事かと思います。
 最後にCですが、アンプレヤブルの処置(規則28)は1打罰で
a.プレーヤーが最後にストロークした箇所の出来るだけ近くからプレー(規則20-5
b.球とホールを結んだ後方延長線上にドロップ(いくら離れても良い)
c.元の球の位置からホールに近付かない2クラブレングスの範囲内にドロップ
※球がバンカーにある時はbとcの処置は同一バンカー内で処置しなければならない
で、ご質問のケースでは恐らくbの処置がOB区域に行ってしまうため取れないということだと思います。この場合はtokitama kikuzouさんの想定している通り、aの処置、またはcの処置を繰り返す、のどちらかを取ることになります。
 ちなみに、ちょっと紛らわしいかもしれませんが【ニアレストポイント】とは『動かせない障害物』『異常なグラウンド状態』『目的外のグリーン』からの無罰での救済を受ける際の基点となる場所のことをさします。アンプレヤブルの処置(bとc)の基点は【球の位置】、ウオーターハザードの処置の基点は【球が最後にハザードの限界を横切った位置】となります。覚えておくと便利かもしれません。

Mr.golfbaka

Q:同伴競技者が動かしてから停止している共用のカート 2013.1.27

 共用のゴルフカートについて質問します。
 基本的に止まっている場合はプレーヤーの携帯品、共用のキャディが動かしている場合を除き、運転している同伴競技者の携帯品であると思いますが、もし、プレーヤーAが打つ時、同伴競技者Bがカートを動かしており、そのカートを止めた時にAの打った球が当たった場合、そのカートは誰の携帯品となるのでしょうか?
 よろしくお願いいたします。

アヤパパさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 共用のカートの取り扱いに関しては、アヤパパさんのおっしゃる通り、同伴競技者、もしくは同伴競技者の指示に従って共用のキャディーが動かしている場合はその同伴競技者の携帯品扱いになりますが、止まっている場合は各々のプレーヤーの携帯品として扱われます。従って、ご質問のケースでは止まっているカートに当たったのでプレーヤーAは自分の携帯品に当てたものとして1打罰で球はあるがままの状態でプレーを続けなければいけない(規則19-2)、ということになります。ただし、プレーヤーAが球を打つ時にBがカートを動かしていることを知らなかった場合は『公正の理念』(規則1-4)が適用されて然るべきかと思われます(類似裁定例・ゴルフ規則裁定集 19-2/6)。この場合、罰無しで球はあるがままの状態でプレーを続けることになります。

Mr.golfbaka

Q:プレーの線上に障害物がかかる場合 2013.1.21

 ホール方向(目標方向)に照明塔やフォアキャデイ用のネットなど、人工の障害物が前方数メートルから十数メートルにあり、打ったら当たりそうな場合の救済措置はあるのでしょうか? トーナメントなどでテレビカメラのやぐらなどがある場合、救済を受けているような場面があるような気がしますが…。
 宜しくお願いします。

ダッファーキングさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 コース内(インバウンズ)にある動かせない人工物は基本的には『動かせない障害物』として扱うことが出来ます。動かせない障害物(規則24-2)による【障害】が生じるのは…
・球のライ
・スタンス
・意図するスイング区域
が障害物にかかる場合と、
・球がグリーン上にある場合はパットの線上
に障害物がある場合となります。球がグリーン上にない時に、プレーの線上や想定している飛球方向に障害物があっても救済の対象にはなりません。
 プロの試合や、アマチュアの競技でもテレビ中継されるような場合は、ギャラリースタンドやテレビ中継のための臨時の建物などは『臨時の動かせない障害物』(TIO:Temporary Immovable Obstructions)として扱われていて、そのような障害物がプレーの線上にある場合にも救済を受けられるようローカルルールで規定されることがほとんどだと思います。ローカルルールで規定されていない限り、プレーの線上にかかるだけでは救済は受けられない、ということになります。

Mr.golfbaka

Q:球が空中で割れる 2013.1.17

 先日のプライベートコンペで、ティーショットしたボールが空中で真っ二つに割れてしまいました。その場合の措置はどのようにすべきかご教示の程よろしくお願いします。

ukonさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 ゴルフ規則では、ストロークの結果、球がいくつかに割れた場合、
そのストロークを取り消して罰無しで再プレーしなければならない
規則5-3・プレーに適さない球で規定しています。再プレーとは、OBなどの処置のように前回プレーした所からプレーすることを指し(この場合はOBとは違い罰はありませんが)、前回プレーした場所によって次のように処置しなければなりません(規則20-5・前回プレーした所からプレーする場合)。

 前回プレーした場所が…
・ティーグラウンド
 →ティーグラウンド区域内からプレー(区域内ならどこでも良い)。ティーアップも可。
・スルーザグリーン&ハザード
 →前回プレーした箇所(確定出来なければ出来るだけ近く)に球をドロップ
・グリーン
 →前回プレーした箇所(確定出来なければ出来るだけ近く)に球をプレース

つまりukonさんのケースでは、罰無しでティーショットを打ちなおさなければならない、ということになります。そうしなかった場合、例えば割れた破片の内の一つの場所からプレーしてしまったような場合は規則5-3に違反したことによる誤所からのプレー(規則20-7)という扱いになり2打罰が課せられることになります(マッチプレーではそのホールの負け)。その場所が打ち直しを求められているティーグラウンドよりもかなりホールに近付いていてプレーヤーにとって相当な利益がある場所ということになれば『誤所からのプレーの重大な違反』となりティーグラウンドから打ち直さなければなりません(そうしなければストロークプレー競技では競技失格)。
 最近の球は昔の球と比べて割れにくく、このようなケースは滅多にないと思いますので、正しい対処法を知っている人は少ないかもしれませんね。

Mr.golfbaka

Q:バンカーに入った時にストロークと距離に基づく処置をとる 2013.1.14

 私はバンカーが大の苦手で3回くらい打たないと脱出できません。克服するより逃げたいくらいです。最近知ったことですが、バンカーに入ったら元の位置から1ペナを払えば打ち直しが出来ると聞きました。次のラウンドからは、打った球がバンカーに入れば、アンプレヤブルを宣言した上で、即刻打ち直します。いったんバンカーまで行ってから元の位置まで戻れば進行が遅れ人に迷惑がかかりますが、すぐに打てば遅れは生じません。本件の処置まったく問題がないことをご確認お願いします。
 以上 ビギナーより。

小泉純さん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 ご質問内容にある通り、バンカーに球が入った場合、プレーヤーの意志で1打罰で打ち直しをすることが出来ます。アンプレヤブル(規則28)の処置は次の3種類あり、
a.プレーヤーが最後にストロークした箇所の出来るだけ近くからプレー
b.球とホールを結んだ後方延長線上にドロップ(いくら離れても良い)
c.元の球の位置からホールに近付かない2クラブレングスの範囲内にドロップ
球がバンカー内にある場合でbとcを選択する場合はバンカー内で処置しなければなりませんが、aの場合は前回プレーした所からプレーすることになるのでバンカーではない場所から打ち直すことが出来ます。この処置を取る場合、おっしゃる通りバンカーまで行ってから戻る必要はなく、その場ですぐに打ち直すことが出来ます。
 ちなみに、バンカーに球があるかどうかはっきりとは分からないが、バンカーに入っている可能性が高いと思われるのでアンプレヤブルの処置を取る、といったことも上記選択肢のaを選ぶ場合のみ可能です(bとcは球の位置を確認しないと処置できません)。また、ゴルフ規則では「1打罰で前回プレーした場所からプレー」することを『ストロークと距離に基づく処置』(規則27-1)として扱っていて、プレーヤーはいつでもこの規則に基づく処置をとることが出来ます。(ちょっとややこしいかもしれませんが、規則28aの処置は規則27-1の処置と結果的には同じことになります)
 ただし、球がバンカーに入ったかもしれないと思える状況で、別の球を打ち直し、行ってみたら最初の球はバンカーに入っていなかった、という状況では最初の球をプレーすることは出来ません。このような場合、別の球を打ち直した時点で『規則27-1・ストロークと距離に基づく処置』をとったとみなされ、最初の球は紛失球扱いとなり1打罰で別の球がインプレーになります。
 以上のことより、小泉さんのご質問にある処置方法は全く問題ないのですが、あくまでもバンカーに球が入ったことが確実に分かる場合のみにしておくべきでしょう。

Mr.golfbaka

Q:NRの宣言 2013.1.6

 ラウンド中「今日の試合はNRする」と発言したが、NRしなければいけないのでしょうか?

しんちゃんさん

回答
 ご質問ありがとうございます!
 NR(NO RETURN)は棄権のことを指します。『棄権』は特に規則で決められているものではないので「棄権する」と言って棄権しなくても特に罰などはないと考えられます。ただし、マッチプレーではその発言が勝負をコンシードする意味を持っているのなら、一度発言した時点でそのマッチに負けたことになると考えられます。
規則2-4・マッチプレーのコンシード

Mr.golfbaka

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