Q:距離計測器の使用に関するローカルルール 2017.01.11

初めましてよろしくお願いいたします。
某ゴルフ場の月例杯の冒頭で、今回よりGPSなどの計測器の使用を禁止しますと言われました。キャデーもつかなくなってセルフでゴルフ場の会員競技での出来事です。ゴルフ場には 距離も目安となるものは当然配置してありますが、GPSが普及した今、意外に距離はマチマチで正確性に欠けていることが多く、また、各自の位置から歩測する事になればプレーの遅延になり、いろいろな歪みが今後出る可能性があります。距離の予測やクラブの選択するのにも時間を要することから、それには反対であると申し出ましたが、ゴルフルールに記載されているからダメだという一方的な拒否でした。GPSのような安価なものでも持っていない、または、使い方を知らない方々には不公平という意見がそうさせたのかもしれませんが、実際のところ不明でただただルールに書かれているからという答えでした。本当に使ってはいけないというルールの真意はどこにあるのでしょうか? ローカルルールを設定すれば使用に問題ないと思いますがアマチュアのゴルフ場の会員競技のルール的に本当に使ってはいけないものでしょうか教えてください。

チュンサンさん

回答
ご質問ありがとうございます!
距離計測器は、規則14-3で言うところの人工の機器であり、原則としては使用してはならない、といった考え方になりますが、規則14-3の注釈で「委員会はローカルルールで使用を認めることができる」ともしています。私個人的には、ゴルフは距離計測もプレーヤーの技量に含まれるものではないかと思っています。例えばヤード杭があったとしても、そこから球までの距離を計測したり、またホールとの球との位置関係が斜めであれば直線でヤード杭を参照した距離とは異なってきますのでその距離の計算などもプレーヤーの技量に含まれる、といった考え方です。そのような理由から、電子機器のような物で距離を正確に割り出すのではなく、目測や歩測などで距離を算出してプレーするのが、伝統を重んじるゴルフというスポーツの精神に則っているのではないかと思うわけです。しかし、時代の流れもありますし、月例杯や研修会などクラブ競技での範囲なら、チュンサンさんのご指摘通りプレーの進行上の問題などから距離計測器の使用を妥当としても良いと考えられるケースも少なくないのではないかと思います。そのような場合に委員会はローカルルールで距離計測器の使用を認めることができるわけですが、この決定はその委員会に委ねられるものであり、ゴルフ場毎、競技毎で異なるでしょうし、第三者である私がその個々の決定に口を挟む性質のものでもありません。
ご質問のゴルフ場ではセルフプレーとなりプレーの遅延が懸念されるとのことですので、距離計測器の使用を認めることでプレーの遅延が改善されるのなら、そのローカルルールを認める意味はゴルフ場側としても(営業的な面でも)大きいかと思います。ですので、チュンサンさんとしては、競技委員会に距離計測器を使用した場合のメリットを伝え、そのローカルルールの導入を推し進めるといった動きをしてみてはいかがでしょうか? その意見に賛同する方が多ければローカルルールを導入する方向に変わるかもしれませんね。

Mr.golfbaka