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Q&A動いている球を偶然に止め、退いたら動き出した場合

いつも参考にしています。少し長くなりますが、規則の解釈11.1 b/2(動いている球が偶然人や外的影響に当たった後に、寄り掛かって止まり、それらが動いた、動かした後、球が動いた)によると、この場合規則9が適用され、規則9に基づく罰はないとされています。もう少し具体的に寄りかかった状態を想定しケース毎の判断についてご教授をお願いします。

◎状況(例)グリーンをオーバーし、グリーンへの上り斜面の途中で球が止まった。寄せようとスイングした所、ダフって球が少し進んだが、グリーン手前の木の当たり手前に戻ってきた。
(ケース1)避ける間もなく、自分の足元に球が偶然当たりピッタリ付いて止まった。慎重(故意でなく)に足を動かしたが(ア)球が横に少し動いてしまった。(イ)動かした途端に球は坂を転がり緩やかな場所で止まった。
(ケース2)避ける間もなく、今打ったクラブに球が偶然当たりピッタリ付いて止まった。このままでは次打のアドレスが出来ないので、慎重(故意でなく)にクラブを動かしたが球が動いた。動いた状況は(ケース1)(ア)(イ)と同じ。
(ケース3)少し離れた所に偶々置いていたクラブを取り除く(規則11.3例外で可能)間もなく、球が偶然当たり寄り掛かって止まった。規則9.4例外4(規則15.2a)による救済を受け、クラブを取り除いたが、球が動いた。動いた状況は(ケース1)(ア)(イ)と同じ。

極端なケースを記載していますが、対応を整理しました。

◎対応
(ケース1)の(ア)場合、規則の解釈11.1 b/2により、球が動いてしまったが無罰で元の箇所にリプレース、(イ)では9.3自然の力(重力)で動いたのであり止まった所から、あるがままで次のプレー。
(ケース2)の(ア)場合、(ケース1)(ア)と同じ、(ケース2)の(イ)の場合、ストローク後であり、手に持っていたとしても動かせる障害物扱として規則9.4例外4(規則15.2a)による救済を適用し、動いた状況が9.3自然の力(重力)であっても、無罰で元の箇所にリプレース。
(ケース3)故意に置いていないので(ア)(イ)共、規則9.4例外4(規則15.2a)の救済に従う(2022年2月14日回答参照)。結果は、(ケース2)と同じとなる。なお、いずれも元の箇所にリプレースしても止まらなければ、14.2eの適用となる。

◎検討
上記ケースで、9.3自然の力(重力)で動きだした球は、規則9.4例外4(規則15.2a)の動かせる障害物からの救済の適用をどのケースで適用するのか、しないのか、またその救済の適用でないとするなら、9.3自然の力(重力)で動きだした球は、あるがままと解釈すると思います。更に手の持ったクラブでも動かせる障害物扱になるのかも迷いました。
誤解や勘違いがありましたら、指摘、解説をお願いします。
ゴルフ好きの幸さん
ご質問ありがとうございます!
打った球が斜面を戻ってきた場合などで動いている球を故意ではなく止めてしまった場合、その球は止まった場所からプレーするのが基本となります。球が寄りかかっている足やクラブを退けた結果、球が動いた場合、たとえ球の動く力が重力によるものだとしても、動いた原因は足(クラブ)を退けたことによるものですので、規則の解釈11.1b/2の考えに従い、リプレースすることになります。つまり、ケース1と2のアとイのケースは全てこれに当てはまり、リプレースしてプレー、ということになります。足やクラブを退けた時に球は動かず、その後しばらくして球が動いた場合は自然の力が動かしたとみなすことになるでしょう。その場合はあるがままです。
ケース3については、お察しの通り、動かせる障害物の取り除きなので、球が動いても罰なしでリプレースとなります。
「プレーヤーが手に持っているクラブ」というのは、動かせる障害物をプレーヤーが持っている、ということになりますが、手に持っているクラブが球を止めた場合は、プレーヤーが足で止めた場合と同じ扱いとするべきでしょう。
2022.07.19回答 Mr.golfbaka
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