Q:1ペナ区域に球が入って見つからない場合の処置 2018.05.27

私の所属しているコースにはローカルルールとしていわゆるトラ杭があります。ルールでは、打球が杭を越えた場合、球の静止した地点からホールに近づかないで最も境界線に近い地点から2クラブレングス以内にドロップし、1打の罰を加えてプレーすることになっています。先日、同伴競技者が1打目を大きくフックさせ、ホール左側のトラ杭を越えてしまいました。球は急斜面の林の中に入り、見つからなかったので、杭を最後に横切った思われる地点からドロップしようとしたところ、別の同伴競技者から「球が見つからなかったのだから『紛失球』として前の場所から3打目としてプレーしなければならない」と指摘がありました。どちらの処置がただしいのでしょうか。

阿部貴樹さん

回答
ご質問ありがとうございます!
トラ杭などのいわゆる「1ペナ杭」は、現行の規則では認められないものであり、ゴルフ場がプレーの進行のために独自に設けているルールになります。従って、厳密に言えば、どちらが正しいという以前に、そのローカルルール自体が認められないものということになります。しかし、プレーのペースを考えるとそうも言っていられないのが現状であり、そのローカルルールを適用するのであれば、そのゴルフ場が定めている方法に従うのが最も適切かと思います。ご質問のケースでゴルフ場が定めているルールでは、球の位置を基点としていることから、球が見つからない場合は困ったことになりますが、1ペナ杭の目的からすると戻って打ち直すのは無意味になってしまいます。ですのでプライベートゴルフの範囲でしたら、横切った場所を基点として処置していけば良いのではないでしょうか。
ちなみに来年からは、「ペナルティエリア」という呼び方で、現在の1ペナ杭に相当する区域も認められることになり、そこでは、現在のウオーターターハザードの規則同様、最後に横切った場所を基点として処置するようになります。

Mr.golfbaka