Q:ラウンド中の練習に関する質問 2016.12.23

付属規則T(B)5の練習の文例は下記の内容となっています。
「ホールとホールの間では、プレーヤーは最後にプレーしたホールのパッティンググリーン上やその近くで練習ストロークをしてはならないし、球を転がすことによって最後にプレーしたホールのパッティンググリーン面をテストしてはならない。」
上記の文中には次のホールのティーインググランド及び練習パッティンググリーンが含まれていません。その理由はここでの練習を禁止するローカルルール設定は好ましくないと解釈してもよいでしょうか? もしそうであればその理由はなんでしょうか? 又以前この文例には「ストロークプレー競技の場合にだけ採用することを勧める」との条件が入っていましたが数年前に削除されています。以前はマッチプレーでは練習を禁止してはいけないようなニュアンスが有りましたが、それはどの様な理由からだったのでしょうか? 又削除した理由は何だったのでしょうか?

ゴルフチョフさん

回答
ご質問ありがとうございます!
ホール間の、次のホールのティーインググラウンドや練習グリーンでのチッピングやパッティングの練習は規則7-2で認められており、またその注釈で、委員会は
(a)最後にプレーしたホールのパッティンググリーン上やその近くで練習すること。
(b)最後にプレーしたホールのパッティンググリーン上で球を転がすこと。
の2点について競技規定で禁止することができる、としています。ここには次のホールのティーインググラウンドや練習グリーンは含まれておらず、ご質問内容のローカルルールもそうですが、ホール間における次のホールのティーグラウンドや練習グリーンでのチッピングやパッティングについて禁止することはできないといった考え方があるようです。規則書や裁定集には特にその理由についての記述はないと思いますが、JGA発行の『ゴルフルール早わかり集』にこの事についての記述があり、ホール間での練習はプレーヤーに認められた権利であるため禁止することはできない、といった内容だったかと思います(うろ覚えですが・・・)。
マッチプレーについては、申し訳ございませんが理由は分かりません。規則や裁定が改訂された時は、改訂されたものについて巻頭で簡単な理由が記載されている場合もあります。私の手元にあるものでは、ご質問のローカルルールについて既にマッチプレーの記述がなかったので、分かりませんでした。
ただ、『練習』についての規則は規則7-1を見れば、どちらかというとストロークプレーよりマッチプレーの方が緩い印象があります。ストロークプレーではその競技に参加している競技者全員が競うので競技者全員が公平にならなければならないのに対し、マッチプレーでは相手との勝負だけですので、ご質問のようなローカルルールは必要ない、と考えられていたのかもしれません。
余談ですが、日本オープン、日本女子オープン、日本シニアオープンの各本選競技ではこのローカルルールは採用されておらず、従って参加しているプレーヤーは最後にプレーしたホールのグリーン上で球を転がしたりしてグリーン面をテストしたり練習をしても良いことになっています(来年からはどうか分かりませんが)。ちなみに誰ひとりやらないそうです。

Mr.golfbaka