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規則24・障害物

規則24-2・動かせない障害物

動かせない障害物の上や中に球があったり、動かせない障害物がスイングやスタンス区域にかかっている場合は無罰で救済を受けることが出来ます。球がグリーン上にある場合は、グリーン上のパットの線に動かせない障害物がある場合も救済を受けることができます。球がウオータ―ハザード内にある場合は動かせない障害物からの救済を受けることができません。障害物からの救済で球を拾い上げた場合は球を拭くことができます。救済を受けてドロップまたはプレースを要する球がすぐに取りだせない場合は球を取り替えることができますが、それ以外の場合は基本的に球の取り替えは認められておらず、これに反して球を取り替えると2打罰を受けることになります。

◆救済方法
ニアレストポイント(動かせない障害物による障害を避けられ、元の球の位置に最も近くホールに近付かない場所)からホールに近付かない1クラブレングスの範囲内に球をドロップ(球がグリーン上にあった場合はプレース)します。球がスルーザグリーンにあった場合は救済を受けるのもスルーザグリーン内、バンカー内にあった場合はそのバンカー内で処理しなければなりません(ドロップした球が最初に落ちる場所も止まる場所も同じ場所でなければなりません)。また、バンカー内の場合は1打罰の上で球とホールを結んだ後方延長線上のバンカー外にドロップすることも出来ます。この場合、後方延長線上ならどこまでも下がってよくスルーザグリーンでもハザード内でもドロップできます。
※動かせない障害物からの救済は基本的に規則25-1・異常なグラウンド状態からの救済と同じ処置方法となります。

【救済を受けた後に新たに障害が発生する場合】
動かせない障害物からの救済を受けた後、別の動かせない障害物からの障害が発生する場合もあります。このような場合は新たにその障害物からの救済を受ける処置を取るようにします。それら2つの障害を一度に避けるような方法で救済を受けるやり方はやむを得ない場合(そうするしか障害などを避ける方法がない場合)を除いてできません。

【クラブ選択とスイングやプレーの方向】
もしその障害物がなかったら取っていたであろうクラブ選択とプレーの方向を決めた際に、その障害物が障害となるような場合に救済を受けることが出来ます。使用クラブには制限はありませんが、プレーの方向やスタンスは、わざと障害物が障害になるように不必要に変えるような行為は認められません。
例えば、グリーン方向には木や池などがなく問題なく打てる状態で球のライが悪い状況にあったとします。そして、グリーン方向に向かって打つ場合は障害が生じないが横方向へ向かってプレーしようとすると障害が生じるカート道が近くにあったとします。このような場合、プレーヤーは横方向へプレーすることが合理的とは言えないので、そのようにして障害物からの救済を受けることは認められません(救済のつもりで処置をしてしまうと規則18-2の違反)。もしグリーン方向に木があり横に打つのが合理的な状況であれば救済を受けることが出来ます。救済を受けた後に木が邪魔にならなくなればグリーン方向に向かってプレーすることは問題ありません。

【障害があるのに救済を受けられないケース】
プレーヤーの球が木のすぐ後ろに止まり、次打をグリーン方向に向かってスイングするのは明らかに不可能であるにもかかわらずプレーヤーが次打をグリーン方向に向かって打つようにして構えると、バックスイングの軌道上に動かせない障害物がかかるような場合はどうでしょうか?
この場合、動かせない障害物の有無にかかわらずグリーン方向に向かってスイングすることは明らかに不可能なので救済を受けることは出来ません。動かせない障害物からの救済を受ける際、その障害物による障害以外にストロークすることが明らかに無理な場合は救済を受けることが出来ないことになっています。
このケースの場合、プレーヤーが木を避けるために横へ打とうとした時のスイング区域やスタンス区域に動かせない障害物がかかるのなら、その障害物からの救済を受けることが出来ます。

【ニアレストポイントがストローク出来ない場所になることもある】
救済のニアレストポイントは「球のライ、スイングやスタンス区域がその障害を避けることができ、ホールに近付かない元の球の位置に最も近い場所」のことをさします。つまりこのニアレストポイントが、木の幹の上であったり、木々の間になりうることもあります。ニアレストポイントは実際にスタンスを取るなどして決めるのが普通ですが、木々が邪魔で確認のためのスタンスが取れないような場合はニアレストポイントを推定して決定します。プレーヤーはそこから1クラブレングスの範囲内に球をドロップしなければならず、ドロップした結果もまたストローク不可能なライになる可能性もあります。このような場合はその結果を受け入れなければならず、そこからのストロークが不可能であればアンプレヤブルの処置(規則28)をとることになります。

【ニアレストポイントを決めないで処置することで背負うリスク】
動かせない障害物からの救済や異常なグラウンド状態からの救済(規則25-1)を受ける際、ニアレストポイントを決めるのが普通ですが、ニアレストポイントは必ずしも決定しなければならないものではありません。ニアレストポイントの決定を省略して球をドロップしても、そのドロップした場所と球が止まった場所が、規則が要求している条件を満たしていれば罰無くプレーできます。しかしながら、ニアレストポイントを決めなかったがために規則が求めている条件を満たさずに、そのままプレーしてしまうと誤所からのプレーにより2打罰が課せられることになります。

【動かせない障害物が気になる場合】
動かせない障害物がスイングやスタンスの妨げにはならないが、プレーヤーのすぐ近くにあることでプレーヤーの気になる位置にあるような場合(精神的にプレーの妨げとなっている場合)は救済は受けられません。
プレーの妨げとなる球(規則22-2)の拾い上げに関しては精神的な障害も認められます。

【小屋などのドア】
小屋は動かせない障害物なので、球のライやスイング・スタンス区域が障害を受けている場合は救済を受けることが出来ます(プレーの線上に小屋があるだけでは救済は受けられない)。球が小屋のドアの近くに止まった場合、ドアの開閉により障害を避けられるようであればプレーヤーはドアの開閉を自由に行うことが出来ます。ただし、障害が生じていない状態からドアを動かすことで故意に障害を発生させることはできません。

【OB区域にある動かせない人工物】
OB区域にある動かせない人工物は動かせない障害物とはなりません。その物件がプレーヤーのスイングやスタンス区域の障害となっていても救済を受けることは出来ず、あるがままの状態でプレーしなければなりません。