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規則10

10.1では球の正しい打ち方について定めており、この規則に違反してストロークを行った場合は一般の罰(マッチプレーではそのホールの負け、ストロークプレーでは2罰打)を受けます。プレーの線を跨いだり踏んだりしてストロークすることに関しては、ホールのすぐ近くでお先パットをするような場合に他の人のラインを避ける目的であった場合は罰は受けません。また、動いている球をストロークすることについては幾つか例外があり、水の中で動いている球や、バックスイングの後に動きだした球は例外となります。2018年全米オープンのフィルミケルソンの行為が”動いている球に対してストロークする”に当てはまります。

【違反となる打ち方】

・押し出す(ビリヤードのように突く)

・掻き寄せる(クラブが地面を這って自分の方に寄せるような動かし方)

・すくい上げる(クラブを球のすぐ後ろにおいて持ち上げる)

・アンカリングその1(クラブを直接、またはクラブを握っている手を、もう一方の”肘から先の腕”以外の体に固定させてストロークする)

・アンカリングその2(クラブを持っている方の”肘から先の腕”を体に固定させて、もう一方の手を離れた場所で動かしてストロークする)

・プレーの線や後方延長線上を踏んだり跨いだりしてストロークする

・動いている球に対してストロークする


10.2はアドバイスと他の援助(プレーの線を示すことなど)について定めています。アドバイスについては旧規則と変わらず、クラブ選択、ストロークの方法、戦略、といった情報を「求める」あるいは「与える」ことが違反となります。プレーの線を示す行為は、球がグリーン上かグリーン外か、また、誰がどのように示すかによって違反になるかならないかが変わります。2019年の規則改正で新たに禁止された下記の行為については、そのようにしてスタンスを取った時点で一般の罰を受けることになります。

<球がグリーン外にある場合>
誰からでもプレーの線を示してもらうことができ、また、物を置いてプレーの線を示すこともできますが、プレーする前に退いたり取り除かなければなりません(そのままストロークすると一般の罰)。

<球がグリーン上にある場合>
プレーヤー自身またはキャディのみプレーの線を示すことができます。2019年からはこの際にグリーン面に触れるても良いことになりましたが(旧規則では違反)、プレーの線の改善がないことが条件です。球がグリーン上にある場合は、プレーの線を示す目的で何か物を置くと、その瞬間に罰を受けることになります(取り除いても罰は免れない)。

【2019年から禁止された行為】

・方向を確認する目的でスタンスを取る時にクラブなどの物を置く

・キャディが後方に立っている時にスタンスを取る(グリーン上は例外あり)


その他、自然現象から身を守るためなどに援助を受けている間はストロークを行ってはならない、と定められています。例えば、傘をさしてもらいながらストロークすることは違反となりますが、自分で片手で傘をさし、もう片方の手でプレーすることは違反とはなりません。また、日射しを遮るために人に頼んで影を作ってもらうことは認められませんが、たまたま最初から人が丁度良く日を遮る位置にいた場合はそのままプレーしても問題ありません。

10.3ではキャディが出来ること出来ないことについて言及しており、2019年の規則改正で旧規則より明確になりました。一番の変更点は、グリーン上の球についてはキャディがプレーヤーの承認なしに拾い上げても良くなった、ということでしょう。

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