rockpine

Q&Aバンカー内で球のライや他の状態が変えられる

いつも参考にしています。球のライが悪化した場合や変えられた場合に関連して2020年7月26日「中断中にバンカーが雨水で埋まる」の回答が良くまとめられていますが、次の疑問を持ちましたので例を設け質問します。

質問 復元する方法について具体的にはどの程度認められるのか
バンカーの中にある自分の球に向かってグリーン方向を見ながらバンカー内を歩いているときに、相手の球がバンカーに入っていたことに気が付ついておらず、誤って踏んでしまった。打つ順番は相手の球(踏んでしまった球)がホールより遠くにあり、相手からであった。規則14.2d(1)によると、動かされてライが変わった場合、砂の中の球は、元の箇所に元のライをできるだけ復元してリプレースしなければならないとなっています。その際、マーク(ボールマーカーを、砂をならすのに邪魔にならない程度のすぐ近く置く)して球を拾い上げ、踏まれたライを復元するための方法として、足以外のレーキ、クラブを使って元のライに復元しても良いのでしょうか、他の方法もあるのでしょうか。また、バンカー内を歩いた足跡がストロークに影響を及ぼす状態であったとしても、球の手前近くの窪んだ足跡は8.1d(1)の解釈の適用はできず、ならすことはできないで合っていますでしょうか。

もし、規則14.2d「球が拾い上げられた時、動かされた時、リプレースする球を拾い上げている時」に球をリプレースする箇所のライ以外のストロークに影響を及ぼす状態の復元はできない(ならすことができない)のなら、上記例の応用でバンカーに2個の球どうしが近くにあり、先に打つ後ろのプレーヤーより、トップしたら当たりそうな程近くにあり、マークして拾い上げてほしいと要請(規則15.3b)されたケースと、そのままでも障害が生じないとして障害による拾い上げの要請をしなかったケースとでは、ストロークに影響を及ぼす状態(例えばリプレースする箇所のすぐ近くのスイング跡やスタンス跡など)の復元(砂地では跡をならすこと)は、球が止まった状態のときは認められ(規則8.1d(1)解釈3つ目黒点)、球を拾い上げていれば認められないといったように、他のプレーヤー(この例では後ろで先に打つプレーヤー)の考え方で差が生じるのではないのでしょうか。

更に復元の方法について規則8.1aただし書き以下による認められた限定的な方法として改善が認められる行動と規則12.2bバンカーの砂に触れることの制限との関係がよく分かりませんでした。
長くなりましたがよろしくお願いします。
ゴルフ好きの幸さん
ご質問ありがとうございます!
2020年7月26日「中断中にバンカーが雨水で埋まる」の回答は、球のライに関してですので、それ以外のストロークに影響を及ぼす状態(スイング区域、スタンス区域、プレーの線、救済エリア)については、たとえ球が拾い上げられた状態でも規則8.1dを適用する、ということになります。例えば・・・

バンカー内でプレーヤーAとBの2つの球が隣接して止まり、プレーヤーAがマークして拾い上げプレーヤーBが先にプレーした。プレーヤーBのショットにより、プレーヤーAの球のライが変えられた。また、その際にプレーヤーBはプレーヤーAのスイング区域とスタンス区域となる場所の状態も変えた。

この場合、球のライに関しては14.2dが適用となるのでプレーヤーAは砂を復元してリプレースしなければならず、それ以外のストロークに影響を及ぼす状態については規則8.1dを適用して復元しても良い(しなくてもよい)ということになります。

バンカー内の砂を復元する場合、規則に基づいて復元するわけですから、バンカー内の砂に触れることによる違反はありません。復元する方法については特に規則では言及していませんので、方法は問わないということだと思いますが、必要以上に砂を動かしたりすると「砂のテスト」(12.2(1))とみなされる可能性はあります。
2023.03.03回答 Mr.golfbaka
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