Ｑ＆Ａ球探しの途中で戻って暫定球を打ち、その後最初の球が見つかった場合

ティーショットしたボールが落下地点付近を探しても見つかりません。2分程探した後にティーグランドに戻って暫定球宣言をして打ち直しました。暫定球のセカンドショットをした後に100ヤード程先に本球を見つけました。カート道路を転がって行ってたみたいです。この本球はやはりロストとなりますか？　また、本球をプレーしてホールアウトすると失格になりますか？

うちな〜さん

ご質問ありがとうございます！
捜索時間は3分間ですが、場合によっては捜索時間のカウントが止まることもあります。「規則の解釈」に掲載されている例では、「1分探したところで球を見つけ、その球をプレーして前に進んだところ、その球が誤球と分かった場合、残りの2分間捜索できる」といったものや、「捜索時間内に後続組をパスさせるために邪魔にならないところに移動したら、その後で残りの捜索時間を使い捜索できる」といったものがあります。これらは、プレーヤーが個人的な理由で捜索を中断したわけではなく、致し方なしに中断した場合、といった感じです。また、今年から球の捜索開始後でも暫定球をプレーすることができるようになりましたが、これについて規則の解釈では、『3分の捜索時間が終わる前に暫定球をプレーすることができる場合は戻って暫定球をプレーすることができる』といった解釈を示しています。これはつまり、暫定球を打ちに戻る場合、捜索時間のカウントはストップしない、と捉えることができます。そうでなければ本来時間短縮目的の暫定球がスロープレーの要因ともなり得てしまいます。
以上を踏まえ、ご質問のケースでは最初に球の捜索を開始してから3分以内に最初の球が見つかったのであれば、最初の球がインプレーとなりますが、2分間探した後に戻って暫定球を打ち、さらに暫定球に対してセカンドショットも打っていますので、おそらく捜索の3分は過ぎているものと思われます。つまり、暫定球はインプレーとなり、最初の球はもはやプレーすることはできない、ということになってきます。仮に、『戻って打ち直す→暫定球に対するセカンドショットも打つ』といった行動を残り捜索時間1分以内に終えている場合、暫定球に対するセカンドショットが、「最初の球があると思っている箇所」よりホールに近い場所であったのなら、暫定球がインプレーとなりますが、「最初の球があると思っている箇所」よりホールに遠い場所であれば、残りの極僅かな時間内に最初の球を見つけることができれば最初の球でプレーすることになります。この際に注意すべきは、暫定球をプレーしたのが、実際に最初の球がある場所ではく「最初の球があると思っている箇所」よりホールに近いところでプレーしたかどうかで、それにより暫定球がインプレーになるか、暫定球のままなのかが分かれます。
話はややこしくなってしまいましたが、おそらくご質問のケースの最初の球はもはやプレーできないものでしょうから、そう仮定すると、最初の球だけをプレーしてホールを終えている場合は（誤球）、そのホールのスコアはありませんのでストロークプレーでは失格となります。その球が有効かどうか分からず、両方プレーしたのなら罰はありませんが、スコアとして採用されるのはインプレーになった暫定球の方となります。

2019.07.03回答　Mr.golfbaka