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Q&A2回目で失格となるラウンド前の練習の「2回目」とは?

いつも丁寧な解説ありがとうございます。今回は規則5.2ラウンド前の練習「2回目の違反は失格」について教えてください。ストロークプレーで、あるプレイヤーはスタート前に9番ホールのパッティンググリーンに行きました。そこでまず(1)ガードバンカーから2回バンカーショットの練習をしました。続けて(2)9番ホールのパッティンググリーンで2回パッティングをしました。(3)数分後に今度は9番グリーンの隣りにある18番グリーン脇に来て、アプローチの練習を2球しました。
この場合2回目の違反は(1)で2球打った時点を言うのでしょうか? それとも種類の違う練習となる(2)の時点が2回目の違反でしょうか? さらにホールと時間を変えた(3)が2回目の違反なのでしょうか? それとも同じプレー前の練習と考え(1)(2)(3)一括で一般の罰なのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
規則書ラブさん
ご質問ありがとうございます!
この規則については、私も以前は時間的なことや場所的なことを考えて1回目や2回目と捉えるものかと思っていましたが、R&Aの出したゴルフ規則の解釈(5.2/C1、JGAホームページでは2019ゴルフ規則の詳説に掲載)によると、そうではなくストローク1回毎、あるいは球を転がすなどの行為1回毎にカウントすることになっています。従って、ご質問のケースでは(1)の時点で2回練習を行ったことになり、ストロークプレーでは失格ということになります。
バンカー内で素振りをした時に砂にクラブが触れると違反となりますが(12.2b)、この違反はストローク前に何度行っても1回の違反として扱われます。規則の解釈1.3c(4)/1では、違反と違反の間に介在する出来事があると罰は重複することを明記しており、介在する出来事として、
・ストロークを行う
・球をインプレーにする
・違反に気付く(注意されるなどして)
といった項目が挙げられています。バンカー内での素振りはストロークではないため、何度行っても介在することがなければ1回の違反ですが、練習ストロークはその行為自体が「ストロークを行う」に該当しているので1回毎にカウントする、といった扱いになっているのかもしれません。球を転がすなどのグリーン面のテストについては、ラウンド中は規則13.1eが扱い、ラウンド前は5.2で練習ストロークと同様に扱っている点も注意が必要ですね。
2019.12.15回答 Mr.golfbaka
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