Q:ラテラル・ウォーターハザード設定に疑問なコースについて 2017.03.02

定義29によれば、「ウオーターハザードの後ろ側に球をドロップすることが地形的にみて不可能な位置にあるか、または委員会によって無理とみなされた位置にあるウオーターハザード」がラテラル・ウォーターハザードに設定されるようです。しかしながら、あるコースの川、池(ウオーターハザード)はコースに平行することなく横切っているので、十分に後ろ側にドロップ出来るにもかかわらず、ラテラル・ウォーターハザードに設定(赤杭、赤線)されています。「委員会によって無理とみなされる」とは具体的にどのような区域をいうのでしょうか? また、後ろ側にドロップすることが何ら「無理でない」ウオーターハザード区域であっても委員会は救済措置の多いラテラル・ウォーターハザードに指定出来るでしょうか?また、JGA主催などの公式競技においてはこのようなコースはどのように取り扱っているのでしょうか?
宜しくご回答お願いします。

はやさん

回答
ご質問ありがとうございます!
確かに「委員会によって無理とみなされる」という表現は、ある意味、委員会次第でどのようにも決められる、と捉えることができるかと思いますので、最終的には委員会の決定事項と言ってしまえばそれまでですが。。。私個人的には、例えばハザードに球が入り救済を受ける際に、そのハザードの後方にドロップすることができたとしても、その場所が隣ホールになったり、球が入った地点から100ヤード以上も後方になってしまう、といったことが頻繁に起きるような形状であればラテラルとしても良いかと思います。現在の規則ではラテラルとした場合、ハザードに入った地点と(ホールからの距離が)同距離の対岸にドロップすることもできます。もし、池や川をラテラルとしたために、その池や川を越えることなくプレーすることができてしまう可能性があると、ハザードを越えるチャレンジ性が失われることになります。例えば必ず越えていく必要があるハザードがあるホールで(ティーグラウンドとグリーンの間を横切るように池や川がある、など)、ハザードの手前から球が入り救済を受ける際に対岸にドロップできる場所がありそこにドロップするとなると、ストロークせずにハザードを越えることができチャレンジ性が失われることになるので、このような場合は黄でウオーターハザードとすべきかと思います(必要なら部分的にラテラルにする、など)。
ちなみに、R&AとUSGAから2019年の大幅な規則改正に関する案が発表されまして、それによると現在のラテラルウオーターハザードの扱いがもっと自由に適用されることになるかもしれないそうです。それ以外にも、球が自分に当たった時の罰を無くしたり、ハザード内のルースインペディメントに触れたりパットの線に触れても改善がなければ罰を課さない、などかなり大幅に変更する模様です。この変更は規則を簡単にすることが大きな目的です。まだ2年後の話ですが、今から少しずつ触れていけば皆さんにとっても規則が簡単になると思いますので、当ホームページも度々取り上げて行きたいと思います。
R&Aの規則改正案のページ

Mr.golfbaka