Q:大雨でホール周辺が水浸しの場合の対処について 2015.06.18

ある予選会でのことです。
その日は大雨で、グリーン一面水浸しで、カップからも水があふれるほどのコンディションで、最後の数ホールは、ボールも転がらない状況だったそうです。そこで、プレーヤー同士がお互いのパッティングライン上の水を、バンカーレーキの裏側の平らな部分を使って水を取り除いて、プレーを行ったそうです。「他人のラインであって、自分のラインではないので、ライの改善には当たらないんじゃないか?」との質問を受けたのですが、競技委員等の許可も無く、プレーヤー同士の判断で、そのような行為は認められるのでしょうか?
ちなみに、地区の予選会なので、ラウンド中に競技委員はいないそうです。恐らくこのような行為は「ライの改善」でペナルティを受けると思われますが、このような状況ではどのような処置をするべきでしょうか?
よろしくお願いします。

某コース競技委員さん

回答
ご質問ありがとうございます!
パットの線上のカジュアルウオーターは救済対象とはなりますが、プレーヤーが勝手に取り除いていいものではありません。自分のものではなく同伴競技者のパットの線上のカジュアルウオーターを取り除いた場合、取り除いたプレーヤーは、ホールのプレーに影響を及ぼす意図を持って物理的条件を変えたことになるので規則1-2の違反で2打罰を受けることになります。また、その行為を容認した同伴競技者はプレーの線を改善したことに対し規則13-2の違反で2打罰を受けることになります。つまり、二人のプレーヤーがお互いのパットの線上のカジュアルウオーターを取り除いた場合、規則1-2と13-2の計4打罰がそれぞれのプレーヤーに課せられる、といったことになってしまいます。
このような場合、プレーヤーは勝手な判断で行動するのではなく、まず競技委員に状況を報告すべきです。近くに競技委員がいなくても何らかの連絡手段はあるかと思いますし、このような場合に連絡するために時間がかかっても不当の遅延(規則6-7)とはなりません。委員会側の処置としては、まず簡単にそのカジュアルウオーターが取り除けるようであればモップなどで取り除くことが適切な処置かと思います。この時、委員会の指示があればプレーヤーが取り除いても罰はつきません。ホール周辺が水浸しでプレー続行が困難な場合、委員会はプレーを中断させるべきです(規則33-2d)

Mr.golfbaka