Q：プレーの援助になる球を拾い上げないように要求する 2015.10.21
Aさんのボールが先にナイスオン。同伴者のBさんがアプローチ場面。Aさんがマークしますってマークを宣言したのにもかかわらず、Bさんは下りのアプローチだったために置いてあるほうが助かることもあると思い、マークを拒否しそのままでいいと言ってプレーした。この逆、マークしてくださいって言ったのに拒絶はペナルティになりますよね？？？ この場合はマークしますって宣言してるのに拒否はできるのでしょうか？？？
回答
ご質問ありがとうございます！
規則22-1では”他のプレーヤーの援助になるかもしれないと考えられる球を拾い上げること”、また規則22-2では”自分のプレーの妨げになるかもしれないと考えられる球を拾い上げてもらうこと”を認めています。
ご質問のケースでAさんは、Bさんの援助になるかもしれないという理由で球を拾い上げることができるわけですが、Aさんの意図を知りながらAさんが球を拾い上げる前にBさんがプレーしたとなると、Bさんは規則3-4で定めている『規則に従うことを拒む』に該当し、競技失格となります。
Bさんが、Aさんに対しマークをしないよう要求した場合、その要求自体は違反とはならずAさんはそれに従う必要はないのですが、もしその要求に応えてBさんのプレーの援助になることを目的にマークをしないで球を残しておいたとなると、規則22-1の中で定めているようにストロークプレーでは合意した競技者は全員競技失格となります。ストロークプレーでは同じ競技に参加している他の組のプレーヤーとも競っているわけで、このように特定の誰かを有利にする行為は、いくつかの罰打では取り返しがつかないことと考えられるため競技失格の罰が課せられる、といった考え方かと思います。