Q:OBの後にティーイングエリア外からプレー 2018.12.05

いつも、参考にさせて頂いております。2つ質問があります。
2019年からの規則についてですが、規則により、直前のストロークを行った場所から、次のストロークを行うことになった場合(ティーショットがOB又は紛失球となった時)にティーイングエリアからプレーすべきところを、誤ってティーイングエリア外からプレーしてしまった場合、誤所からのプレーとして2罰打を受け、球はインプレーとなり(重大な違反が無い場合)その球でホールアウトすればよいのでしょうか? それとも、規則6.1bにより、その球はインプレーとならず、2罰打を受けて正しいティーイングエリアからプレーすことになるのでしょうか?
もう一つは、2018年までの裁定集の考え方で、「改善」について裁定13-2/0.5に「練習スイングで意図するスイング区域にある木から数枚の葉を偶然叩き落とすが、依然として多くの葉や枝が残っており、意図するスイング区域は実質的に影響を受けていなかった」というような考え方は、そのまま2019年以降も採用してよいのでしょうか。このような考え方が書いてあるのはわかりやすくてよいと思うのですが、新しい規則書(規則8.1a)には、そこまで書いてないため、今後また以前のように1枚の葉っぱを落としたからすぐにペナルティーといった考え方をする人も出てくるのではないでしょうか?

規則勉強中さん

回答
ご質問ありがとうございます!
新規則の6.1bは2018年までの規則11-4の部分が該当しますが、どちらも”ホールをスタートする時”について言及していますので、ご質問のケースのように一旦正しいティーグラウンド内からプレーした後は当てはまらない、ということになります。つまり、重大な違反が無ければ誤所からのプレーの2打罰でそのままプレーすることになります。
この事は今年までの規則書だと、定義『インプレーの球』の、”ホールのスタート時にティーインググラウンドの区域外からプレーした球と、その誤りを訂正するために再びティーインググラウンドの区域外からプレーした球はインプレーではない。そうではなく(OBやアンプレヤブルなどで)ティーインググラウンドから打ち直す場合に区域外からプレーした場合はインプレーになる”といった内容から考察できます。新規則の定義『インプレー』にはその内容が記述されておりませんが、規則6.2b(6)に記述された内容で、”救済を受けた後にティーイングエリアにある場合”という記述があり、これはOBや紛失の時のストロークと距離の救済やアンプレヤブルなどでティーイングエリアから打ち直す時のことについて言及しており、これに違反して誤所からプレーした場合は14.7aに基づく一般の罰(誤所からのプレー)を受けるとなっています。
「改善」については、新規則の定義で”潜在的な利益を得るため〜”とあり、「潜在的な利益」については、今年までの裁定集13-2/0.5の考え方がそのまま引き継がれていると考えて良いと思います。まだ日本語版は出ていないかと思いますが、裁定集に代わるオフィシャルガイドがあります。そこでは、規則の解釈やローカルルールなどが載っており、実はR&Aのホームページやアプリで英語版(原文)は入手可能です。私もそれで英語と新規則の勉強中です。

Mr.golfbaka