Q:マッチプレーの誤報について 2016.07.03

いつも有難うございます。マッチプレーの誤報についてご教示ください。
規則9-2bには
「罰を受けたことをできるだけ速やかに相手に告げなかった場合」とありますが、相手が見ていない時にウォーターハザードからの処置をした事も告げないと誤報に当たるのでしょうか? また、相手は見ていなかったが、相手のキャディーが確認していた場合はどう裁定すべきでしょうか? ここで言う罰を受けたこととは、違反による罰打以外も含まれるのでしょうか。
宜しくお願いいたします。

boncrajuさん

回答
ご質問ありがとうございます!
マッチプレーでの「誤報」(規則9-2b)はかなり複雑で分かりづらいものですが、シンプルに考えれば、マッチプレーのゲーム性に影響するような情報(罰打やストローク数)を正しく伝えなかった場合に「誤報」になる、ということが言えます。マッチプレーは、相手との戦いですので、例えば相手がミスをしたり違反をしたりしてストローク数が増えたら、こちらは無理せず手堅くいけばいいわけですし、相手が良いショットをしたら、こちらも攻めてくる必要が出てくる、といったゲーム性です。ご質問にあるように、相手が見ていない状況でウオーターハザードの処置をした場合、ウオーターハザードの1打罰を受けているわけですから、それは速やかに相手に報告しなくてはならず、そうしなければ「誤報」を与えたものとみなされることになります。ただし、速やかに報告しなかったとしても、相手が次のストロークを行う前に報告すれば誤報とはなりません。「速やかに」というのが何とも漠然としているのですが、「出来る限り早く(可能であれば相手が次のストロークを行う前に)」といった感覚になるのでしょうか。場合によってはどんなに速やかに告げても、相手がその前にストロークしてしまう状況だってあるかと思います(その場合は速やかに告げているので誤報ではない)。
「罰を受けたこと」とは、違反や救済処置などで受ける罰打のことをさします。インプレーの球を触ってしまった場合やウオーターハザードの救済、アンプレヤブルの処置などです。9-2bの中では、罰打以外にストローク数についても言及しており、ホールのプレー中にそれまで要したストローク数について間違った情報を与えた場合、また、(ホールアウト後に)そのホールで要したストローク数について誤った情報を与えたことにより、そのホールの勝敗について間違った理解を与えてしまった場合も誤報になる、としています。
規則の中では明確に「相手」とだけしています。相手のキャディは「相手」ではないので、キャディに見てもらっていただけでは相手が見ていたことにはならない、と考えるべきです。

Mr.golfbaka