Q:リプレースした球をマークをし直さずにもう一度拾い上げたり回したりする 2016.12.11

リプレースされたボールは、ボールマーカーがあろうと、置いた時点でインプレーとの規定ですが、試合で見ていても、リプレースした後に(ボールマーカーを拾い上げる前に)置きなおしてる(ボールの向きを合わせている)シーンを見受けます。あれはインプレーのボールに故意に触れている事にはならないのですか? 厳密に言ったら、ボールに触れる前に、マーカーを拾い上げ、再度マークをしてからでないとならないのではありませんか?

浅野利徳さん

回答
ご質問ありがとうございます!
”リプレースしなければならない球”を拾い上げる際にマークするのは当然のことですが「マークしてから拾い上げる」といった一連の行動をイメージすると浅野さんのおっしゃりたいことが連想されます。しかし、グリーン上の球を拾い上げることを認めている規則16-1bでは「マークして拾い上げる」といった一連の行動を求めているのではなく、「グリーン上の球を拾い上げること」を認めており、その際にはマークしなければならないとしています。つまり、グリーン上の球はいつでも拾い上げて良いわけで、その時に物理的にマークしてあれば良い、といった解釈になります。球を回す行為も拾い上げる行為の延長上にある行為ですので同じです。
もしこれが、スル―ザグリーンの球を、確認のためやプレーの援助や妨げになるといった理由で拾い上げた場合(規則12-2規則22-1規則22-2)であったのなら話は違ってきます。この場合、リプレースした瞬間にその球はスルーザグリーンでインプレーとなります。その後で別の理由で球を拾い上げることが認められている場合を除き(例えば異常なグラウンド状態からの救済など)、球を拾い上げる理由がない状況でインプレーの球に触れたことになり、規則18-2により罰を受けることになります。

Mr.golfbaka