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Q&Aカップの縁に止まり55秒後にホールイン

いつも勉強させて頂いてます。
アメリカPGAのRBCヘリテージ3日目のキム・シウ選手が3番ホールグリーン手前からパターを使用して打った球がカップの縁に止まって55秒後にカップインしましたが競技委員からは10秒以上経っていたので1罰打と告げられたそうです。グリーンに乗った球は一度マークするまでは再度動き出したのであれば止まった位置からプレーと言う認識でした。この競技委員の裁定は正解なのでしょうか?
hika681bongさん
ご質問ありがとうございます!
動画で見ましたが、裁定は正しいです。
まず、ご質問内容にある「グリーンに乗った球は一度マークするまでは再度動き出したのであれば止まった位置からプレー」ですが、正確には、拾い上げる前に、自然に動いた場合あるがままでプレーする、となります。例えば、キムシウ選手のパットがカップの手前10cmのところで止まり、拾い上げる前に傾斜などで再度動き出してカップインしていたなら、バーディーだった、ということです。しかし、規則13.3に「ホールにせり出した球」があります。この規則では、球の一部がホールにせり出している場合、不当に遅らせるようなことなくホールに歩み寄ったうえで、10秒待つことができる、としています。その時間内にホールに落ちれば罰なしでホールイン、その時間を過ぎてホールに落ちた場合はホールインは認められるが1罰打を受ける、というものです。実際のシーンでは、選手やキャディが「球が動いていた」と主張していましたが、動画を見る限り球が動いていたかどうかは分からない程度ですし、仮に微妙に動いていたとしても規則13.3の時間が経過した場合、球は止まったものとして扱うことを定めていますので、裁定は正しかった、ということになります。
この件についてネット上などでは、「おかしなルールだ」などのコメントが多かったそうですが、ではこのルールが無かったらどうなるでしょうか? 球が落ちそうな時にいくらでも待って良いとなるとこれはまた問題が生じてしまいます。そんなことがないように規則で一線を引いてあるのだと思います。そしてそれが『不当に遅らせるようなことなくホールに歩み寄ったうえで10秒』という時間なのです。
ちなみに10秒というのはホールに歩み寄った後ですので、例えば150ヤードのセカンドショットがホールにせり出した状態で止まったような場合、その後で同伴者のプレーを待ってからホールに歩み寄るとなると数分かかる場合もあります。
2021.04.30回答 Mr.golfbaka
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