Q&A別のプレーヤーの違反に気付いた場合
- いつも、Q&Aでゴルフ規則の理解を深められ感謝しています。
過日、ある競技に参加したところ、前組のプレーヤーのペナルティエリアの後方線上の救済の処置(ドロップする場所が異なる誤所)に誤りがあるのではないかと気づきました。
規則20.1C(2)「プレーヤーが別のプレーヤーが規則の違反をした(または違反したかもしれない)のにその別のプレーヤーがそのことに気づいていない、または無視していることを知っている、またはそう思う場合、そのプレーヤー、その別のプレーヤーのマーカー、レフェリー、委員会に知らせるべきである」とあります。
今まで、この規則に出てくるプレーヤー、別のプレーヤーは、同じ組の同伴競技者内と思っていましたが、「すべての他のプレーヤーの利益を守るために」とあります。
後続組であるので、その別のプレーヤーがスコアカードを提出する前に知らせることはできませんが、レフェリー、委員会に知らせるべきだったか悩んでいます。
規則20.1C(2)の「プレーヤー、別のプレーヤー」の範囲の解釈をご教授いただければ幸いです。
たけさんさん
- ご質問ありがとうございます!
そうですね、この「別のプレーヤー」は同組に限らず、他の組のプレーヤーも含みます。
他のプレーヤーの違反を目撃した場合については、100%違反であることが分かっているなら言及すべきでしょうが、そうでなければ慎重になるべきだと思います。
というのは例えば、後方線上の救済は後方線上にドロップしなければなりませんが、プレーヤーが「球がペナルティエリアの縁を最後に横切った場所」を得られる情報を考慮して推定した場合は正しい場所として認められます。後続組が後方から見ていた方がより正確に後方線が分かる場合もあるかも知れず、そこに差が生じる可能性もあります。
また、たけさんはかなり規則を勉強されていると思いますが、規則書を一度も読んだことの無い人が他の人から聞いたルール知識だけで「それは違反だよ」と指摘するのはトラブルのもとになる可能性があります。
確かに規則書では、ストロークプレーについては人の違反を見た場合は委員会などに言及するような記述がありますが、違反を積極的に見つける(?)交通違反を取り締まるような感覚のものではないと思います。まず疑うのではなく、まずは規則通りにプレーしている可能性を考えた上で、それでも明らかにおかしいような場合は言及すべきと思います。
2024.08.08回答 Mr.golfbaka