rockpine

Q&A他の球が当たりそうなのでグリーン上の球を拾い上げる

パッティンググリーンの件で質問です。
「プレーヤーA」がパットした球がパッティンググリーン上の「プレーヤーB」のボールに当たりそうになり、「プレーヤーB」が拾い上げました。(「プレーヤーA」は、「プレーヤーB」に対して、プレーヤーBのボールは、そのままで良いと言っていました。)
拾い上げた「プレーヤーB」、何か、罰則・罰打はありますか?
ミヤユさん
ご質問ありがとうございます!
プレーヤーBに罰はありません。
『球が動いている時に、その球の動きに影響を与える可能性のある物を動かすこと』については規則11.3で定めており、基本的には認められませんが以下の物については例外となり、動かしても良い、といった扱いになります。

・取り除いた旗竿
・パッティンググリーンに止まっている球。または
・プレーヤーのその他の用具(パッティンググリーン以外の場所に止まっている球やコース上のボールマーカーを除く)。

三つ目の黒点は、例外の中で更に「除く」となっており少々分かりづらいのですが、『グリーン以外に止まっている球とコース上(グリーンに限らずコース全体)のボールマーカー』以外のプレーヤーの全ての用具が当てはまることになります。よくある例としては、アプローチで使用したクラブなどです。このような物に動いている球が当たりそうな時は動かしても良い、ということです。プレーヤーAが「そのままで良い」と言ったとしても、プレーヤーBは拾い上げることができます。
これが、ルースインペディメントであれば話は別です。例えば、プレーヤーAのパットした球がホールを通り過ぎた場合に歯止めとなりそうな場所に木の枝があり、プレーヤーAはその枝を「そのままにしておいて」と言ったにもかかわらずBが取り除いた場合(Aがプレーする前)、Aはその枝を元に戻すことができます(規則の解釈8.1d(1)/2)。Aがプレーし、その球が動いている間にBが枝を拾い上げると規則11.3の違反で2罰打を受けることになります。
ゴルフ規則には、プレーヤーには球が止まった時の状態でプレーする権利がある、といった考え方があります。たまたま木の枝が歯止めとして利用できる場所にあったのなら利用することができ、それを他のプレーヤーによって動かされたのなら元に戻すこともできるわけです。ただし、自然の力(風など)によって動いた場合は元に戻すことはできません(規則8.1d(2))。グリーン上の球については、そのような木の枝などとは異なり、どちらかと言うとプレーヤーが利用できないように規則が作られている、と思います。ご質問のケースで、プレーヤーBが自分の球を拾い上げる意思を示しているにもかかわらず、Aが待たずにプレーした場合、Aは規則15.3の違反で罰を受けることになります。
2022.01.27回答 Mr.golfbaka
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