Q:池に入った可能性がある場合の暫定球について 2015.09.15

いつも拝見させていただいております。
さて、8月28日の「池に入ったかも知れない場合の暫定球」に対する下記のケースについて質問させていただきたく、よろしくお願いいたします。
例1.池の周りは短く芝が刈られていて、もし池の周辺に球が見つからなければ池に入ったことが間違いないと分かっている場合
日本のゴルフ場では、池外周には土留めのための擬木や工作物が設置されていますので、仮に池の周り全てがフェアウェイであったとしても球が思わぬ方向へ跳ねて、池の外でロストとなる可能性が高いのではないでしょうか。海外リンクスのようなゴルフ場であれば、自然のくぼみのような池が多いので例1の解釈はできるのかなと思いますが、国内ゴルフコースでこのようなウォーターハザードはそう多くはないと思います。そこで、明らかに球が跳ねたのか、跳ねなかったのか目視で確認できる程度の距離を除き池の方へ飛んだ球は、たとえ池の周りがフェアウェイであったとしても、ウォーターハザード内に自分の球が確認できない場合は、そのほとんどが池の外でのロストボール扱いとするのが最もフェアではないかと思います。よってティーショットが、池方向へ飛んだ場合は、ほぼ暫定球が必要であろうと考えますが、いかかでしょうか?

ゴン太さん

回答
ご質問ありがとうございます!
球が池の外で紛失した可能性があるかどうか、という点については様々な状況を考慮した上で、実際にプレーヤーがどのように考えるのかを重視しなければなりません。例えば、擬木や工作物があったとしても、100ヤード程度の短いショートホールでウオーターハザードの外が広く綺麗に整備されているようなホールなら、たとえ球が跳ねたとしても、距離が短いので見失うこともなくウオーターハザードの外で紛失する可能性はほぼない、といったことになる場合もあるかと思います。
暫定球(規則27-2)の目的は時間短縮にありますが、OBや紛失の可能性がない時に暫定球をプレーすることができてしまうと、プレーヤーが有利になる場合もあります。例えば、池に入ったかもしれないが、池の外で紛失した可能性はまず考えられない、という状況では本来暫定球をプレーすることはできませんが、もし暫定球をプレーすることができるとなると、プレーヤーにとっては練習することもできるし、もし暫定球がホールの近くに止まる、あるいはホールに入ったなら最初の球を探しに行かずに意図的に暫定球をインプレーの球にすることも可能となります。ですので、OBや紛失球の可能性がある時は、暫定球はプレーしておいた方が良いものですが、それらの可能性が無い時にプレーすることは固く禁じなければなりません。ゴン太さんのご意見も一理あるのかもしれませんが、ゴルフ場の状況やプレーヤーの技量などによっても変わってくることですので、ここで言えることは、簡単にロストボール扱いするのではなく、様々な状況を考慮した上で正しく判断するのが最もフェアであり、そうしなければならないことでもある、ということです。

Mr.golfbaka