Q:救済の時に誤って同伴競技者の球をドロップした 2017.09.08

ある競技会でニアレスポイントが決まりドロップしました。ドロップしたボールを見ると同伴競技者が打ったOBの暫定球でした。(セーフだったので私が拾い上げて渡そうとしてポケットに入れておいたボールです)。すぐに気がついて自分のボールでドロップし直し、同伴者にこの旨伝えプレーに入りました。マーカーの方も何も言わずペナルティーの話は何も出ずホールアウトしました。後日友人にこのことを話したらペナルティー付くのではとのことです。過少申告で失格だと言われました。正解をご教授お願いします。

森主悦夫さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ニアレストポイントを決めてのドロップですので、動かせない障害物や異常なグラウンド状態などの罰無しの救済での出来事かと思いますが、それらの救済の時は基本的に球の取り替えが認められていません(元の球がすぐに取り出せない時は交換が認められる)。同伴競技者の暫定球をドロップしてプレーすると、認められていない状態で球の取り替えをしたことになり、ストロークプレーでは2打罰を受けることになります(規則15-2)。誤ってドロップされた同伴競技者の暫定球は、ドロップした時点で森主さんのインプレーの球となります。しかし、プレーする前であれば誤りを訂正するためにその球を拾い上げることができます。そのような誤りの訂正については規則20-6で定めており、ご質問のケースのように誤って球を取り替えた場合や、誤った場所にドロップやプレースした場合に、プレーする前であれば拾いあげて誤りを訂正することができるよう定めています。つまり、森主さんの場合は、誤って取り替えられた球をドロップしたものの、規則20-6で認められているように、プレーする前に正しい球をドロップしてプレーしたので、罰はない、ということになります。
ちなみに、もし誤って取り替えれられた球でそのままプレーしてしまった場合は、以降その球でプレーを続け、2罰打を付加することになります。
更にちなみにですが、もし森主さんが違反をしたにもかかわらず(誤った取り替えられた球をそのままプレーした場合)、違反していることに気付かずに2打罰を追加せずにスコアを提出していた場合、競技終了前にその違反が発覚したのであれば、その2打罰と過少申告の2打罰の計4打罰、競技終了後であれば一切罰はつかず提出したスコアのまま、ということになります。(競技失格以外の)違反が発覚し過少申告となった場合にプレーヤーが競技失格となるのは、そのプレーヤーが違反をしていたことを知っていた場合です。
規則6-6d規則34-1b

Mr.golfbaka