rockpine

Q&A選択肢について助言すること

いつも丁寧な回答でありプレーする際の参考にしています。
「ストロークと距離の救済時、間違った方法でドロップした場合に適用できる規則の選択肢とアドバイス」について、具体例をもとに選択肢等を記載していますので、ご教授をお願いします。

ショートホールにおいて、Aプレーヤー(以下、A)が、グリーン手前近くから2打目をトップしてしまった。グリーン反対側のブッシュの向こうのOB区域に入ったと思い、気が動転し、すぐに別の球を腰(膝からでなく)の高さから救済エリア内にドロップ(救済エリア内にあり)した。グリーン奥にいた同じ組のBプレーヤー(以下、B)(Aのドロップを見ていた)がすぐにOB付近を確認してくれて「ブッシュの中にあったのでセーフ(捜索3分以内)だ」と言われた。Aは間違った方法でドロップしたとは思っておらず、(規則18.1後半)により「インプレー(ドロップ)にした時点で元の球が3分の捜索時間内に見つけたとしても、もはや元の球はインプレーの球でなくプレーできない」という規則を思い出し、ドロップした球をプレーしようとした。その時Bは、Aに「腰の高さからのドロップは間違った方法であるよ」と声をかけ、「取れることができる規則としては、
(ア)(規則14.5a)の(2)に記載されている「間違った方法で」が適用でき、プレー前であれば誤りを訂正することができるので、ドロップした球を拾い上げ、セーフであった元の球で3打目プレー、更には
(イ)ブッシュ内のセーフの元の球をアンプレアブルにして4打目としてプレーも可能である。もしくは、
(ウ)として(ア)の手段を取らず(規則18.1)いつでも直前のストロークが行われた場所からプレーすることによって、ストロークと距離の救済(1罰打)を受けることができるので、その規則を適用し、正しく(膝の高さから救済エリア内、以下同じ)再ドロップして4打目プレー、
(エ)ドロップのやり直りせず、そのままプレー(通常はあり得ないが)、この場合、(規則14.3b(3))間違った方法(救済エリア内))の1罰打を(ウ)選択肢に加え、5打目プレー(最初の間違った方法でのドロップですぐにプレーした場合と同じ5打目になる)、
以上の選択肢がある」旨述べた。
仮に、もし捜索が3分経過後に見つけた場合は、元の球は紛失球扱(規則18.2a)になり
(オ)正しく再ドロップし、(規則18.1)によりストロークと距離の救済(1罰打)を受け4打目プレー、または(エ)の選択肢(通常はあり得ない)となる。
Aは、(ウ)の選択をしてプレーした。
以上ですが、これらの選択肢は正しかったのでしょうか、また、選択肢を示すのはアドバイスに当たるのでしょうか、その中で「アンプレアブルができる」と言うのは、プレーの方法に影響するとしてアドバイスかなと思いますが如何でしょうか。更にAにおいては規則を知りたいと思う反面、聞いても良いのか迷う所であり、上記例はアドバイスでないとして4打目プレーとしています。なお、疑わしいと思ったなら「アドバイスに当たるかも知れないので」と言って断るのが無難だと思います。またBは、間違いを指摘するのはアドバイスに当たらないのでOKだと思いますが、選択肢を述べるのがアドバイスに当たるかどうかは別にしても、プレーの進行を遅らせない程度に簡潔に説明すべきであることは言うまでもないことだと思います。長くなりましたが宜しくお願いします。
ゴルフ好きの幸さんさん
ご質問ありがとうございます!
まず、ルールに関する助言ですが、選択肢を教えることは何ら問題ありません。例えばルールをあまり知らないプレーヤーにアンプレヤブルの処置がとれる、あるいはその選択肢について助言すること等は問題ありません。「アドバイス」の違反になる例としては、
「その球はそのまま打つのが厳しいからアンプレにした方がいいよ」
「この場合は後方線上より2クラブレングスの救済の方がいいよ」
などです。選択肢を教えるだけなら問題ないのですが、どれを選ぶのが良いかを教えると「アドバイス」の違反になります。

次に、ご質問のケースですが、Aが2打目地点からの(ストロークと距離の)救済エリアにドロップした瞬間、Aは適用できる規則(規則18.1)に基づき処置したことになります。ただ、ドロップの方法が間違っていたので、規則14.5b(3)で定めているように、他の選択肢に変えることはできず、正しい方法でドロップし直さなければならない、ということになります。つまり他の選択肢は無い、ということです。

ちなみに14.5aの誤りの訂正は、規則で認められていない場合ですので、例えば以下のような状況です。

プレーヤーのティーショットは池の方に向かって飛んで行った。前に進むと池の周りはラフが深くラフで球が見つからない可能性もあったが、プレーヤーは池に入ったものとしてペナルティエリアの救済を受けてドロップした。

この場合、球はペナルティエリアに入ったことが「分かっているか事実上確実」ではないので、ペナルティエリアの救済を受けることはできません。この状況でプレーヤーが取れる処置はストロークと距離に基づく処置だけです。このままプレーするとストロークと距離に基づく処置で誤所からのプレーの罰を受けることになりますが、プレーする前に気付けば処置をやり直すことができます。
2022.09.21回答 Mr.golfbaka
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