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規則14

14.1〜14.3は、球の拾い上げ、リプレース、ドロップやプレースに関する規則です。球の拾い上げは以下のケースが認められ、その内、リプレースを要するものに関してはマークすることが求められます。球の拾い上げはプレーヤーか”プレーヤーの承認した人”ができます。

【球の拾い上げが認められる場合】

・グリーン上にある(マーク必要、拭く○)

・ティーイングエリアにある(マークいらず、拭く○)

・球などの確認(マーク必要、拭く×)

・他のプレーヤーの妨げになる(マーク必要、拭く×)

・救済を受ける(マークいらず、拭く○)


球を拭くことについては、グリーン以外で”球などを確認”する場合と、他のプレーヤーの妨げになる場合を除いて、いつでも拭くことが可能です。”球などを確認”というのは、自分の球かどうか確認する、球が切れたりひびが入っていないか確認する、球の下に障害物などがないか確認する、といった確認する行為のことです。

・マークは人工物で、リプレースは球を接地させてから手を放す

ボールマーカーは人工物でなければなりません。また、リプレースは必ず手を使い球を接地させてから放すようにしなければなりません。規則書で、わざわざ「接地」という言葉を使っているのですが、ドロップと明確に区別するためでしょう。この規則が求める方法に従わずに球をリプレースしてプレーした場合(例えばクラブで球を転がしてリプレースした)、たとえその場所が正確だったとしても1罰打を受けます。

【リプレースする球が止まらない場合の基本手順】

・もう一度リプレースする それでも止まらない場合は

・同じエリアでホールに近づかず球が止まる場所で最初の場所に最も近い場所、にプレース


場合によっては、球の止まる最も近い場所が数十ヤード離れることもあります。球がグリーン上にある場合については、グリーンかジェネラルエリアのどちらかで最も近い場所にプレースします。

・ドロップは膝の高さから、救済エリア内にドロップ

正しいドロップとは、投げたり回転をかけたりせず、つまり球によけいなことをせず、膝の高さから真下に、人や物に落下中に当たらないように落とすことです。膝の高さとは、プレーヤーが真っすぐ立った時の膝の高さで、その高さから正しくドロップすれば必ずしも真っすぐ立っている必要はありません。球は救済エリア内に落ち、救済エリア内で止まらなければなりません。救済エリアの外に出たら再ドロップとなります。この場合、再ドロップした球が再び救済エリアの外に出たら、再ドロップ時に最初に地面に落ちた場所にプレースします。これは回数制限のある再ドロップで、この他に回数制限のない再ドロップというのもあります(規則書では2回目のドロップという表現をしています)。

<回数制限のない再ドロップ>
正しくない方法でドロップした場合、落下中に人や物に当たった場合、落下した後に誰かが故意にその球を止めたり方向を変えたりした場合、これらは回数制限のない再ドロップです。正しくない方法でドロップした場合と落下中に人や物に当たった場合で、そのままプレーしてしまった場合、それが救済エリア内からなら1罰打、救済エリアの外なら一般の罰(マッチプレーはそのホールの負け、ストロークプレーは2罰打)を受けます。人が故意に止めたり方向を変えた場合、それがプレーヤー自身や他のプレーヤーなら、その人が一般の罰を受けます。ただし、池の近くの斜面や急な傾斜の場所でドロップするような場合で、明らかに球が救済エリアで止まらないことが分かっている場合は故意に止めることも認められ、その場合は回数制限有のドロップにカウントされます。


14.4は、プレーヤーが救済などを受けた後、球をインプレーにする意図を持ってドロップやプレースなどが行われた瞬間に、その球がインプレーになることを扱っています。例えば、セカンドショットがシャンクしてOB方向に行ってしまったプレーヤーが、少しだけ探した後に諦めてセカンドショット地点からの救済エリアにドロップしました。この瞬間にその球はストロークと距離の救済に基づいてインプレーとなるわけです。この後、球探し開始から3分以内に最初の球が見つかったとしても、もはやその球はプレーできない、ということになります。これがもし、ティーショットだとして、同じようにほんの少し球探しした後で諦めてティーアップしたところ、3分以内に球が見つかった場合、ティーアップした球はプレーするまでインプレーになっていないので、みつかった最初の球でプレーしていくことになります。誤った方法でドロップなどをした場合もインプレーとなります。例えば、ペナルティエリア内にある球に対してアンプレヤブルの処置のつもりで球をドロップしたとします。ペナルティエリア内にある球についてはアンプレヤブルの処置が取れないので誤ったことをしているのですが、その球はインプレーとなります。そのままプレーすればペナルティエリアの救済の1罰打と誤所からのプレーの2罰打を受けることになりますが、プレーする前に誤りに気づけば下記14.5に従って訂正することが可能です。


14.5は誤ってドロップしたりプレースした場合に、プレーする前であれば誤りを訂正することを認めています。例えば、アンプレヤブルのラテラル救済を受けようとして、2クラブレングスを超える場所に球をドロップしてしまったとします。そのままプレーすれば一般の罰ですが、プレーする前なら誤りを訂正でき、その場合はアンプレヤブルの他の選択肢に変更することもできます。再ドロップや2回目のドロップの場合は選択肢の変更ができません。


14.6は、ストロークと距離の救済や再プレーを求められる場合に、前回プレーした場所からプレーすることについて定めています。ティーイングエリア内ならティーイングエリア内のどこでも良くティーアップ可、グリーン上なら元の場所にプレース、となります。ジェネラルエリア、ペナルティエリア、バンカー、については前回プレーした場所(分からなければ推定)からホールに近づかない1クラブレングスで同じエリア内にドロップします。


14.7は誤所からのプレーについてです。規則が認めていない場所からプレーした場合は基本的に誤所からのプレーとなります。誤所からのプレーは一般の罰を受けることになりますが、ストロークプレーで違反が重大でなければそのままプレーを続けなければならず、違反が重大なら一般の罰を受け正しい場所からプレーし直さなければなりません。ホールの1打目をティーイングエリアの外からプレーした場合と、再プレーすべきところ再プレーせずにそのままプレーした場合は、例外的に誤所からのプレーとしては扱いません。

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