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規則25・異常なグラウンド状態:地面にくい込んでいる球:目的外のグリーン

規則25-1・異常なグラウンド状態(修理地、カジュアルウオーター、穴掘り動物の穴からの救済)

球が異常なグラウンド状態の中にある時やスイング、スタンス区域がそれにかかる時、また球がグリーン上にあり、グリーン上のパットの線上に異常なグラウンド状態がある時は罰無しで救済を受けることが出来ます。球がウオータ―ハザード内にある場合は異常なグラウンド状態からの救済を受けることが出来ません。この救済で球を拾い上げた場合は球を拭くことが出来ます。異常なグラウンド状態からの救済を受け、ドロップやプレースを要する球がすぐに取り戻せない時は球を取り替えることが出来ますが、そうでない場合は球の取り替えは出来ません(違反は2打罰)
※競技委員会はスタンス区域に異常なグラウンド状態がかかるだけでは規則25-1の救済を受けることが出来ないとローカルルールで規定することができます。

◆救済方法
ニアレストポイント(異常なグラウンド状態を避けられ、元の球の位置に最も近くホールに近付かない場所)からホールに近付かない1クラブレングスの範囲内に球をドロップ(球がグリーン上にあった場合はプレース)します。球がスルーザグリーンにあった場合は救済を受けるのもスルーザグリーン内、バンカー内にあった場合はそのバンカー内で処理しなければなりません(ドロップした球が最初に落ちる場所も止まる場所も同じ場所でなければなりません)。また、バンカー内の場合は1打罰の上で球とホールを結んだ後方延長線上のバンカー外にドロップすることも出来ます。この場合、後方延長線上ならどこまでも下がってよくスルーザグリーンでもハザード内でもドロップできます。
※異常なグラウンド状態からの救済は基本的に規則24-2・動かせない障害物からの救済と同じ処置方法となります。

◆明らかに異常なグラウンド状態の中にあるが球が見つからない場合(25-1c)
球が明らかに異常なグラウンド状態の中で紛失した場合は救済を受けることが出来ます。明らかではない場合は紛失球扱い(規則27-1に従い処置)となります。救済方法は球がある場合と同じですが、救済を受ける際の基点(球がそこにあるとする)を決めなければいけません。この基点は、球が異常なグラウンド状態の外側を最後に横切った箇所となります。
※異常なグラウンド状態の中で見つからない球に対する処置方法は動かせない障害物の中で見つからない場合(規則24-3)と同じ処置方法となります。

【救済を受けた後に新たに障害が発生する場合】
異常なグラウンド状態からの救済を受けた後、別の異常なグラウンド状態からの障害が発生する場合もあります。このような場合は新たにその異常なグラウンド状態からの救済を受ける処置を取るようにします。異なる2つの異常なグラウンド状態(または動かせない障害物)を一度に避けるような方法で救済を受けるやり方はやむを得ない場合(そうするしか障害などを避ける方法がない場合)を除いて出来ません。

【クラブ選択とスイングやプレーの方向】
もしその異常なグラウンド状態がなかったら取っていたであろうクラブ選択とプレーの方向を決めた際に、その異常なグラウンド状態が障害となるような場合に救済を受けることが出来ます。わざと異常なグラウンド状態が障害になるように不必要にクラブの番手やプレーの方向を変えるような行為は認められません。
例えばプレーヤーの球が、修理地の近くで斜め傾斜で通常にスタンスをとるとスイング区域もスタンス区域もその修理地にかからない場所にありました。プレーヤーは必要がないのに故意にスタンスをオープンにした結果、スタンスが修理地にかかるという理由で救済を受けようとしました。このような行為は認められず、受けられないはずの救済を受けてしまうと規則25-1に違反して誤所からのプレーをすることになり2打罰(マッチプレーではそのホールの負け)が課せられます。

【障害があるのに救済を受けられないケース】
異常なグラウンド状態以外のものによる障害が原因でストロークすることが明らかに不可能な場合は救済を受けることが出来ません。

【バンカー内が水浸しでカジュアルウオーターの救済を同バンカー内で受けられない時の処置】
球のあるバンカー内が全面水浸し(カジュアルウオーター)で救済を受けようとする場合(そのバンカー内で完全には救済を受けることが不可能な場合)、プレーヤーは次のいずれかの方法で救済を受けることが出来ます。
@同バンカー内で最大限に救済を受けられる場所でホールに近付かず元の球の位置に最も近い場所に球をドロップ(無罰)
A1打罰で球とホールを結ぶ後方延長線上でそのバンカーの外にドロップ(どこまで下がっても良い)
Bアンプレヤブルの処置を取る(前回ストロークした場所から1打罰でプレー・規則28参照)
※ABの処置はバンカー内が全面水浸しでなくてもとることができる
同バンカー内で処置する場合は、カジュアルウオーターの中でホールに近付かない最も浅い場所ということになるのが普通です。球のライとスタンスの両方を加味して最も救済を受けられる場所を決めます。該当する場所が複数ある場合はその中で最も元の球の位置に近い場所にドロップしなければなりません。ドロップした球が転がり最大限の救済を受けられる場所とは思えない場所に行ってしまった場合、公正の理念に従い再ドロップすることが出来ます(再ドロップしてまた同じように転がったら再ドロップの際に最初に地面に落ちた場所にプレースします。規則20-2c参照)。バンカー内が全面水浸しのために競技委員会がそのバンカーを全面修理地として扱っている場合はスルーザグリーンにある修理地として扱われます(そのバンカー内に球が入ったら無罰でバンカーの外のニアレストポイントにドロップして救済を受けることが出来る)。

【ニアレストポイントがストローク出来ない場所になることもある】
救済のニアレストポイントは「球のライ、スイングやスタンス区域がその障害を避けることができ、ホールに近付かない元の球の位置に最も近い場所」のことをさします。つまりこのニアレストポイントが、木の幹の上であったり、木々の間になりうることもあります。ニアレストポイントは実際にスタンスを取るなどして決めるのが普通ですが、木々が邪魔で確認のためのスタンスが取れないような場合はニアレストポイントを推定して決定します。プレーヤーはそこから1クラブレングスの範囲内に球をドロップしなければならず、ドロップした結果もまたストローク不可能なライになる可能性もあります。このような場合はその結果を受け入れなければならず、そこからのストロークが不可能であればアンプレヤブルの処置(規則28)をとることになります。そのため修理地からの救済などではそこがプレー禁止と定められていない限り救済を受けずにあるがままの状態でプレーした方が良い場合もあり得ます。

【ニアレストポイントを決めないで処置することで背負うリスク】
異常なグラウンド状態からの救済や動かせない障害物からの救済(規則24-2)を受ける際、ニアレストポイントを決めるのが普通ですが、ニアレストポイントは必ずしも決定しなければならないものではありません。ニアレストポイントの決定を省略して球をドロップしても、そのドロップした場所と球が止まった場所が、規則が要求している条件を満たしていれば罰無くプレーできます。しかしながら、ニアレストポイントを決めなかったがために規則が求めている条件を満たさずに、そのままプレーしてしまうと誤所からのプレーにより2打罰が課せられることになります。

【切り株や積み重ねられた木の枝や刈られた芝の扱い】
切り株や、積み重ねられた木の枝や刈られた芝が修理地として標示されていない場合、切り株なら切断作業中であれば、積み重ねられた木の枝や刈られた芝なら他に移す目的で置かれているのであれば修理地としての標示がなくても修理地として救済を受けることが出来ます。木の枝や刈られた芝は修理地としての標示がない場合、ルースインペディメントとして取り除くこともできます。

【修理地として扱われるべき場所に球が止まった場合】
修復のために貼りつけた芝の間に球が挟まっていた場合や、作業者のタイヤの跡に球が入っていた場合などで、その区域が修理地として標示されていなかった場合は、プレーヤーは競技委員会にそこが修理地として認められるどうか裁定を仰ぐことが出来ますが、近くに競技委員会がいない場合は第2の球(規則3-3参照)でプレーを続けることが出来ます。