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Q&Aストロークのためにスタンスを取る時の援助について

教えてください、アライメントの助けになるようにクラブを地面に置いた場合、スタンスを取り直せば「スタンスをとり始めて」はいないことになり罪はないのでしょうか?
2019年ゴルフ規則の詳説で「ストロークのためのスタンスをとり始める」の意味が規定され、規則10.2b(4)の「プレーヤーがこの規則に違反してスタンスをとった場合、そのスタンスを解いたとしても罰を免れることはできない。」とあってもスタンスを解けば実質罰を免れることができるようになったと思います。すると同様に規則10.2b(3)もスタンスを解いてからプレーの線を示すために地面に置いたクラブを取り除いてからスタンスをとる行為をやり直せば罪を逃れられるようにも思いますし、2019年ゴルフ規則の詳説では規則10.2b(4) に特化して言及しているので規則10.2b(3)は一度やってしまったらスタンスを解いてもダメなようにも思えます。そもそも2019年ゴルフ規則の詳説のスタンスをとり始めるの解釈が強引なようにも思えますが、それはさておき規則10.2b(3)はどう解釈すればいいのでしょうか?

【規則10.2b 他の援助】
(3) スタンスをとるときの援助となる物を置いてはならない。プレーヤーは、足や体を位置させることを援助するためにプレーヤーによって、またはプレーヤーのために置かれた物を使用してストロークのためのスタンスをとってはならない(例えば、プレーの線を示すためにクラブを地面に置く)。
プレーヤーが規則に違反してスタンスをとった場合、そのスタンスを解いたり、その物を取り除いたとしても罰を免れることはできない。
(4) キャディーがプレーヤーの後方に立つことの制限。プレーヤーがストロークのためのスタンスをとり始めてからそのストロークを行うまでは:
・プレーヤーのキャディーはどのような理由であってもプレーの線の球の後方延長線上やその近くに故意に立ってはならない。
・プレーヤーがこの規則に違反してスタンスをとった場合、そのスタンスを解いたとしても罰を免れることはできない。

【2019年ゴルフ規則の詳説】
規則10.2b(4) :
1. 「ストロークのためのスタンスをとり始める」の意味。
規則10.2b(4)はプレーヤーがそのストロークのためのスタンスをとり始めたときに、どのような理由であっても、プレーの線の球の後方延長線上やその近くにキャディーを故意に立たせることを認めていません。ここで言う「ストローク」は、実際に行われるストロークを意味します。プレーヤーが少なくとも一方の足をスタンスのために置いたときには、実際に行われるストロークのためのスタンスをとり始めたことになります。プレーヤーがスタンスを解いた場合、そのプレーヤーは実際に行われるストロークのためのスタンスをとったことにはならず、そして規則10.2b(4)の2つ目の中黒の規定は適用しません。したがって、キャディーが、プレーの線の球の後方延長線上やその近くに故意に立ったときにプレーヤーがスタンスをとった場合、そのプレーヤーがスタンスを解いて、キャディーがその位置を離れるまでの間に実際に行われるストロークのためのスタンスをとり始めなければ、規則10.2b(4)に基づく罰はありません。このことは、コース上のすべての場所に適用します。スタンスを「解く」は、プレーヤーの足や体が意図する目標を狙うことに関する有益なガイダンスが与えられる可能性がある場所にはもはやないことを意味します。(2019年2月追加)
好也厭離さん
ご質問ありがとうございます!
この規則については、規則改正後にすぐ規則の内容に反する詳説が発表されたので、私も「?」となりましたが、PGAの試合で意図せず偶々キャディが後方に居たために新規則により罰を受けた例があり、「それはおかしいだろ?」という選手の意見が発端となって出された詳説だったと思います。この詳説では、あくまでも規則10.2b(4)のキャディが後方に立つことだけに言及していますので、規則10.2b(3)の内容はそのまま、つまり、クラブを置いてスタンスを取ったら、取り除いてからスタンスを取り直しても罰は免れない、ということになります。規則10.2b(3)と(4)は、プレーヤーが狙った方向に構えることについてプレーヤーにその技量を要求している点、また、プレーのペースを考えた上での規則であったことを考えると、規則10.2b(4)に関する詳説の内容は規則10.2b(3)には当てはまらない、と考えるべきかと思います。
2021.08.28回答 Mr.golfbaka
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