Q:レフェリーの任務について 2017.01.22

規則33-1には「ストロークプレーでは、委員会はレフェリーの任務を制限することが出来る」との記載があります。一方、マッチプレーでは委員会はレフェリーの任務の制限は出来ないのでしょうが、具体的な事例は裁定集にも載っていません。これらの文面の意味することを教えて下さい。いつも細かい、そしてマニアックな質問に丁寧にお答え頂き、ありがとうございます。

junkieさん

回答
ご質問ありがとうございます!
レフェリーの任務については色々ありますが、その主な目的はプレーヤーの違反を未然に防ぐことにあるかと思います。プレーヤーの要請があれば処置に対する裁定を行ったり、ある場所を修理地として宣言したりすることもできます。また、違反しそうなプレーヤーがいたらレフェリーが自発的にプレーヤーに警告することもできますが、このような行動については、マッチプレーにおいてはその組に同行しているわけでなければ介入してはならない、といった考え方を示しています(裁定34-2/3)。これは、ストロークプレーでは参加している競技者全員が競っているのに対し、マッチプレーでは規則の知識も含めた上で当事者間での勝負といった性質があるからです。ですので、ストロークプレーでレフェリーが自発的な警告をする場合、他のプレーヤーに対しても平等になるよう気をつけるべきでしょう(例えば処置を間違えやすい場所に球が止まったプレーヤー全員に事前に注意を促す等)。一方、マッチプレーでのレフェリーの任務は制限できない、というより、同行するよう任命されていなければ介入する権限すらない、ということが言えるかと思います。もちろんプレーヤーから要請があれば裁定をすることはできますが、要請がないにもかかわらず介入してはならない、ということになります。
「任務の制限」については具体的にどのようなことを意味しているのか、私も詳しくは分かりませんが、内容は委員会の決定事項によりけり、ということかと思います。例えば、レフェリーAは1〜5番ホール、Bは6〜9番ホールを担当、ということになれば、それも任務上の制限にあてはまる、ということではないでしょうか。

Mr.golfbaka