Q:アンカリングの規則はアマチュアには適用しない? 2016.01.22

パターのアンカリングの件ですが 某ゴルフのポータルサイトの記事の中で「*アマチュアは除く」とありましたが本当ですか? 八年間慣れ親しんだパターを捨て短いのに変えたのに冗談ではないぞといった気持ちです! 本当のことを教えてください。

楠田晶平さん

回答
ご質問ありがとうございます!
ゴルフ規則は全世界共通の規則としてR&AとUSGA(全米ゴルフ協会)が制定しています。プロもアマチュアも問いません。アンカリングについては今年新たに制定された規則14-1bで定められています。2010年に施行された溝規制は、プレーに関する規則(規則書の1〜34)ではなく「クラブのデザイン」という項目について定めたもの、つまり道具についての規定であり、この時はプロやアマのエキスパートレベルの競技にはすぐ採用しても、それ以外のアマ競技にはすぐには採用しなくても良い、といった考え方をR&Aは示していました。しかし、今回の規則14-1bについてはプロ・アマ問わず、本年の1月1日より全世界のゴルファーに適用されています。
ちなみに、このアンカリングについてですが、長尺パターが使用禁止というわけではなく、あくまでもストロークの方法について言及したものです。恐らく今後、色々なケースが出てくるのではないかと思いますが、現状で言えることを私なりの言葉で簡単にまとめると以下のようになります(厳密には規則書を参照してください)。

【規則14-1bの違反となる行為】(ストロークプレーでは2打罰)
・クラブを体に付けて支点をつくってストロークする
 例:グリップエンドをお腹につける
・クラブを持っている手の肘より先の部分を体に付けることで支点をつくり、もう片方の手を離れた位置で作用点としてストロークする

このようになっていますので、長尺パターでも、支点となる方の手の肘より先の部分を体から完全に離して使用すれば規則違反とはなりません。『体』とは肘より先の部分以外の部分のことをさしていると思われます。片山晋吾選手が変わった形状のパターを使用していた時、グリップを肘近くまでくっつけて使用していましたが、あのような場合、肘より先なら大丈夫ですが、肘より上の部分までグリップが届いていると規則に違反する、といったことになってくるかと思います。
ご指摘のポータルサイトについては私も見てみましたが、プロアマのことについて書いてあり「そのラウンドでは」という意味で書いてあるものと思います。まあ、プロアマはイベントのようなものなので・・・。アマチュアの公式競技などではそのようなことはないはずなのでご安心ください。

Mr.golfbaka