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規則20・球の拾い上げ、ドロップとプレース;誤所からのプレー

規則20-7・誤所からのプレー

規則に反した場所からプレーした場合は『誤所からのプレー』となりストロークプレーでは2打罰(マッチプレーではそのホールの負け)が課せられます。違反が重大ではない場合はその球でプレーを継続しなければならず、違反が重大である場合は誤りを訂正しなければなりません。重大な違反で誤りを訂正しなかった場合は競技失格となります。
ゴルフ規則で『誤所からのプレー』は次のように定義されています。
1.ストローク、ドロップ、プレースを規則が許していないコース上でインプレーの球に対してストロークを行った場合
2.再ドロップやリプレースを規則が求めているにもかかわらず、それをせずにインプレーの球に対しストロークを行った場合

誤所からのプレーは、他の何かの規則に違反することによって発生します。例えば、インプレーの球を動かしてしまいリプレースしなかった場合は規則18-2の違反による誤所からのプレー、ウオーターハザードの救済を受ける時に誤った場所からプレーしてしまったらウオーターハザードの救済(規則26-1)の正しい処置に従わなかったことによる誤所からのプレー、ということになります。
重大な違反となる誤所からのプレーをしたと思った時は、次のティーグラウンドからストロークする前(最終ホールではグリーンを離れる前)に、規則に従って第2の球をプレーし、スコアカードを提出する前に競技委員会に報告しなければなりません(報告しなかった場合は競技失格)。競技委員会が重大な違反と判断した場合は第2の球でのスコアが採用されます。重大な違反があったにもかかわらず第2の球でのプレーをしていなかった場合も競技失格となります。つまり重大な違反があるかもしれないと思った時に第2の球でのプレーをしないことは競技失格のリスクを背負うことになります。第2の球を使ってプレーを終えると、どちらか一方のスコアを採用することになり、不採用となった球でのストローク数や受けた罰打は全て無視します。ただし、練習(規則7-2)、誤球(規則15-3)、アドバイス(規則8-1)の違反は不採用となった球をプレー中でも無視することは出来ません。
※第2の球でのプレー(規則3-3参照)

誤所からのプレーの2打罰を受ける際、同時に以下の違反があった場合は罰は重複されません(誤所からのプレーの2打罰のみ)
・認められないのに球を取り替えた場合(規則15-2
・規則でプレースを要する球をドロップした場合、または規則でドロップを要する球をプレースした場合(規則20-2規則20-3
・誤った方法でドロップした場合(規則20-2a
・規則で認められていない人が球をインプレーにした場合
(ドロップはプレーヤー自身、プレースとリプレースは規則20-3a参照)

【重大な違反とは?】
誤所からのプレーによって競技者がかなりの利益を得ていると考えられる場合は重大な違反とみなされます。明確な基準があるわけではありませんが、例えばバンカー内からプレーしなければならないところをスルーザグリーンからプレーした場合や、OBの時の処置(規則27-1)において前回ストロークしたところよりプレーしなければならないところを100Yもホールに近い場所からプレーした場合などは重大な違反であると言えます。

【重大な違反ではないのに誤りを訂正する】
違反が重大でない場合は誤所からストロークした球がインプレーとなり2打罰でその球でプレーを継続しなければなりません。違反が重大ではない誤所からのプレーに対して間違いを訂正すると更なる罰が重なる可能性があります。

【適用出来ない規則で処置した場合の例】
プレーヤーAがウオーターハザードに球を打ちこんだところ、ウオーターハザード内ではあるが水の中ではない場所に球が止まりました。しかし、球の手前に大きな石があり、ハザード内ではこれを取り除けないことからプレーヤーAはアンプレヤブル(規則28)を宣言して1打罰で元の球の場所から2クラブレングスの範囲でホールに近付かない場所にドロップしました。
ウオーターハザードではアンプレヤブルの処置を取ることが出来ないため、処置そのものが間違っており、この場合はウオーターハザードからの救済(規則26-1)によって誤所に球をドロップしたものと見なされます。つまりウオーターハザードの救済による1打罰に誤所からのプレーの2打罰を加えなければいけません。誤所にドロップした球をプレーする前であれば罰無しで誤りを訂正することが出来ます(規則20-6)。ただし、初めの場所に戻してプレーする場合は球を動かしたことによる規則18-2の違反の1打罰が課せられます。

【プライベートゴルフでよくあるシーン】
プレーヤーAのティーショットは大きく曲がってコースの端へ…。しかしその方向はOBとはなっていないので、とりあえず行ってみることにしましたが球が行ったと思われる地点をいくら探しても見つけることができませんでした。このような時、プライベートゴルフであれば後続組が来ていることも考慮して、球を紛失したあたりから4打目でプレー、といったような措置を取るケースもよく見受けられます。しかしこの処置は、紛失球は1打の罰で前打位置から打ち直すように決まっているゴルフ規則に違反することになります。球を紛失した辺りからストロークしてしまった場合、誤所からのプレーの2打罰はもちろん、本来ティーグラウンドから打ち直さなければいけないところを随分ホールに近いところからプレーしたことによる重大な違反となり、誤りを訂正しなかった場合は競技失格となってしまいます。誤りを訂正する場合、誤所からのプレーの2打罰に紛失球の処置としてストロークと距離の罰(1打罰)の計3打罰が加えられ、次が5打目でティーグラウンドから打つことになります。