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規則23・ルースインペディメント

規則23-1・救済

ルースインペディメントは球がどこにあるかよってその扱いが変わってきます。また砂やパラパラの土はそれがグリーン上にある場合はルースインペディメントとして扱われますが、グリーン上以外にある場合はルースインペディメントとして扱われません。

◆球がスルーザグリーンにある場合
ルースインペディメントは罰無しで取り除くことが出来ます。ただしルースインペディメントを取り除く際に球を動かしてしまうと規則18-2の違反で1打罰となります(球はリプレースする。リプレースしなかったら2打罰)。スルーザグリーンにある砂やバラバラの土はルースインペディメントにはならないので取り除くことはできません。
※球がスルーザグリーンにあってもグリーン上の砂やバラバラの土はルースインペディメントになります。

◆球がハザード内にある場合
球と同じハザード内にあるルースインペディメントは触れても動かしてもいけません。違反は2打罰規則13-4参照)となります。ただし、球の捜索や確認のためであれば罰無しでハザード内のルースインペディメントを動かすことができます(規則12-1参照)。球の捜索や確認のためにハザード内のルースインペディメントを動かしている時に球を動かしてしまうと1打罰となります(規則18-2)。

◆球がグリーン上にある場合
ルースインペディメントを罰無しで取り除くことが出来ます。ルースインペディメントを取り除く際にパットの線に触れても罰はありません規則16-1a参照)。またルースインペディメントを取り除く際に球やマーカーを動かしても罰はありません。どちらもルースインペディメントを取り除くことが直接的な原因である場合のみ罰なしとなっており、直接的な原因ではない場合は、パットの線に触れると2打罰、球やマーカーを動かすと1打罰が課せられます。
球が動いている時は球の動きに影響を及ぼす可能性の考えられるルースインペディメントを取り除くことはできません。取り除くと、たとえ「結果的に取り除かなくても当たらなかった」といった場合でも2打罰となります。

【ハザード内のルースインペディメントを偶然に動かした】
ハザード内には時に多数のルースインペディメントがある場合があります(落ち葉など)。バックスイング時以外で、ライやスイング、スタンス区域の改善にならないようなルースインペディメントをたまたま動かしてしまった場合は罰はありません

【球に付着したもの】
球に付着したものはルースインペディメントとはなりません。通常ルースインペディメントとして扱われる土の塊も球に付着している場合はルースインペディメントとして扱われないのでグリーン上以外では取り除くことが出来ません。

【昆虫もルースインペディメント】
生きている虫もルースインペディメントです。従ってハザード内で球に昆虫が乗っている場合は触ってどかすことが出来ませんが、虫が動くように仕向けることは可能です。バンカーの限界は下方にのみ及ぶのでバンカーの上空に飛んでいる虫はスルーザグリーンのルースインペディメントとなり触って除けることが出来ます。一方、ウオーターハザードはその限界が上下方に及ぶので飛んでいる虫もハザード内のルースインペディメントということになります。しかし、ゴルフ規則ではそこまで想定されておらず、ハザード内で飛んでいる昆虫も公正の理念に従って触って除けることを認めています。

【果物など】
果物などは(人が食べた後のバナナの皮やオレンジの皮などであっても)自然物であるので、たとえそのコース上に本来ないはずのものであってもルースインペディメントとなります。従って、スルーザグリーンやグリーン上では取り除くことが出来ますが、ハザード内では取り除くことが出来ません。また、スルーザグリーンにおいても球がそのようなルースインペディメントの上に乗って止まってしまった場合(取り除くと球が動くことが確実な場合)はそのまま打つかそれが不可能ならアンプレヤブルで処置することになります。

【ドロップ、プレースやリプレースする際のルースインペディメントの取り除き】
規則に従い球をドロップやプレースをする際はハザード外であれば予めルースインペディメントを取り除いておくことが出来ます。しかし、リプレースを要する場合はルースインペディメントを取り除くと違反となる場合があります。例えば、木の枝に球が寄りかかっており、その木の枝を取り除くと球が動くことが明らかな場合はその木の枝を取り除くことができません(木の枝を取り除いて球を動かすと規則18-2の違反で1打罰)。そのような状況で規則に従い球を拾い上げる機会があったとします(規則22-2・プレーの妨げになる球など)。球を拾い上げている間にその木の枝を取り除くと、本来球を動かす原因となっていたであろうルースインペディメントを取り除いたことにより、公正の理念に従い規則18-2の違反と同じ1打罰が課せられることになります。ハザード内であれば規則13-4の違反と同じ2打罰が課せられます。

【ルースインペディメントを取り除かないように同伴競技者に要求】
グリーン上で、プレーヤーのパットが強くホールを越えた場合に球を止めてくれそうなところにルースインペディメントがある場合、プレーヤーは同伴競技者にそのルースインペディメントを取り除かないように要求することが出来ます。同伴競技者がプレーヤーの要求を拒むと規則3-4により競技失格となります。また、プレーヤーが特に要求していない状況で同伴競技者が勝手にそのようなルースインペディメントを取り除いた場合、誰にも罰はありませんが、プレーヤーはそのルースインペディメントをリプレースすることができます。

【球が動いている時にルースインペディメントを動かす】
球が動いている時に、その球の動きに影響を与える可能性のあるルースインペディメントを動かしたり取り除くことは出来ません(違反は2打罰)。
規則1-2・球の動きに影響を与える行動