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クラブヘッド

 ゴルフクラブのボールを打つ部分。それぞれ形状が大きく異なるウッド、アイアン、パターの3種類に分けることが出来ます。

【ルール上の寸法など】
<ウッド>
・クラブヘッドのヒールからトゥーまでの長さは5インチ(127mm)以下でなければいけません。
・クラブヘッドのフェースから背面までの長さは、ヒールからトゥーまでの長さを超えてはいけません。
・クラブヘッドのソールからクラウンまでの長さ(高さ)は2.8インチ(71.12mm)以下でなければなりません。
・クラブヘッドの体積は460cc以下でなければなりません。
・クラブヘッドの重心を基点とした慣性モーメントは5900g/cu以下でなければなりません。

<アイアン>
・クラブヘッドのフェースから背面までの長さは、ヒールからトゥーまでの長さを超えてはいけません。

<パター>
・ヒールからトゥーまでの長さは7インチ(177.8mm)以下でなければなりません。
・クラブヘッドのフェースから背面までの長さは、ヒールからトゥーまでの長さを超えてはいけません。
・ソールからトップまでの長さ(高さ)は2.5インチ(63.5mm)以下でなければなりません。


【クラブヘッドの性能に関すること】
重心高
重心距離
重心深度
ギヤ効果
スコアライン


【クラブヘッドQ&A どのようなクラブヘッドが自分に合っているか考えてみましょう】

Q:初心者は、ドライバーは460ccの大きいヘッドでは難しいと聞きましたが本当でしょうか?
A:大きいヘッドは慣性モーメントが大きくなるため、ミスヒット時(打点が芯からずれて当たった時)の曲がりが少なくなります。初心者にとって難しいクラブということはありませんし、むしろ易しいと言った方が良いでしょう。ヘッドが大きくなると視覚的な問題で振りにくいといったことはあるかもしれません。

Q:ヘッドは重い方がいい? 軽い方がいい? それぞれの利点は?
A:ヘッドの重さは、重いから飛ぶというわけでもなければ軽いから飛ぶ、ということもありません。もちろん同じヘッドスピードで当たれば重いヘッドの方が飛びます。しかし、実際はヘッドが重いとヘッドスピードが落ちるものなのです。そのため、シャフトやグリップも含めたクラブの総重量が自分にとって振りきれる範囲内で出来るだけ重くするのがベストとなります。一般的にシニアや女性向きとされているクラブのヘッドは他のクラブヘッドよりも軽く作られています。

Q:分厚いアイアンは飛ぶと聞きますが、上手い人はあまり使っていないようです。何故?
A:色々なメーカーからソール幅の厚いアイアンが登場しています。これは、厚くすることで重心高を下げ球を上がりやすくし、また重心深度が深くなることでスイートスポットを広くしています。そういったクラブでは、ロフトが通常の番手よりも立っているため飛距離も伸びるのです。また、ダフリのミスも軽減されるので初心者には易しいクラブと言えるでしょう。しかし、上級者となると、ミスの確率も減りますし、何より飛ぶことによるデメリットが生じてしまうのです。それは、番手間の飛距離が大きくなる、ということです。アイアンの目的は飛ばすことではなく、狙った距離を打つことですから、番手間の距離が大きくなると細かな距離感を出すのが難しくなってきます。そのため上級者になるほどこの手のアイアンを使う人は少なくなるのです。

Q:アイアンのヘッドにも初心者用とか上級者用とかあるのでしょうか?
A:まずはアイアンの背面を見てみましょう。板状のものはマッスルバックといい、芯が狭く球も上がりづらいのですがスピンをかけられ打感が手に伝わりやすいので上級者に使用者が多いアイアンです。背面が外側に重量配分された形状になっているものはキャビティといい、マッスルバックに比べ芯が広く球が上がりやすくなります。一口にキャビティと言っても色々(マッスルバックに近い物やソール幅の分厚い物など)なタイプがあります。
 もう一つ、アイアンのクラブヘッドで注目したい点はホーゼルの長さです。ここが長いと『クラブヘッドが返りやすい=コントロールしやすいがブレやすい』、短いと『クラブヘッドが返りにくい=コントロール性は低いが安定性はある』ということになります。

Q:パターのフェースが金属のものと樹脂加工されているものの違いは?
A:打感です。樹脂のものは打感が柔らかくなります。好みの問題として捉えておきましょう。転がりの良し悪しはフェースの素材だけで決まるものではありません。