Ｑ＆Ａバンカーのアゴに球が刺さった

ジェネラルエリアにおける地面に食い込んだ球の処置で質問させていただきます。球の直後を基点として1クラブレングス以内、かつホールに近づかない箇所へ無罰でドロップということですが、球の直後が無いケース（バンカーの縁ぎりぎりに食い込んでしまい、球のすぐ後ろは空中であり、その空中の真下が1ｍ以上下がったバンカー内急勾配の砂の壁のような状況）このような場合は、その壁が基点と考え、1クラブレングス内はバンカー内となるので、その範囲内へドロップするのか？　それとも基点はとれないので、あるがままでプレー、またはアンプレアブルの処置となるのか？　ご教示よろしくお願いいたします。

トーマスさん

ご質問ありがとうございます！
実際に起こる可能性のあることですね。、”バンカー内として扱われないバンカーのアゴ”に球が突き刺さった場合も同じことになります。この場合、球はバンカー内ではなくジェネラルエリアにあるので、特にローカルルールが定められていなければ、地面にくい込んだ球の救済の対象となります（規則16.3）。
ここで少々話は逸れて、ゴルフ規則を適用する時のクラブレングスなど距離を測定する状況について考えてみます。この時、距離は地面の傾斜や凹凸に沿って測るのが基本です（実際問題として細かな凹凸まで厳密に沿うことは不可能ですが）。それと同じように考え、バンカーの縁ぎりぎりの所に止まった球や、アゴに突き刺さった球の直後の場所というのは、ホールから球の方向に地表面を這って計測した場合の直後の場所となりますので、球のほぼ真下（バンカーの壁）ということになります。そこが、綺麗に砂を盛って作られた場所であればバンカー内ですが、縁を切って作ってある場合はジェネラルエリアとなります。そして、球の直後の場所がバンカー内であれば基点はバンカー内、そうでなければジェネラルエリアとなりますが、重要なのは、そこからホールに近づかない1クラブレングス以内にジェネラルエリアがあるか？　ということです。あればそこにドロップできます。つまり、バンカーの左右どちらかの端であれば、1クラブレングス横でジェネラルエリアの場所があるかもしれませんが、そうでなければ基点から1クラブレングス以内でドロップ可能なジェネラルエリアが無い、という場合も多々あります。ゴルフ規則の「規則の解釈」によれば、このような場合は罰無しの救済を受けることができない、ということになります。つまり、お察しの通り、あるがまま、あるいはアンプレヤブルの処置をとるしかない、ということになります。

2019.09.24回答　Mr.golfbaka