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Q&Aホールのへりにせり出して止まっている球が風でホールに落ちた場合

お世話になっております。
規則13.3の10秒ルールについての質問です。
規則では、球がホールのへりにせり出して止まっている場合、ホールに歩み寄るための合理的な時間に加え、その球がホールに落ちるかどうかを確かめるためにさらに10秒間待つことが認められているとあります。また、この待ち時間以内にホールに落ちなかった場合は、球は止まったものとして扱われ、その後、次のプレーの前にホールに落ちた場合は1罰打を受けるとあります。
では、球から向かって下り斜面にあるホールのヘリにせり出して止まっている球が、10秒経過後に風によりホールに入ったと思われる場合は、規則9.3の自然の力で球が動いた規定を適用し、直前のストロークでホールアウト、罰はないとして良いでしょうか。平面にある球が動くような突風であれば自然の力で動いたと誰もが分ると思いますが、判別がつかないような風であった場合には、10秒経過後に自重で落ちたもので13.3を適用するとすべきでしょうか。 ホールから1m離れた場所に止まっている球が自然に動いた場合には、規則13.3の対象にはならず、経過時間に関係なく規則9.3が適用されると思います。
13.3と9.3の関連に頭を悩ませています。
Nispaさん
ご質問ありがとうございます!
ホールのヘリにせり出して止まっている球は、歩み寄って10秒の間にホールに入ればホールインとなります。これは重力、風など自然の力が原因でも同じです。別の例では、風で飛んできた枝が球に当たってホールインしても同じことです。この規則(13.3a)を考えるとき、ホールにせり出して止まっている球について歩み寄って10秒待っている間は、球は止まっていないものと扱っていると考えられます。13.3aの中で、この時間内にホールに落ちかなかったら、球は止まったものとして扱われる、と記述されている点からも、そのように捉えることができます。
そして、その待ち時間が過ぎると球は止まったものとして扱われるわけです。球が止まった後、拾い上げていないその球が自然に動いてホールインなら規則9.3のとおり球はあるがままですからホールインですが、13.3の方で1罰打を受けることになります。また、待ち時間が過ぎた後に風で飛んできた枝が球に当たってホールインした場合は外的影響によって動かされたことになり(規則9.6)、罰なしでリプレースとなります。
そして、面白いのはホールのへりにせり出して止まった球が待ち時間を過ぎた後に自然の力でホールインした場合は規則13.3aにより1罰打を受けるのに対し、ホールから遠くに止まった球(拾い上げていない)が自然の力で動いてホールインした場合は罰を受けない、という点です。例えば、ショートホールのティーショットでカップの上3mについた球が、その球を拾い上げる前に突風が吹いて動いてカップインしたらホールインワンとなります。ところが、ティーショットがホールのへりにせり出した場所で止まった場合、歩み寄って10秒待つ間にホールに落ち込まなければホールインワンとはならない、というわけです。これは、おかしいと思うかもしれませんが、この規則を作った理由は、「この規則がなければ間違いなくプレーのペースに深刻な影響を与える」ということでしょう。ホールから3m離れた場所で突風に期待していつまでも待つ人はいないでしょうが、ホールのへりにせり出している球をいつまでも待って良ければ待つ人が続出してしまうでしょうから。
2022.10.24回答 Mr.golfbaka
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