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Q&Aバンカー内で球の直後のルースインペディメントをクラブで取り除く

バンカー内にある球の直後にあるルースインペディメントをゴルフクラブで取り除く場合、砂に触れてライが多少良くなった場合;その行為が故意ではなかったとして、規則上は8.1bなどで罰は無いとも取れます。
しかし唯一12.2bの「しかし書き」部分では一般の罰となっています。「8.1a(4) 砂やバラバラの土を取り除く、または押し付ける」の「規則8.1aに違反して」に該当しているとも取れると思います。
この部分はどのように解釈すればいいのでしょうか。
「バンカー内にある球の直後の落ち葉を取り除こうとしてたまたま球の後ろの砂も削れて打ちやすくなった場合」実際にどう裁定するべきなのかに絡めてお教えいただきたくお願いいたします。

__関連規則抜粋__
15.1a ルースインペディメントの取り除き
コース上やコース外のどこででもプレーヤーは罰なしにルースインペディメントを取り除くことができ、その方法は問わない(例えば、手、足、クラブ、その他の用具を使用する)

12.2a ルースインペディメントと動かせる障害物を取り除くこと
バンカー内の球をプレーする前に、プレーヤーは規則15.1に基づいてルースインペディメントを、そして規則15.2に基づいて動かせる障害物を取り除くことができる。
これには、そうしている間にそのバンカーの砂に合理的に触れること、またはその砂を動かすことも含まれる。

8.1b 認められる行動
ストロークの準備をしているときや、ストロークを行っているときに、プレーヤーは次の行動をとることができる。そして、その結果として、たとえそのストロークに影響を及ぼす状態を改善したとしても罰はない:
(2) ルースインペディメント(規則15.1参照)と動かせる障害物(規則15.2参照)を取り除くために合理的な行動をとる。

12.2b バンカーの砂に触れることに関する制限
(1) 砂に触れた結果、罰を受ける場合。バンカー内の球に対してストロークを行う前に、プレーヤーは次のことをしてはならない:
・次のときにクラブでそのバンカーの砂に触れること:
>>球の直前、直後の区域(ただし、球をフェアに捜すときに規則7.1aに基づいて認められる場合、または規則12.2aに基づいてルースインペディメントや動かせる障害物を取り除く場合を除く)に触れるとき。
(2) 砂に触れた結果、罰を受けない場合
_中略_
しかし、その砂に触れるプレーヤーの行動が規則8.1aに違反してストロークに影響を及ぼす状態を改善した場合、そのプレーヤーは一般の罰を受ける(プレーに影響を及ぼす他の物理的な状態を改善する、悪化させることに関する制限については規則8.2と規則8.3を参照のこと)。
好也厭離さん
ご質問ありがとうございます!
ご質問のようにバンカー内の球の直後のルースインペディメントを取り除いた時に球のライやスイング区域に関わる砂が動いたり取り除かれたりした場合、規則8.1aの違反(ストロークに影響を及ぼす状態を改善)や規則12.2bの違反(バンカー内の砂に触れること)の可能性があるわけですが、8.1aと12.2bのどちらも、ルースインペディメントを取り除く合理的な行動の結果にそれらの規則違反に該当することになっても罰はないことを定めています。規則書でよく出てくる『合理的』という言葉ですが、ご質問の状況では、そのルースインペディメントを取り除くときに必要最低限の行動を取ること、つまり8.1aや12.2bの違反はできるだけ無いように、どうしても違反となってしまう状況でもそれを最低限に留めるような取り除き方をすること、といった感じになると思います。
ルースインペディメントの取り除きに関してクラブや手、足、用具などを使っても構わないし、方法も問わない、といった規則15の記載はありますが、8.1aや12.2bなどの規則違反が生じるかもしれない場合、合理的な行動は求められるので、ご質問のような状況の場合、クラブでルースインペディメントを取り除くことは不必要に砂に触れたりライの改善をしている可能性も考えられます。プレーヤーはもっと慎重に、例えば手で摘まんで上に取り除くのが、普通に考えればベストな方法となると思います。もちろん、クラブで取るとしても、同じようにできれば良いですが、クラブでは上に持ち上げられないので、ある程度周りの砂も動かすことになり、結果として8.1aの違反になる可能性は高くなりそうです。
2023.02.06回答 Mr.golfbaka
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