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ギヤ効果

ギヤ効果

主にウッドで起こる物理現象。ギヤ効果によって、クラブヘッドのトゥ側に当たるとフック回転、ヒール側に当たるとスライス回転になりやすいといった特徴があります。また下側で当たるとバックスピンが増加、上側で当たるとバックスピンを抑えることになります。こういった特性があるためウッド系クラブはフェースに丸みが付けられています。例えば、トゥ側に当たった場合はギヤ効果によってフック(左へ曲がる)することになりますが、フェースの丸みにより打ち出しは右に飛び出して戻ってくる球筋になるように設計されているのです。横方向の丸みはバルジ、縦方向の丸みはロールと呼びます。

【ギヤ効果とヘッドの慣性モーメントの関係】
ギヤ効果が起こるのは芯より少しでもずれてインパクトするとヘッドが回転するから。この回転運動のしにくさを表すのがよくゴルフ雑誌などでも見かける『ヘッドの慣性モーメント』です。数値が大きいほど回転しにくい、つまりギヤ効果の影響が少なくなり、ミスヒット時の曲がりが少なくなります。

【ギヤ効果と重心位置の関係】
重心位置がトゥー寄りならトゥー側のギヤ効果は小さくヒール側のギヤ効果が大きくなるし、重心位置が低ければフェース上部のギヤ効果が大きくなります。鉛を貼ることで球筋が変わるのは、こういった特性を利用しているからです。以下、クラブヘッドの下部に鉛を貼る場合の鉛の場所と球筋の関係を示しているの参考にして下さい。

鉛の位置 球筋
トゥー側 スライスしやすくなる
ヒール側 フックしやすくなる
フェース側 球が上がりにくくなる
ヘッドの後方 球が上がりやすくなる

ちなみに下の2つ『フェース側』と『ヘッドの後方』に貼る場合の球の上がり具合の調整に関してはギヤ効果ではなくインパクトロフトの作用を利用していることになります。

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