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Q&A一時的な水のドロップを省略してプリファードライ

いつも参考にさせていただいております。
テレビのゴルフ中継を見ていて、疑問に思ったことを質問させていただきます。
2022ダンロップフェニックストーナメントの3日目は、雨でコースコンディションが悪化した為に、1クラブレングス内のプリファードライの救済が採用されたようです。
1番ホールで、プレーヤーの球が”一時的な水”の救済を受けることができる状況でした。(テレビ解説者は”カジュアルウオーター”からの救済と言っていましたが、今はその言葉はないと思いますが?)
プレーヤーは一時的な水からの完全な救済を受けた箇所にマーク(ティーを刺し)し、その箇所のすぐ近くに球をプレースして、プレーを続けました。テレビ中継の画面からで不明確なのですが、一時的な水からの救済のドロップを省略し、プリファードライの救済により、リプレースしたように見えました。(もしかしたら、その前に救済のドロップをしていたかもしれませんが、画面には写っていませんでした。)
動かせない障害物からの救済とプリファードライの救済を同時に受けられる場合、動かせない障害物からの救済の処置を省略して、直接プリファードライの救済を受けることは可能ですか? 結果としては、誤所からのプレーとはならないと思われますが。処理の省略としては、規則で「14.2/1 プレーヤーが別の場所からプレーする場合、球を元の箇所にリプレースする必要はない」がありますが、このような場合の省略の記載は見つけられません。
マエストロモトさん
ご質問ありがとうございます!
このシーンを見ていないので正確には分かりませんが、おそらくフェアウエイで一時的な水の障害がある場所に球があった、という感じですね。この状況ですと、一時的な水からの救済か、プリファードライの救済か、プレーヤーは選択できます。ローカルルールの内容によりますが、一時的な水からの救済を先に受けた場合、その後にプリファードライの処置をとることも可能になります。ローカルルールひな形の内容では、プリーファードライの救済を受ける場合、『一度だけ罰なしの救済を受けることができる』としているのでその後に一時的な水からの罰無しの救済は受けられない、ということになると思います。
さて、ご質問のケースですが、一時的な水の救済を受けた後にプリファードライの救済を受けたらしく、その際に一時的な水からの救済のドロップを省略したのではないか、ということですね。実際の処置がどのように行われていたかは分かりませんが、規則の考え方からすると、この場合のドロップは省略できないものとなります。というのは、ドロップは、球が止まる場所について偶然性を求めるものであり、ドロップしてみるまではどこに止まるか分からない、という考え方があるからです。その後に受けるプリファードライの救済についても球の位置が確定しなければ正確に救済エリアを決めることはできません。
仮に、このドロップを省略してプリファードライの救済を受けたとしたら、規則14.3b(3)の最後の黒点の内容により一般の罰を受ける、ということになると思います。
2022.11.23回答 Mr.golfbaka
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