Q:2人乗り共用カートを一緒に使用している同伴競技者がカートに乗っている時に球がその同伴競技者に当たった 2017.07.29

こんにちは初めまして。NYでティーチングプロをしているものです。こちらのサイトでいつも勉強させて頂いております。ルールの質問をさせてください。
「ABCDと4人でプレーしていて、AとB、CとDがカートに乗ってプレーしいたのですが、Aが打ったボールがBに当たってしまいました。プレー中そこで取った判断は、AとBは一緒のカートに乗っているからAとBはパートナーとして見られ1打罰としました。しかし、ラウンド後AとBは一緒のカートに乗ってはいるが、パートナーではなく1人の同伴競技者として扱うべきじゃないか、という意見がありました。自分が乗っているカートにボールが当たった場合は1打罰になるから、同乗しているBに当たった場合も一緒じゃないかと思ったのですが、Bはこの場合はパートナーと同伴競技者のどちらの扱いになるのでしょうか??」
僕の生徒さんがこのようなルールの質問を投げかけてきたので、「普通のプレーですとカートにボールが当たっていない限り、ノーペナです。カートに同伴者が一緒に乗っていようが関係ないです。Bさんは Aさんの道具ではないからです。カートに当たった場合はAさんの道具が載っていますからペナが付きます。」と答え、たまたま周りにいたアメリカ人のプロやクラフトマンも同意していたのですがちょっと気になったので改めて調べてみたら
http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/decisions/rule19/IT19_2.html#19/2
こちらのページの19-1にカートを運転していた人がカートにボールを当ててしまったら1打罰とあり、19-2に同じカートに乗っている人も携帯品の定義に当てはまるとあります。なのでこの場合、『AはB(Aの携帯品)にボールを当ててしまったので1打罰』となるのでしょうか?

NYティーチングプロさん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず、個人のストロークプレーであればAとBは同伴競技者となります。規則で言うところの「パートナー」とはダブルス競技(フォーサムやフォーボール)のパートナーのことをさします。ご質問の場合、ダブルス競技ではなく2人で1台のカートを共用していたということかと思いますので、AとBはパートナーではなく同伴競技者ということになります。
AとBが共用のカートを使用していたので、そのカートはAのものでもあるしBのものでもあります。定義「携帯品」にあるようにカートに乗っている物(人も含む)は全てプレーヤーの携帯品扱いとなりますので、Aがプレーする時、Bがカートに乗っていたのならBもAの携帯品扱いとなります(同様にカートに乗っているBのキャディバッグやクラブもAの携帯品となります)。従って、ご質問のケースのようにAの打った球がカートに乗っているBに当たった場合はAが1打罰を受けることになります(規則19-2)。だたし、これはカートが止まっている場合の話です。Bが運転してカートを動かしている場合、その間そのカートはBだけの携帯品となります。つまりAが打った球が、カートを運転している最中のBに当たった場合はBの携帯品(同伴競技者、またはその携帯品)に当たったことになりますので、Aは罰無しで球はあるがままの状態でプレーすることになります(規則19-4 ※19-1と同じ)

Mr.golfbaka