rockpine

Q&A暫定球の宣言について

暫定球宣言について質問します。 「暫定打ちます」で検索するとYahoo知恵袋等で2016年の内容として該当のQ&Aが出てきます。その内容によると「暫定打ちます」は暫定球を打つ意思表示で間違いないので「暫定球」と言っていないが暫定球を打ったことになる、という主旨です。私は10年以上前にクラブの月例競技で「暫定打ちます」はダメで「暫定球打ちます」との指導を受けそれ以来肝に銘じて「暫定球」と言っています。また、私も「暫定打ちます」は暫定球と認めない派です。「もう一つ打ちます」や「念のため打ちます」はダメで通りそうですが、「暫定打ちます」は暫定球と認めるのでしょうか。またその根拠もお示しください。
もし、Yahoo知恵袋に記載のように暫定球を打つ意思表示が根拠だとすると、例えば同伴者から「今の球はOBの可能性があるので暫定球を打った方がいいですよ」と言われ「ではそうします」という宣言だけで暫定球の意思表示でOKなのでしょうか。ちなみに、プロのトーナメント開催コースのキャディーさんに質問したところ「暫定打ちます」はダメということでした。
dehyan2003さん
ご質問ありがとうございます!
暫定球に関する規則は新規則では18.3で定められており、旧規則では27-2で定められていました。この規則は球がOBや紛失の時に戻って打ち直す必要がないよう、別の球をストロークと距離の救済を受けた場合の球として暫定的にプレーしておくための規則です。では、何故宣言する必要があるのでしょうか? もし、暫定球の宣言が必要なかったとしたらどうなるでしょうか? 例えば、1打目を崖下に落とし、何も告げずに別の球をプレーしました。先に進んでみると1打目が崖下ではあるがインバウンズにみつかり、打ち直した球は絶好の場所にあったとします。このプレーヤーは絶好の場所にある打ち直した球がストロークと距離の基づく救済を受けて打ち直した球だと言い、その球でプレーを続けていくことを選びます。違う例で、1打目を崖下に落とし、何も告げずに別の球をプレーしました。進んでみると1打目が岩に跳ね返ったのか、良い場所にあり、打ち直した球は悪いライにありました。このプレーヤーは「打ち直した球は暫定球なので、最初の球が見つかったので暫定球は放棄して最初の球をプレーしていきます」と言って最初の球をプレーしていきます。
暫定球の宣言が必要ないとするのなら、このような選択ができてしまうため、暫定球であるかどうかを明確にする必要があり、規則はそれを求めている、ということです。言い方云々ではなく、その人が暫定球を打つことが誰にでも分かるのか? また、暫定球ではなくストロークと距離に基づく救済で別の球をプレーしている可能性が無い状況と言えるのか? ということが大事な部分だと思います。そういった意味で、「暫定打ちます」は問題ない、ということです。これは旧規則・新規則とも変わりません。私の見解などではなく、人が言った言わない、といったことでもありません。規則が述べていることです。旧規則裁定集の中では、『「暫定球」という言葉を使うか、規則27-2aにより処置することを明確に~』と述べています。これは必ずしも「暫定球」という言葉を使用しなくても規則27-2aにより処置することが明確なら良いということを示しています。更に今年の裁定集に代わる「規則の解釈」の中では、『~「暫定」という言葉を使うのが最善である』と、”球”を外した文言に変わっています(英語原文も”provisional”だけになっています)。これはR&AやUSGAが「規則の解釈」に記述する文言として「暫定球」ではなく「暫定」で充分という見解のもとに変わった可能性が大きいのではないかと思います。ちなみにその規則の解釈の中では「念のために打ちます」も暫定球として認められる例として挙げられています。
JGAホームページからオフィシャルガイド→「規則の解釈」18.3b/2
2019.07.17回答 Mr.golfbaka
ページトップへ戻る