Q:マンホールから救済を受ける時に球とスタンスの間にマンホールが位置する 2014.02.12

マンホールにボールが入ってしまい救済を受けました。通常のニアレスポイントだと足場がつま先下がりになりました。マンホールを跨いで(ニアレスポイントはマンホール向こう側、足場はマンホールよりこちら側、クラブヘッドと足の間にマンホールがある状態)でニアレスを決める事は可能でしょうか? また反対に上記の様な状態の時に救済を受ける事ができますか?
よろしくお願いいたします。

岡部美穂さん

回答
ご質問ありがとうございます!
マンホールに球が入ったとのことですので、球が見あたらない場合、適用する規則は『動かせない障害物の中で見つからない球』(規則24-3b)になります。この規則では球が障害物の最も外側を最後に横切った場所(分からなければ推定する)に球があるものとしてニアレストポイントを決めなければなりません。右利きのプレーヤーで、もしマンホールの左側から球が入ったとすれば、マンホールの左端に球があるものとみなしてニアレストポイントを決めることになるので、ニアレストポイントもそのマンホールの左側になってきます。マンホールの右側から入った場合はマンホールの右端に球があるものとみなします。この時、マンホールの右側に球を置いて構えると、マンホールが球とスタンスの間になったとしても、スタンスやスイング区域の障害とならなければ、そこをニアレストポイントとしなければなりません。
つまり、ご質問のケースで、マンホールがニアレストポイントとスタンスの間になったとしても、スタンスやスイング区域が障害(マンホール)にかかっていなければ、そこがニアレストポイントとなる可能性はあります。ここで大事なのは、ニアレストポイントは1.球のライやスタンスやスイング区域について障害を避けられ、2.ホールに近付かず、3.球の場所に最も近い場所ということです。その候補となる場所が球の場所から同距離に2箇所以上ある場合を除いて、ニアレストポイントは1箇所しか存在しません。ご質問のケースにおいても、マンホールの左側と右側を選択できるわけではなく、球の場所(最後に外側を横切った場所)をもとにどちらが正しいニアレストポイントかを正確に決める必要があります。
『反対にマンホールが球とスタンスの間にある時に救済を受けることができるか』についてですが、この場合は救済を受けることはできません。動かせない障害物や異常なグラウンド状態からの救済は、球のライやスタンスやスイング区域において障害が生じている場合に適用することができるものであり、「視覚に入って気になる」というだけでは救済の対象になりません。

Mr.golfbaka