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Q&Aリプレースとプレースの違い

リプレースとプレースの違いについて質問します。2019年からリプレースの定義から「元の位置に」という文言がなくなりました。その違いは、インプレーの意思があるかないかの違いだけと聞いた事があります。ですがゴルフ規則における解説文の一部においては、プレスという表現があります。なぜ、「元の位置に」がなくなったかも含め、使い分けについてご教示をお願いします。
ささいたさん
ご質問ありがとうございます!
『リプレース』という言葉は、直訳すれば元の場所に置くことで、2018年まではその意味で使用されていましたが、2019年からの規則では定義「リプレース」が加えられ、そこには確かに「元の位置」という内容の文言がありません。とはいえ、基本的には元の場所に置くことに対してリプレースという言葉を使用している点は変わりません。規則14.2cでは『球は元の箇所にリプレースしなければならない』としています。ただし、規則14.2d(2)と14.2eにあるように、元の箇所ではない場所にリプレースすることもある、というわけです。ですから定義に「元の位置」という言葉は入れなかったのかと思います。14.2d(2)と14.2eは、元の箇所にリプレースしたいが、それができないような場合ですね。
それに対し「プレース」という言葉は、グリーン上の球について動かせない障害物などから救済を受けてプレースするような場合に使用しますが、最初から別の場所に置く場合に使用しています。これは基本的には救済の時くらいかと思います。
規則改正の時に私が印象を受けたのは、『手で球を持ち接地させてから離す』というリプレースの方法について明示した点です。旧規則では、具体的な方法が明示されていなかったので、例えばクラブで転がして元の場所に戻してリプレースということも可能だったわけですが、2019年の規則からは、これをやるとリプレースの手続きが誤っていることになり、そのままプレーすると1罰打を受けることになります(14.2b(2))。ちなみに球をプレースする場合の規則では、おそらく全てに『リプレースする手続きにより~』と加えられているかと思います。つまり、リプレースもプレースも方法は同じということです。また、球をインプレーにする意図の有無についても、リプレースとプレース、どちらも同じです。球をインプレーにする意図がなく、ただ救済エリアに置いただけの球は(そんな状況はあまりないと思いますが)、「プレース」したことにならずインプレーの球ではありません。
2021.05.19回答 Mr.golfbaka
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