Q:バンカー内でクラブを地面に置いてしまった場合の裁定 2016.08.24

バンカー内で打つ前に汗が目にかかってきたので、クラブを自分の体に立てかけるようにして置いてしまいました。ソールを下にしておいたので、砂に置いた跡が残りました。この場合は2打罰でしょうか? 置いただけなので無罰でしょうか?

井村尚康さん

回答
ご質問ありがとうございます!
規則では、クラブや手でハザード内の地面に触れることを禁止しています(規則13-4b)。また規則13-4例外では、規則13-4の違反とはならない例外として『ハザード内にクラブを置くこと』といった項目があります。ここで言う『クラブを置く』とは、例えば数本持ってバンカー内に入り使用しない方のクラブを置くようなことを想定しているものと考えられます。同様にバンカーレーキを置くことも認められていることから、その意図は、プレーする上で必要な物を持ってハザード内に入り、ストロークする時には持っていることができないようなものを置くことを認めている、といった考え方がもとになっているものと思われます。
裁定13-4/2では、何気なくクラブに寄りかかった場合は、規則13-4例外は適用されないため、違反となることを示している点からすると、ご質問のケースも違反とみなされる可能性が高いものと思われます。ただし、クラブを置くことが仕方のない状況であれば、この例外が適用されるべきとも思います。例えば、クラブを1本持ってハザード内に入り、プレーしようとしたところ、靴紐がほどけてしまっていたので直したい時にクラブを置くのであれば認められるかもしれません。それが認められないとなると、広いハザードの中に入ったプレーヤーは、遠い距離の出入りを強要されることになるからです。規則13-4の例外で認めていることに該当するかどうかが微妙な場合、その最終判断は競技委員会に委ねられることになります。

Mr.golfbaka