Q:自分の球ではない球を自分の球と思ってアンプレヤブルの処置をとる 2015.10.21

バンカーの端に深く埋まったボールを発見し、自分の物と思い込み(現状拾い上げて無罰で確認できることは知っていましたが)プレー不能と判断しアンプレアブルを宣言しボールを拾い上げました。そこで自分のボールでは無いことに気が付きました。自分のボールはバンカーの外にありました。この場合、当然ながら自分のボールをプレイせねばなりません。この自分のもの以外のボールに対してプレーすることを前提としたアンプレアブル宣言はどうなるのでしょうか? その前に誤球ですか? ちなみにこのボールは同伴競技者のものでもありません。

ポーさん

回答
ご質問ありがとうございます!
アンプレヤブルの処置については特殊な場合を除き、特に規則で宣言することが求められているわけではないので、宣言したからといってその処置をしなければならない、というわけではありません。例えばアンプレヤブルの処置を宣言した後でも、処置を開始する前であれば心変わりによってそのままプレーしても何ら問題ない、というわけです。ご質問のケースでは処置しようとして拾い上げたつもりですが、自分の球ではないので、いまだ処置を始めたことにはなっておらず、その後バンカー外で見つけた正しい球でプレーしていけば特に罰はない、ということになります。
もし、間違った球であることに気付かずに処置をしてプレーしてしまった場合はかなり裁定が異なってきます。この場合、プレーヤーは最初の球を見つけずにプレーしていることになるのでアンプレヤブルの処置(規則28)を適用することはできず、紛失球の処置(規則27-1)に基づいて球をドロップしたものとみなされます。規則27-1では元の場所にできるだけ近い場所にドロップすることを求めているわけですが、異なる場所にドロップしているので誤所からプレーしたことになり、計3打罰を受け、以降はその球でプレーを続けなければならない、ということになります(誤所からのプレーの違反が重大とみなされれば規則27-1に基づく正しい場所からプレーし直さなければならない)。
ちなみに、先述した『特殊な場合』とは、例えば木の上に球が止まってしまい、 落としてみなければ自分の球かどうかを確認できないような場合です。この場合、何も宣言せずに球を落とし、その球が自分の球であった場合、インプレーの球を動かしたことにより規則18-2aの1打罰を受けることになりますが、予め『もし自分の球であればアンプレヤブルの処置をとる』ということを宣言しておけば規則18-2の1打罰は免れることができる、というものです。

Mr.golfbaka