Q:ホールのすぐ近くに止まった球をOKと勘違いし拾い上げようとする 2016.11.27

月例競技で、こんなことが起こりました。
Aさんがミドルホールの第3打を打つとボールは、ホールに20cmのベタピンとなり、何を思ったかAさんはOKと勘違いし、パターの背でボールをすくい上げようとしたところ、ボールを5メートル程、後方に飛ばしてしまいました。1打罰で、元の位置にボールを戻しプレーするのか、すくい上げ行為の2打罰で5メートル程後方のボールをプレーするのか、5メートル程後方のボールを5打目からプレーするのか、この場合の処置はどうすればよかったのでしょうか…。ご教示お願いいたします。

高橋さん

回答
ご質問ありがとうございます!
結論から申し上げますと、1打罰で元の場所にリプレースして5打目をプレーすることになります。倶楽部単位の月例などでは良く起こるような事象かと思います。このご質問内容で考えるべきは『Aさんがホール近くの球を後方に動かした行動』についてです。単純に球を拾い上げようとした結果なのか、それともストロークした結果なのか、あるいは他の何か規則で認められている行動をしていたのか、等です。
ご質問では、AさんはOKと勘違いしてすくい上げようとした、とのことですので、Aさんの行動は球を拾い上げる行動であったことになります。グリーン上では球を拾い上げることが認められていますが、球の位置はマークしなければなりません。Aさんもマークしていれば何の問題もなかったのですが、マークしていなかったので規則20-1により1打罰を受けることになります(球はリプレースしなければならず、リプレースしなかった場合は2打罰(この場合1打罰は適用せず合計で2打罰))。
もしAさんの行動がストロークであったなら、すくいあげるようにしてストロークしたことに対し規則14-1の違反で2打罰を受けるので、4打目+2打罰、次打は球が止まった位置から7打目をプレーすることになります。ストロークとは球を打つ意志を持って行われるクラブの前方への動き(バックスイングは含まれない)ですので、ご質問の状況からは、Aさんの行動はストロークではないと推測できます。
また、”規則で認められている行動”と書きましたが、例えばグリーン上ではルースインペディメントを取り除いたり、ボールマークを修理することができ、その行動が直接的な原因で球を動かしても罰はありません(規則16-1c規則23

Mr.golfbaka