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規則13・球はあるがままの状態でプレー

規則13-2・球のライや、意図するスタンス・スイングの区域、プレーの線の改善

球のライ(ドロップしたりプレースする場所を含む)、スタンス・スイング区域、プレーの線を改善した場合は2打罰となります。草などの生長物、動かせない障害物(規則24-2)や固定物(OB杭など)を動かしてスタンスやスイング区域を改善した場合も同様の違反となります。

◆ライの改善
球のライはあるがままの状態でプレーするのが原則です。球をドロップしたりプレースする必要がある場合、そのドロップ個所やプレース個所を改善する行為もライの改善にあたります。
例えば、これからドロップする予定の場所のラフを踏みつけて平らにしたら規則13-2の違反で2打罰となります。また、自分の球がスルーザグリーンで地面に食い込み規則25-2の救済を受ける際に、自分の球が作ったピッチマークを直すことも違反となります。

◆スタンス・スイング区域の改善
スタンスのかかる場所に凹凸があるから直したり、スイング区域にある木の枝が邪魔だからといって折り曲げたりするとスタンス区域、あるいはスイング区域の改善となります。また、規則で動かすことが許されていないOB杭などの固定物や動かせない障害物を、スタンスやスイング区域の改善目的で動かした場合も同様の罰がつきます。
ただし、フェアにスタンスを取る時に致し方ない程度で木の枝を曲げたりすることは認められています。「フェアにスタンスを取る」とは必ずしも正常なスタンスという意味ではなく、球を打てる最低限のスタンスを取ることを意味しています。例えば木の枝が生い茂った真下に球があり、その球に対してスタンスを取る時に枝の一部分を曲げなければスタンスを取ることが不可能な場合は、球を打つのに必要最小限のレベルで枝を曲げても罰はありませんが、打ちやすいスタンスを取るために必要以上の枝を曲げると規則13-2の違反により2打罰となります。
スイング区域においてはストローク(球を打つためにクラブを前方へ動かすこと)やストロークのためにバックスイングする時にスイング区域の改善をしても罰はありません。例えば、バックスイングで木の枝を折りそのままストロークした場合は無罰ですが、バックスイングで枝を折りスイングを途中でやめてしまうと「ストロークのためのバックスイング」とはならないためスイング区域の改善により2打罰となります。
ティーグラウンド上のみ地面の凹凸を直したり霜、露を取り除くことが罰無しでできます。

◆プレーの線の改善
例えば、グリーンの外から1クッションさせてグリーンに乗せるアプローチをしようとした時、1クッションさせるつもりの場所付近にディボット跡がある場合にそのディボット跡を直す(切り取られたディボットを戻す)とプレーの線の改善の違反となります。ただし、残り距離が長い(例えば残り150ヤードの)ショットを打つ際に、球の数ヤード前方にあるディボット跡をコース保護の目的でならしてもプレーの線に影響を与えるとは考えられないため罰はありません(この場合、結果的にミスショットをしてそのディボット跡に球が当たり影響を受けたとしても罰はない)。また、プレーの線上にあるバンカーの足跡や凹凸を直すこともプレーの線の改善にあたります。

【球が止まった後に変ったものは修正出来る】
プレーヤーは誰でも球が止まった時の状態でプレーする権利があります。プレーヤーの球がその場所に止まった後に、同伴競技者などのプレーによってライやプレーの線が改善された場合は元の状態に戻すことが出来ます。
例えば、スルーザグリーンにプレーヤ―Aの球があり、後に打ったプレーヤーBの球がAの球の前方にピッチマークを作った場合、プレーヤーAはそのピッチマークを直すことが出来ますが、逆にプレーヤーBが先に打って作ったピッチマークの手前に後から打ったプレーヤーAの球が止まった場合、プレーヤーAはそのピッチマークを直すことが出来ません。
ただし、自然現象がもたらした場合はその限りではありません。例えばバンカー内で球が止まった後に風でルースインペディメントが球の真後に止まった、といったような場合はそのルースインペディメントを取り除くことは出来ません(規則13-4)。

【一度違反をしたものは取り消せない】
規則13-2では違反をした時点で2打罰を課せられるのが基本です。以下のケースのように訂正しても罰は免れません。
・木の枝を折ってスイング区域を改善した後プレーの方向を変えて木の枝を折ったことがスイング区域に影響しないようにする。
・OB杭や動かせない障害物を動かしてスタンスやスイング区域を改善した後、ストロークする前にそれらを元に戻す。
・ディボット跡にディボットを入れてプレーの線を改善した後、ストローク前にディボットを取り除いて元の状態にする。

【生長物かどうかを確認するために動かすこと】
ライやスタンス・スイング区域、プレーの線にかかる物で生長物かどうかが分らない場合(例えば木から伸びている木の枝(生長物)か、折れて木の幹からは離れている木の枝(ルースインペディメント)かが判別不可能な場合)は、確認のためにそれを動かすことが出来ます。確認のため以外で動かすと違反で2打罰となります。また確認後、生長物であった場合は元の状態に戻さなければなりません。

【グリーン上でいつでも直せるもの】
グリーン上のピッチマークと古いホールの跡はいつでも直すことが出来ます。

◆規則13-2の違反とはみなされない行為
・アドレスする際にクラブを地面に軽く付けるとき(ハザード内を除く)
・スタンスをフェアにとろうとしているとき
・ストローク(球を打つための前方へのクラブの動作)やストロークのためのバックスイングでスイング区域の改善を行ってそのままストロークした場合(バックスイングを途中で止めるとストロークのためのバックスイングとはならないため罰になる)
・ティーグラウンド上で、地面の凹凸の修復や露や霜の取り除き
・グリーン上で、砂や土の取り除き(規則16-1a)や損傷個所の修復(規則16-1c