Q:暫定球と思っていた球が最初の球であることに数ホール後に気付く 2017.11.20

月例競技での出来事です。ティーショット第1打がOBの恐れがある為、暫定球の宣言をして(番号は告げていません)暫定球を打ちましたが、その球も第1打と同じ方向へ行きました。再度暫定球を打ち、1打目と2打目の所へ行くと、1球だけセーフでもう1球は見つかりませんでした。マーカーよりどちらのボールかと確認があったので、2打目の暫定球と思えたので暫定球ですと答えてその暫定球でホールアウトしました。しかし次のホールのグリーン上で先ほどの暫定球と思っていたボールが第1打目のボールだったことに気づきました。(同じ番号のボールを使っていて目印はつけていなかったのですが、1打目のボールには使用傷が入っており、2打目の暫定球との識別が出来ました)先ほどのホールのスコアを第1打目がセーフの打数で修正した方が良いのかマーカーに相談しましたが、判断がつかないので競技終了後スコア提出前に競技委員にどうすれば良いか裁定をお願いしました。裁定に時間がかかるとの事で、一応スコアが悪くなる暫定球でのスコアのままでアテストして提出しましたが、結局裁定は失格となりました。このケースはスコア提出前ならマーカーの同意があれば、裁定を仰がずにスコアを修正しても良いのでしょうか。
長々となりましたが、回答をよろしくお願いします。

宮内隆史さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ホールのスコアは、当たり前の話ですが実際のスコアを付けるのが鉄則です。ご質問のケースでは最初の球がインバウンズであったことが間違いなく分かったのなら、そのスコアで提出すれば何も問題ありません。もちろん、正しく修正したスコアに対してマーカーのサインが必要ですので、最初に暫定球と勘違いしてスコア記入したものをマーカーの確認無しでプレーヤー自らが勝手に直すことは認められません(そのまま提出すればマーカーのサインが無いものと同じ扱いになり失格)。マーカーが確認した上でサインしたものであれば、特に問題はなく、委員会に裁定を仰ぐこともありません。
ただ、ご質問のケースで懸念されるのは、最初の球であることを立証するのに「傷」だけでは証拠として不十分と考えられる点です。暫定球がティーショットで傷ついた可能性もあり得なくはないですし、最初にその球を暫定球と判断してしまった点についても、元々最初の球と暫定球にそれほど明確な違いがなかった証拠と言えます。このような理由から、最初の球か暫定球か区別できないと結論づけられた場合、裁定集の考え方では、その球を暫定球としてプレーするよう定めています(参考裁定・27/11)。
ご質問のケースに関しては、暫定球として扱った際のスコアを記入して提出しているので、前段のように最初の球であることが間違いないと分かった場合には過大申告で申告したスコアがそのまま採用されるだけの話であり、後段のように暫定球として扱っているのなら正しいスコアを出したことになります。ご質問内容だけでは失格となった理由が分かりませんが、可能性があるとしたら、サインに関することかも知れません。委員会に失格の理由を尋ねてみたらいかがでしょうか?

Mr.golfbaka