Q:ウォーターハザードの処置に基づくドロップの方法 2014.03.20

お世話になります。ドロップの正しい処置について、下記2点、ご教示ください。 1、ウォーターハザードからの処置で、ドロップエリアが設定されている場合、ドロップする場所(最初に地面に落ちた場所)がエリア内であれば、落ちた後にドロップエリアから転がり出ても2クラブレングス以内であれば、インプレーとなりますが、ティーグランドから打ち直す場合にティーアップせず、ドロップを選択した場合、ティーインググランド内であれば、どこにドロップしてもよいか、また2クラブレングス以内でもティーインググランド外に出た場合は、再ドロップが必要でしょうか?
2、ウォーターハザードからの処置で、ドロップする場所が、バンカー内でも他のウォーターハザード内でも許されていますが、バンカー内にドロップした球が、2クラブレングス以内でバンカー外に転がり出た場合は、(その逆のスルーザグリーン⇒バンカーも含め)再ドロップが必要でしょうか?
以上2点について、ご教示ください。

boncrajuさん

回答
ご質問ありがとうございます!
1、ウオーターハザードやアンプレヤブルの処置、またOBや紛失球などで前回プレーした場所からプレーする場合でその場所がティーグラウンドの場合(規則20-5)、球はティーグラウンド内からプレーしなければなりませんが、ティーグラウンド内であればどこでも良く、またティーアップもできる、と定められています。ドロップすることは求められていないので、ドロップする必要はないのですが、ドロップしてもティーグラウンド内に収まっていれば問題ない、ということです。この場合にドロップしても規則が定めるところのドロップ(規則20-2)には該当しませんので再ドロップの規則も適用されることはありません。ドロップしようと、放り投げようと、置こうと、蹴って転がそうと、どのようにしようとプレーする時にティーグラウンドの区域内に収まっていれば問題ない、ということです。
2、このケースはお察しのとおり全て再ドロップとなります。再ドロップ(規則20-2c)については
(1)ハザード内に転がり込んだ球
(2)ハザード外から転がり出てハザードの外側に止まった球
(3)パッティンググリーン上に転がり込んで止まった球
(4)アウトオブバウンズに転がり出て止まった球
(5)救済を受けた障害がかかるところに止まった場合
(6)最初に地面に落ちた地点から2クラブ以上転がり出た場合
(7)救済の基点よりホールに近付いた場合
となっています。(1)〜(4)については要は最初に地面に落ちた状態と異なる状態の場所に行って止まった場合、ということになります。ちなみに、(1)と(2)についてはJGAゴルフ規則では『ハザード内』とだけしか記述されていないので、実は日本語だけの解釈では物足りない部分があります。英語の原文では『a hazard』(ひとつのハザード)となっていますので、例えばウオーターハザードとバンカーが繋がっている場合はウオーターハザードの境界線で別の状態とみなさなければならない、ということになります。また、特殊な例ですが、グリーン上にドロップするような場合(グリーンの上に伸びた枝にある球に対してアンプレヤブルの処置をする場合など)は、グリーン上にドロップした球がスルーザグリーンに転がり出てもそれだけでは再ドロップとはならない、ということも言えます。

Mr.golfbaka