rockpine

Q&Aペナルティエリアに入ったことが事実上確実かの判断

はじめまして。ルール技術向上に参考にさせて頂いています。
質問は、ルールブック 規則17についてになります。
17.1.C 分かっているか、または事実上確実である事についてです。この判断は、プレイヤー自身が判断してよいものか、同伴競技者の合意が必要か教えて頂きたくお願い致します。また、17.1.dでは、ストロークと距離の救済について記載があり、救済を受ける場合で、救済場所が分からない場合は場所を推定するとあります。この救済場所の推定はプレイヤーのみの判断で良いか、同伴競技者の合意が必要かを教えて頂きたくお願い致します。
いずれの場合も、アマチュア競技ではプロのようにギャラリーもいなく、確実性を求められた場合に判断が難しく、ペナルティエリアで紛失と判断したタイミングでは、既にカート、同伴競技者は前方に移動しており、前打位置に戻っての場所の推定が難しいように思います。
ペナルティエリア方向に飛んだ場合、ペナルティエリア外での紛失がある事を宣言して、暫定球を打っておく事も手段の一つかとは考えています。ルールについての解釈と、ペナルティエリア方向に打球が飛んだ場合の暫定球の処置についてご解説頂きたくお願い致します。
kanさん
ご質問ありがとうございます!
「分かっている、または事実上確実」の判断については特定の誰かの判断が必要といった決まりはなく、状況次第で、プレーヤー自身の判断で良い場合もありますし、同伴者などの証言などが必要な場合もあります。例えば、池の方向に打ち込んだプレーヤーが前に進んでみると球は見つからないが、球の行った方向、自分の飛距離、池の周囲の状況(綺麗に刈られている等)などからして、池に入ったことは間違いないと結論付けることができる場合もあるでしょう。このような場合は自分の判断で「分かっている、または事実上確実」となります。また、すぐ隣に林がある池の方向に打ち、行ってみると池に入ったか池の外で紛失したか分からない状況だったが、隣ホールをプレー中の人が偶々見ていて池に入ったことを目撃した、という証言が得られれば、これもまた「分かっている、または事実上確実」として扱うことになります。
誰が判断するか、とか、誰かの合意があるか、ということではなく、得られる情報を考慮して的確に判断したのか? ということが重要です。確かにアマチュア競技ではプロの試合のようにギャラリーがいないので、「分かっているまたは確実上確実」として扱える確率は下がることになるはずです。「分かっているまたは確実上確実」として扱えない場合は(ペナルティエリア外で)紛失したものとして扱うしかありません。
前回プレーした場所や、最後にペナルティエリアの境界を横切った場所を推定する場合、できるだけの努力をして推定すれば、正しく処置したものとして扱うように規則で定められています(規則書では『~その状況下で合理的に期待されることを行っていれば~』と言っています。規則1.3b(2))。

ペナルティエリアの方向に球が飛んでいった場合の暫定球は以下のようになります。
・ペナルティエリアに入った可能性があるが、ペナルティエリアに入っていない場合はきっとインバウンズで見つかるはず
→暫定球はプレーできない
・ペナルティエリアに入った可能性があり、ペナルティエリアに入っていない場合に見つからない(またはOBの)可能性がある
→暫定球をプレーできる
ペナルティエリアと暫定球の話は紛らわしくなることが多いのですが、実は、ペナルティエリアに入った可能性云々ではなく、球が(ペナルティエリア外で)紛失、またはOBの可能性があるか、ということだけが暫定球をプレーできる要因となります。
2022.08.04回答 Mr.golfbaka
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