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規則26・ウオーターハザード

規則26-1・ウオーターハザードに入った球の救済

球がウオーターハザード内にある場合、無罰であるがままの状態でプレーするか、1打罰で次のいずれかの処置を取ることが出来ます。

a.前回打った位置にドロップしてプレー(前位置がティーグラウンドなら区域内のどこからでもティーアップ可。グリーン上ならプレース)規則20-5参照
b.ウオーターハザードの限界を最後に横切った地点(A点)とホールとを結ぶ線上でA点の後方延長線上(どこまで下がっても良い)でそのハザード外となる場所にドロップ


球がラテラルウオーターハザードにある場合は上記aとbに加え次の処置も選択できます。
c.ラテラルウオーターハザードの限界を最後に横切った地点(A点)から2クラブレングスの範囲でホールに近付かないそのハザードの外にドロップ。またはホールからの距離がA点と同じそのハザードの対岸から2クラブレングスの範囲でホールに近付かないそのハザードの外にドロップ

【球がウオーターハザード内にあることが確実ではない場合】
ウオーターハザードの近くに行った球が見つからない場合、球がウオーターハザード内にあることがほぼ確実とは言えない場合は紛失球(規則27-1)として扱わなければならず、規則26-1の救済を受けることは出来ません。『ほぼ確実』とは、実際にウオーターハザードに入ったことを目撃することが出来なかった場合に、誰がどう見てもウオーターハザードにあるとしか考えられないような状況のことをさします。例えば、ウオーターハザードのすぐ近くが林の場合は、球がその林にあるかもしれず『ほぼ確実』とはならないでしょうし、逆にウオーターハザードの周りが何もない(芝の短いラフなど)状態でその辺りに球が見つからず、どう考えてもウオーターハザードの中に入ったとしか考えられないような状況であれば『ほぼ確実』として捉えることが出来ます。

【球がウオーターハザードにある時に出来ないこと(救済など)】
球がウオーターハザード内にある場合、動かせない障害物からの救済(規則24-2)、異常なグラウンド状態からの救済(規則25-1)、アンプレヤブルの処置(規則28)を取ることが出来ません。ウオーターハザード内にある球に対して適用出来ないこれらの救済を受けるつもりで処置すると、適用出来る規則に従って処置した場合の違反が課せられることになります。
例えば、ウオーターハザード内で動かせない障害物からの救済を受けるつもりで球をドロップしたとします。この場合、球を拾い上げてドロップ出来るのは本来規則26-1に従って処置する時のみなので、規則26-1の1打罰と規則26-1の違反による誤所からのプレーの2打罰、計3打罰が課せられることになります。

【ウオーターハザードに球があることを理由に暫定球は打てない】
プレーヤーAの打った球がウオーターハザードの方に飛んでいきウオーターハザードに入ったかもしれない状況になりました。そのウオーターハザードはきつい傾斜の下にあり最後に限界を横切った地点とホールとを結ぶ後方延長線上から打つことを選ぶとライの悪いところになりそうだったので、プレーヤーAは「もし球がウオーターハザードに入っていたら前回ストロークした箇所から打つからその暫定球を打つ」と言って別の球を打ちました。この場合、プレーヤーAのとった行動はどのように裁定されるでしょうか?
ウオーターハザードの救済は、球がウオーターハザードに間違いなく入った、あるいはほぼ確実に入ったと言える場合にのみ取ることが出来ます。また、暫定球はOBかウオーターハザード以外で紛失した可能性のある場合のみに打つことが出来ます。プレーヤーAの場合、OBや紛失球の可能性があるわけでもない状態で前回ストロークした所から打ち直したことによりストロークと距離の罰のもとに1打罰で打ち直した球がインプレーとなり、その球でプレーを続けなければいけません(最初の球はウオーターハザードに入っていなかったとしても紛失球扱いとなります)。ただし、この例のようにウオーターハザードに球があり前打位置から打つことを選択した時にプレーの進行に影響があると考えられる場合は、競技委員会はローカルルールにて暫定球を認めることが出来ます。
プレーヤーAの球がウオーターハザードに入ったかもしれない状況で、なおかつOBあるいはウオーターハザードの外で紛失の恐れがあると思われる場合ならプレーヤーはいつでも暫定球をプレーすることが出来ます。

【グリーンをオーバーしてウオーターハザードに入った場合】
グリーンに向かってアプローチをしたらトップしてしまい、グリーン向こう側の池に入ってしまいました。この時、26-1bの処置(最後にハザードの限界を横切った地点とホールとを結ぶ後方延長線上でそのハザード外にドロップ)を取ることにすると、池を越えた向こう側(グリーンとは反対方向)にドロップしなければならないことになります。状況にもよりますが、このような場合、大抵は26-1aの処置(前回ストロークした場所にドロップ)を取った方が有利となります。

【ラテラルウオーターハザードで26-1cの処置が取れない場合】
ラテラルウオーターハザードに球が入ったので規則26-1cの救済を受けようとしたところ、地形の問題などから26-1cに合致したドロップ区域が得られない、といったことも起こり得ます。このような場合は26-1cで処置することが不可能なので、26-1a(前打位置)か26-1b(後方延長線上)のいずれかの処置をとることになります。