rockpine

Q&A左打ちの構えで救済を受けた後に右打ちでプレーすること

【状況】
右利きのAさんのティーショットは、進行方向に対し左サイドのカート道上の左端に球が止まった。カート道の左はラフであるが、約40cmでOB杭、その外側にネットがくっついている。次は右前方に打つ必要があるが、右打ちではカート道左側になんとかスタンスを取れても、OB区域のネットが邪魔でスイングができない。左打ちなら右前方に打てそうで、カート道左側に球を置くとスタンスがカート道にかかるため、カート道右側に救済エリアを決めドロップした。そのあと、Aさんは左打ちではなく右打ちをしてプレーを続行した。
【正しい処置は?】
ゴルフ規則の定義の「完全な救済のニアレストポイント」を読む限り、左打ちを想定してカート道右側にニアレストポイント、救済エリアを求めたのだから、右打ちをしてはいけないと思うのですが。もう一つの処置は、右打ちでカート道左側にまずニアレストポイントを決め、アンプレアブルを宣言して1罰打の救済を受けることかなと思います。
まいらんりょうさん
ご質問ありがとうございます!
救済を受けた後に状況が変わったために戦略も変わる、ということはあり得ることで、それは認められます。ご質問にあるように、左打ちの構えで救済を受けた後に右打ちでプレーできる状況になった場合、右打ちでプレーしても問題ありません。他にも例えば・・・

ラフに球がありフライヤーしそうだからと自分の本来の飛距離より1番手下の8番アイアンを持って構えたところ、スタンスが排水桝にかかり救済を受けた。その結果、球は芝の薄い場所で止まりフライヤーしないと考えられる状況になったので、7番アイアンでプレーした。

木の真後ろに球が止まったので、10Y横に出そうとウエッジを持って構えたところ、排水桝がスタンスにかかった。救済を受けたところ、木の真後ろではない場所に球が止まったので、ユーティリティでグリーンに向かってプレーした。

これらも問題ないわけです。しかし、ご質問のような状況で救済を受ける場合、一番に考える必要があるのは「障害(この場合カート道)が無かったとして本当に左打ちをしますか?」ということです。右前方に球を少しだけ出すのなら、おそらく40cmの幅でもパターを使ったり(またはパターのように打つなど)してプレーすることはできるかと思います。それなのに左打ちをする必要があるのか? ということです。現実はカート道があったわけですが、そこにカート道が無かったものとして考えてみてください。それでもそのプレーヤーは左打ちを選択していたでしょうか? それを判断するにはそのプレーヤーの左打ちの技量なども考慮することになります。そのように考えて『カート道がなくても左打ちをする状況だった』となれば、ご質問のような救済はアリなわけですが、『どう考えても左打ちは救済の理由で、実際にやるはずがない』というのであれば、誤所からのプレーの違反ということになります。
2022.07.19回答 Mr.golfbaka
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