Q：間違ったティーグラウンドからプレーした球がOBに行った場合の罰は？ 2018.01.22
間違ったティーグランドからショットしたボールがOBとなったが、誤所であったことに気が付いて正規のティーグランドで改めてテーショットしてプレーしホールアウトした場合は誤所からの2打罰でよいか？ OBは取り消されるのでしょうか？
回答
ご質問ありがとうございます！
そのホールの最初のプレーで間違ったティーグラウンド（正しいティーグラウンド区域以外の場所）からプレーした場合、罰は2打でそのストロークはカウントされません（規則11-4、規則11-5）。ストロークがカウントされないので球はインプレーにはならず、従ってOBに行ったことも関係ない、ということになります。ですので、間違ったティーグラウンドからプレーしたことによる2打罰を受け、正しいティーグラウンドからの打ち直しは3打目となります。
これが、もしそのホールの最初のプレーではなかった場合は話が違ってきます。あまり無い話かと思いますが、あり得るケースとしては以下のような例が挙げられます。
【例】
1打目を正しいティーグラウンドからプレーし、その球がOBに行った。OBによる1打罰を受け3打目をティーグラウンドからプレーしたところ再びOBに行ってしまった。更に悪いことに良く見ると3打目を『でべそ』でプレーしていたことが分かった。
この場合、正しいティーグラウンド区域以外の場所からプレーしているわけですが、そのホールの最初のプレーではないので規則11-4は該当しません。OBによる規則27-1を適用する上で誤所からプレーしたことになり、その誤所は「でべそ」程度であることから重大ではないものと考えることができます。そうなると、その球は誤所からの2打罰を受けインプレーでそのままプレーしなければならない、ということになります。つまり3打目として「でべそ」でプレーした球はインプレーであり、OBとして扱うことになります。そうなると、誤所からのプレーの2打罰と更なるOBの1打罰を追加して次打が7打目ということになってきます。そして、7打目をプレーする場所はティーグラウンド区域外であるのでドロップしなければならず、ティーアップもできない、ということになってきます。
「誤所からのプレー」というのは、2つに分けることができ、どちらも2打罰の上で
・重大な違反ではない → そのままプレーを続けなければならない
・重大な違反 → 正しくプレーし直さなければならない
となっています。規則ではそのホールの最初のプレーについてティーグラウンド区域外からプレーした場合を誤所からのプレー（規則20-7）とは別に規則11-4や11-5で扱っていますが、考え方としては誤所からのプレーと同じで必ず『重大な違反となる』と捉えておいても良いと思います。