Q:ニアレストポイントを測る際、マークする場所は? 2016.01.19

ニアレストポイントから、ワンクラブレングスを測る際、マークすべきポイントは? 又、マークしてはいけないポイントは? できればイラストでお願いします。

伸二さん

回答
ご質問ありがとうございます!
まず、マークすることについてですが、規則では特にニアレストポイントやそこから1クラブレングスをマークで示すことを要求していません。ただ、プレーヤー自身がドロップ範囲を明確にするため、あるいは同伴競技者に疑念を持たれないため、マークしてドロップ範囲を示すことは効果的で推奨されるべき手順ではあると思います。一般的な例を下記イラストで示してみました。

この場合、ニアレストポイントがN(黄丸)になり、そこから1クラブレングスでホールに近づかない場所(ドロップ範囲)はベージュ色の部分となります。この時、赤丸の部分にマークするのが一般的です。点線はホールから元の球の位置と同距離を示す線で、厳密には上イラストのように円の一部ですから曲線になっているわけですが、実際コースでプレーしていて、スルーザグリーンで救済を受けるような場合は、ホールからの距離がある程度離れていることがほとんどで、そのような場合、大きな円のほんの1クラブレングス部分というのは限りなく直線に近くなってくるので曲線を考える必要はほとんどなくなります。それを踏まえると実際は下記イラストのようなイメージに近くなります。

つまり、ニアレストポイントの1クラブ横(ホールの方向に対して真横)の赤丸部分にマークする、といった具合です。大抵のプレーヤーはこのようにして救済を受ける際、水色の部分あたり(確実にドロップ範囲に収まる範囲)にドロップするかと思います。もし若干後方にドロップしたいのであればニアレストポイントの1クラブ真後ろにマークしても良いかと思います。イラストのような状況でそのように3箇所マークした場合、その三角形の範囲内であれば必ずドロップ範囲に収まっていることになります。さらに、扇形の弧の端ぎりぎりにドロップしたいのであれば、弧の上にあるようなオレンジ色の位置にもマークした方がより明確になります。ただここまでするとなると、その都度長さを測定してマークしなければならないので、プレーのペース上、よほど地形的にそのような必要がある場合以外はしない方が良い、とも思います。
イラストではプレーの方向に対しニアレストポイントから左サイドのみがドロップ範囲となりますが、元の球の位置によってはニアレストポイントが障害の後方になり、左右どちらも1クラブレングスのドロップ範囲となる場合があります。このような場合、わざわざ両サイドにマークする必要はなく、自分がドロップしたい方の1クラブレングスだけを測ってマークすれば問題ありません。
「マークしてはいけないポイント」というのは特にありませんが、必要以上にマークしないようにすべき、といったところかと思います。

Mr.golfbaka